細田守とジブリ宮﨑駿の関係性まとめ。ハウルを監督するはずだった?

細田守は『サマーウォーズ』、『ぼくらのウォーゲーム』、『おおかみこどもの雨と雪』、『時をかける少女』、『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 』、『おおかみこどもの雨と雪』と観た人の心に残る映画を丁寧に作ってきました。そんな彼と宮﨑駿の関係はいったいどういったものだったのでしょう。
今をときめくアニメ映画監督の細田守
『サマーウォーズ』、『ぼくらのウォーゲーム』、『おおかみこどもの雨と雪』、『時をかける少女』、『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 』、『おおかみこどもの雨と雪』と細田守監督は多くの名アニメ映画を世に生みだしてきました。
細田守作品にはジブリのスタッフが参加していることが多いです。ジブリとの関係を想像するファンも多いでしょうが宮﨑駿と親しいアニメ監督というとエヴァの庵野秀明や押井守等。
「宮﨑駿」と聞くと気難しい人物という印象が強い人も多いでしょうが、実際のところ細田守と宮﨑駿の関係はどういったものだったのでしょうか。
『ルパン三世 カリオストロの城』に感動してジブリ入社を志願
細田守映画にジブリの息吹を感じられることは多いです。『サマーウォーズ』の田園風景には『火垂るの墓』を『おおかみこどもの雨と雪』には『もののけ姫』のような荒々しい自然の力を、『ワンピース オマツリ男爵と秘密の島』ではジブリの宴会風景にあるような大騒ぎな楽園めいた島に隠された恐ろしくも悲しい真実があったりと観た人にはジブリの影が感じられることでしょう。
そんな細田守は学生の頃に『カリオストロの城』を観て感動したことからジブリに入りたいと思い立ったそうです。大学卒業後にさっそく研修生採用試験に挑んだ彼ですが、最終選考まで残った後に落選してしまいました。
落ち込んだ細田守でしたが宮﨑駿から直筆の手紙が来て、ジブリに細田守の才能は大きすぎてかえって悪影響となってしまうといった趣旨のことを説かれ、納得しました。
『ハウルの動く城』を監督するはずだったが...
ジブリのスタッフを『ハウルの動く城』に回せなかったことで細田守は自分が求めるスタッフ一人一人に直接お願いし、なんとか集めました。
ですがその結果はというとジブリとの意見の衝突、スケジュールの延期、スタッフの拘束と様々な難事が勃発してしまい、結果的に『ハウルの動く城』の監督から外されてしまいました。
そして監督になった宮﨑駿は『ハウルの動く城』の難航を少女の心の動きを描くことができるスタッフがいなかったと両断してしまいます。
途方に暮れた細田守監督はこれからはビジネスライクに作品に関わるしかないとまで思いましたが、それから『時をかける少女』が大ヒット。『おおかみこどもの雨と雪』もかなりの高評価を得たことで監督としての盤石の地位を築くことができました。
紆余曲折あった細田守とジブリ、宮﨑駿の関係ですがそれがあってこその『時をかける少女』、『おおかみこどもの雨と雪』、『オマツリ男爵と秘密の島』、『バケモノの子』といった作品が誕生したのではないでしょうか。