2025年5月29日更新

映画『信長協奏曲』のネタバレ&感想!恒ちゃんのその後も考察してみた

このページにはプロモーションが含まれています

AD

映画『信長協奏曲』のネタバレ

【起】織田信長の運命

「平和な世を築く」という信念のもと、天下統一を目指す織田信長ことサブロー(小栗旬)。しかし安土城が完成してすぐ、同じく未来から来た松永弾正久秀(古田新太)から「本能寺の変」で死ぬ運命にあると告げられます。 まもなく「石山本願寺が挙兵した」と伝達が入りました。相手側には上杉と毛利の加勢も見込まれ、織田家滅亡の危機に。戦略会議の中で、羽柴秀吉(山田孝之)が明智光秀(小栗旬)を推薦し、信長は本願寺との戦を秀吉に託しました。 しかしその裏で秀吉と光秀は、サブロー殺害を計画していたのです。家臣が戦に出払い、安土城の守りが手薄な間に暗殺しようと策略を練っていました。光秀はあえて戦が動かない「こう着状態」を作り出し、安土城へと進路を変更しますがーー。

【承】石山本願寺との戦

歴史を知る松永が、石山本願寺の顕如に「光秀が途中で戦を抜け出す」と密告。将軍不在を狙って攻められた明智軍は、窮地に追いやられます。 一方自らの運命を悟ったサブローは、妻・帰蝶(柴咲コウ)にタイムスリップした未来人であると明かしました。そして、サブローは光秀が自分を狙うと知りながら、明智軍救出のため動き出します。圧倒的不利な状況にも関わらず、先陣を切って戦うサブローの姿に、光秀にも迷いが生まれました。 ほかの地域にいた家臣らの助太刀もあり、見事勝利を収めた織田軍。安土城に戻ったサブローは帰蝶に「運命と戦う。俺と一緒に生きてください」と改めて告白します。2人はあえて、本能寺で祝言(結婚式)を挙げると決意しました。

AD

【転】ついに始まる「本能寺の変」

裏で暗躍する松永を殺害した秀吉の心には、家族を焼き殺した本来の信長、つまり明智光秀への恨みが募っていました。秀吉は、光秀にサブローを殺害させ、その光秀を逆賊として討つことで天下統一を企みます。 祝言の数日前、帰蝶はサブローと同じく「タイムスリップした」と語るウィリアムに会うため大阪へ立ち寄りました。ウィリアムから「本能寺の変」は誰もが知っている史実と聞かされ、急いでサブローが待つ本能寺へと旅立ちます。 一方で光秀は、秀吉に「本能寺の変」をやめたいと切り出しました。しかし、秀吉は帰蝶の命を人質に取り、サブローを殺すよう命令。追い詰められた光秀は、家臣たちに隠していた素顔を見せ、「我こそが織田信長だ」と宣言しました。ついに本能寺での戦いが始まります。

【結】サブローの最期

サブローと1対1になった光秀は、「『信長』を託すのが自分の天命だ」と告げ、サブローを逃がします。直後に追いついた秀吉は、これまでの恨みを込めて倒れた光秀を何度も刺し続けました。秀吉は家臣たちをあざむき、「サブローこそが信長を殺した光秀」と伝え、サブローと帰蝶を追わせます。 サブローは帰蝶に結婚指輪を残し、羽柴軍との最後の戦いへと向かいました。決死の覚悟で戦うサブローでしたが、力及ばず捕らえられます。秀吉の前に引き出されたサブローは、「みんなで平和な世を築いてほしい」と最後の願いを伝え、ついに斬首されました。 しかし次の瞬間、サブローは再び目覚めます。眼の前に広がるのは戦国時代ではなく、懐かしい現代の景色でした。

AD

映画『信長協奏曲』の感想

信長協奏曲』の総合評価
4.5 2人のレビュー
吹き出し アイコン

30代女性

「平和な世にしたい」という信長の真っ直ぐな想いと、その言葉に動かされた本当の信長である光秀、そして過去の恨みに支配されてしまった秀吉、など登場人物のさまざまな思惑が交差して、歴史ドラマとしても見応え抜群。その人間ドラマを外から見ている、平和的な家康と信長の宴会はめちゃくちゃ和みました。

吹き出し アイコン

20代女性

サブローが生きていて良かった!帰蝶と時代を越えたラブストーリーも最高でした!大事な場面では気持ちを伝えてくれるサブローと、いつでもツンデレな対応をしてしまう帰蝶の関係性が尊いです…。ウィリアムが撮ってくれた帰蝶のビデオメッセージを、現代のサブローが何回も再生している姿が微笑ましかったです。またいつかサブローと帰蝶が会えたらいいなぁ。

映画のラストを考察 恒ちゃんはどうなった?

向井理が演じた「恒ちゃん」こと池田恒興は、サブローと秀吉の戦に参加していないため、劇中では戦死していません。 ラストシーンで登場した帰蝶のビデオレターから、サブローが去った後の戦国時代は「秀吉が天下を取り、家康が受け継ぐ」と史実通りに進むことが言及されています。つまり、恒ちゃんのその後も「池田恒興」の史実がヒントになりそうです。 池田恒興は、本能寺の変のあと豊臣軍に合流しています。信長の後継者を取り決める「清洲会議」や最期の戦となった「小牧・長久手の戦い」でも豊臣軍を支持していました。 ドラマの恒ちゃんが秀吉にすり寄るとは考えにくいため、サブローがよく口にしていた「平和な世をつくる」という使命を果たすため、天下に近い豊臣側に入った、というのはあり得るかもしれません。

映画『信長協奏曲』のキャスト

サブロー・明智光秀(本物の織田信長)役/小栗旬

小栗旬

主役のサブロー役はドラマに引き続き小栗旬が務めます。大人気ドラマ「花より男子」の花沢類役で大ブレイクしました。現在は事務所の社長と俳優の二刀流で活躍中。2025年6月公開の『フロントライン』では主役を務めます。 本作では、織田信長を引き継いだサブロー役と本物の織田信長であり後の明智光秀役を一人二役で演じました。劇中で「太陽と月」に例えられたように、陰と陽を使い分けた振り幅の大きい演技に注目です。

AD

帰蝶役/柴咲コウ

柴咲コウ
              

織田信長の正室、帰蝶役は柴咲コウが演じています。周囲からは「綺麗でおしとやかな姫」と思われているものの、実際は気が強く、サブローとは喧嘩してぶつかることも多い元気な姫を好演しています。 ドラマ『オレンジデイズ』(2004)や「ガリレオ」など名作ドラマに数多く出演しました。歌手としても「月のしずく」や「最愛」など、主題歌や挿入歌が大ヒットを記録しています。2026年には、中島哲也監督『時には懺悔を』の出演も決定しました。

池田恒興役/向井理

向井理

織田家の家臣、池田恒興役には甘いマスクで人気俳優の向井理です。サブローの良き理解者であり、一番の味方である「つねちゃん」を魅力的に演じています。 2015年には連続ドラマ『永遠の0』で主演で宮部久蔵役を演じ、戦時中を生き抜いた人々の人生模様や家族愛を熱演しました。

羽柴秀吉役/山田孝之

『Japan’s Got Talent』  山田孝之
(C)Japan's Got Talent

信長を恨む羽柴秀吉役には山田孝之です。2004年に連続ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』で主人公・松本朔太郎役や、2010年に映画『闇金ウシジマくん』の主演で丑嶋馨役を演じるなど数々の人気ドラマ・映画で主演を務めてきた個性派俳優です。 ドラマ版から秀吉役を務める山田孝之ですが、原作漫画を読んだ主演の小栗旬が「この役はぜひ彼に」と直接オファーし、山田も出演を快諾したそうです。

AD

前田利家役/藤ヶ谷太輔

信長に信頼されている家臣であり、前田犬千代としてドラマでも活躍した藤ヶ谷太輔が映画でも続投。血気盛んな性格で槍の名人として知られているキャラクターであり、ドラマでは阿部進之介と相撲をするシーンが話題となりました。 藤ヶ谷は、2011年にKis-My-Ft2のメンバーとしてCDデビュー。俳優業では「信長協奏曲」出演後、映画『そして僕は途方に暮れる』(2023)や『傲慢と善良』(2024)などで主演を務めています。2020年からは『A-Studio+』のMCにも大抜てき。音楽活動に俳優業、さらにMCと何でもこなせるアイドルです。

お市役/水原希子

水原希子

小栗演じるサブローの妹的な立ち位置で、ドラマ版の中盤から活躍したお市役として、水原希子が続投しています。容姿は皆が認めるほど美しいけれど、お転婆で落ち着きがないというギャップのあるキャラクターです。日本人離れした顔立ちの水原が着物を着ているということで話題になりました。 水原希子はモデルとして一線で活躍しつつ、女優としての活動の幅も年々増えてきています。2015年には『進撃の巨人』のミカサ役がかなりのハマりようだとして話題になりました。

AD

徳川家康役/濱田岳

濱田岳

歴史上では織田信長に代わって天下統一を成し遂げた戦国武将・徳川家康役を、コミカルな演技からシリアスな役どころまで幅広くこなす人気実力派俳優の濱田岳が務めます。 本作での徳川家康は、人質として織田家にいた幼少期にサブローの良き遊び相手となり、サブローを尊敬してやまないというキャラクター。憎めない性格で、女の子が大好きなんだとか。

松永弾正久秀役/古田新太

古田新太

史実では暗殺などの数々の悪業で名の知られる癖のある武将、松永弾正久秀。本作ではサブローと同じく現代からタイムスリップしてきた人物という設定。サブローに彼の死期が近いことを知らせます。 劇団☆新感線の舞台などでも活躍する個性派俳優、古田新太が演じています。

映画『信長協奏曲』3つのみどころ

1.主役級ばかりの豪華キャスト!

なんといっても主演の小栗旬をはじめとした華々しいキャスト陣の共演が見どころ! ドラマ版にも出演していた柴咲コウ、山田孝之、向井理など映画やドラマに引っ張りだこの人気俳優陣がスクリーンに集結!豪華な共演が見逃せません。

2.エンターテインメント性溢れるストーリー!

人気コミックを原作としたこの映画。歴史に忠実な時代劇というよりは、歴史エンターテインメントとして楽しめる作品になっているようです。 歴史的には信長に気に入られて家臣になった秀吉ですが、この作品では今川軍のスパイとして描かれているなど、おなじみの人物が一味違ったストーリーで描かれているのも本作の面白さです。歴史好きの方も、歴史に詳しくない方も、すべての方が楽しめるエンターテインメント性の高い作品になっています。

AD

3.こんなオシャレな袴アリ?!サブローファッションに注目!

映画『信長協奏曲』でもう一つ注目したいのが、現代からタイムスリップし、信長を務めることになった高校生・サブロー(小栗旬)の斬新な着こなしの数々! 着物をそのまま着るのではなく、現代風にアレンジしていてオシャレ。ドラマ放送時にも話題になりました。サブローならではの「戦国ファッション」も要チェックです。

映画『信長協奏曲』主題歌

2016年1月公開の映画『信長協奏曲』の主題歌もドラマ版と同じく、Mr.Childrenの「足音 〜 Be Strong」です。前向きな歌詞が物語にもぴったりな歌となっています。

映画『信長協奏曲』を結末までネタバレ解説!サブローの想いは届き平和な世界に

映画『信長協奏曲』をネタバレありでラストまで紹介しました! サブローの平和への思い、帰蝶との恋の行方、そして光秀との複雑な関係など、ドラマで描かれた要素が2時間に凝縮され、見事に完結を迎えます。 ドラマ視聴から時間が経っている方も、序盤に解説があるので問題ありません。ぜひこの機会に、映画『信長協奏曲』を視聴してみてはいかがでしょうか。