仕事が最近うまくいかないと思っているあなたへ
皆さん、仕事に行き詰っていないですか?少し今の仕事を嫌だなと思っていないですか?アニメファンだけでなく、社会人の方々にも人気を博しているTVアニメシリーズ『SHIROBAKO』はアニメーション制作に携わる人々の群像劇となっていますが、このアニメの中には、そんな皆さんにヒントとなることがたくさん散りばめられています。
今回は、そんな『SHIROBAKO』から仕事論について5つご紹介します!
その前に……あらすじ
「白箱」の完成を目指し、日々奮闘するアニメ制作のスタッフやクリエイターの想いが描かれた青春群像劇。作品のタイトルにもなっている「白箱(シロバコ)」とは、1つの作品が完成した際に制作者が最初に手にする、白い箱に入ったビデオテープのこと。このテープにはクリエイターの想いが詰まっています。
アニメを作ることに夢を描いていた主人公・宮森あおい(制作進行)をはじめ、アニメ制作に携わる人々の葛藤、挫折、チームプレーならではの結束、仕事における衝突を描くアニメ業界の日常が描かれております。
基礎が大事
孤高の老人気取りをしていると話す杉江さん(原画マン)。劇中アニメ『えくそだす』の多くの馬が駆け巡るカットを描ける原画マンを探していた宮森あおいが、菅野さん(アニメーター兼監督)に会った際に杉江さんの実力を知り、制作過程に創意工夫をしてチームで乗り越えていました。
その杉江さんは菅野さんいわく、基礎ができているから年を召していても描ける実力がある方。杉江さんもこれを信じ、今まで描いたことのない「萌えアニメ」の馬のシーンに挑戦し、成功を収めました。このように、基礎基本に立ち返ることが重要になってくるのですね。
ミスは必ず報告・報連相をしっかりと
高梨太郎(制作進行)が劇中アニメ「第3話」のラッシュチェックまでに重要カットの原画を回収できておらず、絵コンテのままだったことに円さん(演出)が激怒するシーンです。ここで緊急事態に気づけたことにより放送3日前というぎりぎりのタイミングで白箱完成・納品をすることができました。
ここから、ビジネスの基本と言われている「報連相(報告・連絡・相談)の大切さ」が伺えますね。
困った時には、身近なところから考えよう
仕事を遂行していると、ときどき仕事がまったく進まなくなるといった状況に遭遇することもしばしばあると思います。
絵麻(アニメーター)も作画を早くあげることに意識してしまい、猫のシーンでリテイクを受けてしまいました。上司にあたる井口さん(作画監督補)がアニメーターの憩いの場として言い伝えられているもみじ並木に引っ張り出し気分転換を促していました。
そのときに猫を見つけ、猫のリテイクとなったところを解決させることができ、修正をした結果、瀬川さん(作画監督)から猫のカットにOKが出ました。
このように息抜きやプライベートなど自分の身近なところに、仕事を大きく進める一歩が潜んでいるかもしれません。
諦めなければ、何かしらのチャンスが巡ってくる
劇中アニメ「第三飛行少女隊」の原作者・野亀さんから、最終話のリテイクが入った木下監督。劇中アニメの主人公・アリアを最後に飛ばすというハッピーエンドを描いていたところ、野亀さんからアリアが飛ばないというバッドエンドを要望してきたのです。
実は担当編集者を介して連絡を取っており、原作もまだ未完成でした。また、野亀さんの作品観とアニメ制作チームの作品観の違いから、このような状態になっていました。木下監督と本田(元デスク)が必死に野亀先生の連絡先を探し、原作者と直接会い、原作者の意向を汲み取ることで、「第三飛行少女隊」をハッピーエンドに繋げることができました。
諦めないことが幸運を呼ぶんですね。
自分は使えない人間と思わないで!自分の技術を活かした仕事ができるはず!!
3Dが手書きアニメに侵食してくることに不安を覚えた遠藤さん(アニメーター)。 アニメーターの先輩である北野さん(アニメーター)にその愚痴をこぼしたところ、「人のせいにしているような奴は辞めちまえ!」と叱責されるシーン。
北野さんは「3Dアニメーターにジャパニメーション(手書きアニメ)を教えている」と言っており、手書きアニメの技術を活かして仕事をしている様子。この言葉から、一見今までの仕事とは関係ない仕事が舞い込んできたとしても、どこかで今まで得てきた技術が生かせるから、任せてくれるんだと思えますよね。
まとめ
初心に帰る
いかがでしたか?『SHIROBAKO』には、仕事上で勉強になるようなエッセンスが散りばめられている作品ですね。筆者自身もいくつか勉強になりながら本作を視聴していました。今回ご紹介したのはほんの一部。この他にも仕事上で勉強になることがこの作品の至る所に散りばめられています。
皆さんも一度観て、仕事に携わることに期待を膨らませた頃を思い出しながら、仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか?