トム・クルーズが抱える学習障害「失読症」とは?

2017年8月22日更新

1986年『トップガン』の世界的大ヒットでトップスターの仲間入りを果たし、アクションからヒューマンドラマまで幅広い演技で活躍しているトム・クルーズ、彼の抱えている失読症という病気に着目し、失読症についての症状や原因について情報をまとめました。また、他にも失読症を抱えている著名人やハリウッドスターのエピソードについてもご紹介いたします。

失読症とは

失読症とは、脳が言語を処理できない状態の事を言います。症状としては、文字を読む速度が非常に遅く、文字を不正確に読んでしまう事が多々見られます。他にも、単語の文字の順番を入れ替える、新しい言語を覚えることに困難を覚える、長時間の読書が苦痛に感じる等といった症状が特徴です。

また、失読症には生まれ持った疾患である発達性失読症と、脳損傷やアルツハイマー病などが原因で起こる後天性失読症の2種類があります。

失読症を抱える、トム・クルーズ以外のハリウッド有名人

スティーヴン・スピルバーグ

『E.T.』や『ジュラシック・パーク』シリーズでよく知られるスティーヴン・スピルバーグ監督も失読症を抱えている人物の一人です。幼少時代には小学校を同級生に比べて2年遅れで卒業し、そのことでイジメを受け、学校が嫌いだったこともあったと、メディアでも後に告白しています。

現在でも本などを読む際は普通の人によりも2倍の時間がかかるようですが、本人は「自分が被害者と思ったことは一度もない。映画づくりが、負わなくていい重みから私を救ってくれた」と発言しています。

オーランド・ブルーム

オーランド・ブルームは7歳で失読症と診断され、人の3分の2を理解するのに3倍の努力が必要だったと語っており、現在でも台本を読んだり、覚えたりするのがほかの俳優よりも困難なのだそうです。

また、オーランド・ブルームの母親は、本を50冊読んだらオートバイを買ってあげることを約束し、少しでも読書をすることによって文字や文に慣れさせるため、やる気を出させたそうです。そのおかげで彼は俳優業として現在も台本に向き合えているのかもしれませんね。

キーラ・ナイトレイ

女優キーラ・ナイトレイも6歳のときに失読症と診断されたそうです。彼女の場合は失読症を抱えながらも彼女は録音読書で学習したり、色付き眼鏡をかけて文章の文字が混じって見えないように工夫し読書したりと、症状と向き合っており今では徐々に症状も改善されつつあるそうです。

黒柳徹子も読書障害だった

女優、タレント、声優、司会者、エッセイスト、ユニセフ親善大使、平和運動家等さまざまな分野で活躍している黒柳徹子は、2001年に出版した著書「小さいときから考えてきたこと」にて、自分は読書障害と計算障害だったのでは、と告白しています。

失読症の原因

失読症のはっきりとした原因は今現在ではわかっていません。しかし、文字と音を関連付ける脳の機能に問題がある場合に失読症は引き起こされると言われており、先天性の場合が多く、遺伝にもよるとされています。

また、女性よりも男性の方が発見されやすく、女性では見つけにくいと指摘されています。

トム・クルーズはどのように失読症と向き合っているのか

トム・クルーズも失読症を抱える有名人の一人で、幼少期には失読症のために12年もの間に15の学校を渡り歩き、補修クラスに入れられ、いじめにもあっていたという辛い過去を語っています。俳優になってからは、失読症のために脚本等の文章は理解できないので、台詞を覚えるときはテープに全て録音して繰り返し聞いていたといいます。今では学習障害児への支援活動にも取り組んでいるそうです。