トム・クルーズの若い頃を映画で振り返る!恋愛遍歴・イケメンすぎる性格を解説

トム・クルーズは『トップガン』や『ミッション:インポッシブル』など数々の映画に出演している、誰もが知る超人気ハリウッド俳優です。親日家として知られ、日本にも多くのファンがいます。 休日には日本で過ごすことも多いというトム・クルーズ。そんな彼に敬意と感謝を込めて、2015年には日本記念日協会が10月6日を「トムの日」として正式認定しました。 今回は、そんなトムの興味深い真実に迫り、その素顔を暴いていきます。
トム・クルーズとは?意外と知らない私生活
本名 | トーマス・クルーズ・メイポーサー4世 |
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出生地 | アメリカ合衆国ニューヨーク州シラキュース(アイルランド系) |
誕生日 | 1962年7月3日 |
身長 | 170cm |
兄弟関係 | リー・アン・メイポーザー(姉) マリアン・メイポーザー(姉) キャス・メイポーザー(妹) |
トム・クルーズは1962年7月3日、ニューヨーク州シラキュースに生まれました。身長は170cmです。本名は、トーマス・クルーズ・メイポーサー4世。曽祖父のトーマス・クルーズ・メイポーサーは、イギリス・ウェールズ地方からの移民で、アイルランド、ドイツ、イギリスの祖先をもっています。 小学4年生のときに初めて演劇に携わった彼は、高校時代から俳優を志すように。ロサンゼルスに移住したあと、1981年に『エンドレス・ラブ』で短編映画デビュー。1983年の『卒業白書』で注目を集め、『トップガン』(1986年)で世界的な大スターとなりました。 出演作品の幅も広く、青春映画をはじめ社会派ヒューマンドラマ、アート系作品などにも出演しています。『7月4日に生まれて』(1989年)ではアカデミー賞にノミネートされるとともにゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。1996年の『ミッション:インポッシブル』からは映画プロデューサー業にも進出し、現在のアクションスターのイメージはこのころからはじまりました。 2022年には映画界への貢献を評価され、カンヌ国際映画祭で名誉パルム・ドールを受賞。 実生活では、3度の結婚を経て2人の養子と1人の実子の父になっています。
トム・クルーズの性格は?神対応で話題
トム・クルーズは、なぜ世界中でこんなに長く多くのファンに愛され続けているのでしょうか?それはファンに対する姿勢や、自分が演じてきた“ヒーロー”さながらの活躍にもあるようです。 トムのファン対する熱いサービス精神は有名!親日家であることでも知られ、2022年5月時点で来日回数は24回とハリウッドスターのなかでもトップクラス。『トップガン マーヴェリック』(2022年)ジャパンプレミアでは、集まった400人のファンに対して写真撮影や投げキッスなど、1時間以上ファンサービスに応じるなどの神対応を見せました。 また1996年には、交通事故にあった女性を病院に連れていき、7000ドルもの医療費を肩代わりしたという信じられないような逸話も残しています。
トム・クルーズの若い頃~現在を映画で振り返る
【21歳】『卒業白書』(1983年)
トム・クルーズ初の主演作『卒業白書』。一流大学を目指す高校生のジョエルは、両親の旅行中に自宅をパーティ会場として貸し出し、大金を稼ぎます。 両親を送り出した自宅で、シャツ1枚とブリーフ、靴下だけを身に着けて踊るシーンは、その後何度もパロディ化された名場面です。 主人公ジョエルの行動には、新自由主義の価値観に対する風刺が込められており、トムは「ジョエルが社会を探検し、荒々しい資本主義の波に飲まれていくのを描いている」と語っています。
【24歳】『トップガン』(1986年)

アメリカ海軍戦闘機兵器学校を舞台に、未来のエリートパイロットたちが切磋琢磨する青春映画。トムをアイドルからスーパースターにステップアップさせたのが、この『トップガン』です。 彼が演じたのは、天才的な技術を誇り、無鉄砲で自信に溢れた主人公のピート・ミッチェル(コールサイン:マーヴェリック)。ヴァル・キルマーがライバルで冷静なエースパイロット「アイスマン」を演じました。 当初トムは出演に乗り気ではなかったそうですが、プロデューサーの計らいで海軍の戦闘機に乗せてもらってから気が変わったといいます。
【26歳】『レインマン』(1988年)

アカデミー賞で作品賞、脚本賞、監督賞、主演男優賞を獲得した名作『レインマン』。トム演じる高級外車ディーラーのチャーリーは、父の莫大な遺産を目当てにサヴァン症候群の兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)を施設から連れ出してLAを目指します。 トムは、身勝手なチャーリーが障がいを持つ兄との旅路で兄弟愛を育み、少しずつ人間的に成長していく過程を見事に演じています。
【34歳】『ミッション・インポッシブル』(1996年)

1960年代〜1970年代の人気ドラマ『スパイ大作戦』の映画化した『ミッション:インポッシブル』は、大人気シリーズとなり、トムの代名詞となりました。プロデューサー業に進出した記念すべき作品でもあります。 トムの命知らずなスタントの走りとなった本作でのスタント。強風にさらされながら列車にしがみついたり、宙吊りになって機密情報を盗み出すシーンは、公開当時大きな話題に。 本作以降、トムはより危険なアクションを自らこなすようになり、新作が出るたびに注目を集めています。
【37歳】『アイズ・ワイド・シャット』(1999年)

スタンリー・キューブリックの遺作となった『アイズ・ワイド・シャット』は、トムと当時の妻ニコール・キッドマンが夫婦役を演じたことでも注目を集めました。 倦怠期を迎えたビルとアリスのカップル。あるときビルはアリスから家族旅行中にほかの男性に性的魅力を感じたと打ち明けられ、衝撃を受けます。性の妄想に取りつかれながら街をさまよい歩いていた彼は、郊外の館で行われていた秘密のパーティに足を踏み入れますが、そこには予想もつかない展開が待ち受けていました。
【40歳】『マイノリティ・リポート』(2002年)

フィリップ・K・ディックの短編小説をもとに、スピルバーグがメガホンをとった『マイノリティ・リポート』。凶悪犯罪を予知するシステムが実用化された近未来を舞台に、自分が36時間後に殺人を犯すと予知された敏腕刑事ジョン・アンダーソンは、容疑を晴らすべく孤軍奮闘します。 スピルバーグとトムは前々から一緒に仕事がしたいと企画を探していたところ、トムがこの原作を見つけてきたとか。スピルバーグはトムが危険なスタントに挑まないように契約しましたが、結局ほとんどのスタントはトム自身がこなしました。
【41歳】『ラスト サムライ』(2003年)

明治維新直後の日本で「最後のサムライ」となった男たちの姿を描いたハリウッド製時代劇『ラスト サムライ』。 南北戦争の英雄ネイサン・オールグレンは、あるとき日本政府に招かれて、西洋式の先述を教えることに。しかし彼は政府軍に敵対する侍たちとの戦いに敗れ、彼らの捕虜に。侍たちの集落で過ごすうち、彼らの武士道精神に心を打たれたネイサンはともに戦うことを決意します。 親日家でもあるトムは本作のために2年かけて準備をし、新渡戸稲造の『武士道』などの本を読み漁り、毎日数時間の剣術の鍛錬に励みました。
【52歳】『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014年)

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、2004年に発行された桜坂洋のライトノベル『All You Need Is Kill』を原作に、ダグ・リーマンが監督を務めたアクション映画です。 エイリアンの侵攻を受けている近未来の地球。米軍の広報官ウィリアムは、あることがきっかけで戦場に送られることに。しかし彼は、敵が引き起こしている時間のループに巻き込まれ、戦死してはその2日前に戻るようになってしまいます。 数々のアクションをこなしてきたトムですが、本作のウィリアムは戦闘は大の苦手という設定で、いつもとは違う表情も見られます。
【60歳】『トップガン マーヴェリック』(2022年)

大ヒットとなった『トップガン マーヴェリック』は、トムの出世作『トップガン』の36年越しの続編です。 エリートパイロット養成学校「トップガン」に教官として返ってきたマーヴェリックことピート・ミッチェル。型破りな彼の指導に困惑する訓練生のなかには、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)の姿もありました。ルースターはマーヴェリックを恨んでいましたが……。 トムはスタジオに「すべてを実際に撮影する」と宣言し、キャストたちは実際に飛行中のF/A-18のコクピットで演技をするなど、過酷な撮影だったようです。
結婚してる?歴代の奥さん・子供
最初の妻ミミ・ロジャースは1956年生まれで、2番目の妻ニコール・キッドマンは1967年生まれ。そして、3番目の妻ケイティ・ホームズは1978年生まれです。それぞれ、11歳ずつ年齢が離れている女性たちと結婚してきたわけですね。より若い方へ流れていっているトム……。 3人の前妻は、いずれも身長170cmの彼より背が高いようです。
ミミ・ロジャーズ(1987年〜1990年)
ミミ・ロジャーズはフロリダ州出身の女優です。トムとミミは、『トップガン』の撮影が始まる1年ほど前のディナーパーティで出会いました。1987年に結婚したときトムは25歳、ミミは31歳。しかしその後、1990年の1月に離婚を発表しました。 離婚発表の数日前に掲載されたローリングストーン誌の取材によると、「僕はそれまで恋をしたことがなかった。彼女と一緒になってからすごく解放されました」「彼女は僕の親友なんです。彼女と一緒にいる時間が好きで、彼女を愛しています」と語り、未練を持っていたようです。
ニコール・キッドマン(1990年〜2001年)

『デイズ・オブ・サンダー』(1990年)での共演で、ニコール・キッドマンに出会ったトム・クルーズ。トムはすぐに彼女に夢中になり、2人は同年の12月24日に親しい人だけを集めた挙式を行いました。このときトムは28歳、ニコールは23歳でした。 ハリウッドのおしどり夫婦として知られた2人は、『遥かなる大地』(1992年)、『アイズ・ワイド・シャット』(1999年)で3度共演。しかし2001年に「キャリアの相違と和解しがたい不和」を原因に離婚申請しました。 2人の間には、1992年に養子として迎えた娘イザベラと1995年に同じく養子として迎えた息子コナーがいます。
ペネロペ・クルス(2001年〜2004年)

ニコールとの離婚直後に交際が明らかになったのは、恋多き女優として知られるペネロペ・クルス。2人は『バニラ・スカイ』(2001年)での共演がきっかけで知り合い、トムの不倫が疑われましたが、ペネロペは交際に発展したのは、撮影後のことだと主張しました。 2人は『コレリ大尉のマンドリン』(2001年)のレッドカーペットにそろって登場し、交際を公表。このときトムは39歳、ペネロペは27歳でした。しかしこの関係も3年程度で終りを迎え、2004年に円満破局しています。
ケイティ・ホームズ(2006年〜2012年)
『ミッション:インポッシブル3』(2006年)への出演絡みで出会ったケイティ・ホームズは、幼いころからトム・クルーズの大ファンだったとか。2人は2005年から交際をスタート。トムはエッフェル塔の上にあるレストランで、ケイティにプロポーズしたといいます。このときトムは43歳、ケイティは27歳でした。 ケイティに対する愛情表現は時として度を越していて、一番顕著だったのが、人気テレビ番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』での一件。トムは番組中に突然ソファに飛び乗り、ひざまずいて新しい恋人であるケイティに告白し、視聴者を驚かせました。
愛娘が誕生も離婚へ
ベタ惚れだったケイティと、彼女との間に生まれた愛娘スリ。しかし、トムが信仰しているサイエントロジーが原因でケイティと離婚することになってしまいました。 トムがケイティとの離婚で支払った金額は、養育費480万ドル(約4億8000万円)と離婚調停金500万ドル(約5億円)で、総額980万ドルにものぼりました。 離婚後は、3年間も娘に会うことができなかったトム。元々は前妻ミミの勧めでサイエントロジーに入信したようですが、愛しいスリちゃんのために、サイエントロジーを辞めることも考えているとか?
アナ・デ・アルマス(?)
2025年2月頃からトム・クルーズと交際が噂されているのは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)のパロマ役などで注目を集めたアナ・デ・アルマス。 2人はバレンタインデーにロンドンのソーホーでディナーをしているところを目撃されています。しかしPeople.comによれば、これは2人は付き合っているのではなく、今後のプロジェクトでタッグを組んでいるためだとか。
トム・クルーズが抱える「失読症」とサイエントロジー
トム・クルーズが7歳の時、医師に「失読症」という学習障害であると診断されました。失読症のため文字を正しく読むことができず、学習面ではとても苦労したようです。 俳優になってからも、脚本の文章を読んで理解することが難しく、セリフを覚えるのにテープ録音を繰り返し聴くことで乗り越えてきました。
トムとサイエントロジーの関り
トム・クルーズは失読症を克服できたのは、元妻のミミに勧められ入信した「サイエントロジー」のおかげだと話しています。 サイエントロジストとは、SF作家のL・ロン・ハバードによって設立された新興宗教。トムは現在、教祖に次ぐナンバー2の地位になっているほど、熱心に信仰している様子です。しかしその信仰のせいで友人や恋人、配偶者との関係にヒビが入ったりもしたといわれています。 2003年に『ラスト サムライ』のプロモーションで来日し、当時の小泉純一郎首相に表敬訪問した際には、日本の若者たちに、と教祖ハバードの著書『学び方がわかる本』(ニュー・エラ・パブリケーションズ・ジャパン(株))を手渡したほど。 しかし2023年の報道によると、「ミッション:インポッシブル」シリーズの撮影でイギリスに滞在していた際には、ロンドンにある教会の施設にトムが出入りする姿は1度も目撃されなかったなど、教会と距離を置いているのでは、との噂もあります。
トム・クルーズにまつわるトリビア
12年間で15回も転校 高校ではレスリング選手!
トム・クルーズが12歳の年に両親が離婚し、母親の方についてアメリカやカナダ各地を転々としていたそうです。失読症のため、学校でいじめを受け、12年間で15校もの学校を渡り歩きました。そんな学生時代、芝刈りやクリスマス・カードの訪問販売をして家計を助けていたとか。 高校時代はレスリングの選手で、本気でプロを目指していたトム。しかし膝の怪我でチームにいられなくなり、演劇部へ入部。そこから俳優に転向していったようです。また当時すでに多忙のため、高校の卒業式に出席できなかったといいます。
俳優じゃない道もあったかも
実は14歳の時に神学校に入学し、聖職者を目指していた時期もありました。しかし、たった1年で中退しています。ここで辞めていなかったら、ハリウッド俳優トム・クルーズは生まれていなかったかも? また、1993年のドラマシリーズ『堕ちた天使たち』では、トム・クルーズが監督した1話が放送されました。今後、監督業に進出することはあるのでしょうか? そしてその同年には、映画製作会社「クルーズ/ワグナー・プロダクションズ」を設立し、プロデューサー業にも進出。製作第1作目は『ミッション:インポッシブル』で、その後も『バニラ・スカイ』や「ジャック・リーチャー」シリーズなどで製作を手がけています。
12歳で初めてバイクを購入!

幼少期からスタントに興味を持ち始めたトム・クルーズは、12歳の時に初めてバイクを買ったそうです。 トム・クルーズは基本的にスタントマンを雇わず、自分自身でアクションをこなしています。これまで出演してきた作品の中でも、かなりの頻度でバイクを乗りこなしています。 特に傑出したバイク・スタントといえば、やはり「ミッション:インポッシブル」シリーズが思い浮かびますね。
アクション映画にかける情熱がすごい!!

自らスタントをこなすことでも有名なトム・クルーズ。『トップガン』では、主人公のパイロットであるマーベリックを演じましたが、撮影中はパイロットのライセンスは持っていませんでした。ところがその8年後、本物のパイロット・ライセンスを取得し、自らスタントに挑戦したのです。 数々のアクション映画に出演するうちに、車やバイクの運転技術はセミプロ並みに上達。しかも、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』では自らヘリコプターを操縦してスタントを行うために、ヘリコプターのライセンスも取得しています。
トムが『マトリックス』のネオになっていたかも?

トム・クルーズが主演する可能性があった映画は、実に様々!キアヌ・リーブスが『マトリックス』に抜擢される前、トムが主演を打診されていました。 また、マット・デイモンが主人公リプリーを演じた『リプリー』も、最初はトムを主演に考えられていたそうです。『アイアンマン』でも、ロバート・ダウニー・Jr.ではなく、元々はトムが検討されていました。 その逆のパターンも。『トップガン』の主演がトムに決まるまでには、ショーン・ペン、マシュー・モディーン、パトリック・スウェイジ、エミリオ・エステベス、ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、マシュー・ブロデリック、マイケル・J・フォックス、そしてトム・ハンクスが検討されていたそうです。今にして思えば、実に豪華な顔ぶれ!
アラジンはトム・クルーズの顔がモデル

ディズニー映画『アラジン』の主人公・アラジンの顔は、当初マイケル・J・フォックスをモチーフに制作される予定だったようです。 しかし、トム・クルーズの顔の方が女性に人気が出るのではと考え、彼の顔をモチーフにすることになったといいます。確かに言われてみれば似てるかも……?
常に前進し続けるトム・クルーズ!今後の作品も期待大

トム・クルーズの周りでは次から次へと新企画が立ち上がっています。 「ミッション:インポッシブル」シリーズも、2023年には第6作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が公開され、2025年5月には続編『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の公開が控えています。 60歳を超えてもなお進化をやめないトム・クルーズから目が離せませんね!