『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で押さえておくべきポイントはココ!最高傑作と名高いシリーズ2作目
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で押さえておきたいポイントを解説!【ネタバレ注意】
公開から30年以上が経っても人気の衰えない「スター・ウォーズ」シリーズ。その旧3部作の2作目『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』は、前作「新たなる希望」から3年後、反乱軍にデス・スターを崩壊された帝国軍の逆襲と、ルークをはじめとする反乱軍の仲間たちの動向を描いています。 今ではシリーズ最高傑作といわれる本作は、どんなところが評価されているのでしょうか。「帝国の逆襲」の重要ポイントを復習して、「スター・ウォーズ」シリーズをもっと楽しみましょう! ※この記事には『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』に関するネタバレがあります。本編を未鑑賞の方、これから鑑賞する予定の方はご注意ください!
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』あらすじ
前作の戦いから3年が経過。要塞を反乱軍に破壊された銀河帝国は、反乱軍への攻撃をより一層強めていました。そのため反乱軍は氷の惑星ホスに拠点を移動。しかしルーク・スカイウォーカーを探していたダース・ベイダーによって基地の存在が帝国軍側に知られてしまいます。 帝国軍はさっそくホスへの戦闘態勢を整えますが、提督のミスによって存在を察知されてしまいます。ハン・ソロとチューバッカは、レイア・オーガナとC-3POを連れて基地から脱出。ソロの旧友ランド・カルリシアンが住む惑星へ向かいます。しかし先手を打ったダース・ベイダーにより、ランドはすでに帝国側と取引をしていました。そのため一行はベイダーへ売り渡されてしまいます。 一方、ヨーダを師としてジェダイの修行をしていたルークはソロやレイアの危険を察知。ヨーダの忠告を受け入れず、ジェダイの修行も途中で放棄して彼らのもとへ向かいます。向かった先でダース・ベイダーと対決。戦いの末、ルークはベイダーからある衝撃的な事実を知らされるのでした。
「帝国の逆襲」重要ポイント①:派手さ、エンタメ性がアップ!
前作から格段に進化した映像技術と予算をふんだんに使い、「帝国の逆襲」では映画冒頭から派手なアクションシーンが展開されます。 帝国軍の巨大な装甲機械AT-ATとの戦闘は迫力満点ですし、ルークとダース・ベイダーがライトセイバーで戦うシーンも多くの観客、そして後の世代のファンをとりこにしました。 ほかにも見どころとなるエンタメ性の高いシーンの数々が、本作がシリーズ最高傑作と言われる1つの理由ではないでしょうか。
「帝国の逆襲」重要ポイント②:惑星ダゴバで、あの人気キャラが初登場!
「スター・ウォーズ」シリーズのなかでもトップクラスの人気キャラクターであるヨーダ。彼が登場したのは、公開順で言えば本作「帝国の逆襲」が初になります。 泥と沼の惑星ダゴバに住む小さな緑色の老人が、伝説のジェダイ・マスターだと一目で気づいた人はいなかったのではないでしょうか。さらに、ヨーダはルークと出会った直後、謎の言動をくり返しており、怪しさ全開でした。
「帝国の逆襲」重要ポイント③:衝撃のどんでん返し!
「新たなる希望」からスタートしたスター・ウォーズシリーズは、のちにエピソード1~3で描かれる明かされていない過去の事実が裏に存在しながらストーリーが展開されるために、情報を整理するのがとても大変なのが特徴に挙げられます。今までのあらすじが文字として流れてくるオープニング・クロールを理解するだけでも大変! しかし、本作では前作で世界観や人間関係をあらかた説明したという事もあり、各登場人物のドラマにしっかりと焦点が当てられているために、人間ドラマとしても楽しめるようになっています。ハン・ソロやレイア姫などの旅の仲間は勿論、マスター・ヨーダとの関係性にも注目です。 また、本作ではダース・ベイダーから映画史に残る最大の衝撃発言が飛び出します……!
「帝国の逆襲」重要ポイント④:8作目「最後のジェダイ」との共通点は?
今ではシリーズ最高傑作といわれる「帝国の逆襲」ですが、1980年の公開当時はあまり評判がよくありませんでした。本作の評価は、3作目『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』が公開されてから高まったのです。 その理由は、当時1つの物語を複数に分けて公開する「○部作」という形式が世間に浸透していなかったことにあります。それまでも「007」や「ゴッド・ファーザー」、「ロッキー」など、シリーズものの映画はありましたが、しかしこれらはひとつひとつが完結した作品になっています。 しかし「帝国の逆襲」は、“クリフハンガー”で終わった最初の映画でした。前作の物語から作品のテーマに深く踏み込んだものの完結はしない、というエンディングに観客は困惑したのです。しかし、3作目「ジェダイの帰還」の公開によって本作の立ち位置が明確になり、評価されるようになりました。
3部作の2作目というのは、物語の方向性を示す重要なものです。「帝国の逆襲」の例を見ると、3部作の場合、2作目の成功/失敗は、3作目で完結するまでわからないといえるのではないでしょうか。 続3部作の第2作目として2017年に公開された「最後のジェダイ」も、その評価は真っ二つに分かれています。ルークは待望の再登場を果たしながらも死亡し、レイの正体、ダークサイドと正義の間で揺れるカイロ・レンなど、大きな謎を残したまま終わった「最後のジェダイ」もまた、最終作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開されれば評価が変わるかもしれません。
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』キャスト
ルーク・スカイウォーカー (演:マーク・ハミル/吹替:島田敏)
前作で父親がかつてジェダイの騎士であったことを知り、自身もジェダイとなる事を決意したルーク・スカイウォーカー。本作では仲間と別行動をとり、R2-D2と共に伝説のジェダイマスターであるヨーダの元に向かい、ジェダイとなるための修行を始めます。 ルークを演じるのは、前作に引き続きマーク・ハミル。日本語吹替は、アニメ『ちびまる子ちゃん』のさくら友蔵役などで知られる島田敏が務めています。
ハン・ソロ (演:ハリソン・フォード/吹替:磯部勉)
ルークとオビ=ワンとの出会いをきっかけに、相棒チューバッカとともに反乱軍側に引き込まれた密輸商人。レイアに対して何度も愛を迫ります。はじめは断られっぱなしでしたが、次第に距離を縮めていきます。 ハン・ソロもハリソン・フォードが前作から続投。吹替を担当した磯部勉は、本作のほかにもフォードの出演作の多くで吹替を務めています。
レイア・オーガナ (演:キャリー・フィッシャー/吹替:高島雅羅)
惑星オルデランの女王であり、帝国元老院の議員。はじめは反目しあっていたハン・ソロと冒険を続ける中で次第に心惹かれていきます。 レイア姫を演じるのは、前作に引き続きキャリー・フィッシャー。吹替を担当している高島雅羅は、ジュリア・ロバーツやデミ・ムーアの吹替担当声優としても知られています。
ダース・ベイダー (演:デビット・ブラウズ、声:ジェームズ・アール・ジョーンズ/吹替:大平透)
冷酷非道なシスの暗黒卿。本作でいよいよルークと対決します。 前作にひきつづきデビッド・プラウズがダース・ベイダー役を演じ、ジェームズ・アール・ジョーンズが声を担当しています。また、本作からはボブ・アンダーソンがスタントマンとして参加しています。 ダース・ベイダーの吹替を担当しているのは、こちらも前作と同様に数多くのアニメや洋画吹替で活躍した大平透です。
オビ=ワン・ケノービ (演:アレック・ギネス/吹替:納谷悟朗)
前作で、ルークに彼の父親がジェダイの騎士であったことを告げたジェダイ・マスター、オビ=ワン・ケノービ。ダース・ベイダーと対決して命を落としたものの、本作ではフォースと一体となり、霊体でルークの前に姿を現します。 前作にひきつづき、イギリスの名優アレック・ギネスが演じるオビ=ワン。吹替は『ルパン三世』で初代・銭形警部の声で有名な納谷悟朗です。
R2-D2 (演:ケニー・ベイカー)
ルークたちと行動をともにするアストロメク・ドロイド。本作では、ルークと共にジェダイマスターであるヨーダの元に向かいます。高度な頭脳を持ち、ハッキング技術などにも長けていますが、機械語しかしゃべれないため、C-3POの力を借りてコミュニケーションをとります。 R2-D2役は前作からケニー・ベイカーが続投しています。
C-3PO (演:アンソニー・ダニエルズ/吹替:野沢那智)
600万を越す宇宙言語を話す翻訳ロボットで、非常にやかましい性格のC-3PO。R2-D2と共に物語における狂言回しとしての役割も果たしています。 吹替を務めた野沢那智は、アラン・ドロンやブルース・ウィリス、アル・パチーノ、クリント・イーストウッドなど、数々の名優の吹替で知られています。
ヨーダ (演:フランク・オズ/吹替:永井一郎)
惑星ダゴバで隠遁生活を送る伝説のジェダイ・マスター、ヨーダ。奇妙な言動でルークの忍耐力を試し、彼を指導することをためらっていましたが、オビ=ワンの霊体に説得されて彼を訓練することになります。 本作で初登場したヨーダを演じている(パペットを操っている)のは、テレビ番組『セサミ・ストリート』などで活躍するフランク・オズ。オズはヨーダの声も担当しています。 劇場公開時にヨーダの吹替を務めた永井一郎は、アニメ『サザエさん』の磯野波平役でよく知られています。
チューバッカ (演:ピーター・メイヒュー)
ウーキー族のチューバッカはハン・ソロとともにオビ=ワンらに雇われた密輸商人。ハン・ソロとは固い友情で結ばれており、いつでも一緒に行動しています。 チューバッカを演じるのは前作にひきつづき、ピーター・メイヒューです。
ランド・カルリシアン (演:ビリー・ディー・ウィリアムズ/吹替:若本規夫)
ハン・ソロの旧友ランド・カルリジアンは、彼らの助けを快く受け入れて自らの星に匿います。しかし、そこには裏があり……。 ビリー・ディー・ウィリアムズがランド・カルリジアン役を演じます。吹替を担当するのは、『サザエさん』の穴子さん役でお馴染みの若本規夫です。
シリーズを語るうえで欠かせない「帝国の逆襲」は復習必須!
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』は映画史上初のクリフハンガー作品であり、映画の新たな可能性を切り開いた作品でもあります。 旧3部作を語るうえで、いえ、「スター・ウォーズ」シリーズを語るうえで欠かせない「帝国の逆襲」は、復習必須の作品です。