中村獅童のプロフィール
中村獅童は1972年生まれの歌舞伎役者、俳優、声優です。
歌舞伎の名門に生まれ、6歳より日本舞踊をはじめます。8歳で歌舞伎座にて初舞台を踏み、二代目中村獅童を名乗りますが、中学生のころロックに傾倒しバンド活動を開始しています。
19歳で再び歌舞伎の道を目指す事を決心。その後20代半ばで俳優活動も開始し、映画『ピンポン』で準主役に抜擢されています。日本アカデミー賞はじめゴールデン・アロー賞、ブルーリボン賞など多くの賞を受賞し一躍脚光を浴びました。
プライベートでは映画『いま、会いにゆきます』で共演した
と2005年に結婚したことで知られていますが、2008年には離婚が発表されています。
母親は小川陽子。二代目歌舞伎役者としての顔
歌舞伎の名門・小川家に生まれたものの、父親が早くにして歌舞伎役者を廃業していたために、師匠不在の中で付き人も役ももらえず、長い下積み生活を送っていたのだそうです。
そんな長い下積み時代の中村獅童を支えたのが母・小川陽子だったのだそうです。
父親から芸を引き継ぐことによって成立する歌舞伎界で、後ろ盾もなく歌舞伎役者として成功させることは相当大変なことかと思います。しかし、本来なら付き人や父親のお弟子さんがこなす仕事を母親の小川陽子が一人で全てを行っていたそうです。
さらに忙しい合間を縫っては自宅近くのブティックへ稼ぎに出かけていたのだとか。
二代目歌舞伎役者としての成功は、本人の努力はもちろん、母親である小川陽子の支えがあってこそだったのですね。
中村獅童出演のおすすめ映画
スキンヘッドで映画デビュー『ピンポン』
松本大洋による日本の漫画が原作の映画『ピンポン』で本格的な俳優活動を開始させた中村獅童。
神奈川県藤沢市を舞台に、卓球で青春時代を過ごす主人公らの友情が描かれたこの作品では、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生ドラゴンを演じています。
やARATAらと共演しています。ビジュアルが衝撃的です…!
竹内結子と共演した映画『いま、会いにゆきます』
市川拓司によるベストセラーのファンタジー恋愛小説が原作の映画『いま、会いにゆきます』では、最愛の妻を亡くし、中村獅童は息子と二人で暮らす秋穂巧を演じています。巧と息子の前に、一年前に亡くなったはずの妻・澪が現れます。しかし澪は二人のことを覚えていませんでした。
そんな三人の奇妙な共同生活を描いた切なくも心温まる恋愛ファンタジーです。
竹内結子、平岡祐太、
、市川実日子らと共演しています。
中国文学を歴史的規模で映画化『レッドクリフ』
中国映画過去最高額の投資と言われ、壮大なスケールが話題を呼んだ映画『レッドクリフ』。
三国時代の中国を舞台にしたこの作品で、中村獅童は中国後漢末期の武将・甘寧をモデルにした架空の人物、甘興を演じました。
2009年公開の続編『レッドクリフ PartⅡ-未来への最終決戦-』にも出演しています。
『起終点駅 ターミナル』
佐藤浩市と
との共演が話題をよんでいる映画『起終点駅 ターミナル』。この作品ではヤクザの二代目組長であり、投資会社社長の大下一龍を演じることが発表されています。
『振り子』
お笑い芸人でイラストレーターでもある鉄拳の、動画再生回数300万回を超えるパラパラ漫画が原作ということで話題を呼んだ2015年2月28日に公開された映画『振り子』
この作品で中村獅童は主演の長谷川大介を演じ、第6回沖縄国際映画祭で主演男優賞を受賞しました。
小西真奈美やSKE48の松井珠理奈、山本耕史、鈴木亮平らと共演しています。
原作となったパラパラ漫画はこちら。
中村獅童のおすすめドラマ
『木更津キャッツアイ』
2002年TBSにて放送されたドラマ『木更津キャッツアイ』では、
演じる木更津第二高校野球部のOBで野球部監督である猫田の後輩の犬島という役で第7,8話に登場しています。
岡田准一や櫻井翔、岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史らと共演しました。
『赤い月』
2004年にテレビ東京で放送されたなかにし礼の小説が原作のドラマ『赤い月』では、戦前・戦中の旧満州を舞台に、一人の女性の半生を描いたこの作品で氷室啓介を演じました。
高島礼子や内藤剛志、寺脇康文らと共演しています。
『八重の桜』
2013年度に放送された綾瀬はるか主演のNHKの大河ドラマ『八重の桜』では、武芸に優れた忠義の士・佐川官兵衛を演じました。
をはじめ
やオダギリジョー、
、
らと共演しています。
『嵐の宿題くん』『歴史にドキリ』など、バラエティでも大活躍
俳優、歌舞伎役者としての活躍のみならず、バラエティでも才能を見せている中村獅童。
NHKの教育テレビにて放送の新感覚歴史学習番組『歴史にドキリ』では、中村獅童が歴史上の偉人に扮し、歌って踊るという新たな一面を見せています。
また日本テレビにて放送の『嵐の宿題くん』に出演した際には嵐の大野智と変顔対決。地球侵略にきた宇宙人にとどめを刺す瞬間の表情というお題の元、迫真の表情を披露しました。
2015年に一般女性と再婚
中村獅童は、交際していた元モデルの一般女性と2015年1月に入籍しています。アアパレルブランド・クロムハーツで働いてたという彼女とは自身がショップに行ったときに出会ったという中村獅童。出会ってすぐに結婚を意識したそうですが、プレイボーイのイメージも強かったため、5年かかってようやくゴールインとなりました。
歌舞伎役者として新作歌舞伎にも挑戦する中村獅童
歌舞伎役者として舞台にたつ中村は、古典的なものから新しい風潮を取り入れた創作歌舞伎までさまざまな作品に出演しています。昨年京都で上演された新作歌舞伎「あらしのよるに」では、同名の絵本を原作にオオカミの「がぶ」とヤギの「めい」が心を通わせていくストーリーを歌舞伎のテイストで舞台化。大きな反響をよびました。
幅広いジャンルの作品で様々な役柄をこなす中村獅童の今後の活躍に注目が集まります。