あなたも「チューバッカ通」に!ハン・ソロの頼れる相棒について解説
チューバッカ、「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラを徹底紹介
70年代から世界中で大人気を誇る「スター・ウォーズ」シリーズには、多くの人気キャラクターが登場します。そのなかでも、ハン・ソロの相棒として知られるチューバッカは、見た目のインパクトが強いキャラクターです。 そんなチューバッカについて、詳しく紹介しましょう。これを読めば、「チューバッカ通」になれること間違いなし! ※この記事には「スター・ウォーズ」シリーズ各作品のネタバレが含まれます。未鑑賞の方はご注意ください!
まずはチューバッカの基本プロフィールを紹介!
■名前:チューバッカ ■愛称:チューイー ■種族:ウーキー族 ■出身地:キャッシーク ■身長:228cm ■体重:112kg ■職業:ミレニアム・ファルコン号副操縦士(密輸業者) ■武器:ボウキャスター(別名:ウーキー・クロスボウ) チューバッカは、ウーキーと呼ばれる長身で身体が毛に覆われた種族です。故郷のキャッシークは森林や湿地のある温暖な惑星ですが、毛皮のおかげで寒冷地でも快適に過ごすことができます。 腕力が強く、敵の腕を胴から引きちぎることができるほどの剛力の持ち主。多くのウーキーがそうであるように、チューバッカも武器を使用。金属製の矢をビームエネルギーでコーティングして撃ち出すボウキャスターというものです。 また、相棒であるハン・ソロからは「チューイー」という愛称で呼ばれ、ルークやレイアも親しくなるにつれて、その愛称を使うようになっていきました。
チューバッカはどんな性格?
強靭な肉体と勇敢さ、そして忠誠心がチューバッカの特徴です。ハン・ソロにとってチューバッカは密輸業の欠かせないパートナーでしたが、その誠実な性格から、ソロよりもチューバッカのほうが信頼できると考えていた人も多かったようです。一方で、頑固で負けず嫌いであることもよく知られています。 ウーキーはもともと情熱的で反骨精神にあふれる種族ですが、チューバッカの場合、そういった性質は反乱軍での活動に向けられました。しかし、ソロやファルコン号への恩義や忠誠は忘れませんでした。 チューバッカは屈強な戦士ではありますが、実はあたたかい心の持ち主。目的のためには手段を選ばない彼ですが、正当な理由なく人を殺すことはありません。 また、高い戦闘力はウーキーに共通する特徴ですが、長年の経験から身につけた宇宙船の操縦技術やエンジニアとしての技術は、チューバッカ特有のものです。
奴隷として働くも、実は優秀なウーキー族!
銀河共和国の加盟国である樹木の惑星キャッシークは、ウーキー族の故郷です。ウーキーは、単純で素朴な生活を好みます。また、銀河の多数の言語を学ぶことができますが、顔の構造上の問題で母語であるシリウーク語以外は発音することができません。 クローン戦争のとき、キャッシークは戦場となり、住民は銀河帝国によって奴隷にされてしまいました。奴隷商人のトランドーシャンは、奴隷として過酷な労働をこなし、死んだ後も毛皮として売ることができるウーキー族は、最高の商品だと考えていたようです。 チューバッカも奴隷として働かされていましたが、自由の身になることができた数少ないウーキーのひとりとなりました。
チューバッカはもともと人間型エイリアンだった?
今では、ハン・ソロの相棒にチューバッカ以外は考えられませんが、ジョージ・ルーカスは当初、人間型のエイリアンを登場させるつもりだったそうです。 しかし、どうもしっくりくる案が見つからず悩んでいたようです。そんなとき、たまたま街へショッピングへ出かけた際に、愛犬のインディアナが助手席に座っている様子をみて、この愛犬に似た毛むくじゃらな生き物を相棒にできないかとひらめき、チューバッカが生まれたといわれています。
チューイーとハン・ソロの関係は?
奴隷から自由の身になり、密輸業者のハン・ソロと出会ったチューバッカ。2人は当初、お互いに信用していいのかわからず、腹のさぐり合いをしていました。しかし、次第にチューバッカはソロの人間性に魅せられていくように。彼らは、追ってきた賞金稼ぎや海賊から逃れ、生活資金を稼ぐためジャバ・ザ・ハットのもとで仕事をするようになります。 前述のとおり、ウーキーであるチューバッカは銀河標準語を理解はしても発音することはできません。そこでハン・ソロがウーキー族の言語を学び、彼の言葉を理解して会話が成立するようになりました。 こうして2人は固い絆で結ばれた相棒となったのです。
自殺しようとしているチューバッカをハン・ソロが説得?
2015年、アメリカの大人気テレビ番組Jimmy Kimmel Liveにスターウォーズ7のプロモーションで出演したハリソン・フォードは、自殺ようとしているチューバッカをハン・ソロが助けるというコントを披露しました。 女性関係でケンカ中という設定のハン・ソロとチューバッカ。それが原因で、チューイーがビルの屋上から飛び降りようとしている現場にハン・ソロがたまたま通りかかり、説得をはじめるというもの。最終的に2人は友情を確かめあい、ハッピーエンドとなります。
「スター・ウォーズ」シリーズでの活躍を復習!
クローン戦争中、銀河帝国軍がチューバッカの故郷キャッシークに侵攻してきます。チューバッカはこの「キャッシークの戦い」に戦士として参加し、援軍として駆けつけたジェイダイ・マスターのヨーダ率いる共和国軍とともに戦いました。その様子は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』で描かれています。 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)では、「銀河最速のガラクタ」ミレニアム・ファルコン号での活躍で知られていた相棒のハン・ソロとともにルーク・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービに雇われ、惑星オルデランを目指します。帝国の巨大兵器デス・スターに囚われたレイア姫を救出することになり、結果的に2人はデス・スター破壊作戦に参加しました。 反乱軍の正式なメンバーとなったチューバッカは、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)で、ソロとレイア姫、C-3POとともに、帝国軍に発見されてしまった基地からミレニアム・ファルコン号で撤退します。ソロの友人であるランド・カルリジアンに協力を求めるものの、彼らは裏切られ賞金稼ぎのボバ・フェットに捕まってしまいます。ダース・ベイダーに引き渡されたハン・ソロは、カーボン凍結され、ジャバ・ザ・ハットのもとに運ばれました。 捕えられたハン・ソロを救うため、チューイーはジャバの城に乗り込みますがやはり捕まってしまい処刑されることに。しかし、ルークの反撃をきっかけにジャバを倒し、自由の身になりました。その後はハン・ソロ率いる攻撃チームに参加し、エンドアの戦いで活躍しました。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、チューバッカとハン・ソロは盗まれたミレニアム・ファルコン号を発見し、レイやフィン、BB-8と出会います。彼らを基地まで連れていき、2人はレジスタンスに復帰。しかし、長年連れ添った相棒ハン・ソロはカイロ・レンに殺害されてしまいます。チューイーは悲しみ怒り狂って、カイロ・レンにボウキャスターを放ち傷を負わせました。 その後チューバッカは、ミレニアム・ファルコン号で、ルークがいるという惑星オク=トーにレイを送り届けます。チューイーはルークと再会しますが、レジスタンスには復帰しないという彼の意志は変えられませんでした。その後、レジスタンスが逃げ込んだクレイト基地をファースト・オーダーが襲撃したとき、レジスタンスを助けるため、レイとともに舞い戻ります。 なんとか全滅を逃れたレジスタンスは、チューイーの操縦するミレニアム・ファルコン号に乗って撤退しました。
チューバッカを演じた俳優はだれ?
ピーター・メイヒュー
ルーク・スカイウォーカーを主人公とする最初の3部作、そして2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でチューバッカの中の人を演じたのは、イギリス出身の俳優、ピーター・メイヒューです。 メイヒューは「スター・ウォーズ」に出演するまで病院職員で、演技とはほぼ無縁の生活を送っていました。しかし、監督のジョージ・ルーカスは、身長221cmのメイヒューは思い描いていたイメージにピッタリだと思い、一目で起用を決めたそうです。
ヨーナス・スオタモ
2代目チューバッカとなったヨーナス・スオタモは、「フォースの覚醒」で高齢のメイヒューの一部代役を務め、次作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』からは正式に役を引き継ぎました。 スオタモはフィンランドの俳優で、元バスケットボール選手。スピンオフ『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』にもチューバッカ役で出演しました。
初代チューバッカ俳優、ピーター・メイヒューの死去
「スター・ウォーズ」の実写映画6作品でチューバッカ役を務めたピーター・メイヒューは、「最後のジェダイ」のワールド・プレミアで車椅子に乗った様子を見せていました。 2019年4月、メイヒューはアメリカ、テキサス州の自宅で亡くなったことが明らかにされました。享年74歳でした。
チューバッカの声の秘密とは?
チューバッカといえば、うなるような中音の響く声も特徴のひとつです。 実は、この声は熊とアザラシとオットセイとアナグマの4つの生物の声を合わせたもの。この声を作り上げたのは、「スター・ウォーズ」の音声エンジニアを担当したベン・バートで、その他にもライトセーバーの音やダースベイダーの呼吸音などを担当しています。
ハン・ソロスピンオフ映画で明かされるチューバッカの年齢と秘密
旧3部作では、チューバッカの年齢は約200歳とされていました。しかし、2018年に公開されたスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で、そんな彼の本当の年齢が明らかに。 劇中で出会ったばかりのハン・ソロとチューバッカが宇宙船ミレニアム・ファルコン号の中で会話するシーンがあります。その中でチューバッカは、自分は190歳であると言っているのです。 ちなみにウーキー族は長寿なのが特徴。長くて400歳ほどまで生きることができるそうです。チューバッカの当時の年齢を人間に換算すると、30代後半といったところでしょうか。
実は既婚者だった!?
#Chewie checking the shot. #UntitledHanSoloMovie pic.twitter.com/Ia3ZT5Bv5h
— Ron Howard (@RealRonHoward) July 17, 2017
実はチューバッカには、故郷の惑星キャッシークに残してきた妻と家族がいます。妻の名前はマーラで、ハン・ソロによると知的でシルクのような毛並みをしたウーキー族の女性なのだとか。そんな彼女は1度、アメリカでテレビ放送された『スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル』に登場したことがあります。 『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の製作中、監督のロン・ハワードが自身のTwitterに投稿した写真からマーラが同作に登場するのでは、と話題になりました。投稿された画像には、ハワードとヨーナス・スオタモ演じるチューバッカが撮影した映像を確認しているところが映っています。その画面をよく見てみると親しく顔を寄せ合う二人のウーキー族の姿が。 ファンの期待は高まっていましたが、結局マーラは登場しませんでした。
気は優しくて力持ち、誠実な友チューバッカ
平和な生活を好み、他の種族とあまり交流しないウーキー族ですが、チューバッカは人間のハン・ソロと長年コンビを組んできました。ともに反乱軍やレジスタンスに加わって帝国やファースト・オーダーと戦ってきたハン・ソロの死に、チューイーはどれほど悲しんだことでしょうか。 毛むくじゃらで長身、怪力の持ちながらも心優しいチューバッカは、ハン・ソロだけでなく誰からも愛される存在です。