2023年12月13日更新

「ホーム・アローン」シリーズキャストの現在は?どろぼう役は実はアカデミー賞俳優だった!

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『ホーム・アローン2』ジョー・ペシ、マコーレー・カルキン、ダニエル・スターン
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今ではすっかりクリスマスの定番映画となっている『ホーム・アローン』。本作は1990年に公開されたアメリカ映画で、世界的な大ヒットを記録しました。 主人公の少年ケビンを演じたのは、制作当時たった10歳のマコーレー・カルキン。公開から約30年の時が経ち、本作のキャストたちは、現在どのような活躍をしているのでしょうか? この記事では、シリーズ1作目から3作目までのキャストについて一挙紹介します!

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ケビン役/マコーレー・カルキン

ケビン・マカリスター
© Twentieth Century Fox/Zeta Image
マコーレー・カルキン
©︎Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

1980年8月26日、7人兄弟の次男として生まれたマコーレー・カルキンは、4歳のころから子役として活動をはじめました。彼を一躍有名にしたのは、1990年公開の『ホーム・アローン』のケビン役。 その後『マイ・ガール』(1991年)や『ホーム・アローン2』(1992年)も続けて大ヒットとなり、スター子役として認知されました。ヒット作への出演により、カルキンのギャラは高騰しつづけ「ドル箱子役」としてもてはやされるように。 しかし彼のマネージャーをしていた実父の非常識な要求などで、1994年ごろからオファーが激減してしまいます。両親も別れ、カルキンは「父と母が裁判に決着をつけるまで自分はどの作品にも出演しない」と、1996年から俳優を休業しました。

その後、学業のための子役引退を経て2003年に『パーティ★モンスター』で俳優業に復帰し、『Kings(原題)』(2009年)などのテレビシリーズや短編映画に出演します。 2012年2月には、The Velvet UndergroundのカバーバンドであるThe pizza undergroundというバンドで音楽活動をはじめますが、2016年に解散。 2019年にはミドルネームを“マコーレー・マコーレー・カルキン・カルキン”に改名すると発表し話題になりました。

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マコーレー・カルキンの現在は?

マコーレー・カルキン
© Look Press/Avalon.red/zetaimage

バンド活動をするなど映画界からしばらく離れていたマコーレー・カルキンですが、2022年にはパンデミックスリラー映画『Rich Flu(原題)』への出演も決定するなど俳優としての活動を着実に増やしています。 プライベートではセス・グリーン監督のコメディ映画『Changeland(原題)』(2019年)で共演した女優ブレンダ・ソングと交際し、2021年には第1子が誕生。そして2022年にはブレンダ・ソングとの婚約が報じられ、2023年には第二子が誕生しました。 2023年にはウォーク・オブ・フェイムに星を獲得してハリウッドの殿堂入り!12月に開催されたセレモニーにはブレンダ・ソングと2人の子供を公の場で初披露しました。

【泥棒】ハリー役/ジョー・ペシ

ハリー・ライム
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ジョー・ペシ
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泥棒ハリー役として出演したジョー・ぺシは、1943年2月9日生まれ、アメリカ合衆国ニュージャージ州出身です。彼は『ホーム・アローン』に出演する以前に、すでにハリウッドで素晴らしい経歴を築いていました。 ロバート・デ・ニーロとマーティン・スコセッシがタッグを組んだ映画『レイジング・ブル』(1980年)で英国アカデミー賞新人賞を、『グッドフェローズ』(1990年)でアカデミー助演男優賞を受賞しています。 その後も映画『JFK』(1991年)や『リーサル・ウェポン3』(1992年)、『リーサル・ウェポン4』(1998年)に出演。そして再びロバート・デ・ニーロとマーティン・スコッセシと一緒に仕事をし、『カジノ』(1995年)に出演しています。 2010年には『ラブ・ランチ 欲望のナイトクラブ』に出演。2019年にはマーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが主演を務めた話題のNetflix制作の映画『アイリッシュマン』にも出演しています。 『ホーム・アローン』の役柄とは違ってどっしりとした役どころが多い俳優で、『アイリッシュマン』でもアカデミー助演男優賞にノミネートされました。

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【泥棒】マーブ役/ダニエル・スターン

マーブ・マーチャント
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ダニエル・スターン
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泥棒役マーブを演じたダニエル・スターンは1957年8月28日生まれ、アメリカ合衆国メリーランド出身の俳優です。 『ホーム・アローン』に出演する前からハリウッドでのキャリアは長く、1979年の映画『ヤング・ゼネレーション』でデビュー後、『ダイナー』(1982年)や『ハンナとその姉妹』(1986年)、『ミラグロ/奇跡の地』(1988年)などに出演していました。 1993年には野球を題材にした映画『がんばれ!ルーキー』で監督・出演を務めています。2018年には、アダム・ディヴァイン主演のコメディ映画『ゲームオーバー!』に出演し、元気な姿を見せています。

【ケビンの母】ケイト役/キャサリン・オハラ

ケイト
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キャサリン・オハラ
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1954年3月4日生まれのカナダ出身の女優キャサリン・オハラは、『ホーム・アローン』でケビンを家に忘れて大慌てする母親ケイトを演じています。 本シリーズ以前にもティム・バートン監督の映画『ビートルジュース』(1988年)で、ゴスファッションに身を包んだウィノナ・ライダーの母親役を演じています。 数々のドラマや映画に出演している彼女ですが、特に声優としてのキャリアは長く、ティム・バートン監督作品『ナイト・メア・ビフォー・クリスマス』ではサリーの声を演じています。 オハラはその後も、2012年に公開されたティム・バートンの映画『フランケンウィニー』で主人公ヴィクターの母/フシギちゃん/体育の先生という3役の声を担当したり、ジブリ映画『思い出のマーニー』(2014年)で老婦人役の英語版吹き替えを担当したりしています。 2023年にはNetflix配信の映画『ペイン・ハスラーズ』に出演。2024年には、映画『ARGYLLE/アーガイル』にも主人公の母親役で出演予定のほか、『ビートルジュース2 (原題)』に前作に引き続き出演する予定です。

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【ケビンの父】ピーター役/ジョン・ハード

ピーター
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ジョン・ハード
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(画像中央) 主人公の少年ケビンの父ピーターを演じたのは1945年3月7日生まれのジョン・ハードです。 1975年にテレビ映画でデビューを飾り、その後映画『バウンティフルへの旅』(1985年)や『レナードの朝』(1990年)、ドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズなど多数の作品に出演しています。

後年もジョン・ハードはベテラン俳優としてさまざまな役をこなしていました。2013年には、パロディ画像が続出したディザスタームービー『シャークネード』にも出演。 しかし2017年、高血圧とアテローム性動脈硬化に伴う心臓疾患でこの世を去りました。

【ケビンの兄】バズ役/デヴィン・ラトレイ

バズ
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デヴィン・ラトレイ
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(上段左から2番目) 1977年1月11日生まれのデビン・ラトレイ演じるバズは、主人公ケビンのいじわるな兄でした。この役がラトレイにとってもっとも有名な役です。 彼は両親が俳優だったこともあり9歳の時、映画『Where are the Children?(原題)』でデビュー。その後、主にテレビ作品で子役として活躍しました。

その後も俳優として活躍するラトレイは、人気テレビシリーズへのゲスト出演などで活躍を続け、2011年には密室スリラー『エレベーター』でキーマンの1人を演じ話題に。 ブルース・ダンがアカデミー主演男優賞に選ばれた『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2014年)やジョン・レノン殺害に関する映画『The Lennon Report(原題)』(2016年)など近年の話題作にも出演しました。 2017年から2019年には、スーパーヒーローが実在する世界を描き話題になったAmazonのテレビシリーズ『The Tick/ティック〜運命のスーパーヒーロー〜』に出演。また2019年には、ジェニファー・ロペス主演の映画『ハスラーズ』にも出演しています。 2021年にはDisney+で配信された「ホームアローン」シリーズ6作目『ホーム・スイート・ホーム・アローン』にカメオ出演し、バズ・マカリスター役を29年ぶりに演じました。 同年12月には交際相手へのDV疑惑で逮捕されたとのスキャンダルもあったものの、2022年にはドラマ『ベター・コール・ソウル』にゲスト出演するなど活躍を続けています。

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【ケビンの従弟】フラー役/キーラン・カルキン

いとこのフラー役を演じたのはマコーレー・カルキンの実弟キーラン・カルキン。兄と同じく子役としてスタートした、1982年9月30日生まれの俳優です。 1991年の『花嫁のパパ』や『マイ・フレンド・メモリー』(1998年)、『シーズ・オール・ザット』(1999年)などに出演。ティーンエージャーになってからはインディペンデント映画に多く出演し、『17歳の処方箋』ではゴールデングローブ賞にノミネートするなど、高い評価を受けました。 2015年にはテレビシリーズ『FARGO/ファーゴ』に出演。2018年から2019年にかけては、テレビシリーズ『サクセション』にレギュラー出演しています。

【ポルカ奏者】ガス・ポリンスキー役/ジョン・キャンディ

1950年10月31日カナダ出身の俳優・コメディアンであるジョン・キャンディは、1作目『ホーム・アローン』にポルカ演奏者のガス・ポリンスキーとしてカメオ出演しました。 ジョンがカメオ出演するに至った経緯は、『ホームアローン』の脚本・制作者であるジョン・ヒューズの映画『大災難P.T.A.』(1987年)に出演した際、ヒューズが彼を大好きになったからだと言われています。 『ホーム・アローン』以前にもSFコメディ映画『スペースボール』(1987年)や『おじさんに気をつけろ!』(1989年)など話題の映画に出演していたジョン・キャンディ。しかし1994年3月4日、『ビッグ・ランニング』という映画を撮影後に亡くなっています。

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「ホームアローン1・2」に出演した他キャストの現在

【ケビンの次姉】ミーガン役/ヒラリー・ウルフ

『ホーム・アローン』(1990年)
©︎20th Century Fox/Photofest/Zeta Image

(下段左から1番目) 1977年2月7日生まれのヒラリー・ウルフはアメリカ合衆国の女優であり、柔道選手です。 彼女は『ホーム・アローン』、『ホーム・アローン2』でケビンの姉ミーガンを演じました。もしかすると兄弟姉妹のなかでただ1人、ケビンの不在を心配してくれた役柄かもしれません。 1992年に『マイ・スイートファミリー』で主演を務めた後、ウルフは真剣に柔道の道に進むことに決めました。 1994年に世界ジュニア48kg級で優勝、1996年にはオーストリア国際で優勝を飾った彼女は、同年のアトランタオリンピックや、2000年のシドニーオリンピックにも出場。その後Wolf Judoという柔道教室をひらき、柔道の先生をしています。

【ケビンの伯父】フランクおじさん役/ゲリー・バンマン

1941年9月18日生まれのゲリー・バンマンは、ケビンの意地悪なおじさんフランクを演じました。バンマンは「ホーム・アローン」シリーズの後も、映画『ボディ・ガード』(1992年)やオフブロードウェイの舞台などで活躍しています。 1991年から2005年にかけては人気テレビシリーズ『LAW & ORDER』にレギュラー出演しました。

【ケビンの従姉】ソンドラ役/ダイアナ・レイン

ダイアナ・レインは1978年4月30日生まれアメリカ合衆国の女優であり、シンガ・ソング・ライターでもあります。『ホーム・アローン』と『ホーム・アローン2』にはダイアナ・キャンビーヌ名義で出演していました。 2019年現在は音楽活動をメインにしており、その間にも短編映画をメインに女優業をつづけています。

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【ケビンの従兄】ロッド役/ジェディダイア・コーエン

1976年生まれのジェディダイア・コーエンはアメリカ合衆国の俳優です。 「ホーム・アローン」シリーズの出演後は紆余曲折あり、ハーバード大学を出た後Rocket Hubというクラウドファンディングプラットホームを経営中です。

【ケビンの従姉】トレイシー役/センタ・モージズ

センタ・モージズは1973年8月8日生まれ、アメリカ合衆国出身の女優です。2021年現在は、センタ・モージズ・ミケインの名前で活動。「ホーム・アローン」シリーズに出演後もさまざまなテレビドラマで活躍しています。 『faking it(原題)』(2014年〜2016年)や『Bella and the Bulldogs(原題)』(2015年〜2016年)などのテレビシリーズにレギュラー出演。 『メンタリスト』や『リゾーリ&アイルズ』、『NCIS〜ネイビー犯罪捜査班』などにもゲスト出演しており、2020年にはテレビミニシリーズ『Little Fires Everywhere(原題)』に出演しました。

【ケビンの従妹】ブルック役/アンナ・スロットキー

1981年6月30日生まれのアメリカ合衆国出身の女優です。もっとも有名な彼女の役は、『ホーム・アローン』後、1991年から1992年にかけて出演した『The Torkelsons(原題)』というシットコムでのルース・アンでしょう。 近年はロサンゼルスで不動産業を経営しているようです。

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レスリーおばさん役/テリー・スネル

1944年生まれのテリーは『ホーム・アローン』後もさまざまな映画やドラマに出演していました。 2008年の映画『エージェント・ゾーハン』の後、芸能事務所経営に専念していましたが、2016年には政界コメディ・ドラマ『Veep/ヴィープ』にゲスト出演しています。

『ホーム・アローン』に出演した他キャストの現在

ここからは「ホーム・アローン」シリーズ大ヒットのきっかけとなった、1作目の『ホーム・アローン』(1990年)にのみ出演していたキャストを紹介します。

【ケビンの姉】リニー役/アンジェラ・ゴーサルズ

『ホーム・アローン』(1990年)
©︎20th Century Fox/Photofest/Zeta Image

(下段左から4番目) 1977年5月20日生まれのアンジェラ・ゴーサルズは、ケビンの姉を演じています。 ゴーサルズは『ホーム・アローン』出演後に、テレビのシットコム『Phenom(原題)』(1993年〜1994年)に出演し、注目を浴びます。 そして大学卒業後に仕事に復帰。2003年のテレビシリーズ『The Brotherhood of Poland, New Hampshire(原題)』にレギュラー出演したのをはじめ、2005年には大ヒットテレビシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』にも出演しました。 近年の主な出演作は、エズラ・ミラーがブレイク前に出演していたことでも話題のテレビドラマ『救命医ハンク セレブ診療ファイル』(2010年〜2011年)。 2019年には、スコット・グロッサーマン監督の映画『B4TM』に出演しました。

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【不審な老人】マーリー役/ロバーツ・ブロッサム

『ホーム・アローン』(1990年)
©︎Twentieth Century-Fox/Photofest/Zeta Image

『ホーム・アローン』のキーマン的存在である不審な隣人マーリーを演じたのは、1924年3月25日生まれのロバーツ・ブロッサム。彼はアメリカ合衆国出身の俳優であり詩人です。 『未知との遭遇』(1977年)や『アルカトラズからの脱出』(1979年)、『ドク・ハリウッド』(1991年)など多くの作品に出演しましたが、1995年の劇場公開映画『クイック&デッド』に出演後、テレビ映画『Balloon Farm』を最後に引退します。 俳優業をリタイアした後はカリフォルニア州バークレーに居を構え、詩を書いて暮らしていました。2011年7月8日カリフォルニア州サンタモニカで死去。享年87歳でした。

【ケビンの従姉】ヘザー役/クリスティン・ミンター

クリスティン・ミンターは1965年11月22日アメリカ合衆国出身の女優です。 成長した彼女を見て、多くの人が『ホーム・アローン』に出演していた子役だとは想像がつかないほど、当時と現在で雰囲気ががらりと変わった人物の1人。 彼女は『ホーム・アローン』出演後、多数の映画やテレビに出演しています。主な作品は『クール・アズ・アイス』(1991年)やテレビシリーズ『ER緊急救命室』(1995年〜2001年)。2016年公開の映画『デビルズ・シティ』にも出演しています。

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【向かいの家の少年】ミッチ・マーフィ役/ジェフリー・ワイズマン

ケヴィンの向かいの家に住む少年ミッチを演じたジェフリー・ワイズマンは、カート・ラッセル主演の映画『潮風のいたずら』(1987年)で子役としてデビュー。 その後『ホーム・アローン』と1992年の『夢を生きた男/ザ・ベーブ』に出演後、俳優業を引退しています。

『ホームアローン2』に出演した他キャストの現在

ここからは1作目の大ヒットを受けて制作され、マコーレー・カルキンを名実ともにトップ子役俳優へ押し上げた『ホーム・アローン2』(1992年)にのみ出演したキャストを紹介していきます。

ドナルド・トランプ役/ドナルド・トランプ

ドナルド・トランプ
©︎NBC/Photofest/zetaimage

1992年公開の『ホーム・アローン2』にはドナルド・トランプ前大統領が本人役でカメオ出演していました。主人公ケヴィンが高級ホテルでロビーの場所を尋ねた男性がドナルド・トランプだったのです。 当時ニューヨークの不動産王として知られていたドナルド・トランプは、劇中でケヴィンが訪れた高級ホテルである「プラザホテル」のオーナーでした。プラザホテルでの撮影許可の依頼に対して、ドナルド・トランプは自分の出演を条件のひとつとして提示し、出演が決定したのです。 その後2016年に大統領になったドナルド・トランプは、2019年に「あの作品は大ヒットしてクリスマス映画の金字塔になった。そんな作品に出れて光栄だ」とコメントしていました。

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鳩おばさん役/ブレンダ・フリッカー

『ホーム・アローン2』
©︎Twentieth Century Fox Film Corporation/Photofest

『ホーム・アローン2』でケヴィンの友人となるホームレスの女性・鳩おばさんを演じたのは、アイルランド出身の女優ブレンダ・フリッカー。 舞台女優としてキャリアをスタートさせた彼女は、1964年に映画デビュー。1989年に出演した『マイ・レフト・フット』では、アカデミー賞助演女優賞を受賞しました。 フリッカーは、1986年から2010年にかけてイギリスの長寿テレビシリーズ『Casualty(原題)』に出演。2011年にはグレン・クローズ主演の『アルバート氏の人生』にも出演しています。 2013年から2015年にはテレビシリーズ『Forgive Me(原題)』に出演しました。

『ホームアローン3』に出演したキャストの現在

ここからは「ホーム・アローン」シリーズ最後の劇場公開作品として制作され、メインキャストを一新した『ホーム・アローン3』(1998年)に登場するキャストを紹介していきます。

アレックス・プルイット役/アレックス・D・リンツ

『ホーム・アローン3』アレックス
©︎Twentieth Century Fox Film Corporation/Photofest

『ホーム・アローン3』で主人公アレックスを演じたアレックス・D・リンツ。彼は5歳からCMなどへの出演を経て子役デビュー。1996年に『素晴らしき日々』で、ミシェル・ファイファーの息子を演じ映画デビューを果たしました。 『ホーム・アローン3』出演後は、ディズニーアニメーション映画『ターザン』(1999年)で幼少期のターザンの声を担当。2002年には『レッド・ドラゴン』でレイフ・ファインズ演じるフランシス・ダラハイドの幼少期の声を担当しています。 そんなリンツは、2007年の映画『Choose Connor(原題)』以降、映像作品には出演していません。その後、2011年にカリフォルニア大学バークレー校を卒業していますが、俳優業は引退したようです。

【犯罪者】ピーター・ボープレー役/オレク・クルパ

オレク・クルパは、『ホーム・アローン3』で、アレックスが持つラジコンカーに隠されたマイクロチップを狙う犯罪者ピーター・ボープレーを演じました。 1987年の『ナインハーフ』で映画デビューしたクルパは、その後『ミラーズ・クロッシング』(1990年)やアーノルド・シュワルツネッガー主演の『イレイザー』(1996年)などの映画やテレビシリーズに出演。 『ホーム・アローン3』出演後も活躍をつづけ、2016年の『ドリーム』や2017年の『ワイルド・スピード ICE BREAK』などにも出演しています。

【犯罪者】アリス・リボンズ役/リア・キールステッド

1993年に『ルトガー・ハウアー 処刑脱獄』で映画デビューしたリア・キールステッドは、『ホーム・アローン3』でピーター率いる犯罪者グループの1人アリス・リボンズを演じています。 その後キールステッドは、『ディープ・インパクト』(1998年)などの映画に出演。また2011年にはテレビシリーズ『デクスター 警察官は殺人鬼』シーズン3にレギュラー出演しました。 2011年から2018年にかけては、テレビシリーズ『ナッシュビル』にレギュラー出演するなど、主にテレビ作品で活躍をつづけています。

【犯罪者】バートン・ジャーニガン役/レニー・フォン・ドーレン

同じく犯罪者グループの1人バートン・ジャーニガンを演じたレニー・フォン・ドーレンは、1983年に『テンダー・マーシー』で映画デビュー。その後『ツイン・ピークス』(1990年)をはじめとする多くのテレビシリーズなどに出演しました。 『ホーム・アローン3』出演後は、1999年から2000年にかけてテレビシリーズ『ザ・プリテンダー 仮面の逃亡者』最終シーズンにレギュラー出演。 その後も多くのテレビシリーズへのゲスト出演や短編映画、テレビ映画などに出演し、ゲーム『レッド・デッド・リデンプションⅡ』(2018年)への声の出演など幅広く活躍しています。

【犯罪者】アール・アンガー役/デイヴィッド・ソーントン

犯罪者グループのアール・アンガーを演じたデヴィッド・ソーントンは、シンガーソングライターのシンディ・ローパーの夫としても知られています。 1990年の映画『コールド・ブラッド/殺しの紋章』や『ミセス・パーカー/ジャズエイジの華』(1994年)などに出演していたソーントン。 彼は『ホーム・アローン3』出演後も、『ジョンQ -最後の決断-』(2002年)や『きみに読む物語』(2004年)などに出演しました。2017年にはテレビシリーズ『HOMELAND』にも出演し、活躍をつづけています。

【アレックスの母】カレン役/ハヴィランド・モリス

主人公アレックスの母カレンを演じたハヴィランド・モリス。1980年代半ばから女優として活動している彼女は、ジョン・ヒューズ監督の『すてきな片想い』(1984年)や『グレムリン2 新・種・誕・生』(1990年)などに出演していました。 『ホーム・アローン3』出演後は、2001年から2003年にかけて長寿ソープオペラ(昼ドラ)『One Life to Live(原題)』に出演。 また2008年には『ワン・トゥリー・ヒル』、2009年から2010年にかけては『アズ・ザ・ワールド・ターンズ』に出演するなど、主にテレビシリーズでの活躍をつづけています。 2021年現在は女優業のかたわら、不動産仲介業者としても働いています。

【アレックスの父】ジャック役/ケヴィン・キルナー

もともとテレビシリーズを中心に活躍していたケヴィン・キルナーは『ホーム・アローン3』でアレックスの父ジャックを演じています。 その後は2001年の『アメリカン・サマー・ストーリー』やケイト・ハドソン主演の『プリティ・ヘレン』(2004年)などの映画や数多くのテレビシリーズに出演。2018年には映画『Noah Wise(原題)』にも出演しました。

【アレックスの兄】スタン役/セス・スミス

 『ホーム・アローン3』への出演をはじめ、1990年代に子役として活動していたセス・スミスは、ロビン・ウィリアムズ主演の『ジャック』(1996年)などにも出演していました。 その後、1998年にテレビシリーズ『刑事ナッシュ・ブリッジス』にゲスト出演し、いくつかのテレビシリーズへの出演を経て、俳優業を引退したようです。

【アレックスの姉】モリー役/スカーレット・ヨハンソン

スカーレット・ヨハンソン
OTTAVIA DA RE/SINTESI/SIPA/Newscom/Zeta Image

『ホーム・アローン3』で、アレックスの姉モリーを演じていたのはスカーレット・ヨハンソンです。 1994年に『ノース 小さな旅人』で映画デビューを果たしたヨハンソンは、『ホーム・アローン3』出演後、2001年に主演した『ゴーストワールド』で注目を集めました。 その後『ロスト・イン・トランスレーション』、『真珠の耳飾りの少女』(ともに2003年)での演技が高く評価され、数多くの賞にノミネート。『ロスト・イン・トランスレーション』で英国アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。 近年ではマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でのブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ役がよく知られており、2021年には単独映画『ブラック・ウィドウ』が公開されています。

【近所に住むおばさん】ミセス・ヘス役/マリアン・セルデス

1950年代から活躍していたマリアン・セルデスは、『ホーム・アローン3』で、そうとは知らずアレックスにマイクロチップが隠されたラジコンカーをあげてしまうミセス・ヘスを演じています。 セルデスは、1978年から1982年まで上演された舞台『Deathtrap(原題)』の全1809公演に出演し、ギネスブックに「最も耐久性のある女優」に認定されたこともある経歴の持ち主。 その後も映画やテレビシリーズなどで途切れることなく活躍をつづけ、2003年の『モナリザ・スマイル』や2007年の『奇跡のシンフォニー』など、数多くの作品に出演しました。 セルデスは、2014年にアルツハイマーのため、この世を去っています。

【FBI捜査官】スタッキー役/クリストファー・カリー

『ホーム・アローン3』でFBIのスタッキー捜査官を演じたのは、1970年代から映画やテレビなどで幅広く活躍してきたクリストファー・カリー。彼は1997年の『スターシップ・トゥルーパーズ』にも出演しました。 その後も俳優として活躍をつづけ、2006年の『父親たちの星条旗』や2016年の『ハドソン川の奇跡』などに出演しています。

中国犯罪組織のボス役/ジェームズ・サイトウ

中国犯罪組織のボスを演じたジェームズ・サイトウは、ハリウッドで活躍する日系人俳優です。 映画・テレビ・舞台と幅広く活躍する彼は、1990年の実写版『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』の悪役シュレッダー役や2001年に公開された『パール・ハーバー』などへの出演で知られています。 2008年には英BBC制作の歴史ドキュメンタリードラマ『ウォリアーズ 歴史を動かした男たち』で、主人公である徳川家康役を務めました。 また『Hawaii Five-0』(2013年)や『ハウス・オブ・カード 野望への階段』(2016年)、『マーベル クローク&ダガー』(2018年)、『オルタード・カーボン』(2019年)などのテレビシリーズにも多数出演。 2019年にはロマコメ映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』にも出演しています。

『ホーム・アローン』キャストは現在も活躍中!

マコーレー・カルキン『ホーム・アローン』
© LFI/Photoshot/zetaimage

この記事では「ホーム・アローン」シリーズに出演したキャストのその後を追っていきましたが、俳優業から引退した人々も含めて輝かしい経歴を送っている人ばかりでした。 主人公ケビンを演じたマコーレー・カルキンも、一時は落ちぶれてしまった子役スターの象徴のように語られていましたが、今では等身大にのびのびと活動している姿が微笑ましいですね。