2018年1月16日更新

『リップヴァンウィンクルの花嫁』あらすじ・キャスト【岩井俊二最新作】

岩井俊二監督の12年ぶりの実写映画最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』が2016年3月26日に劇場公開されます。独特の映像美と世界観で多くの映画ファンを魅了してきた岩井俊二が満を持して描き出す一人の女性、そして精一杯生きるということ。気になるあらすじやキャスト、みどころをまとめてご紹介していきます!

岩井俊二監督最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』

『スワロウテイル』の独特な世界観や、『花とアリス殺人事件』でのアニメ業界のタブーと言われる手法「ロトスコープ」を用いた実験的な表現などで日本映画界の奇才と呼ばれる岩井俊二(いわいしゅんじ)監督。そんな岩井監督の12年ぶりの長編実写映画作品『リップヴァンウィンクルの花嫁』が2016年3月26日に公開されます!

主演を黒木華(くろきはる)が務め、共演に綾野剛(あやのごう)、シンガーソングライターで今作の主題歌も担当するCoccoなど魅力的なキャストが脇を固めています。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』のあらすじ

リップヴァンウィンクルの花嫁

(C)RVWフィルムパートナーズ

舞台は東京の片隅。黒木華演じる派遣教員の皆川七海はSNSで知り合った鉄也と結婚しますが、親族が少ないため挙式の代理出席を綾野剛演じる「なんでも屋」の安室に依頼します。

新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ家を追い出されてしまう七海。

苦境に立たされた七海に、安室は奇妙なバイトを次々と斡旋するようになります。最初はあの結婚式の代理出席のバイト。その次に紹介されたのが月に100万円も稼げるという住み込みのメイドでした。

そこで出会った、破天荒な性格ながら仕事への情熱を持つメイド仲間の里中真白(Cocco)と親しくなった七海。体調が優れず、日に日に痩せていく真白はある日ウェディングドレスを買いたいと七海に話すのでした。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』のキャスト

黒木華(くろきはる)

大阪出身の1990年生まれ。

高校時代の部活から演劇を始め、2013年の映画『小さいおうち』でベルリン国際映画祭・銀熊賞(女優賞)を受賞、2015年のTBSドラマ『天皇の料理番』での好演も高く評価された、いま注目の若手女優です。

2012年に「日本映画専門チャンネル」のCMオーディションで黒木と対面した岩井俊二監督が、黒木を「映画の匂いのする女優」だと感じたことが今作『リップヴァンウィンクルの花嫁』誕生のきっかけになったのだそうです。

綾野剛(あやのごう)

NHKの連続テレビ小説『カーネーション』で注目を集め、以降多くの映画やドラマに出演している綾野剛。2015年はTBSドラマ『コウノドリ』で連続ドラマ単独初主演を果たし、話題となりました。

今作では路頭に迷いそうになる主人公七海に奇妙なバイトを斡旋する「なんでも屋」安室を演じています。

ミステリアスな雰囲気のもつ綾野剛は、二番手三番手のバイプレイヤーとして登場する時に特に力を発揮する俳優と言われ、ハマり役だと思われる今作の役柄にも期待が高まります。

Cocco

主題歌を担当すると共に主人公皆川七海のメイド仲間、里中真白を演じているcocco。

シンガーソングライターとして1996年から2001年まで活動。休止後、拒食症と自傷行為を告白して世間を驚かせた一方、絵本作家として活動したり塚本晋也監督の2011年の映画『KOTOKO』への出演、2014年には舞台『ジルゼの事情』でも主演を果たすなど、表現の場を広げ精力的に活動しています。

RADWIMPSボーカルと『ラスト・ナイツ』監督がカメオ出演!

野田洋次郎

4人組ロックバンドで幅広い層から支持を得ているRADWIMPS。作詞・作曲からボーカルまでを務める野田洋次郎が映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』でカメオ出演することが決定しました。

野田は映画『トイレのピエタ』で映画主演デビューしており、日本アカデミー賞・新人賞を受賞した経歴の持ち主です。あくまでもバンドを本業としていますが、今後は俳優として演技の仕事もこなしていくかもしれません。

紀里谷和明

映画『ラスト・ナイツ』でハリウッドへ進出し、その他にも『CASSHERN』や『GOEMON』を世に送り出してきた映画監督・紀里谷和明も本作にカメオ出演しています。黒木華演じる七海が、バイトで参加した結婚式で新郎を演じます。新婦役は女優として活躍している中村ゆり。

自身が監督のため演技とは常に向き合っていますが、俳優として演じてみるとなると監督とは違う難しさがあったそうで、俳優部の大変さを身をもって知ったと話していました。

映画の原作?公開に先駆けて小説版『リップヴァンウィンクルの花嫁』が発売!

2016年に公開される映画に先駆けて、2015年12月に小説版の『リップヴァンウィンクルの花嫁』が発売されました。

岩井俊二監督は、『スワロウテイル』『花とアリス殺人事件』など、今までも映画と同タイトルの小説を発表してきましたが、評判は上々。本作も、映像の魅力を文章に凝縮した素晴らしい出来になっていることが期待されます。

「最初は小説から始まりました。プロットのようなものを膨らませていって、シナリオを起こしたりまた小説に戻ったりして。小説だと、シナリオだけでは書けない事象以外のことを表現できるんです」
引用:natalie.mu

監督がこう語っているように、本作はまさに映画の原作と言って差し支えない作品なのではないでしょうか。シナリオには無いことについても本作では細かに語られていることが期待できますね。

また、本作の発売記念トークショーで岩井俊二監督は、“ある職業”についてほのめかしています。監督いわく、その職業の方たちのバイタリティ、生命力に自分の印象とのギャップを感じ、映像に盛り込みたいと考えたそう。一体、その“ある職業”とは何なのでしょうか。是非劇場で確かめてみてください。

実写邦画初の試み!アジアで先行公開が決定

本作は、日本公開に先駆けてアジアでの先行公開が決定していることでも話題となっていますが、なんと実写邦画作品でのアジアで先行公開は史上初の試みとのこと。今や日本のみならずアジア各国で高い人気を誇る岩井監督ならではの大胆な試みなのではないでしょうか。

特に、岩井監督の『Love Letter』が大ヒットした韓国では、3月中旬からいち早く公開されることになっています。日本での公開が待ちきれないファンは、旅行ついでに映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』のみどころ

リップヴァンウィンクルの花嫁

(C)RVWフィルムパートナーズ
「ともかく書き上げてはみたものの、これは一体何の話なんだろう、それが自分でもよくわからなかった。ただ描きたかったことはあった。それがこの物語のどこかに描けた気はする。ならばひとまず、それでよしとしようと思った」
引用:eiga.com

監督を務めた岩井俊二ですら、本作がどういう物語なのか言語か出来ていない様子です。ところで、リップヴァンウィンクルとはアメリカの小説家ワシントン・アーヴィングが1820年に発表した短編小説、およびその主人公の名前です。

「主人公にとってはわずかな時間でも世間では長い時が過ぎ去っていた」という物語の基本的な筋が似ていることから、「アメリカ版浦島太郎」と言われています。アメリカ英語では「時代遅れの人」、「眠ってばかりいる人」を意味する慣用句として使われることもあるようです。

果たして「リップヴァンウィンクル」という言葉が今作『リップヴァンウィンクルの花嫁』の物語にどのように関係してくるのでしょう。詳細は未だ明らかになっていませんが、誰も観たことのない映像世界を描き続けてきた岩井俊二監督の最新作に早くも注目が集まっています。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』は2016年3月26日公開です。