2016年上半期に映画館で観ておくべきだった映画25選!

2017年7月6日更新 119517view

2016年も注目映画が目白押し!レオナルド・ディカプリオ新作、人気少女漫画「ちはやふる」の実写化、『キャプテン・アメリカ』新作まで2016年上半期をさくっと紹介!

7人の男女が織りなす不器用な恋の物語【1月9日公開】

____RiN____ 決して情熱的には見えないし、冷めている風に取れてしまうし、棒読みなのかな?人の話ちゃんと聞いてる?と聞きたくなるようなひとたちが、ふっと熱を見せる瞬間ってのがあって、そういうのにはからずもグッときてしまったりするじゃないですか。アレ、あの瞬間の切り取り方がとても上手で、掴まれてしまいました。あまりにもイマっぽいひとたちの群像劇。

人付き合いの苦手な靴職人見習いの韓国人の青年を中心に、7人の男女の恋心が交錯する群像劇。

夫婦や恋人同士にすらある「思いの差」をドロドロではなく楽しく温かく描いた作品です!

中国の闇を描くヒューマンドラマ【1月16日公開】

skr_icj #eiga #movie 苦しい、どころじゃない悲惨の連鎖。出てくる人たちは誰も悪くない。悪いのが何なのか、最善の解決の道さえわからないまま進んでいく。どこにも救いがないシーンが多すぎて、悲しみ、苦しみが私の許容範囲を超えてしまい、呆然として涙さえ出なかった。法律は人びとのためにあるべきで、社会のためではないはず。守るべきものを守ってくれる社会が当たり前ではないことを学んだ。

3年前に誘拐された我が子と出会う両親の姿を痛々しくも切実に描いた、実話がベースの物語。何をもって人は親となるのか?という疑問が浮かばずにはいられない問題作!

2016年上半期最高の韓国映画【1月22日公開】

Ryosuke_Ohba 社長にバレると怒られるので大きい声では言えませんが、仕事をサボって観に行って良かったです。ツッコミどころがないわけではないですが、こういう物語は大好きなのです。2016年の年間ランキング上位に入ってくるだろうことが予想されます。

ハン・ヒョジュがかわいすぎてつらい。。。

寝て起きると外見が変わってしまうという男が恋をしたら?という設定のラブストーリー。日本でも人気の韓国女優ハン・ヒョジュが主演、上野樹里と共演したことでも話題になりました。

公開規模は小~中規模ながら、高評価をしている人が多い、是非ともチェックしておきたい1作です。

「世界史上最大の悪」ホロコーストの真実とは【1月23日公開】

whentheycry 「自分の良心にしたがえ」これも正にそんな言葉に胸張って生きた様な映画でした。 あんな地獄のような場所で悪魔の諸行が実際に行われていたなんて信じられないと何度も思った。冒頭のあの扉を叩くだけで今すぐにでもこの席を立ち去りたいと思った。 ヒトラー政権下で何が行われていたかわ知っていたつもりだったけど監督が言う通りこういう事実を視覚的にかつ、不可能な事は行わず突きつけてきた作品は他にはない。知っておかなければいけないこととしてこの映画を観る価値はある。

一方でサウルが息子らしき遺体をせめてちゃんとした手順で埋葬しようとするその行動にこそ同じ事を繰り返さないための答えがあるように思えました。サウルは最後救われたとも感じました。

第二次世界大戦中、ドイツのナチス政権によって行われたユダヤ人の大量殺戮「ホロコースト」が題材の作品です。強制収容所で同胞であるユダヤ人の死体処理を科せられている男が、息子の遺体を見つけ、ユダヤ式の埋葬を行おうとする姿が描かれます。

映画史上に残る手汗映画【1月23日公開】

HMworldtraveller 高さ411m, 地上110階。彼の足、ピンと張られたワイヤー、その下に広がる息を呑むような風景。美しい。けれど途方もない距離。見えている地上のその更に下にどこまでも続いているのではないかと思うような、吸い込まれそうな感覚。心臓はバクバク、両手は汗でグッショリになった。手汗をこんなにかいたのは初めてかもしれない。劇場中が固唾を呑んで見守っているのを肌で感じる。映画館で観てほんとに良かった‼︎ これがあるから映画館通いはやめられない(笑)。

綱渡りをするだけ。しかも実話だから結果はわかっている。なのにそれをやすやすと良い方向に裏切ってくれた。ワイヤーに置かれた足に重心が移動する瞬間、世紀の芸術的犯罪の実行段階に鳥肌がたった。狂気の沙汰。ほんとに狂ってる‼︎ ひざまづき、手を上げ謝意を示す。寝そべる。興奮と歓喜maxになりながら「こいつ、どこまでも馬鹿だわっ‼︎ 最高にして最強の愛すべき芸術的馬鹿‼︎ 」と思った。

綱渡りのシーンがfocusされがちで、もちろんそこがクライマックスに違いないけれど、そこに至るまでの”共犯者” 探しや計画段階の描写が実に良く計算されていておもしろい。毎日変装してビルのオペレーションや出入りする人々を観察し綿密に準備する。クライマックスをクライマックスたらしめた準備のステップ。監視の目を欺いて機材を運んだり、ワイヤーを張ったり。この段階のスレスレ感がその後の興奮を一気に高めたのは間違いない。当たり前と言えば当たり前だけど偉業の裏には膨大な量の地味な努力や試行錯誤、そして 支えてくれる人達がいることが改めてわかる話でもあった。

序盤のモノクロの回想シーンもいい。アートな写真集を早送りで見せられているような映像。モノクロの中に赤を挟む演出はシンドラーのリストが有名だけど、やはりハッと目を惹く。JGLのしなやかな物腰も、別の画像で見たフィリップ・プティ本人とよく似ていてハマリ役だと思った。

9.11で崩壊してしまった、今は亡き旧WTC。芸術的犯罪が行われた時、この27年後にテロで崩壊するなど誰も知る由もない。そう考えるとフィリップの偉業が一層感慨深く、特別な時間を共有できたように思えた。鑑賞は是非、劇場で‼︎

1974年8月7日、フランスから来た大道芸人のフィリップ・プティが、ニューヨークにあるワールドトレードセンターでツインタワーをロープでつなぎ、綱渡りをしたという挑戦が映画化されました。

この作品でフィリップ・プティを演じるジョゼフ・ゴードン=レヴィットは、プティ本人に特訓を受け、実際にある程度の綱渡りができるようになるなど、しっかりとした役作りをして、本作に臨みました。

火星でジャガイモ作ってアイアンマン!【2月5日公開】

nachico_774 2016/02/26(映画館) 面白い!見やすい!とにかく良い!最近観た映画の中だとダントツ一位です。よかった。 何が一番良いかってテンポが良いところ。火星に置き去りにされてからの流れがとんとん拍子で必要以上にネガティブにならなくて、まああまりにも流れが進んで「あれ?笑 早いね?笑」て感じもしましたけど。 あと一つ欠点というか、気になったところをあげるとすると、専門用語が多すぎてこの打ち上げは何のためなのか?このハッチは何を積んでるのか?てのがゴッチャになったところ…?きちんと集中して見てたんですけど、ところどころ追えなくてンン?てなりました。でもそれこそ全くわからん!て部分はなかったしストーリーの流れから予測することはできたので欠点というほど悪くはなかったです。 とにかく面白かったな〜〜良い作品でした。

火星への有人探査計画に参加したクルー、マーク・ワトニーは火星での探査任務中、あるトラブルから火星に一人取り残されてしまいます。果たしてマークは次の探査船が来るまで、生き延びる事が出来るのでしょうか。

この作品で主人公を演じたマット・デイモンは、植物学者で博識ですがユーモアも忘れないマーク・ワトニーを見事に演じて、最近ぱっとしなかったが、この作品で完全に復活した、とまで言われています。

年間ベスト級の恋愛映画【2月11日公開】

utakatafish やっと観れた……

ダメだ、素晴らしすぎる映画で、思い出すだけでじんわり泣けてくる 主演の二人は絵画のように美しいんだけど、ただキレイでおしゃれってわけじゃなくて全体的に暖かくて柔らかくて、香水とか雨の匂いすら漂ってくるリアルさ

50年代のNYで、まだまだ同性愛が一般的ではなかった頃のおはなし デパート店員のテレーズと、6歳の子供がいるキャロルが運命的に出会って、運命的に惹かれ合う

テレーズがキャロルに抱いてる、憧れとか同情とか、知らない危ういものに惹かれる気持ちとか、一方で自分を求めてくれる喜びとか、そういう色んな好きが重なっていって、結果的にキャロルと関係を持ったとしてもそれは当然のことだって思えてきてしまう、たとえそれが女性同士だとしても 男性と女性は絶対に分かり合えないところがあって(ある意味男性性に女性は惹かれたりするんだとは思うけど)、そういう意味では圧倒的に女性同士のほうが分かち合いやすいのかもしれない、キャロルを見てるとどうしてもそんな風に思えてくる

あああケイト・ブランシェットは、本当に本当にすごい女優さんだなあ 優雅に振る舞っていたかと思いきや実は心の中はボロボロで、眉毛をピクつかせたり呼吸が荒くなったり、こみ上げる爆発的な怒りの表現がさすがケイト様 そして単純にお声が好きです、セクシーで紫の瓶の香水みたいな声

テレーズ役のルーニー・マーラも可愛くて可愛くて、キャロルの言う「天から落ちた人」の表現がぴっっったりだった 50年代の服装も抜群に似合ってた

とにかく美しくて二人の一つ一つの動作が切なくて目が離せなくて泣くことすら出来なかった ですので終わった今こうやって泣きながら思い出してるんです、素敵な映画だったなあ、また観に行きたい

1950年代のニューヨークを舞台に、ジャーナリストを夢見てニューヨークにやって来たテレーズは、クリスマスシーズンのデパートでアルバイトをしている時、デパートに娘へのプレゼントを探しに来た魅力的な女性、キャロルにひと目惚れしてしまいます。

テレーズ役のルーニー・マーラは第68回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞しました。

エディ・レッドメインとアリシア・ヴィキャンデルの夫婦愛【3月18日公開】

Naura_Tanaka 観ていて辛い状況でも すべてが愛に溢れた美しい映画でした。

あの状況で リリーの心に寄り添える ゲルダの強く美しい心に あらゆる場面で涙です。 映像も美しく 優しくて、少し切ないカラーが ストーリーをさらに魅力的にしていました。

今の私には感じることのない 痛みだったり、苦しみですが こういう感情を理解して 受け止めていける人間でいたい。

愛って不思議で強い。

本当に美しかったです。

1930年代のデンマークで、リリー・エルベという画家が世界で初めての性別適合手術を受けた実話を映画化。彼はどのように目覚め、葛藤し、手術を受けるまでになったのか、繊細かつ鮮烈に描き出します。

主演をエディ・レッドメイン、ヒロインにアリシア・ヴィキャンデル、わきをベン・ウィショー、アンバー・ハードといったキャストがかためています。

少女漫画実写映画のひとつの完成形【上の句:3月19日公開、下の句:4月29日公開】

skr_icj こんなあどけなさ、まっすぐさを持った女の子がいたら誰でも好きになっちゃうでしょ...という王道ヒロイン。片思い男子とライバル男子。そして競技かるた。百人一首の句にも触れつつ、青春ものがたりが描かれていく。一つのものに向かってみんなで進んでいく様子は眩しくて涙が出る。あのキラキラが私にもあったのかな。後編も楽しみです。

競技かるたにかける高校生たちの青春を描いた、累計発行部数1200万部突破の大人気コミックス「ちはやふる」の実写映画化です。主演は広瀬すず、共演に野村周平、松岡茉優など若手注目キャストが集結しました。

二部作で映画化することで、高校生たちの恋愛、情熱、夢などの描き方が繊細かつ大胆に、より丁寧になっています。監督は『タイヨウのうた』『ガチ☆ボーイ』『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の小泉徳宏がつとめています。

ブラジルのアニメ、観たことありますか?【3月19日公開】

mazda620 出稼ぎにでた父を探しに旅にでた小さな男の子が、いろんな人に出逢いながら社会の現実を目の当たりにするブラジルのアニメーション映画。 2016年良かったアニメーションは間違いなくズートピアだと確信していたのだけどそれよりずっと私の中で響いた大好きな映画になった。すごく良かったけど、何がどう良かったっていうのはとても言葉にできる映画ではないと思う。説明のできない鳥肌と説明のできない涙が流れてた。 ストーリーももちろん良かったけど何よりよかったのはこの映画を見ている時の感覚。子供の頃の記憶をみてるみたいにすごくノスタルジックなきもちになる、やさしくて、あたたかくて子供の感覚を思い出すような不思議な感覚を得た。 クレヨンや色鉛筆の絵本みたいな独特の色合いと頭から離れない笛の音、お祭りの唄。セリフというセリフはなく、大人の会話は何語かわからない言葉で、男の子と同じように何を話しているんだろうって視点でこの世界をみる。 正直もうこれだけで素晴らしいんだけど、そのなかにまじる社会の現実に、すごくチクチクしたきもちが交わってくる。子供の頃のただただ純粋なきもちと、見たくない現実と向き合う大人のきもち、両方がわかるからこそすごく複雑な感情になる。大人の絵本。 戦争や自然破壊、機械の発展、仕事を失くす人々、悲しい顔をする大人、これでもかと描かれる苦しい現実を、なにも知らない男の子はその純粋な目でどんどん吸収していく。世界の事実に直面する。 そんな簡単に苦しい世界は変わらない、男の子は父が家族のために苦しい現実にぶつかっていくことをまだわかる歳じゃない。それでもこの世界に流れる不穏な空気には気づいてるはず。なんでこの人悲しい顔しているのかな、なんで楽しくないのかな、好奇心が働くからこそ、世界中のたくさん苦しいことに気づいて彼は大人になってく。 それでも男の子はこの苦しい世界と一緒に交じる楽しいことに気づける。世界は苦しくて悲しいことばかりではないこと、お祭りみたいに色鮮やかで楽しい音色が彼はどこにいたって聞こえてくる、必ずハッピーになる要素はどこにでもある。この旅で気づいたことは男の子の人生にとって大きな道筋になるんだろう。 うねうねに曲がる道が大きな波に変わっていくシーンがすごく好き。社会の波にのまれそうになりながらも、彼は進み続ける。どこにいても、大人になっても子供の頃のあの時の感覚はずっと忘れない。 この映画を観てたくさんの大人が忘れちゃいけないことを思いだす。見たくない現実を見ても私たちが純粋なことに変わりはない。それは大人になっても一緒だよ。すごく素晴らしかった。

全編セリフなしで展開するブラジル発のアニメ作品。

出稼ぎにでかけた父親を探して、少年が世界中を旅するという普遍的な内容ですが、世界最大のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞と観客賞を同時受賞するという世界で認められた作品です!

岩井俊二監督最新作【3月26日公開】

mazda620 何にも考えないって楽 っていうけど、何にも考えないで生きていくことの方が苦しい。 その勉強なんのためにやってるの?なんのためにその学校にいって、なんのためにあなたはそこで働いてるの? なんでその人が好きなの?何でそこにいるの?何故生きてる? 自分のなかに、答えが「なんとなく」のものがいくつあるだろうか。 日常でいくつ自分を演じてるだろう。仕事のために良い顔してなきゃいけないのも、空気を読んで感情をこらえなきゃいけないのも、仕事のできる人、妻らしい人、そうすることがすでにありのままの自分ではない。演じている自分。 よくわかんないけどとりあえず私できる人にならなきゃ。よくわかんないけど、とりあえず私笑ってればいいのかな。 そんなことがこの世界にうじゃうじゃあると思う。その違和感を描いてるのが本作。 映画を見て思い出すのは『不思議の国のアリス』アリスは現実の世界に退屈していたから、不思議の国に迷い込む。この映画の主役七海は目の前に現れる物事に対して、それを拒む理由もないし、それ以外にとくに選択肢があるわけでもないから というのがたぶん理由でどんどんこの偽りの世界に迷い込んでく。 七海はあまりにてきとうに、何にも考えず生きてるから、目の前で起きていることを疑わない。自分がしている事に違和感を感じない。彼女が泣く時私は違和感をもった。なんでこの人泣くのかな。何が悲しいのかな。普通の生活がそんなに大切だったのかな。どのことについて涙を流してるのかわからない。 たしかにそれは絶望的なシーンで、なんでどうしてそうなったの?っていう疑心感で溢れるシーンだけど、あまり悲しくならないのは、彼女がなくしたものがすこしも大切なものではなかったから。"なんとなく大切なもの"だった。だから私が一番に違和感をもつ先は、違和感だらけの世界よりも、大切じゃないものに涙を流す彼女。よくわかんないけど泣いてる、なんとなく涙がでてしまった のかな。 この映画はアリスとは真逆の形で終わりを迎える。結局彼女はこの世界の違和感に気づくのだろうか、自分自身が違和感の塊なことを知る日はくるんだろうか。 世界の違和感に気づかなくても私たちは生きていける。形だけの家族でも、やりたくない仕事でも生きていける。ネットで知り合った関係でも繋がっていくことはできるし、何にも考えなくても生きれなくはない。 この映画のキャッチコピー「この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ」この言葉は登場人物の言葉じゃなくて、私たちが七海にかけてあげたい言葉だと気付いた。何も考えなくても生きれるけど、考えた方が生きやすい。生きる上での選択肢は無限にあるんだよ、楽しいことも幸せなことも。いつか気づいてほしい、夢みたいな世界よりも現実の世界にある素晴らしさに。

岩井ワールド炸裂してたなあ。テーマがすごく良かっただけに後半に連れてなんだか方向性ずれてきてしまって、このテーマを生かし切れなかった感じがした。前半の現実の世界に対して後半からの違和感の世界の演出がもう尋常じゃないので、最初のテーマの置いてけぼり感すごいな、、って感じだった。岩井俊二って良くも悪くもやることがすごく極端って思ってたけど、七海みたいになんとなく生きて、この映画をなんとなく観た人にでも、ハッとさせるためにここまでオーバーにしてるのかな。着地点がいつもあやふやな感じがしてるけど、 結局どうなったの?どういうことだったの?ってその方が観者が考えるから、答えをださないようにしてるのかな。ほんといつも不思議な終わり方をする。曖昧を作った感じ。 キャストすごく良かったって思うけどダントツで綾野剛が良かった。黒木華もcoccoも、もともとその人がもってる素質を引き出した演技だったのに対して、綾野剛だけは3時間通して1ミリも感情が描かれなくて人間じゃないみたいって思わせられた。"演じて生きる人"を演じきっていたと思う。 映画って不思議で、誰と観た どこで観た が感じ方を左右させることがあると思う。これから観るという人は間違いなく、ひとりで観るべきだと思う。1人の方が映画を見終わってでた世界の違和感に気付きやすい。 映画館を出た時の街のネオン、ゲラゲラ笑って、フラフラに飲んだ人だらけの金曜日の夜。現実の世界に引き戻された感覚。アンニュイな空気。満員電車にゆられて帰る。この人たちもみんな演技してるのかなとか、何して生きてんのかなって想像してみる。余韻にものすごく浸る、映画を観終わった後の帰り道の感覚も、全部この映画の特典みたいだった。なんとなく、また観たいと思う。

映像詩人、岩井俊二が原作・脚本・監督の、ある女性派遣社員の一時期を描いた作品です。主演は黒木華、共演は綾野剛、Coccoです。

タイトルの『リップヴァンウィンクル』は、アメリカの有名な、浦島太郎的な短編小説の主人公で、慣用句として、「時代遅れの人」とか「眠ってばかりいる人」を指してリップヴァンウィンクルと呼ぶこともあります。

上半期公開の感動映画の代表作【4月8日公開】

mazda620 7年監禁された女性とその監禁の部屋で生まれてから今まで5年間、部屋から一歩も出たことのない男の子が、部屋の外の世界へとびだす話。 率直に純粋に、すごくいい映画だったと思う。あたまが痛くなるほど映画館で泣いたの久しぶりだ、映画館っていう人がたくさんいる空間の中で、誰の感情も気にならないくらい自分の感情で溢れそうになる映画に出逢えた時のその感覚、圧倒的な幸せ。 天窓だけの狭い部屋という世界しか知らない彼にとって、部屋の外の世界を知った瞬間から、自分の知らないその世界の大きさは未知数なんだということをまず最初に知る。彼が外の世界で最初に気づいたこと、天窓の正方形でしか見たことなかった空が実はこんなにも広いことを知る、その瞬間の彼の目がすごく純粋できれいだった。 子供は生活の中で触れるあらゆるものに疑問を抱く、この人は誰だろう、ここはどこだろう、これはどんな味、なんであったかくて、なんでつめたいんだろう。 葉っぱは緑だけじゃないことも、アイスが美味しいだけじゃないことも、遠くにいても人と話せることも、外に出て感じる楽しさも、人と接して感じるきもちも、彼にとって全て初めての世界。 数えきれないほど溢れるはずの疑問は、狭い部屋にいては確実に生まれなかった。平坦な日常の中で私たちはどれだけ世界っていう情報を受けてるんだろうって感じる。 彼が初めて気づいたことは、形のあるものだけじゃない。狭い部屋で自分自身の心をねじ伏せていた母親の感情も広い世界にでて初めて知る。母の弱さも、母の悲しみも、母の苦しみも、本物だって知る。彼が外の世界にでて一番本物だと知ったことは間違いなく感情だったと思う。誰かと過ごす時間の楽しいという感情も、誰かがいなくなって悲しいという感情も、知らない一歩へ感じる恐怖も、テレビの世界にはない、自分の中にある本物だということを知る。

先日保護された朝霞市の女の子監禁事件でも、女の子が帰りたいと思った理由は両親が自分のことを探していることを知る機会があったから だった。女の子がどんな気持ちで抜け出し、どんな気持ちで電話をかけ、抜け出したその感覚がどんなものなのか、私たちには到底理解できるものではないと思うけど、彼女も大好きな人たちの感情に触れたいって思ったから大きく一歩踏み出せたんだろうなって思う。人の感情は広い世界にいて初めて発信できる、閉じこもってる場では気づくことだってできない。 美しいって言い方はあまりに他人事かもしれないけど、それでもそうやって一歩踏み出して誰かの本物のきもちを知ることがすごく美しい。 "ルーム"は監禁されていた部屋 っていうネガティヴなトラウマの印象しか一見捉えられないけど、生まれてから5年間その部屋で育った男の子にとっては、"自分の生まれた場所"だったし"初めてみた世界"っていう存在だったはず。私たちの視点ではただの狭い部屋でも、初めて見た世界っていう存在だった彼にとって、ベットの下の世界も、クローゼットの中も、バスタブも、洗面台も、すごくすごく広かった。母と犯人にしか会ったことのなかった男の子にとって、汚いネズミも蜘蛛も自分と同じ"本物の生き物"だった。だから彼は毎日"生"を感じていた。このネズミが本物だということは彼の知っている世界の貴重な1こだった。だから彼にとってこの部屋は嫌な思い出じゃなく、特別な部屋っていう目線だったと思う。 世界中にたくさん「知らないこと」は存在していて、自分の国以外に国があること、自分と違う言葉を喋る人がいること、すごく楽しいものがあること、すごく悲しい事実があること、その事を知らない人がたくさんいて、私もまだ生きてる上で驚くほど知らないことがあるんだろう。 正直大多数が感動するような話だとは思う、言ってしまえばハズレのないストーリー。それでも、「知る」ことの喜びをこの映画を通して感じれた、生きてる、何かを感じるって素晴らしいなって思った、「感動する映画」っていうのをとっくに超えたし、王道なんてそんなのどうでもいい。私が今までみてきたあらゆるものが愛おしくなった。観てよかった。

7年間納屋に監禁されていた女性とそこで生まれた5歳の男の子が、本当の意味で「解放」されるまでを描いた物語。主演のブリー・ラーソンは本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞、息子役のジェイコブ・トレンブレイの演技も世界中で大絶賛されました。

予告編で「部屋」から出るということは明かされていることからも推測できますが、いかにして「部屋」を出るかを中心に描くサスペンス映画という作りにはなっていません。本当の意味で「解放」されるとはなんのなのか、「世界と出会う」とはなんなのかといったテーマを正面から丁寧に描いた良作です。