2017年7月6日更新

『天使にラブ・ソングを…』デロリス役ウーピー・ゴールドバーグの現在

『天使にラブ・ソングを…』

『ゴースト ニューヨークの幻』や『天使にラブ・ソングを…』で世界的に有名な女優、ウーピー・ゴールドバーグ。彼女のこれまでの出演作と現在をご紹介します。

ウーピー・ゴールドバーグのプロフィール

ウーピー・ゴールドバーグ(本名:ケイリン・エレイン・ジョンソン)は、1955年11月13日、マンハッタンのチェルシー地区で生まれました。女優、コメディアン、歌手、テレビ司会者などの活動をしています。

母エマは、シングルマザーとして兄のクライドと彼女を育てました。後にゴールドバーグは、ワシントン・アーヴィング高校を退学し、テレフォンセックスのオペレーターとして、自宅で夜中に働いていました。

ゴールドバーグは、『宇宙大作戦(原題:Star Trek)』でニシェル・ニコルズが通信士ウフーラを演じたことに強い影響を受け、女優を志すようになりました。当時テレビドラマで黒人女性が登場することは少なく、メイド役でなかったことにも衝撃を受けたと語っています。1988年から1993年には、本人の希望もあり、『新スタートレック(原題:Star Trek: The Next Generation)』にガイナン役でレギュラー出演しました。

芸名のウーピーの由来は「ブーブークッション(Woopee cushion)」で、彼女がよくおならをしていたことからつけられたあだ名だと本人は語っています。ゴールドバーグは、ニューヨークのHBスタジオで演技の訓練を受け、1981年から映画を中心に活動するようになりました。

映画『ゴースト/ニューヨークの幻』でアカデミー助演女優賞を受賞する

1990年に出演した映画『ゴースト/ニューヨークの幻』で、ウーピー・ゴールドバーグはその演技が高く評価され、アカデミー助演女優賞を受賞しました。アカデミー賞50年の歴史の中で、2人目の黒人女性の助演女優賞受賞者となりました。

ロマンス、コメディ、ファンタジー、ホラーなど、多くの要素が含まれるこの作品で、幽霊となった主人公サム(パトリック・スウェイジ)が恋人のモリー(デミ・ムーア)に彼の死の真相を伝えるのを手伝う、インチキ臭い霊媒師オダ=メイをゴールドバーグが演じています。彼女の登場シーンはコメディ要素が強いものから、感動的な場面まで幅広く、その振り幅の広さが観客を惹きつけました。

映画『天使にラブ・ソングを…』で大ブレイク!

ウーピー・ゴールドバーグは、1992年に映画『天使にラブ・ソングを…』に主演し、映画は大ヒットとなりました。

ゴールドバーグが演じたクラブのシンガー、デロリスは、マフィアの殺人現場を目撃してしまい、身を隠すため、カトリック系の修道院で、シスター・クラレンスとして暮らすことになります。修道院の厳格な暮らしの中で、賛美歌の指導を通じて、他のシスターたちと固い友情で結ばれていく物語です。

映画内では、ゴールドバーグ本人も素晴らしい歌声を披露しました。

この映画の大ヒットを受けて1993年に続編が制作され、『天使にラブ・ソングを2』は、カトリック系の高校の問題児ばかりのクラスを、やはり歌を通じて結束を固めていくストーリーです。続編には、当時人気を誇ったR&Bグループ、TLCのリードボーカル、ローリン・ヒルも出演しています。

ウーピー・ゴールドバーグのその他の主な出演映画

『カラー・パープル』(1985)

ウーピー・ゴールドバーグの映画デビュー作品。父親などから40年以上も虐待を受けた女性が、自身のアイデンティティーを見つけようともがく様子を描いた映画です。

原作者のアリス・ウォーカーが、サンフランシスコで舞台に立つゴールドバーグを見て、主演女優に大抜擢しました。主人公のセリーを演じた際には、普段のゴールドバーグの明るいイメージとは違った、抑えた演技でその演技力の高さを見せつけました。

この作品で、ゴールドバーグは、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞しています。

『ボーイズ・オン・ザ・サイド』(1995)

それぞれの事情を抱えた女性3人が、共にサンディエゴを目指す旅の途中で友情を育んでいくロードムービーです。

ゴールドバーグは、クラブをクビになったブルースのシンガーで、レズビアンのジェーンを演じました。

また、ゴールドバーグは他にも、ドキュメンタリー映画『セルロイド・クローゼット』や、コメディ映画『イン&アウト』など、性的少数者を扱った映画に多く出演しており、彼らの社会的地位向上を目指す発言をしています。

『私だけのハッピー・エンディング』(2011)

ケイト・ハドソン演じるガンを宣告された女性の、最後の恋をユーモラスに描いた作品です。

ゴールドバーグは、2007年に女優を引退すると宣言していましたが、この作品で復帰を果たし、主人公の3つの願いを叶える天国の神様役で出演しました。

『ミュータント・タートルズ』(2014)

1984年に誕生したアメリカンコミックを『トランスフォーマー』などのマイケル・ベイが制作をつとめたアクション映画です。

化学物質により、二足歩行で人語を喋るようになった4匹のカメが、同じく人語を喋るネズミの師匠から忍者となるための訓練を受け、下水道に住みながら、密かにニューヨークの街を守っているという物語です。

ミーガン・フォックス演じるテレビレポーター、エイプリルは犯罪現場で彼らカメの忍者集団に遭遇し、それを報道しようとします。エイプリルに対し、「証拠がない」と一向に取り合わない上司、トンプソンをウーピー・ゴールドバーグが演じています。

人気ドラマ『Glee』にも出演!

ウーピー・ゴールドバーグは、人気ドラマ『Glee』シーズン3からシーズン4にかけて、6つのエピソードに出演しました。

彼女が演じたのは、主人公のレイチェル(リー・ミッシェル)とカート(クリス・コルファー)が通うニューヨークの名門演劇学校で、厳しい指導を行う高名な女優カルメン・ティビドー役です。レイチェルとカートの入学試験の際に、厳しい言葉を投げかけますが、彼らがプロとして成長するために必要な試練を与えたと言えます。

『Glee』への出演で彼女が見せた演技は、普段の陽気なイメージとは違い、威厳のある女優の風格を表現していました。

ウーピー・ゴールドバーグの現在

『The View(原題)』(1997〜)

4人の女性パネリストが、日常の話題についてディスカッションする討論番組で、ゴールドバーグは1997年から現在まで、司会者を務めています。個性の強いゲストを迎え、出演者の主張をまとめる彼女の司会としての見事な手腕には、称賛の声が集まっています。