豪華キャストが集結したブラック・コメディ映画『ロブスター』
第68回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した話題作『ロブスター』が、日本では2016年3月5日に新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他をかわきりに全国にて順次公開されることが正式に発表されました。
主演のコリン・ファレルをはじめ、レイチェル・ワイズや「007」シリーズ最新作ではボンドガールを務めたことも記憶に新しいレア・セドゥなど豪華キャスト陣が共演することも注目されています。
そんな映画『ロブスター』の気になるあらすじ、キャストの詳細、そして見どころを紹介します!
映画『ロブスター』あらすじ
独り者は“悪”と判断される近未来を描いた物語。常にカップルでいなければいけないため、独身者は身柄を拘束され、強制的にホテルに連れて行かれてしまいます。同じ独身者から45日以内にパートナーを見つけカップルにならなければ、罰として自分で選んだ動物の姿に変えられてしまい、森に放たれてしまいます。
主人公のデヴィッドも独り身になり、ホテルに送られてしまい、カップルを見つけなければ「ロブスター」になってしまうことに。
しかしそこには想像を絶する生活が待ち受けていました。デヴィッドはそんな生活に耐えきれず、彼と同じように人間の姿のまま、密かに暮らす独身者たちがいる森へと逃げて出しました。そこで彼は恋をしますが、それは独り身世界の掟を破ってしまうことに・・・。
はたして彼の運命はいかに?!彼の恋の行方は・・・。
映画『ロブスター』キャスト
コリン・ファレル
主人公・デイヴィットを演じるのはコリン・ファレルです。
アイルランド出身のコリン・ファレルは、ブルース・ウィリスと共演した『ジャスティス』やトム・クルーズと共演した『マイノリティ・リポート』で一躍脚光を浴びるようになり、その後『フォーン・ブース』や『アレキサンダー』などで主演を果たしました。
2016年には『ハリー・ポッター』シリーズスピンオフ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に出演することも決定しています。
レイチェル・ワイズ
レイチェル・ワイズは『ハムナプトラ』シリーズや『アレクサンドリア』『ボーン・レガシー』など数々の名作に出演しています。2005年映画『ナイロビの蜂』でアカデミー助演女優賞を受賞。人気実力ともに注目されている女優のひとりです。『007』シリーズでジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグと結婚しています。
レア・セドゥ
2013年『アデル、ブルーは熱い色』に主演し、カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞を受賞したパリ生まれの女優。日本でも2014年『美女と野獣』のベル役で知られ、現在人気急上昇中!2015年『007スペクター』のボンドガールとして抜擢された注目の女優です。
ベン・ウィショー
舞台『ハムレット』で高評価を得て、2006年『パフュームある人殺しの物語』の主演に抜擢されたことで注目を集めました。2012年『007スカイホール』2015年『007スペクター』でもQ役に抜擢されるなどハリウッドでも期待されている新星です。
他にはジェシカ・バーデン、オリビア・コールマン、ジョン・C・ライリーなどベテランから若手まで豪華な俳優陣が揃っています。
監督はギリシャが生んだ奇才:ヨルゴス・ランシモス
監督は『籠の中の乙女(2009年)』で知られているヨルゴス・ランシモスです。この映画ではカンヌ国際映画祭「ある視点(un certain regard)」部門で最高賞を受賞しています。ギリシャの新進気鋭の監督として世界から注目を浴びています。
監督、キャストが語る映画『ロブスター』の見どころ
ストーリーは奇想天外、ブラックユーモアを交えた近未来を描いていますが、根底にある問題点は現代人の私達にも共通する“人間関係”について深く考えさせられます。
45日以内でパートナーが見つからなければ動物にさせられてしまうという、今までに類を見ない異色のラブストーリーです。
ヨルゴス・ランティモス監督はインタビューで次のように答えています。
この映画のアイデアはある議論から生まれた。常に人間関係の中にいなければならないとしたら、人はどう感じるか。人間関係を作れない人を他の人はどんなふうに見るか。誰かと一緒にいることができなければ落第者と見なされるのか。誰かと一緒にいるために費やされる期間。恐れ。パートナーになろうとするとついてくる、そのようなありとあらゆることについて話し合った引用:realsound.jp
またコリン・ファレルも「この映画に無関心のままでいられる人はいないと思う」とコメント、レア・セドゥも
観客が考えさせられているのが想像できるわ。それは映画において大事なことでもある。ほとんど新しい言語と新しい物事の見方を提示するような映画よ。映画を見たあと、観客は自分自身に問いかけることになるわ引用:realsound.jp
と話しています。
海外映画ファンの『ロブスター』感想・評価は?
今年イチ奇妙な映画!
「常識では考えられない逸脱した世界観が作り上げられている。ばかばかしい光景ばかりなんだけど、すべてが目を引くしとってもユニークな映画だった!」「間違いなくこの一年で一番笑った映画だった。魅力的な演技で独創的な映画に貢献したコリン・ファレルが素晴らしかった!」といった声が寄せられています。
ブラックユーモアたっぷりの異色映画『ロブスター』は2016年3月5日公開です!