2017年8月23日更新

ダイアン・レインが『バットマン vs スーパーマン』にスーパーマンの母親役で出演

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ダイアン・レイン

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ダイアン・レインのプロフィール

ダイアン・レインはニューヨーク出身のアメリカの女優です。1965年1月22日、演技コーチのバートン・ユージーン・レインとクラブシンガーのコリーン・リース・ファリントンの娘として生まれましたが、赤ん坊の頃に両親が離婚したため父親に育てられました。 幼い頃から演劇に携わっており、6歳で舞台デビューを果たしました。『桜の園』や『メデア』などの舞台への出演で称賛を受け、ハリウッドから仕事のオファーがくるようになります。 15歳の時、父から独立するためロサンザルスに移り、俳優で友人のクリストファー・アトキンスと1週間暮らしますが、すぐにニューヨークに戻り、友人の実家に間借りするようになります。

『リトル・ロマンス』でデビューし絶賛される

『明日に向かって撃て!』や『スティング』の巨匠、ジョージ・ロイ・ヒル監督によるラブストーリー『リトル・ロマンス』で、ダイアン・レインは映画デビューしました。 パリで暮らす孤独な少年ダニエルは、ルーブル美術館で偶然出会ったアメリカ人の少女ローレンと交際を始めます。2人はふとしたことから知り合った老人に、ベネチアの”嘆きの橋”の下で日没にキスをしたカップルは永遠の愛で結ばれるというサンセット・キスの伝説を聞き、ベネチアに行くことを決意します。 レインはこの作品で主人公のひとりローレンを演じ、映画初出演にして共演した名優ローレンス・オリヴィエに“グレース・ケリーの再来”と称され、その瑞々しい演技が絶賛されました。

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フランシス・フォード・コッポラ監督の常連になるも……。

1983年にフランシス・フォード・コッポラ監督に出会い『アウトサイダー』(1983)や『ランブルフィッシュ』(1983)、『コットンクラブ』(1984)などに出演するもヒットせず、低迷の時期を迎えました。その後も21世紀を迎える頃になるまで、女優としては暗い時代を送ることになります。

日本映画『落陽』にも出演

『リトル・ロマンス』以降、あまり出演作に恵まれなかったダイアン・レインですが、1992年に日本映画『落陽』にも出演しています。 『落陽』は、ダイアン・レインの他に、ユン・ピョウ、ドナルド・サザーランド、音楽担当にモーリス・ジャールを迎えたにっかつ創立80周年記念作品です。 戦時中の中国大陸を舞台に、元関東軍大尉の賀屋達夫が満州国建立のための資金調達を命じられ、様々な苦難を経ながら目的を達しようとする物語です。 この作品でダイアン・レインは、加藤雅也演じる主人公の元恋人で馬賊の女首領、張蓮紅を演じました。

『運命の女』で再評価!アカデミー賞主演女優賞にノミネートされる

1969年のフランス映画『不貞の女』をリメイクした『運命の女』(2002)は、ニューヨーク郊外に暮らす平凡な専業主婦の不倫から始まる夫婦の葛藤を描いた物語です。 『リトル・ロマンス』で、初々しい演技を見せたダイアン・レインが成熟した女性を演じたことで、その成長ぶりや女優としての円熟味に賞賛が集まりました。 この作品でレインは、アカデミー賞主演女優賞の他に、ゴールデングローブ賞主演女優賞、全米映画俳優組合賞主演女優賞、放送映画批評家協会賞主演女優賞にノミネートし、全米映画批評家協会賞主演女優賞、ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞、サテライト賞主演女優賞を受賞しています。

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日本ではCM出演で注目される

日本で数々のCMに出演しているダイアン・レイン。上のビデオはレインが出演するCM集です。CMで顔を認知されていることも多いようです。

ダイアン・レインのその他の主な出演作

『コットンクラブ』(1984)

リチャード・ギア主演の映画『コットンクラブ』は、1920〜1930年代にニューヨークのハーレム地区に実在した高級ナイトクラブを舞台に、華やかなステージやマフィアの抗争などを実在の人物を交えて、組織の中でのし上がっていくギャングとタップダンサーの兄弟を描いた作品です。 ダイアン・レインは、大人びた容姿で自分の店を持つことを目標にしているシンガー、ベラを演じ、リチャード・ギアの恋人役として充分に魅力を見せつけました。 ちなみに、リチャード・ギアとはこの後『運命の女』(2002)で夫婦役、『最後の初恋』(2008)で偶然出会って恋に落ちる役などで3度共演しています。

『ホワイトハウスの陰謀』(1997)

ホワイトハウスで大統領の息子の恋人が殺される事件が発生。スキャンダルを恐れた官僚たちは、凄腕黒人警官と女性シークレット・サービスに秘密裏に調査を依頼します。しかし、事件を追ううちに容疑は大統領本人へと向かっていきます。 検察局のシークレット・サービス、ニーナをダイアン・レインが演じ、ガンアクションを披露しました。

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『オーバー・ザ・ムーン』(1999)

10代で母親になり、満たされない生活を送っていたパールは、毎年家族で訪れるキャンプ場に今年も訪れました。そこで洋服を売りに来た男性、ウォーカーと出会い、強く惹かれるようになります。 思春期の子供たちや、仕事中心の生活を送る夫と家族の絆を取り戻すまでの物語で、ダイアン・レインが主人公パールを演じ、好評価を得ました。

『トスカーナの休日』(2003)

ダイアン・レイン演じる突然の離婚によってすべてを失った作家フランシスが、イタリア、トスカーナの美しい風景の中で再生していく様子を描いたコメディ・ドラマです。 離婚で傷ついた主人公フランシスは、友人からトスカーナ旅行をプレゼントされイタリアに向かいます。そこで古い邸宅を気に入り衝動買いしてしまうのですが、家は想像以上に傷んでおり、修復が必要でした。近所の人たちの助けを借りながら家の修復を進めるうち、彼女はコミュニティに馴染んでいき、少しずつ傷を癒していきます。 この作品でダイアン・レインは、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートしました。

『理想の恋人.com』(2005)

『理想の恋人.com』は、クレア・クックの小説『理想の恋人』を原作としたロマンス映画です。 8ヶ月前に離婚した幼稚園教諭サラは、その痛手から引きこもりがちな生活を送っていました。そんななか、彼女の姉と妹がインターネットの出会い系サイトに彼女を勝手に登録してしまい、多くの男性からメッセージが届くようになります。しかし、実際に会ってみると変人ばかり。諦めかけていたサラが出会ったのは同じ年頃のジェイク(ジョン・キューザック)でした。

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『セクレタリアト/奇跡のサラブレッド』(2010)

1973年に活躍した三冠達成の競走馬セクレタリアトと、その馬主・ペニー・チェネリーの実話をベースにした伝記映画。ダイアン・レインはその馬主のペニーを演じました。

『マン・オブ・スティール』(2013)

クリストファー・ノーラン製作、ザック・スナイダーが監督を務めたスーパーマン誕生までの物語を描いていますています。ダイアン・レインは宇宙人であるスーパーマンのクラークを愛情持って育てる心優しい養母を演じました。

『バットマン vs スーパーマン』にスーパーマンの母親役で出演

2016年3月25日に公開が迫っている映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に、ダイアン・レインは地球でのスーパーマン/クラーク・ケントの育ての母、マーサ・ケント役で出演しています。 ダイアン・レインは前作『マン・オブ・スティール』(2013)にも同役で出演しており、そこからの続投という形になりました。

ダイアン・レインの今後

レインは今後、「ローマの休日」など数々の名作を生んだ脚本家ダルトン・トランボの人生を描いた2016年夏公開予定の『トランボ(原題)』に出演を予定しています。他にもアメリカで2016年公開予定の『Bonjour Anne(原題)』、2017年公開予定をしている『Felt(原題)』などに出演する予定です。 ベテラン女優として話題作の脇を固めるダイアン・レインに今後も注目したいですね。