2020年3月9日更新

映画「暗殺教室」シリーズを徹底紹介 「卒業編」では2代目死神が登場しない?【あらすじ・キャスト】

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暗殺教室 卒業編

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先生が暗殺のターゲット?人気漫画を実写化した映画「暗殺教室」を紹介!

『暗殺教室』は週刊少年ジャンプで連載され、コミックスの累計発行部数が2500万部を記録した人気漫画。アニメ化などのメディアミックスが展開され、2本の実写映画も大きな話題となりました。 映画は原作者の松井優征が全面監修しており、その出来は松井のお墨付きと言えるでしょう。漫画原作の作品だと、よく原作のイメージと違うといった評価を受けることがありますが、これなら安心ですね。 メガホンを取ったのは、羽住英一郎。羽住は『海猿』シリーズや『逆境ナイン』など、数多くの漫画原作の作品を手がけおり、その手腕は本作でも遺憾なく発揮されています。 この記事では実写映画「暗殺教室」2作について、あらすじや主題歌情報はもちろん、キャラクターの再現度も交えて紹介していきましょう。 ※本記事には映画「暗殺教室」シリーズに関するネタバレ情報を含みます。未鑑賞の方はご注意ください!

第1作映画『暗殺教室』のあらすじを紹介【ネタバレ】

月の7割を破壊した謎の生物が椚ヶ丘中学校の落ちこぼれクラス「3年E組」の担任教師としてやってきます。謎の生物は真ん丸な顔に複数の触手を持っており、最高速度マッハ20で移動することができまる危険な存在です。 生徒に危害を加えないことを条件に3年E組の担任となった謎の生物は、1年後に地球を破壊すると宣言。生徒たちに課せられた任務は、謎の生物「殺せんせー」を1年以内に“暗殺”することでした。 E組に在籍している潮田渚(山田涼介)や赤羽カルマ(菅田将暉)、茅野カエデ(山本舞香)らを中心に、生徒たちは殺せんせー暗殺という目標に向かって一丸となります。様々な手を使って先生を暗殺しようとするも、なかなか殺せんせーを殺すことができません。 そのため殺せんせーと同じ触手を持ち、先生の弟を自称する堀部イトナ(加藤清史郎)や、最新AIを搭載した箱型のロボット・自立思考固定砲台(橋本環奈)が送り込まれます。さらには防衛省の鷹岡(高嶋政伸)も体育教師として現れ――。

一度は鷹岡やイトナ撃退。しかし殺せんせーを暗殺するために行った暗殺大会に両者が乱入します。生徒へのご褒美として触手を破壊させ、その後追い込まれたために完全防御形態となっていた殺せんせーは身動きが取れません。 鷹岡はウィルスによって生徒を人質に取り、殺せんせーを渡すよう迫りました。殺せんせーを守るために、イトナを相手取る渚とカルマ。触手を持つ者は水を弱点としているため、雨を利用してイトナに勝利します。 渚が時間を稼いだことで解毒剤を完成させ、E組の生徒たちで鷹岡をも破りました。殺せんせーも復活し、いつも通りの暗殺の日常を取り戻すのでした。

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第2作『暗殺教室 卒業編』のあらすじを紹介【ネタバレ】

E組の生徒たちがそれぞれ将来の進路を決めていくも、渚はまだ悩んでいました。 そんな中行われた椚ヶ丘学園祭。ハプニングがありながらも無事終了し、片付けが行われている中、茅野が突如触手で殺せんせーを襲います。雪村あぐりの妹を名乗る茅野を止めた渚たちは、殺せんせーの過去を知ることに。

殺せんせーは元々、伝説の殺し屋「死神」と呼ばれる人間でした。柳沢湖太郞(成宮寛貴)が行う人体実験の被験者に選ばれたことで、今のような姿となったのです。 その実験中に心を通わせたのが、茅野の姉で元3年E組の担任・雪村あぐり(桐谷美玲)。しかし処分を命じられたのを知り暴走した死神を止めようとして、あぐりは命を落としました。 「殺せんせーを助ける派」の渚と「このまま暗殺を続ける派」のカルマによるタイマンに渚が勝利したことで、E組総出で殺せんせーを助けると決意します。 政府に殺せんせーを捕らわれてしまったため、救出へ向かう生徒たち。どうにか殺せんせーの元に辿り着くも、そこに触手を取り込んだ柳沢が現れます。柳沢は殺せんせーによって撃退されますが、茅野が大怪我を負ってしまいます。あぐりと同じ過ちを繰り返させないためにも、殺せんせーは触手を駆使した手術によって茅野の命をつなぎ留めました。 戦いと手術によってかつてないほど体力を消耗した殺せんせー。最後は殺せんせーに促され、渚が笑顔でその心臓へとナイフを振り下ろしました。 暗殺を達成したE組の生徒たちは無事に学校を卒業。殺せんせーから多くを学んだ渚は、教師への道を歩み始めるのでした。

映画「暗殺教室」原作との違いを解説

「卒業編」は原作の完結前に製作されたにも関わらず、2作ともストーリーは原作とほぼ同じです。これは原作者の松井優征が全面監修したため。スタッフと松井の綿密な打ち合わせによって実現しました。 とはいえ映画2作で原作漫画21巻全てを描くことは不可能なため、複数のエピソードが統合されるなどの調整が取られています。 原作では沖縄のリゾートで触手を破壊しての暗殺を決行。その後完全防御形態となった殺せんせーを守りながら、復讐を掲げた鷹岡が率いる殺し屋集団と対決しました。 映画1作目では夏休みに学校で「暗殺大会」が決行され、殺せんせーが完全防御形態に。殺し屋との戦いは削られ、イトナの再登場がここで描かれました。 また原作ではレッドアイ登場と不良女子グループによる女子生徒の拉致事件は修学旅行中の出来事でしたが、「卒業編」では学園祭に盛り込まれました。 そして映画はそのまま茅野とあぐりの過去が明かされる展開に。原作の2代目死神は映画に登場せず、その役割の一部を柳沢が担いました。 凝縮されたことでスピード感が増し、その上で重要な点は描いているため、映画ならではの濃密さを実現しています。

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毎日水浸し?まるで戦場?映画「暗殺教室」の撮影秘話

監督の羽住は「海猿」シリーズで水を使った撮影を多く経験しており、そのノウハウが本作にも生かされています。「卒業編」では二宮と桐谷が毎日水浸しになって撮影に挑んだそうです。 そして山田を初めとするE組のメンバーは、ハリウッド映画さながらのアクションに挑戦しました。防衛省の隊員と生徒たちが激突するシーンは栃木県の採石場跡で撮影されたそう。また山田は猛スピードで迫りくる車の前に立ちはだかったり、崖を素手でよじ登ったりと体当たりの演技を披露しています。 過酷な撮影を乗り越えた俳優陣ですが、撮影中はいつも和やかな雰囲気で、生徒たちは年が近いからかすぐに打ち解けていたそうです。クランクアップ時には、撮影で使用した卒業証書をスタッフから受け取るというサプライズもありました。2作に渡って撮影された『暗殺教室』は本物のクラスの絆を生み出したのかもしれません。

「暗殺教室」のキャスト・キャラクター紹介

潮田渚/山田涼介

1作目が映画初主演となったHey! Say! JUMPの山田涼介。ジャニーズとして活動している山田は、2017年には映画『鋼の錬金術師』に主演し、役者としての存在感を高めていきました。俳優としてのデビュー作は2006年に放送されたドラマ『探偵学園Q』。 原作での渚は髪を二つ結びにした女の子のような見た目でしたが、映画では普通の髪型に。性格はやや弱弱しくなりました。

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赤羽業(あかばね カルマ)/菅田将暉

2009年に『仮面ライダーW』で俳優デビューした菅田将暉は、その独特の存在感と安定した演技力で期待の若手俳優となりました。 本作では渚の親友・赤羽業(あかばねカルマ)役をつとめます。カルマは成績優秀にも関わらず、喧嘩をしたことが原因でE組の一員に。映画では特徴的な赤い髪色が再現されており、さらに原作では下ろしていた前髪を上げたことで、より危険な雰囲気を漂わせています。

茅野カエデ/山本舞香

山本舞香は1997年10月13日生まれの人気ファッションモデル・女優です。映画『暗殺教室』で役者としての注目度も高め、2019年には映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』でヒロインのトーカ役を演じました。 映画では原作の特徴的な髪型を再現し、天真爛漫な茅野を演じ切りました。

中村莉桜/竹富聖花

『脳漿炸裂ガール』で主演をつとめるなど、女優にモデルにと大活躍の竹富聖花。現在は芸名を春花に変え、ドラマ『パパがも一度恋をした』などに出演しました。 「暗殺教室」シリーズでは、3年E組を明るく盛り上げるムードメーカー中村莉桜役を演じます。映画では帰国子女という設定が追加。金髪ではなくなったものの、勝ち気な性格は原作のままに再現されました。

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堀部糸成(ほりべ イトナ)/加藤清史郎

トヨタ自動車のテレビCMのこども店長で一躍知名度を上げた加藤清史郎は、2015年には歌舞伎に挑戦するなど、役者として新たな活躍の場を切り開いています。 「暗殺教室」では殺せんせーに立ちふさがった後に転校生として迎えられた暗殺者・堀部イトナを演じました。バンダナや印象的な白髪も再現されており、最も原作のイメージを保っているのではないでしょうか。

自律思考固定砲台/橋本環奈

「銀魂」や「今日から俺は!!」など漫画原作の作品を中心に、引く手数多の橋本環奈。「暗殺教室」では、人間ではない「自律思考固定砲台」という難しい役どころに挑みました。 通称“律”と呼ばれる彼女の外見的な特徴は映画で再現されていませんが、AIながらに可愛らしいという律の魅力が遺憾なく発揮されています。

イリーナ・イェラビッチ/知英

知英は日本でも人気を博した韓国のアイドルグループKARAの元メンバー。グループ脱退後はドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』に出演するなど、日本で女優業を中心に活動しています。 本作では、殺せんせーを暗殺するために送り込まれた教師、通称“ビッチ先生”役を演じます。外国人風の日本語は、彼女の設定を逆手に取った演出と言えるのではないでしょうか。

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烏間惟臣/椎名桔平

2010年の映画『アウトレイジ』で東京スポーツ映画大賞助演男優賞を受賞するなど、日本映画界の名バイプレイヤーとして評価される椎名桔平。 本作で演じたのは「人類最強の男」にして3年E組を見守る副担任・烏間惟臣です。烏間は防衛省の人間ですが、E組の生徒たちのよき理解者でもあります。男らしく堅物という役柄に椎名の演技力が光りました。

柳沢湖太郎/成宮寛貴

2012年から2015年まで、テレビ朝日系の人気ドラマ『相棒』で、杉下右京の相棒役を務めた成宮寛貴。 「卒業編」では殺せんせー誕生のキーパーソン、冷酷なマッドサイエンティストである柳沢湖太郞役に挑戦しました。 成宮が演じた柳沢は、落ち着いていながらも狂気を秘めた様子から、原作以上に恐怖を感じさせました。

雪村あぐり/桐谷美玲

2017年のドラマ『人は見た目が100パーセント』で主演を務めた桐谷美玲。3年E組の元担任で、死神と心を通わせるほどの優しさを持つ雪村あぐりを原作さながらに演じました。

死神/二宮和也

殺せんせーの声を演じる二宮和也が、悲しき過去を持つ暗殺者“死神”として出演しました。ほの暗い雰囲気を持ちながらも、あぐりと出会って変化する様子を、二宮が持ち前の演技力で演じています。

映画「暗殺教室」の主題歌を担当したのはせんせーションズ

映画「暗殺教室」2作で主題歌を担当したのは、「せんせーションズ」という9人組の暗殺集団ユニットです。実は構成しているのは、ジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループ「Hey! Say! JUMP」のメンバー。 設定上は「Hey! Say! JUMP」とは別のグループらしく、全員にコードネームが付いています。映画に出演している山田涼介は司令塔という意味の【コマンダー】、知念侑李は【ドクター】や、中島裕翔は弾丸という意味の【バレット】など、9人それぞれの特徴をとらえてユニークなコードネームが付けられています。

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殺せんせーションズ

「殺せんせーションズ」は「暗殺教室」ならではの暗殺と青春を歌った楽曲となっており、一大センセーションを巻き起こしました。

さよならセンセーション

「卒業編」の主題歌は、メタル×デジタル×POPを融合したハイパーポップチューンと銘打たれた「さよならセンセーション」。 激しくポップでありながらも少し切なく仕上がっており、卒業を描く物語にピッタリの楽曲です。

映画「暗殺教室」は原作ファンも納得の仕上がり!

タコのような見た目の超生物・殺せんせーから、生徒たちは殺そうとしながら人生を変える大切なものを学びます。そんな普通とは一味も二味も違った学校生活を是非本作で味わってみてください。 原作者の監修によって破綻なく怒涛のストーリーが展開する本作。若手俳優による漫画と実写のいいとこどりのビジュアルも魅力の1つとなっています。その完成度の高さは、原作ファンも納得の出来と言えるでしょう。