2017年9月1日更新

『白夜行』映画とドラマのキャスト一覧

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『白夜行』 映画

1999年に刊行された、東野圭吾の『白夜行』は、相手を想うあまり、少年と少女が歩むあまりにも過酷で残酷な道を描いています。 その重厚なストーリーが人々の心をゆさぶり、小説のヒットはもちろん、舞台化(2005年)、テレビドラマ化(2006年)、映画化(韓国2009年、日本2011年)もされ、大人気となった作品です。

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桐原亮司

映画版:高良健吾

高良健吾

ドラマ版:山田孝之

主人公・桐原亮司は、初恋の少女・雪穂を助けるために幼少時に罪を犯し、その辛い過去を背負いながら「白夜」の世界を生きています。映画版では高良健吾が、ドラマ版では山田孝之が演じました。 ドラマ版では、原作でほとんど描かれていなかった亮司と雪穂をの関係を心理面を中心に丁寧に描写。また、映画版は初めの殺人事件発生が1980年で原作の1973年と近いですが、ドラマは時代の整合性をとるために1991年となっています。

唐沢(西本)雪穂

映画版:堀北真希

堀北真希

ドラマ版:綾瀬はるか

ヒロイン・雪穂もまた、自分を助けるために罪を犯した亮司をかばうべく、あまりにも辛い選択をしました。実母を亡くし、唐沢家に引き取られます。 映画版は堀北真希、ドラマ版は綾瀬はるかが務めました。 ドラマは、「主演・山田孝之、ヒロイン・綾瀬はるか」ということで、2004年のヒットドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』でのゴールデンコンビとなっています。

亮司の幼少時代

映画版:今井悠貴

ドラマ版:泉澤祐希

物語の発端となる最初の事件が起こった重要な幼少期。映画版は、のちに「まりもっこり」テーマソングを歌った今井悠貴が、ドラマ版は、幼い頃からテレビを中心に活動する泉澤祐希が務めました。

雪穂の幼少時代

映画版:福本史織

ドラマ版:福田麻由子

雪穂の幼少時代の映画版は、福本史織。ドラマ版は、映画『下妻物語』で竜ヶ崎桃子(深田恭子)の少女時代を演じた福田麻由子です。

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桐原洋介

映画版:吉満涼太

ドラマ版:平田満

亮司の父で質屋「きりはら」の店主である桐原洋介が殺害されたことから物語は始まります。 映画版では、かつて「劇男一世風靡」(一世風靡セピアの母体)のメンバーだった吉満涼太(改名して吉満寛人)が、ドラマ版では、舞台やドラマ、映画でも長年活躍する平田満が演じました。

桐原弥生子

映画版:戸田恵子

ドラマ版:麻生祐未

亮司の母親・弥生子は、夫が経営する質屋「きりはら」の店員・松浦と浮気していました。映画版は、声優・女優として活躍する戸田恵子が、ドラマ版は、「トレンディ女優」と呼ばれた美人女優の麻生祐未が務めました。 テレビ版ではアルコール中毒で死亡していますが、映画では死亡もアルコール中毒の設定もありません。

笹垣潤三

映画版:船越英一郎

ドラマ版:武田鉄矢

事件を追いかける刑事・笹垣潤三ですが、映画版とテレビ版では細かい設定が異なります。映画での笹垣は、既婚者で定年まで刑事として勤めました。また、映画版はこの笹垣刑事の視点で物語が進みます。 演じたのは、船越英一郎。多くの作品で魅せる「熱い」芝居が、この刑事役でも見られます。 テレビ版の笹垣は、独身で、刑事をやめて探偵事務所を開いています。 原作にもない「歎異抄」の一節を口ずさむのもドラマ版の特徴で、笹垣を演じた武田鉄矢が、親鸞の教えを説いた「歎異抄」が『白夜行』の持つテーマと重なるのではないかと思い、演出家と相談してセリフに加えたそうです。

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松浦勇

映画版:田中哲司

ドラマ版:渡部篤郎

松浦は、質屋「きりはら」の店員であり、亮司の母親・弥生子の浮気相手です。映画とドラマでは、だいぶ異なった設定となっています。 映画版では、亮司を坊ちゃんと慕い、さほど悪人のイメージはなく、出番も多くありません。演じたのは、名脇役として活躍する田中哲司です。 ドラマ版の松浦は、メインキャラとして多くの悪事を重ねています。亮司の過去をネタに脅しますが、亮司に対してある種のシンパシーも感じていたようです。特別出演の渡部篤郎が務めました。

西本文代

映画版:山下容莉枝

ドラマ版:河合美智子

雪穂の生みの母・西本文代。桐原洋介の事件後、不可解な死を遂げます。映画版は、「夢の遊眠社」出身で実力派女優の山下容莉枝が、ドラマ版では、女優・歌手として活動する河合美智子が演じました。

唐沢礼子

映画版:中村久美

ドラマ版:八千草薫

唐沢雪穂の養母である唐沢礼子。映画版は、『夢千代日記』シリーズで知名度を上げた中村久美が、テレビ版では特別出演の八千草薫が務めました。テレビ版では桐原亮司に殺されてしまいますが、映画では殺されません。

篠塚一成

映画版:姜暢雄

ドラマ版:柏原崇

篠塚製薬の御曹司・篠塚一成。映画版では、唐沢雪穂と結婚し、夫となっています。演じたのは、『忍風戦隊ハリケンジャー』でテレビドラマデビューした姜暢雄です。 ドラマ版では、雪穂が好意を寄せているにとどまり、結婚はしていません。『白線流し』や『イタズラなkiss』などのドラマで人気を得た柏原崇が演じました。しばらく芸能活動を控えていた柏原ですが、本作が待望のドラマ復帰となっています。

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川島江利子

映画版:緑友利恵

ドラマ版:大塚ちひろ

川島江利子は、雪穂の高校時代からの友人ですが、雪穂が想いを寄せる篠塚一成と恋愛関係に。映画版は、女優、グラビアアイドル、タレントとして活動する緑友利恵が、ドラマ版は、女優や歌手として活躍する大塚ちひろ(大塚千弘)が務めました。 比較的原作小説を尊重した映画版、原作をリスペクトしつつオリジナルの要素を盛り込んだドラマ版、どちらもそれぞれ見ごたえがあります。