イギリス人俳優、エドワード・スペリーアス
イギリスの俳優エドワード・スペリーアス(エド・スペリーアスとも)は、1987年12月21日にイングランド南西部の都市チチェスターで生まれました。
スペリーアスの両親は彼が3歳の時に離婚し、母はスペイン、父はロンドンに住んでいます。10歳のときに学校でシェイクスピアの『真夏の夜の夢』に参加し、演劇と関わり始めます。
イーストサセックスのイーストボーンカレッジでは『欲望という名の電車』や『リチャード三世』『ハムレット』などの舞台に参加。その後、本格的に俳優の道に進むため2006年にカレッジを中退します。
映画『エラゴン 遺志を継ぐ者』に大抜擢
2006年に公開された『エラゴン 遺志を継ぐ者』は、クリストファー・パオリーニの小説を原作としたファンタジー映画です。帝国アラゲイシアを舞台に、圧政に苦しむ人々を救うためドラゴンライダーとなった少年エラゴンが、冒険を繰り広げます。
この作品でエドワード・スペリーアスは18万人のオーディションで主人公エラゴンに抜擢され、映画デビューにして初主演を飾りました。
人気ドラマ『ダウントン・アビー』に出演
2010年からイギリスで放送がスタートし、200以上の国と地域で大ヒットしたテレビシリーズ『ダウントン・アビー』。第二次世界大戦前後のイギリスの貴族の邸宅を舞台に、そこに住む貴族や使用人たちの人間模様を描いたドラマです。
スペリーアスはこの作品で、シーズン3から登場する新しい従僕ジミー・ケントを演じました。ハンサムなジミーは多くの女性キャラクターや一部の男性キャラクターの目を引き、そのことを楽しんでいる人物でした。
脚本の経験も持つエドワード・スペリーアス
エドワード・スペリーアスはイーストボーンカレッジ在学中、友人とともに『Retribution』という舞台の脚本の執筆しました。幼児虐待と小児性愛をテーマにしたこの作品を学校で上演し、議論を呼んだそうです。
しかしスペリーアスはこの経験を楽しんだようで、インタビューで今後、演技と脚本のどちらをやりたいかと聞かれた際、このように答えています。
そうですね。製作サイドとして、ぜひなにかの脚本に関わりたいです。ゆくゆくはその道に進みたいですね。その方が収入も増えますし。映画の脚本家の道に進むかどうかはまだわかりませんが、僕になにかを書いて、生みだし続けることができるかどうか、もう少し考えたいと思っています。きっと楽しいでしょう。それに、頭を使いつづけることもできますよね。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の主演候補に挙がっていた!
エドワード・スペリーアスは、『ブレイキング・バッド』のジェシー・プレモンスやジョン・ボイエガとともに『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の主演候補に挙がっていました。
当時、新しいジェダイとして主人公になるのは、ハリソン・フォード演じるハン・ソロとキャリー・フィッシャー演じるレイア姫の息子と思われていました。しかし彼らの息子は悪役カイロ・レンとしてアダム・ドライバーが演じることになり、親のいない少女レイ(デイジー・リドリー)がジェダイ候補となります。
結局名前が挙がっていた3人のうち、ジョン・ボイエガが帝国軍の脱走兵フィン役で出演することになりました。
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』に出演するエドワード・スペリーアス
2010年の映画『アリス・イン・ワンダーランド』の続編『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』が2016年7月1日に日本公開となります。
悲しい過去にとらわれてしまったマッドハッター(ジョニー・デップ)を救うため、アリス(ミア・ワシコウスカ)が時間を遡り冒険をするという物語です。
この作品にスペリーアスはジェームズ・ハーコートという役で出演します。役の詳細はわかっていませんが、話題作への出演ということで注目が集まっています。