【銀魂】坂田銀時、愛すべきおバカ主人公の魅力を解説!モデルは金太郎?
『銀魂』の主人公・坂田銀時の愛すべき魅力を解説!まずはプロフィール【ネタバレ注意】
坂田銀時は、10月10日生まれの20代後半(推定)・身長177cm・血液型O型です。皆からは「銀さん」と親しまれ、江戸の町で「万事屋銀ちゃん」という何でも屋を営む侍。銀髪の天然パーマと、死んだ魚のような目が特徴のキャラクターです。 金に汚いうえ向上心ゼロ!さらには、甘い物を定期的に摂らないとイライラしてしまう糖尿病寸前の銀さん。いい加減さの塊のようですが、仲間が危機に陥った時は嘘のように豹変!決める時はビシッと決めるイイ男です。 そしてその正体は、親代わりだった師・吉田松陽を救うため攘夷戦争に参加し、「白夜叉」と恐れられた伝説の攘夷志士です。終戦後にスナックを営むお登勢に救われ、店の2階を間借りして万事屋を開くことになりました。 ※この記事では『銀魂』のネタバレに当たる情報を一部扱っています。読み勧める際はご注意ください。
さすがの主人公!銀さんは人気投票で常に1位!
さすが主人公の貫禄と言うべきか、過去3回行われた人気投票全てで1位に輝いています。2010年度、『結婚したいアニメキャラランキング』の「花ムコにしたいキャラ部門」でも1位を獲得。年齢別ランキングでも全世代1位という快挙を成し遂げました。 原作の連載開始当初から、ジャンプ主人公としてはかなりの異彩を放ち、「友情・努力・勝利」の三原則を斜め45度から体現してきました。普段はどんなにいい加減でも、筋の通った信念と己を犠牲にしても仲間を守る強さのギャップに惹かれてしまうのかもしれませんね。
坂田銀時のモデルは「金太郎」?
坂田銀時という名前の由来は、昔話でおなじみの“金太郎”こと「坂田金時」です。 当初は真選組メインの構想があったため、主人公の名前は「土方」だったのだとか。しかし、作者の中でどうしてもイメージを崩すことができず名前を変更することにしました。 そこで、主人公は銀髪設定だから銀時。強い印象があった「坂田金時」を文字って“坂田銀時”しようということになったそうです。 アニメでは、「もし“金時”になるとタイトルが恐ろしいことになりテレビ欄に載せられないから間違えないように!」と、ネタにされた銀さんが憤慨しています。
意外にも銀さんは料理上手!
万事屋の食事は、銀さん・新八・神楽の当番制。卵かけご飯などしか作れない神楽以外の2人はそこそこの腕前で、作者曰く銀さんは器用で色々できるそうです。 新八の家で勝手にホールケーキを作ったり、服部全蔵の家に不法侵入した時には、夜中にも関わらず中華鍋を華麗に操ってチャーハンを作っていました。 ただし、アニメのおまけコーナー「今日の料理」では、オムライスを作るはずが冷やし中華になったことも。回転寿司屋で働く長谷川の手伝いをした回では、かっぱ巻きが全てパフェになっていました。味はともかく、作ろうとしている料理が出来上がるかどうかは別問題のようですね。
坂田銀時の過去とは?白夜叉になるまで
坂田銀時の出生は、未だ多くの謎が残っています。本人も「おっかさんがいるかどうかも知らねぇ」と言っていましたが、孤児だった銀さんは自分の両親すら覚えていないのです。 攘夷戦争中、まだ幼かった銀さんは戦死した侍の所持品を盗んで生きていました。そこへ「屍を(しかばね)食らう鬼が出る」というウワサを聞いた吉田松陽がきて、1人で戦場にいた銀さんを拾ったのです。 その後、松陽が松下村塾を開き、銀さんは門下生として穏やかな日々を過ごしていました。しかし平和は長く続かず「寛政の大獄」に際して、徒党を組んでいるという言いがかりで松陽は幕府に囚われてしまったのです。 銀さんは同じ塾生だった高杉と桂とともに、攘夷志士となり師を救うために幕府と戦いました。もともと松下村塾でも頭ひとつ抜きんでた剣の才能を持っていた銀さんは、高杉・桂・坂本と4人合わせて四天王と言われていたのです。 奇襲攻撃を得意とする勇猛果敢な戦い方で銀髪と白い服を血で染めていく姿から、いつしか「白夜叉」と呼ばれ、伝説の攘夷志士としてその名を轟かせるようになっていきました。
吉田松陽を処刑したのは銀時!?
幕府に連行された松陽を救うために、攘夷戦争に身を投じた銀時・高杉・桂の3人は、志半ばで幕府のバックにある謎の組織・奈落に捕まってしまいます。 そのとき銀さんは松陽を斬るか、高杉と桂を斬るかという究極の選択を迫られました。銀さんは、松陽が捕らえられた時に、去り際に放った「大切な仲間を守ってくださいね」という言葉を守り、松陽の首を切り落とすことにします。 松陽を慕っていた高杉は最後まで「やめろ」と叫んでいましたが、銀さんの決断に松陽は「ありがとう」と最期につぶやき斬首されました。父親のように慕っていた松陽を斬首することになった銀さんは、涙を一筋流していましたね。 つまり松陽の処刑を執行したのは銀さんですが、それは松陽との約束を守るためで自身も咎を背負い苦しんでいたのです。しかしこの時松陽は死んでおらず、不死身の「虚」として再び銀さんの前に姿を現すことになります。 ちなみに銀さんにこんな非情な選択を迫ったのは奈落の朧で、松陽が銀さんと出会う前に行動を共にしていた人物。松下村塾人々の関係に歪んだ感情を持っていたため、このような卑劣な手段をとったのです。
なんだかんだかっこいい!銀さんの名言
ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ。発情期ですかコノヤロー
第一訓(アニメでは第3話)で、銀さんと新八が出会った時の台詞。記念すべき銀さんの第一声にして、ある意味『銀魂』という物語の始まりを象徴する名言です。この言葉は新八の中に深く刻まれていたようで、映画に登場した未来の新八は「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ。発情期か貴様ら」という台詞で使っています。
美しく最後を飾りつける暇があるなら、最後まで、美しく生きようじゃねーか。
攘夷戦争時代、天人の敵団に取り囲まれた銀さんと桂。もはやこれまでと判断した桂が、「武士らしく腹を切ろう」と口にした時に返した台詞です。潔く散ることよりも、這いつくばってでもどんなに醜くても生きる姿こそが美しい、そんな銀さんなりの信念を感じられる名言です。
だが俺のこの剣、こいつが届く範囲は俺の国だ。
宇宙海賊・春雨(はるさめ)に掴まってしまった新八と神楽。2人を救うため、敵の本拠地に乗り込んだ銀さんが組織の頭目・陀絡に向けて言い放ちました。 世界や国を全て救うことはできなくても、自分の目の前にいる大切な人たちは必ず守る。という決意が見える名言です。攘夷戦争を戦い抜いた銀さんだからこその重みがありますね。
愛用の木刀は通販で購入している坂田銀時
銀さんが常時腰に差している「洞爺湖(とうやこ)」と彫られた木刀。辺境の星にある大木から作られた「妖刀・星砕(ほしくだき)」と呼ばれる代物で、真剣を上回る強度と硬度を誇るため、それを狙った刀狩りまで存在しています。 ミステリアスにしたいという理由で、銀時は「洞爺湖の仙人にもらった」などと言っていますが、実際の入手経路は通販。アニメではお値段1万1760円となかなかの高額です!なぜ「洞爺湖」にしたのかは不明ですが、無料での文字入れサービスがあるようです。 ちなみに、リサイクルショップ「地球防衛基地」店主の見立てでは、銀さんが購入しているのは「星砕」の紛い物だそう。それでも、数々の激戦を繰り広げる銀さんの相刀として見事な活躍をしています!
猫や女性に変身したことがある
第190話「捜しものをする時はそいつの目線になって捜せ」
かぶき町野良猫篇で、野良猫を弔った墓に立ちションしてしまった銀さんは、呪いで天然パーマのような毛をした白猫に変えられてしまいます。思わず「なにこのブサイクな猫ぉぉ……」と呟きますが、同じような理由で猫になった桂・野ゴリラになった近藤と遭遇!お腹を空かせた3人(匹)は一緒に町を徘徊する羽目になりました。
第275話「9+1=柳生十兵衛」
性転換(原作は男女逆転)篇では、デコボッコ教という宗教の力で江戸中の人々の性別が入れ替わってしまいます。女性になった銀さんは、なんと可愛らしい巨乳美少女に変貌!自分の胸を揉んでみたり、久々の女体に鼻血を垂らしたりと行動は男性の時と何一つ変わっていませんでした。
『銀魂』で銀さんを演じるのはMr.アドリブ・杉田智和
銀さんの声は杉田智和が演じています。1999年に『魔装機人サイバスター』でアニメデビューし、2006年に放送された『涼宮ハルヒの憂鬱』キョン役と坂田銀時役で大幅に知名度を上げました。 ブレイク当初は、アニメの大ヒットの影響で「キョンの声の人」として認識されていたのだとか。その後は『銀魂』が長寿番組になったことで、違う役を演じても「銀さんの声」と言われることがあり大変だそうです。 また、アドリブが多いことでも有名で、『銀魂』内でも他作品から引用したネタを多数披露しています。そうした自由な発想は、2001年頃から行っている作詞・ストーリー原案などの作家活動にも活かされています。
まさに銀さん!実写版『銀魂』で坂田銀時を演じるのは小栗旬
坂田銀時役の小栗旬さんのコメントが到着!『他の演者さんたちが僕のことを銀さんだと信じてくれれば、おのずと銀時というキャラクターになっていけるのではないかと思って演じています。』(続きはサイトへ!) #映画銀魂 pic.twitter.com/XVLvLUS36k
— 映画『銀魂2』公式 (@gintama_film) August 3, 2016
2017年に公開される実写版『銀魂』で主人公である坂田銀時を演じるのは俳優・小栗旬。そのビジュアルの完成度はかなりのもので、決定当時ファンの間で話題になりました。 小6の時エキストラ役でデビューした小栗旬は、ドラマや映画などで経験を積み上げ、ドラマ『花より男子』の花沢類役でブレイクしました。2014年に公開された実写版『ルパン三世』では激しい減量と10ヶ月に渡るトレーニングをこなしています。そんな彼の役作りに対するこだわりの凄さを実写版『銀魂』でも見ることができるのではないでしょうか?