『クレヨンしんちゃん』国民的人気を集める野原ひろし、理想のパパたる由縁を徹底解説
「映画 #クレヨンしんちゃん」大ヒット上映中‼️
— クレヨンしんちゃん公式 (@crayon_official) May 16, 2019
この度、我らがとーちゃん・野原ひろしが『#じゃらん』の「理想のパパキャラ」ランキングで3冠を達成????????????
5月23日(木)発売の『じゃらん家族旅行2019』では、映画とのコラボ付録も✨
ひろしの受賞コメントはこちら???? https://t.co/F4MEzMsQml
『クレヨンしんちゃん』は臼井儀人(うすいよしと)が描く同名の漫画が原作のファミリーアニメ。老若男女問わず幅広い年齢から親しまれていて、今なお愛され続けている作品です。 そんな『クレヨンしんちゃん』に登場する野原ひろしは、みさえを妻に持ち、しんのすけとひまわり2人の子供と埼玉県で暮らすお父さんキャラクターとして描かれています。 決してハンサムとは言えないルックスや、みさえの尻に敷かれている威厳のなさからダメパパの印象が強いひろし。実は理想のパパとして多くの視聴者から支持されていて、『旅行情報誌じゃらん』が2019年5月に発表した「理想のパパキャラクターランキング」では、用意されていた三部門全てで1位を獲得し、三冠を達成しています。 その他、『リクルート住まいカンパニー』が2015年に行った「お父さんにしたいアニメキャラ」アンケートでは、1位フグ田マスオ(サザエさん)、2位荒岩一味(クッキングパパ)に続いて堂々3位に輝くなど理想のパパキャラクターの地位を確立しているのです。 本記事では、野原ひろしが理想のパパとしてファミリー層から支持を集めている理由について徹底解説していきます。
野原ひろしのプロフィールを紹介 家族がピンチの時には立ち上がる!
足が超クサい!ひろしの年収や年齢は?
野原ひろしは、秋田県大曲市(現・大仙市)出身の35歳。父・銀の介、母・つるとの間に次男として生まれました。実家では兄・せまし(40歳)が家業の農家を継いでいます。 現在勤めている双葉商事では上司からの信頼も厚く、係長のひろしの月収は手取り約30万円(アニメ第94話より)、年収約600万円。家は35年ローンであと32年も残っているため、おこづかいは月3万円です。 そんなひろしと言えば、やはり足のクサさが印象的です。自身もその異常なクサさをコンプレックスに感じており、自分の足の臭いで8分近く気絶したこともあります。みさえにいたっては靴下を洗濯する際マスクを着用するほどで、「これ以上臭いものはない」とまで言わしめました。 ですがこの強烈な足のクサさはダメなところばかりではありません。その臭いを利用して、相手を気絶させたり、洗脳を解除したりなど家族を守るために使うこともありました。また、この足の臭いは“家族のために仕事に勤しむお父さん”のシンボルとしても描かれており、ひろしの家族に対する深い愛を感じられます。
意外と高スペックな父ちゃん、ダメパパなんかじゃなかった!
普通のオジサンに見えるひろしですが、実は身長180cm、ウエスト76cm、股下79cmと言われていて、なかなかのスタイル。得意な日曜大工で愛犬シロの犬小屋を作ったり、庭にウッドデッキを作ろうとしたりするなど手先が意外と器用。お父さんらしさをちゃんと兼ね備えています。 そんなひろしは家族仲を何よりも重要視しており、他人の家庭に対しても同じ価値観を持っています。『クレヨンしんちゃん 超時空! 嵐を呼ぶオラの花嫁』では敵キャラが自身の娘に対し、「くたばるがいい」と嘲笑しているのを見て、「自分の子供にくたばれって言う親がどこにいる!親は子供に生き抜けって言うもんだろが!」と男気あふれる甲斐性を見せてくれます。その姿はまさしく一家の大黒柱。多くの支持を集めているのも納得のカッコよさです。 何よりも家族との関係を重んじる彼はまさしく理想のお父さんキャラクターと言えるでしょう。
たまにかっこいい!野原ひろしの家族愛あふれる名言を紹介
ひろしは名言を数多く残していることでも知られています。ファンの間では「感動した」「涙もの」「男らしい」と高評価です。 それが高じて、名言集が2冊も出版されました。どちらもAmazonカスタムレビューでは高評価を博しており、多くの人を虜にしているようです。 また、注意点としてひろし名言集といった記事やまとめ動画などが多く見られますが、実際は殆どガセネタです。他漫画作品の引用であったり、偉人の格言をそれっぽくしたものなど原作・アニメ・劇場版全てにおいてひろしが発言したことがないセリフが取り上げられているので、心に刻む際は注意が必要です。 しかし、実際に発言したことがないセリフでも、本当にひろしが言ったものとして違和感なく受け入れられてしまうところにひろしの高い人徳を感じます。
「俺の人生はつまらなくなんかない!家族のいる幸せを、アンタ達にも分けてあげたいくらいだぜ 」
こちらは映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』で実際にひろしが発したものです。 この作品は劇場版の中でも取り分け名作として挙げられており、この作品からクレしんワールドに入り込んだ人も多いとか。大人だけの帝国を築きあげようと画策する敵組織に、かすかべ防衛隊の子供達と野原一家が立ち向かうストーリーとなっています。 このセリフは敵組織がひろしを勧誘しようとしたときに、大人として家庭を持っているひろしの人生を否定したことを受け、発したセリフです。家族のかけがえのなさを理解できず、ひろしの現在を全否定する相手に対し、全否定で返すこのシーンは心に残る名シーンです。 昔の思い出は唯一無二の尊いもの。ですがひろしは野原家とともに暮らしている今が人生最高のひとときだと感じています。家族のことを他の何よりも大切に想い、それを言葉にできるお父さんはまさしく理想的であると言えます。
「しんのすけのいない世界に未練なんてあるか!?」
こちらは映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』でひろしがみさえに放ったセリフです。 ある日ひょんなことから天正2年、いわゆる戦国時代にタイムスリップしたしんのすけ。そこで出会った侍と、お姫様の仲を取り持とうとして様々な出来事が巻き起こるお話です。 突然しんのすけがいなくなり、ひろしとみさえは警察に捜索願を届け出るも手がかりは見つからず焦りが募ります。ひろしはしんのすけが残した手がかりから戦国時代にタイムスリップしたことを確信し、過去にいくことを決断しました。しかしみさえは「もう現代に戻ってこれないかも」と過去に行くことを躊躇しており複雑な表情。それを見たひろしは「しんのすけのいない世界に未練なんてあるか!?」と一喝しました。 しんのすけがいない世界ならいたってしょうがないと言い切るひろしの姿は、かっこいい父ちゃんそのもの。過去へ行くことを躊躇するみさえの背中を男らしく後押しする甲斐性もみられる印象的なセリフでした。
野原ひろしを演じた声優は誰?
野原ひろしと言えばこの人、藤原啓治
藤原啓治「映画 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」初日舞台挨拶でございました!
— AIR AGENCY (@AIR_AGENCY) April 16, 2016
バタバタしていて写真が遅れました…
すみませんですm(_ _)m
しんちゃん映画、どうぞよろしくお願いします!
(スタッフW) pic.twitter.com/NCw7DUWlfV
1992年のアニメ『クレヨンしんちゃん』スタート時から野原ひろしを演じているのは藤原啓治です。持ち前の少ししゃがれた高い声質がひろしの雰囲気とマッチしていましたが、2016年~2017年にかけて休業した影響で、現在(2019年10月)野原ひろし役は別の声優が演じています。 ひろし役のほかに、「囲碁」ブームをつくった『ヒカルの碁』(2001)の緒方精次役、社会現象にもなった『進撃の巨人』ではハンネス役を演じました。また、活躍の場はアニメだけに止まらず、映画「アイアンマン」シリーズ主人公のトニー・スターク吹き替え役や、ナレーションなど声優界では名を知らない人はいないほどの人気ぶりです。 2006年にAIR AGENCYという声優マネージメント、キャスティング、制作会社を立ち上げ、自ら代表取締役に就任しています。同社には『テニスの王子様』『のだめカンタービレ』などで活躍する近藤孝行や、『それいけ!あんぱんアンパンマン』などに出演している前田玲奈が所属しています。 マイホームパパの代名詞とも言えそうなキャラ設定となっているひろしですが、アニメが放送開始した当初は、あまり家族生活に参加することのないサラリーマンパパという感じでした。「ただいま」と「おかえり」しか言わないようなキャラだったとか。しかし、藤原啓治がひろしというキャラクターを面白がったことが理由で製作陣が登場回数を増やし、愛される父親キャラになっていきました。
森川智之が野原ひろし役を引き継ぐ
????出演のお知らせ????
— クレヨンしんちゃん公式 (@crayon_official) October 26, 2019
今週は、オラが父ちゃんに愛情たっぷりのお弁当をつくったゾ????
明日27日ごご4時25分~#小林由美子 さんと#森川智之 さんが「おべんとレター。」に出演!
小林さんがつくる“しんちゃん”特製お弁当、その中味は―!?
おみのがしなく~#しんちゃん#トムクルーズ#セフィロス pic.twitter.com/cmISL7qSGK
2016年より、野原ひろし役を長年務めてきた藤原啓治が病気療養となってしまったため、以降森川智之(画像右)が担当することになりました。 森川智之は2011年にアクセルワンという会社を設立し代表をこなす大物声優。実際の演技はどこか藤原版ひろしを感じさせますが、少し声のトーンを低くアレンンジし直して自分のものとしています。 演技の傾向としてはクールな青年を演じることが多い印象。また「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ第4部ラスボスとして有名な吉良吉影役の演技が印象的だったことから、森川版ひろしを聞いた時に吉良を連想する人も多かったとか。続く第5部のラスボス、ディアボロも演じており、ジョジョシリーズでラスボスを2人を演じた初めての声優です。
野原ひろしは家族を一心に想う理想の父ちゃん
本記事では野原ひろしが理想のお父さんとして多くの支持を集めている理由を解説していきました。意外と高スペックな一面や、人徳の高さ、一家を何よりも大切に思っているところなどお父さんに求められている要素を多く兼ね備えた最高の父親であることが分かります。 一見、さえない印象のひろしですが、他のお父さんキャラクターにも負けない魅力を持っています。野原一家を支える普通のサラリーマンひろしは、魅力あふれる理想の父ちゃんでした。