1、スヌーピーといつも一緒にいる鳥ウッドストックの正体とは?
いわずと知れた世界的キャラクターのスヌーピー。その愛くるしい表情や行動には誰しも一度は癒されたことがあるはずです。
しかし気になるのが、いつも一緒にいる黄色い鳥。この鳥の正体をご存知ない方は多いのではないでしょうか。今回は、この黄色い鳥についてご紹介いたします。
この鳥は「ウッドストック」という名前のスヌーピーの大親友です。1967年にコミックに初登場しました。しかし、「ウッドストック」という名前がついたのは、その3年後の1970年だったそうです。
コミック初登場のときは、いつも通り小屋の屋根で寝ていたスヌーピーの鼻に、フラフラと彼が降りてきて寝てしまいます。それに対してスヌーピーが「ずいぶん大変なフライトだったんだろうね。」と呟いて終わり、というものでした。
2、ウッドストックの特徴
ウッドストックのさえずりはスヌーピーにしか理解できないといわれているほど、ふたりは大の仲良しです。
しかし、初登場から「ウッドストック」と呼ばれるようになるまで「stupid bird」と呼ばれてました。この「stupid bird」は「マヌケな鳥」「アホな鳥」というような意味があります。
更に名前の由来である「ウッドストック・フェスティバル」は、最大の盛り上がりを見せた若者向けのロックコンサートでしたが、「ウッドストック」という言葉そのものが、当時の若者の最先端であると共に「マヌケ」、日本語でのニュアンスとしては「でくの坊」という意味を持つものでした。
そんな呼ばれ方をしているひとつの要因として、ウッドストックは渡り鳥ですが、まっすぐ飛ぶことがとても苦手というのがあります。コミックやイラストでも、よく見ると彼が飛んだ道筋はいつも曲がりくねっています。だからいつまでもスヌーピーのそばから離れないという説も。
3、ウッドストック以外にも黄色い鳥はいた!
実は、ウッドストックには同じように黄色い鳥の仲間たちが何匹かいます。
ウッドストックがスヌーピーの小屋に居付くようになった頃、ウッドストックの仲間たちも彼の小屋に集まるようになりました。
そして遂には、スヌーピーがボーイスカウトの格好をして「ビーグル・スカウト」を立ち上げます。スヌーピー隊長が率いる「ビーグル・スカウト」のメンバーは、もちろんウッドストックとその仲間たちです。
寝袋やテントを用意して野宿したり、夜になるとよくマシュマロを焼くそうです。
ちなみに、「ビーグル・スカウト」という名前は、アメリカのボーイスカウトにおいて最高ランクを示す「Eagle Scout(イーグル・スカウト)」をもじってるんだとか。
4、黄色い鳥たちのご紹介
ここからは、そんなビーグル・スカウトのメンバーたちをご紹介します。
「フレッド(Fred)」
キャンプ中、ホームシックになったことがあるメンバーです。「寂しい時は、楽しいことを考えなよ。」と言われ、ホットファッジサンデーのことを思い浮かべました。
「コンラッド(Conrad)」
ビーグル・スカウト賞を受賞し、ブロンズのバッジをもらったメンバーです。雨乞いのダンスで、雨を降らせます。くちばしにピアスの穴をあけるかどうか迷ったことも。
「オリビエ(Olivier)」
みんなが食料を持ってくるなか、テレビガイドを持ってきたメンバー。質問好きで、スヌーピーにあれこれ質問しますが、探検に関係のない質問ばかりです。
「ロイ(Roy)」
ビーグル・スカウトの中で、一番新しいメンバーです。名前を呼ばれたとき、「はい」と答えるだけでなく、理由まで説明しました。
「レイモンド(Raymand)」
唯一のパープルカラーのメンバーです。ビーグル・スカウトのとき、ウィンナーを持っていったのはレイモンドです。
「ビル(Bill)」
「ビル(Bill)」
のどを痛め、しばらく声がおかしくなったことがあるメンバーです。ビーグル・スカウトに参加中、同じくスカウトメンバーのハリエットと恋に落ち、結婚しました。
「ハリエット(Harriet)」
女の子で声が高く、大好きなエンジェルフードをよく探検に持っていくメンバー。探検中でもきちんと髪を洗うきれい好きです。ビルと恋に落ち、結婚しました。
5、ウッドストックの仲間「ビーグルスカウト」がメインのお話も!
あまり認知度は高くない「ビーグル・スカウト」の彼らですが、チャーリー・ブラウン(スヌーピーの飼い主)やルーシー、ライナスなどといったお馴染みのキャラクターたちではなく、まさに「ビーグル・スカウト」の彼らが主人公のお話もあります。
夏休みがテーマの作品ですが、『PEANUTS』に登場する子どもたちはみんな揃ってサマー・キャンプに行きたくない様子…。そこまで嫌がる理由とは…?個性豊かな「ビーグル・スカウト」のメンバーにてんてこ舞いなスヌーピーにも必見です。
ウッドストックの仲間たちを見分けるのはコツが必要になりそうですが、これを機にどのキャラがどんな仕草や行動をしているのか、改めてゆっくり見てみると、『PEANUTS』が今までよりもっと好きになれるかもしれません。