『弱虫ペダル』箱根の直線鬼、新開隼人を徹底紹介!

2017年12月2日更新

『弱虫ペダル』に登場する新開隼人は飄々とした好青年。しかし、ひとたびレースが始まると人格が変わる……!?「鬼」と呼ばれる箱根学園のエーススプリンター、新開隼人の魅力に迫ります!

箱根直線の鬼・新開隼人

新開隼人は、名門と言われる箱根学園の自転車部でエーススプリンターを務める人物です。赤茶色の髪に厚い唇、タレ目で人当たりの良さそうな爽やかな印象を受けます。また補給食としてパワーバーを持ち歩き、レース中にたびたびかじっている姿が描かれているのも特徴的です。 7月15日生まれのO型で、身長177センチメートルに対し体重64キログラム。恵まれた体格と日々の鍛錬でトップスプリンターの体つきをしており、様々なレースで何度も優勝を飾っている実力者です。 また新開の特徴として、手を銃の形にして相手を打つ「バキュンポーズ」の描写があります。これは「相手を必ず仕留める」という交戦合図。ツール・ド・フランスで総合優勝を果たしたアルベルト・コンタドールという実在の人物が、ウイニングポーズとして採用しているのを参考にしています。 ひょうひょうとした性格ということもあり、普段は3年生として部の雰囲気を取り持つ“精神的支柱”、“潤滑油”という役割を果たしています。しかしレース中ここぞという時には目と舌をむき出しにして猛々しい姿に豹変するため、その姿を見た者からは「箱根には鬼が出る」「箱根の直線鬼」と呼ばれ噂になっているようです。 箱根学園を卒業後は主将を務めていた福富寿一とともに明早大学に進学し、自転車競技部に入部して鍛錬を続けています。

ウサギを轢き殺してしまったことがトラウマに

新開は「ウサ吉」という名前のウサギを大事に飼っています。一見もふもふで可愛らしく、癒しを与えてくれる存在。しかしそこにはウサ吉の悲しい過去と、新開のトラウマの鍵となる出来事が隠されているのです。 中学の同級生だった新開と福富はともに箱根学園の自転車競技部に入部し、その実力が認められ2年生の時揃ってインターハイの代表選手に選ばれました。しかしインハイ直前のレースで、新開はコース上に飛び出してきた野生のウサギを轢き殺してしまいます。 このことがきっかけで全力でペダルを踏むことができなくなってしまい、新開はインハイ出場を辞退しました。その後主将となった福富をはじめ、仲間に支えられて再び自転車に乗れるようにはなりましたが、「相手の左側を抜くことができない」という弱点が3年のインハイ時にも残っています。 トラウマになったレースが終わった後に新開がコースを訪れると、ウサギの亡骸の傍らに子ウサギがいるのを発見しました。新開は母親を失った子どもを連れて帰り、ウサ吉と名前をつけて可愛がっているのです。

御堂筋とのスプリント勝負

新開にとって最初で最後となったインターハイの2日目、箱根学園は京都伏見と先頭争いを繰り広げていました。京都伏見のエース、御堂筋翔は箱根学園のスプリンターである泉田塔一郎を挑発。煽られて御堂筋のペースに乗せられそうになる泉田をなだめ、新開はグリーンゼッケンを巡って御堂筋と対決することになりました。 スプリントラインまで残り2kmを切ったところで、御堂筋は新開に精神攻撃を仕掛けます。用意周到な御堂筋は、新開がトラウマのせいで敵の左側を抜けないということを知っていたのです。『ふるさと』の歌詞を歌ってウサギを思い起こさせ、コースの端に寄って右側を抜かせないように仕向けます。 左側を抜こうと試みるも、何かが飛び出してきそうな悪い想像にかられて手が勝手にブレーキをかけてしまいます。このまま2番手でスプリントラインを越えるか、トラウマを克服して左側を抜くか……。逡巡する新開の脳裏によぎったのは、信じて支えてくれた仲間やウサ吉の姿でした。 覚悟を決めた新開はたちまち目を爛々と赤く光らせ、普段からは想像つかない鬼のような形相に! 変貌した姿に御堂筋も驚きを隠せません。獲物を狙う獣のようになった新開は見事弱点を克服し、御堂筋の左側を抜き去りました! 人間離れしたスプリント能力でぐんぐん差をつける新開。しかし御堂筋も「(ボクは)背負ってるモンが違うんや!」と食らいついて行きます。両者ともに負けられない戦い。勝つのは果たしてどちらなのか!? グリーンゼッケンをかけた手に汗握る戦いを制したのは、京都伏見でした。御堂筋のペダルを漕ぐ姿勢を見て、ゴール直前に勝ちを確信する新開。しかし御堂筋が得意なずる賢い戦略と技術力によって、あと一歩及ばず敗北しました。 箱根学園史上最速と言われた新開が破れ、その衝撃は他のメンバーに大きな影響を与えましたが、それだけ箱根学園にとって重要な役割を持つ人物であり、御堂筋と互角にやりあう実力の持ち主と言えます。

新開隼人の弟

新開隼人には3つ年下の弟がいます。新開が箱根学園を卒業すると同時に入れ替わりで入学してきたのが、クライマーの新開悠人です。兄と同じく厚い唇でタレ目ですが、毛先の跳ねた黒髪であるのが特徴です。 1年生からインターハイのメンバーに選ばれ、兄と同様に高い実力を持っています。ただ仲間思いの兄とは違い、相手を破って自分の力を誇示することに重きを置いている実力主義者です。姑息とも言える方法をも使って勝負に勝つことにこだわります。 「ピークホーネット(頂上のスズメ蜂)」という二つ名を持ち、クライマーらしい細身の体格をしています。脚質が違うために兄弟一緒に走ったことはあまりないようですが、悠人曰く兄弟の仲は良好だそうです。 主人公である小野田坂道には、インハイの総合優勝を取ったということもあり高い関心を示しています。脚質もクライマーで一緒ですから、これから新開悠人がどのようにストーリーに関わってくるのか注目したいところですね!

新開隼人の自転車は?

新開隼人はcervelo(サーヴェロ)の自転車を愛用しています。カナダのトロントを本拠地とするフレームメーカーで、ロードバイクの選手をはじめ世界中のファンから支持を受けています。 イタリア語で頭脳を意味するcervelloと、フランス語で自転車という意味を持つveloを組み合わせてできたブランド名です。軽くて空気抵抗が少ないのが特徴で、フレームセットは35万〜60万円ほど。ツール・ド・フランスでの戦いで勝利を狙えるバイクとして、その技術力が高く評価されているブランドです。

新開隼人の声優は?

アニメ『弱虫ペダル』で新開隼人の声を担当している日野聡は、1978年生まれのアメリカ出身・東京都育ち。10代の頃から児童劇団で演技を学んでいました。しかし海外ドラマ『ER緊急救命室』の吹き替えに参加したことがきっかけで、声優として活動するように。 2001年にNHK教育で放送された『ワンだー・エディ』で初主演を果たし、現在はアニメ、ゲーム、ナレーションの仕事を中心に知名度を上げています。また本人も身体を動かすことが好きで、剣道初段を持ちその腕前を披露したりしているようです。 『弱虫ペダル』のラジオに出演した際にバニラ味のパワーバーを差し入れされて「子供の頃食べたアメリカのお菓子みたいで懐かしい」と話し、小野田坂道役の山下大輝からは「リアル新開さんだ!」と言われています。 また収録時に御堂筋翔を演じている遊佐浩二からも、パワーバーをもらったそうです。やはり新開の印象としてパワーバーのイメージが強いのかもしれませんね。