自称“おフランス帰り”のイヤミ
名前の通りイヤミなキャラクターで、『おそ松くん』では「井矢見」と漢字で表記されていました。痩せ型の体系に、3枚の出っ歯に口髭、長髪をくるりと内巻きにした独特の髪型をしています。
一人称は「ミー」で二人称は「チミ」、語尾に「ザンス」をつけて話す独特のスタイル。また、自称「フランス帰り」で、何かにつけて「おフランスでは~」と言いますが、実際には一度もフランスに行ったことはありません。
キャラが受けて、大活躍!
上記のような見た目に加えて、服装は紫っぽい奇抜な色のスーツを着用しているなど強烈なインパクトな見た目をしており、この個性的すぎるキャラクターが受けて、『レッツラゴン』、『天才バカボン』、『もーれつア太郎』など赤塚作品の殆どの作品に出演しています。
『おそ松くん』以降の作品では、出演していないものを探すほうが困難なほどです。『もーれつア太郎』では準レギュラー的な存在として登場しました。
イヤミの声を担当する声優は?
イヤミの声を演じるのは鈴村健一です。1974年9月12日で、妻は同じ声優で歌手の坂本真綾。
代表作に『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』の聖川真斗や『黒子のバスケ』の紫原敦などがあげられます。本来は、クール系イケメンボイスで、美少年から美青年を演じることが殆どなので、イヤミのような役柄はとても珍しいといえます。
レアキャラ、イヤ代が登場
『おそ松さん』10話にて、イヤミがデカパン博士の薬によって女性の姿になったイヤ代が登場します。
男性の頃の面影はなくなり、スタイル抜群の金髪美女となりました。チビ美となったチビ太と共に「レンタル彼女」というお金を払う代わりに彼女になってくれる、という怪しい商売を始めます。
おそ松たちは、イヤミとチビ太が用意した「六つ子に限り1時間500円」というチラシにまんまと騙され、法外な値段のオプション料金を取られたのでした。
イヤ代はチョロ松・カラ松・十四松を見事オトし大金を手にするのですが…。
デカパン博士からもらった薬の効果がだんだんと短くなっていったイヤ代とチビ美は、おそ松たちにその正体がバレ、2人は虎と共に檻に入れられてしまいます。一松から法外な料金で鍵をレンタルするかどうか迫られるのでした。
イヤミとおそ松兄弟の関係は?
おそ松たち六つ子とは、彼らが子どもの頃からの知り合いで、気の知れた仲です。しかし、六つ子の見分けはついていない様子。
昔と変わらない性格のイヤミは、六つ子を騙してブラック工場で働かせたりしました。しかし3話のハロウィン回では仮装をして家に押しかけてきたおそ松達に渋々ながらもにお菓子をあげたり、4話Bパートでトト子のライブチケット(8,500円)を購入してあげたりと、根っからの性悪ではないようです。
24話Bパートでは、就職したチョロ松を会社の寮まで車で乗せていくなどしています。
「シェー!」に隠された秘密とは
「シェー!」は非常に驚いた時に行うポーズです。
赤塚不二夫の娘によると、『おそ松くん』でイヤミが驚くシーンを描く際にアシスタントの方に様々なポーズをとってもらい、その中で脱げかかった靴下がビローンと下がっているの様子が非常に面白く、採用に至ったということです。
このために、「シェー!」をするときは靴下が脱げかかってピロピロとしているというわけです。
また、「シェー」という発音は「ヒェー」となる予定でしたが、イヤミの前歯は大変なすき歯であるため、空気が漏れて「シェー」という発音になってしまったためとされています。