2017年7月6日更新

エスパーニャンコ、おそ松さんの神回を生んだキーキャットのすべて!

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おそ松さん

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人の心の本音をしゃべる猫、エスパーニャンコ

  『おそ松さん』第5話Bパートから登場した、一松がいつも抱っこしている猫のことです。 五男の十四松が、友達がいない一松のために連れてきたニャンコ。 十四松はそんな一松がニャンコと話ができるようにしてもらうために、ニャンコ一松をデカパン博士の元に連れて行きます。 『おそ松くん』の公式設定では、デカパン博士の飼い猫「ぼうや」となっており、人間不信に陥っていたデカパン博士がぼうやと自分に機械を取り付け、電流のようなものを流すとぼうやが人間の本心を見抜く能力を手に入れた、となっています。

エスパーニャンコの誕生秘話

  十四松から依頼を受けたデカパン博士は、人の気持ちが分かる様になる「気持ち薬」を用意します。 それを一松に投与しようとするのですが、その方法が「尻から巨大な注射器で注入する」というものでした。 巨大注射器を見た一松は、恐怖のあまり大絶叫し、十四松に「一松兄さんのこんな大声初めて聞いたー!」という程のもの! それを見ていたニャンコは、一松をかばおうとしたのか注射器が刺さる瞬間に彼の尻に乗ります。 その結果、ニャンコに「気持ち薬」が注入され、人の本音を読み取って人間の言葉を喋る能力を身につけた「エスパーニャンコ」となったのです。

エスパーニャンコを演じた声優は?

  「エスパーニャンコ」は声優の大川透が務めています。 大川は、2003年に『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』のコンボイ、『鋼の錬金術師』のロイ・マスタングと同年に放映された2つの作品で主要な役を演じ、その後は多くの分野でメインキャラクターから脇役まで様々な役を演じるようになりました。 彼のそのほかの代表作は、アニメ『マクロスF』のジェフリー・ワイルダー役、アニメ、ゲーム『戦国BASARA』の徳川家康役など。 落ち着きのある声で、青年役から中年役まで幅広くこなし、近年では、ナレーションや語り部を担当することも多くテレビ等のメディアで見かける事も多くなりました。

一松と十四松が仲を深めた“神回”のカギを握っていた!

  一松と十四松のコンビは通称「数字松」と呼ばれます。その理由は2人の名前には「一」と「十四」で数字がついているからです。 性格が暗い一松と明るい十四松、一見性格が真逆の二人ですが、カラ松から「一緒にいる時が多い」と言われるほど行動をともにする事が多いようで、二人の仲の良さが伺えます。   松野家に連れて帰られたエスパーニャンコは、次々と兄弟の本心を暴露し、その力が本物であることが証明されます。 十四松が一松に無理やりニャンコを手渡すと、一松の本心が露わになっていきます。  「」:一松の発言  【】:エスパーニャンコの示す本心 「友達?仲間?俺にはそんなの一生いらない」【本当はそんなこと思ってないけど】 「なんでそんな面倒なものわざわざつくらなきゃいけないの」【なんで僕には友達が出来ないの】 「まぁ、そんな価値あるやつはいないけど」【まぁ、そんな価値自分にあるとは思えないけど】 「無駄なんだよな、人と距離を縮めるのが」【怖いんだよな、人と距離を縮めるのが】 「労力が勿体ない」【自分に自信がない】 「平気で裏切ったりするし、アイツら」【期待を裏切っちゃうかも、自分が】 「つーか猫が友達とかあり得ないでしょ」【つーか猫が友達だと楽でしょ】 「言葉通じないし」【だから傷付かないし】 「あーバカらしい」【あー寂しい】 「友達なんかマジいらねえ」【友達なんかマジいらねえ】 【だって僕にはみんながいるから】   本心が兄弟にバレてしまい、それに怒った一松はエスパーニャンコを追い出してしまいます。   しかし、内心でエスパーニャンコを心配していた一松は街中のあちこちを探し回りますが見つからず、夕暮れの公園で途方に暮れベンチに座っていました。 一松を心配したおそ松・チョロ松・トド松がやってきますが、彼らをぶっきらぼう追い返そうとします。 そこに、ボロボロに汚れた姿でエスパーニャンコを抱えた十四松が登場。おそ松に「おっさんの裏側の匂いする」と言われるほど汚れていました。

エスパーニャンコはカラ松事変の壮大なフリだった?

第5話はAパートが「カラ松事変」Bパートが「エスパーニャンコ」となっています。   この「カラ松事変」は、チビ太のおでん屋に溜まった松野家兄弟のツケを払わせるために、カラ松を人質にチビ太が誘拐事件を起こす話です。 おそ松をはじめ他の兄弟はカラ松が誘拐された事を全く気にせず、お隣さんから頂いた「梨」の方に夢中になる、という何ともカラ松が不憫な展開。   誘拐した張本人のチビ太が、そのあまりにも酷い兄弟たちの仕打ちに、逆に人質のカラ松を居酒屋で慰めるほどでした。 結局チビ太は、自分が悪役となってカラ松と兄弟の絆を復活させようと勝手な義憤にかられ、夜になって”おそ松たちの家の前でカラ松を燃やす”という謎の行動に出ます。 しかしチビ太の思いとは裏腹に、夜中に起こされたことに怒ったおそ松達兄弟は、鈍器やバッド等をカラ松に投げつけ彼をボコボコにしていまいます。そこで「カラ松事変」パートは終了。   そして、Bパートに入りますが、そこにはカラ松の姿が見えず。上記「エスパーニャンコ」のエピソードの後、結局カラ松が登場したのは一番最後。十四松と同様に大怪我をした姿で登場しました。誰にも触れられることなく。 数字松のエピソードは、「カラ松事変」の壮大なフリであり、カラ松を不憫に見せるために演出された話とされていますが、カラ松ファンからは「愛がない!」など、賛否両論の回となりました。 おそ松さんは、ほのぼのしたイメージとは裏腹に悲惨だったりシュールなエピソードが満載です。「カラ松事変」、「エスパーニャンコ」はそれを象徴した回と言えそうです。