2019年10月28日更新

「ハンターハンター」ネテロが最強である理由を紐解く!キメラアント編で見せた生き様に驚嘆

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ネテロ、ハンターハンター

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ネテロ会長は「ハンターハンター」最強キャラ!メルエムとの死闘で見せたとんでもない強さとは

『HUNTER×HUNTER』(ハンターハンター)は、少年ジャンプにて連載されている、冨樫義博作の大人気バトル漫画。本作に登場するアイザック=ネテロは、ハンター協会・審査委員会の第12代会長を務めた人物で、組織の最高責任者として大きな力を持っていました。 「ハンターハンター」を代表する老人キャラの1人でもあり、自身でも20年ほど前から約100歳であると公言しています。しかし、その老齢な見た目とは裏腹に、俊敏な動きを得意とし、その強さは計り知れません。そのため、作中でも随一の強さを誇っており、最強キャラとも言われています。 また、会長としての威厳がありつつも、お茶目な一面を持ち合わせており、その様子は時に少年のようです。今回は、そんな彼の強さや過去、名言やキメラアント編でのメルエムとの死闘について解説していきます。 ※この記事は2019年現在での「ハンターハンター」最新情報を含んでいます。読む際はネタバレに気をつけてください。

ネテロの壮絶な修行時代!音を置き去りにする“感謝の正拳突き”

「ハンターハンター」の作中では、ネテロの過去として、百式観音(ひゃくしきかんのん)を会得するという修行時代のエピソードが描かれています。ネテロは46歳の時、自分に限界を感じていました。そのため彼は、限界を超えるために1日1万本の感謝を込めた正拳突きを繰り出すという荒行を決意。 祈りながらの正拳突きは1回につき5~6秒の時間がかかり、最初の頃は1万本をやり終えるのに、1日に18時間かかっていました。しかし、修行を続けるうちにだんだんと時間が短くなり、最終的に1万本を1時間で終えるほどに。結果としてネテロの正拳突きは音を置き去りにし、音速を超える速さとなりました。それにより、百式観音という奥義を編み出すことに成功します。 壮絶な修行を経た彼だからこそ、圧倒的な強さを誇っているのです。 他にもネテロの過去としては、伝説のハンター集団静凛隊(せいりんたい)を率いたことや、暗黒大陸に到達したことがわかっています。そのため、現在進行中の暗黒大陸編で、ネテロのエピソードが描かれる可能性は高そうです。

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メルエムとの激闘は必見!息もつかせぬ戦いぶりは作中屈指の名シーン

「ハンターハンター」の中でも、人気の高いキメラアント編は、ネテロの代名詞とも言えるエピソードです。本気で戦う時だけ着用する「心Tシャツ」を身につけ、ネテロはキメラ=アント討伐作戦に参加しました。キメラアントは第一級隔離指定種に認定されている凶暴な蟻のことです。 その戦いの中でネテロは、とてつもない強さの持ち主である、キメラ=アントの王メルエムと直接対決をすることになります。ネテロはメルエムに、「人間の個の極致」と称されるほどの高い実力を披露し、死闘を繰り広げます。 彼は、百式観音による攻撃を仕掛けます。これは精神統一によって祈りを捧げ、顕現された千手観音像の腕で攻撃するというものです。この技は、「感謝の正拳突き」の賜物であり、目にも留まらぬ速さで技を繰り出すことができます。攻撃の型も無限パターンを誇り、瞬時に適切な型を選び取って相手の隙をつくのです。 高スピードで手を振り下ろしたり挟みこんだりして敵を潰す壱乃掌(いちのて)・参乃掌(さんのて)や、敵を戦闘不能にした上で光弾を打ち込む大技・零乃掌(ゼロのて)などがあり、ネテロは瞬く間にメルエムに攻撃を加えます。しかし、メルエムの防御力は想像を超えるもので、傷ひとつ付きません。そして、メルエムの攻撃により、ネテロは右脚と左腕を失い大きな傷を受けます。 大健闘した末、貧者の薔薇(ミニチュアローズ)という体内に仕掛けた爆弾を起爆させ、最期は敵との相討ちを狙って悪い表情を浮かべながらその生涯に幕を閉じました。そしてネテロが亡くなった後、薔薇の毒によりメルエムたちキメラ=アントの討伐に成功したのです。 この戦いは、ネテロの最後の戦いであり、同時に最期でもありました。

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ただでさえ強いネテロの全盛期は計り知れなかった!

100歳を超えても十分強いことがわかっているネテロですが、キメラアント編で、ネフェルピトーを見た直後に、今の自分は全盛期の半分以下の強さしかないと話していました。この時、ノヴやモラウと同程度の実力であるとも言っています。 残念ながら、ネテロの全盛期の強さは描かれませんでしたが、一体どのくらい強かったのでしょうか。ネフェルピトーを見た後に、ネテロは調子を取り戻すためのトレーニングを開始。メルエムと戦った時は全盛期の半分以下といった時よりも強くなっています。 さすがに全盛期のネテロでも、メルエムと戦った時の倍以上ということはなさそうです。とはいえ、年齢的にも全盛期の方がはるかに強いのは間違いないでしょう。息子のビヨンドの回想などで、全盛期のネテロの強さが描かるかもしれません。

ネテロとヒソカはどっちが強い?

「ハンターハンター」最強キャラとの呼び声も高いネテロ。そんな彼は、他のキャラともし戦ったらどうなるのかという考察がよくファンの間で行われています。その中でも、特に話題に上がっているのがヒソカです。 ヒソカは、作中最強説があるキャラのひとりです。これまでゴンやゴトーなどとの戦いが描かれましたが、今までの戦いでは一度も本気を出していないようにも見えます。 クロロとの闘いが描かれるまでは、ヒソカがまだ能力を隠している可能性もあり、以前は最強説は根強いものでした。しかし、彼は34巻でクロロとの戦いで死亡。その後復活したとはいえ、この追い込まれ方からみて、さすがにまだ能力を隠しているとは考えづらく、34巻時点での底は見えたといえるでしょう。 一方、ネテロの百式観音は、メルエムでも対応するまでにかなりの時間を要しました。クロロとの戦いを見る限り、ヒソカでは百式観音の速さに対応できるとは考えられません。ネテロに対して「今一番戦いたい相手はアンタ」といったこともあるヒソカ。しかし、ネテロと戦ったら負ける可能性が高いでしょう。

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最強の会長には息子が存在!「ビヨンド=ネテロ」

ネテロは、もし自分が死んだ後にネテロの息子だと名乗る人物が現れた時は、十二支ん全員でDVDを見ることを遺言で指示していました。そしてメルエムとの戦いで亡くなった後、本当に息子だと申し出る者が現れます。それが、暗黒大陸探検隊の総責任者を務めるビヨンド=ネテロです。 彼は、約50年前に暗黒大陸に挑戦したものの失敗し、「自分が死ぬまで再挑戦は許さない」とネテロに暗黒大陸への挑戦を禁止されていました。そしてネテロの死後、暗黒大陸への進出を宣言し、その後自らハンター協会に出頭して身柄を拘束されました。 肝が座っていて才能に恵まれた人物で、狡猾な面を持っています。父が相手を真っ当に打ち負かす強さを持っていたのに対し、自身が望んでいるのは「したたかさ」であると自身で語っています。 彼は、父ネテロとよく似た容姿や話し方に加え、人をまとめるカリスマ性を持ち合わせています。ビヨンドが行う力強い演説は十二支んのメンバーの心を強く揺さぶり、逡巡させるのです。暗黒大陸編では、ますます彼の活躍に期待が膨らみます。

ネテロの名言を紹介!お茶目な中にも重みのある言葉

「そりゃ悪手だろ蟻んコ」

キメラアント編にて、一時は自分より強いと認めたネフェルピトーと向かい合った時の一言です。真正面から迎撃しようとしたネフェルピトーを百式観音で一蹴し、あわや戦線離脱の状態に追い込みました。ネフェルピトーの方が強いというのは体が鈍っていた状態の話であり、100歳を超えていても、ネテロの方が実力は上のようです。

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「お前さんは何もわかっちゃいねぇよ……、人間の底すら無い悪意(進化)を……!!」

メルエムとの戦いの最後に、自分の命を絶つことで、「貧者の薔薇(ミニチュア・ローズ)」を起動させる直前のセリフ。セリフから怖さが滲め出ていますが、このコマのネテロの表情はまるで悪役のようでした。普段はのほほんとしているネテロの最期のセリフとは思えません。最後まで、ネテロは底知れない人物だったといえます。

「ワシ 会長辞めるから、後はよろしくー」

ネテロの死後に、遺言状として残された映像での最初の一言です。一応、次期会長を決める選挙について話をするのですが、ノリはあくまで軽く最後まで楽しんでいるのがわかる内容でした。やはり、ネテロはおちゃらけているのが合っています。

ネテロを演じた3人の声優を紹介!

ネテロの声は3人の声優が担当しています。1999年にフジテレビで放送された第1作は外波山文明(とばやまぶんめい)が演じ、2011年の日本テレビ版では永井一郎がその声を請け負いました。その後2014年に亡くなったため、銀河万丈(ぎんがばんじょう)へと引き継がれています。 1948年生まれの山梨県出身である銀河万丈は、数々のCMナレーションなどの仕事をこなしていて、誰もが一度は聞いたことのある声として親しまれています。 また「ラスボスと言えば銀河万丈」と言われるほど悪役を得意とし、『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビや『装甲騎兵ボトムズ』のジャン・ポール・ロッチナなどアクの強い役が印象的です。

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ネテロの存在感は死んでもなお圧倒的!暗黒大陸編では息子ビヨンドが大暴れ?

ハンターハンター最強キャラのひとりで、お茶目な時とのギャップが最高にかっこいいネテロを紹介しました。ネテロの強さや過去、メルエムとの死闘などを振り返ることで彼の魅力をおさらいできたでしょうか。 メルエムを倒すために命を落としたネテロ。既に新しいハンター協会の会長は、十二支んのチードルになっています。しかし、ネテロの息子のビヨンドも登場し、暗黒大陸編が始まりました。息子との関わりや暗黒大陸でのエピソードなど、若いころのネテロが描かることは十分考えられます。 全盛期は、どのくらい強かったのかも描かれていません。暗黒大陸編でネテロの過去が重要になってくる可能性は高いでしょう。回想という形だとしても、まだまだネテロの出番はありそうです。これからもハンターハンターに目が離せません。