「ハンターハンター」死亡キャラ一覧!印象的な死亡シーンを詳しく解説します
「ハンターハンター」は少年漫画らしからぬ残酷なシーンや死亡シーンが多いのが特徴です。しかも休載が多いので「あのキャラって生きてる?死んでる?」と記憶が曖昧になってしまう人もいるでしょう。
そこで今回は「ハンターハンター」の死亡キャラをまとめました!何編で誰が死んだのか、死因や詳細な死亡シーンとともにまるっと解説します。
※この記事は『HUNTER×HUNTER』の重要なネタバレを含みます。
「ハンターハンター」死亡キャラ・死因を総まとめ!
一覧表では重要キャラやインパクトある死に方をした50キャラを紹介しています。一瞬の登場キャラも入れればもっと死亡しているので、いかに本作の死亡キャラが多いのかが窺えますね。
次の見出しからはさらに25キャラに絞って、死に至った背景や死の瞬間など該当の死亡シーンを詳しく解説していきます。
【ハンター試験編】死亡キャラ・死因
ボドロ
ボドロは受験番号191番、長い白髪を結った老年の武道家です。
最終試験でヒソカに敗れ、レオリオと対戦することになったボドロ。ところがレオリオとの試合開始と同時に、イルミとの会話で暴走状態となったキルアに背後から心臓を一突きされて死亡してしまいます。
この行動でキルアは不合格となり、ゴンたちがゾルディック家へ向かうきっかけとなりました。ゴンたち4人全員の合格が見え始めたところでの突然の悲劇として印象的なシーンです。
ジョネス
死因 |
キルアに心臓を抜かれる |
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巻数・話数 |
3巻21話 |
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ジョネスは3次試験のトリックタワーに登場する試練官です。「解体屋(バラシや)」の異名を持つ大量殺人犯で、人体を素手で解体してきた握力の持ち主。
キルアは対戦開始と同時に、その身に染み込んだ暗殺術でジョネスの心臓を抜き取ってみせます。本人も気づかぬほどの早技はまさにプロの仕事。このシーンはまるまる1ページ使って描かれていて、キルアがまだ鼓動する心臓を鷲掴みにしている姿は多くの読者に彼が本物であることを印象付けました。
【天空闘技場編】死亡キャラ・死因
カストロ
天空闘技場200階クラスの闘士・カストロは、フロアマスターに王手という段階でヒソカと対戦します。2年前にヒソカと対戦し敗北、そこから修行を積んでの再戦でした。
序盤はヒソカの腕を切断してカストロが優勢に見えましたが、ヒソカに能力を見抜かれ「君は踊り狂って死ぬ」「容量(メモリ)のムダ遣い」と敗因を解説されながら惨殺されます。系統にあった念の習得がいかに大事かを、修行中のゴンやキルアに知らしめる戦いとなりました。
【ヨークシン編】死亡キャラ・死因
ウボォーギン
幻影旅団団員No.11のウボォーギンは、屈指のパワーとメンタルの強さを持つ戦闘狂です。
対戦車バズーカですら耐える強靭な肉体を持つ強化系能力者でしたが、クラピカの対旅団専用の念能力「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」で動きと念を封じられます。
拷問を受けるも仲間の情報は一切口にせず、「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」に対して「くたばれバカが」と答えたことで、心臓を突き刺されて死亡しました。旅団初の死者という意味でも衝撃的な死でした。
パクノダ
幻影旅団団員No.9のパクノダは尋問と情報収集担当の長身の女性。記憶を弾に込めて撃つ特質系能力者です。
クラピカに人質に取られたクロロ救出のため、パクノダはクラピカの情報は漏らさないという誓約のもと、彼から心臓に鎖を刺されます。アジトに戻ったパクノダは、自分の記憶を弾に込めて仲間に撃ち込みました。誓約を破ったことで、パクノダは心臓を鎖に刺されて死亡してしまいます。
ダルツォルネ
ダルツォルネはノストラードファミリーのボスの娘・ネオンの護衛団団長。クラピカの上司にあたり、熱血漢な人物です。
囚えたウボォーギンの引き渡しの際、仲間に変装していた旅団のフィンクスに手刀で胸を貫かれ、あっさり退場してしまいます。死に際はあっさりしていましたが、死後、ストーリーが進むなかで銃弾10発を耐えられたダルツォルネの頑丈さが再評価されるようになりました。
【G.I(グリードアイランド)編】死亡キャラ・死因
ニッケスらハメ組
「ハメ組」はニッケスたちが結成したゲーム内の一大勢力です。実は有名なプレイヤーキラー・ボマーもこのハメ組の一員でした。
突然のゲンスルーの裏切りになすすべなく「命の音」を取り付けられたメンバーたちは、彼の要求を飲んで爆弾解除の時を待ちました。しかしゲンスルーの言う「解除(リリース)」は起爆の合図だったのです。木っ端微塵にされていく約60人の姿は、見開きということもありかなりのインパクトがありました。
プーハット
プーハットはゴンたちと共に選考会で合格してゲームに参加したプレイヤーです。高い分析力とコミュ力が印象的な気のいいおじさんといった人物でした。
ボマーことゲンスルーの裏切りに遭い「命の音(カウントダウン)」で爆弾を取り付けられてしまいます。プーハットは単独、ボマーのもとへ交渉に向かうも失敗。首を爆破され死亡しました。後日、ビニール袋に首を入れられて届けられた姿はなかなかにグロかったです。
【キメラアント編】死亡キャラ・死因
カイト
カイトはゴンがハンターを志すきっかけを与えた凄腕の先輩ハンターであり、ゴンの父・ジンの弟子です。
19巻でネフェルピトーと会敵した際、片腕を奪われつつもゴンとキルアを逃します。199話ラストでピトーの膝のうえに抱かれるカイトの首が描かれました。
死亡した瞬間の詳細は分からず、その後はピトーに修理された操り人形として登場。生き返る可能性もわずかにありましたが、29巻304話で「彼はもう死んでいる」と彼を倒したピトー自身が語り、死亡が確定しました。
アイザック=ネテロ
ネテロはハンター協会会長を務める年齢不詳の老人です。心源流拳法師範としての武人の一面を持ちながらもお茶目なところもある人物でした。
ネテロは王メルエムに「百式観音」の奥の手「零乃手」も防がれてしまいます。個人としての負けを認めたネテロは、同時に人類としての勝ちを宣言。自身の胸に手刀を突き立て、心臓が止まることで発動するよう仕掛けられていた超小型の大量破壊兵器「貧者の薔薇」を発動させて死亡しました。
ネフェルピトー
ネフェルピトーは王直属護衛軍の1人で、カイトを殺したキメラアントです。ネテロ会長に「あいつ、ワシより強くね?」と言わしめた実力者。
カイトの死を理解して憎しみに染まったゴン(通称ゴンさん)の「ジャジャン拳」によって、ピトーの頭は粉砕されます。死んでなおピトーは「黒子舞想(テレプシコーラ)」で抗戦してゴンの右腕を奪いましたが、それもジャジャン拳で打ちのめされました。
絵の凄惨さとゴンさんの表情との落差が胸にくるシーンです。
ポックル
ポックルはゴンたちと同期のハンターで、弓使いの小柄な青年です。
NGLでの調査中にザザン隊に女王の餌として囚えられたポックルは、なんとか巣からの脱出を目指しますが、ネフェルピトーに見つかってしまいます。頭蓋骨を切り開かれ脳を直接いじられたポックルは、念能力に関する情報をすべて自白してしまうことに。
そのまま用無しとして肉切り包丁で斬られ、女王の餌となりました。脳をいじられる姿に元気な彼の面影はなく、作中屈指のむごい死に方となっています。
ポンズ
ポンズはゴンたちと一緒に試験を受けたかわいらしい女性。大きな帽子には毒ハチを仕込んでいます。
ポンズは同行していたポックルたちがやられたのを見て、自身も国境へと引き返そうとしました。しかしギョガンに背後から撃たれ、そのまま「狩りって面白エ」とギョガンにバリバリと食べられてしまいます。
再登場に喜ぶ暇もなくまさかの最期を迎えてしまったポンズに、これから始まる「キメラアント編」のハードさを覚悟させられた読者も多いでしょう。
メルエム
キメラアントの絶対的な王メルエム。ネテロ会長の奥義を持ってしてもほぼダメージを受けない、別次元の強さを誇ります。
毒で残りの命が短いことを悟ったメルエムは、最期の瞬間をコムギと過ごすことを選択。彼女との穏やかな時間のなかで、メルエムはそこに自分が生まれてきた意味を見出します。
最期は毒で視力も奪われ、暗闇の中で何度もコムギの存在を確認しながら「少し眠る」と横になり、彼女に感謝を告げて静かに息を引き取りました。
コムギ
全盲の少女・コムギは軍儀の世界チャンピオン。余興のために王メルエムと軍儀を打ち、以降は王の価値観を揺さぶることになるキーパーソンです。
毒に犯されたメルエムは、最期は彼女と過ごしたいと彼女のもとを訪れます。コムギは毒が感染すると説明を受けても動じず、自分が幸せであることを伝え「不束者ですがお供させてください」とメルエムと添い遂げることを決意。
彼女は王を看取った後、「ワダす(私)もすぐ行きますから」と毒で死んでいきました。
シャウアプフ
プフことシャウアプフは王直属護衛軍の1人で、蝶のような羽と触覚を持つ美青年のキメラアントです。
メルエムがコムギの記憶を失っている間に、彼女を抹殺してメルエムを理想の王へ近づけようと画策するも失敗。逆に王の揺るがぬコムギへの想いを知り、理想の王を得られなかったことに絶望しながら、「貧者の薔薇」の毒で死んでいきます。
群衆のなかに横たわるプフの遺体は、絶望の涙を流していました。
モントゥトゥユピー
モントゥトゥユピーはピトー、プフと並ぶ王直属護衛軍の1人。人間ではなく魔獣との混成型キメラアントで、もとはがっしりとした体格をしていました。
「貧者の薔薇」を食らった王を助けるためにユピーは自身のパワーのほとんどを王に注ぎ、その結果彼の身体は小さくなってしまいます。そのままユピーは残党狩りをしていましたが、遅効性の毒がじわじわと効き始め、最期はウェルフィンとの問答中に死亡しました。
女王
キメラアントの女王がNGLに漂着したことで「キメラアント編」が動き始めます。無数の兵隊蟻を生み出した女王蟻です。
王の出産予定日が近づくなか、王は自ら女王の腹を突き破ってこの世に出てきます。師団長のコルトが人間側に交渉を持ちかけて瀕死の女王の助命を要請。王女は治療を受けますが、すでに助かる状態ではなく、王が無事に産まれたことに安堵しながら死んでいきました。
ハギャ(レオル)
ハギャはライオン型のキメラアントで、のちにレオルと名乗る師団長です。
討伐隊のモラウを倒そうと決めたレオルは、彼を地下教会へと誘い込みます。序盤はレオルがグラチャンからレンタルした念能力「TUBE(イナムラ)」で建物を水で満たし優勢に見えました。
しかしモラウは脅威の肺活量で、酸素を吸い込んで二酸化炭素濃度を上げていたのです。レオルはモラウの術中にはまり二酸化炭素で呼吸困難となり、そのまま溺れました。
ヂートゥ
ヂートゥはチーター型キメラアントで、自分勝手さが目立つノリの軽い師団長です。
ナックルやモラウに敗走した経験から、新能力「紋露戦苦(モンローウォーク)」を身に着け、彼らへのリベンジの機会を待っていたヂートゥ。そのとき偶然目に入ったゼノに絡みにいきますが、まったく相手にされず……。減らず口をたたいている間に、上空からシルバの一撃で殺されます。
いい加減なヂートゥらしい、雑であっけない死に方でした。
ザザン
ザザンはサソリ型キメラアント師団長。女王の死後は流星街を拠点として、女王を名乗っていました。
ザザンは流星街に討伐にやってきた幻影旅団団員No.2フェイタンと交戦。ザザンは怪獣の姿となってフェイタンに攻撃を入れますが、フェイタンの痛みを糧にオーラに変えて放つ「許されざる者(ペインパッカー)」を撃たれます。
ザザンは灼熱に焼かれて死亡。謎多きフェイタンの初戦闘シーンとあって読者の注目を集めました。
【会長選挙・アルカ編】死亡キャラ・死因
ゴトー
ゴトーはゾルディック家の執事長。ゴンたちがキルア奪還の際にゾルディック家を訪れた際に、コインゲームでゴンたちの本気を測った人物です。
「アルカ編」で久々に再登場。ゴンのもとに向かうキルアとアルカの護衛として、追手のヒソカと対戦します。ゴトーは翻弄された結果、ヒソカに一瞬で首を斬られて死亡しました。
ヒソカのトドメの一言が「お死枚(おしまい)」という強烈なギャグだったこともあわせて印象深いシーンです。
【暗黒大陸・王位継承編】死亡キャラ・死因
コルトピ
コルトピは幻影旅団団員No.12の具現化系能力者です。触れたもののコピーを生み出す「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」を駆使して、支援要員として活躍していました。
コルトピは旅団員の抹殺を決意したヒソカの最初の餌食となってしまいます。殺された瞬間は描かれていません。トイレに入ったところを襲われたコルトピは、頭だけとなった姿でトイレから出てきました。このシーンで初めて髪で隠れていた彼の顔が描かれています。
シャルナーク=リュウセイ
シャルナークは幻影旅団団員No.6の柔らかな雰囲気の青年です。頭が切れる人物で、参謀的な役回りをすることも。団長不在時のみんなのまとめ役でした。
公園でコルトピのトイレ待ちをしていたシャルナークは、彼の遺体を持つヒソカにその場で攻撃を仕掛けます。直前にクロロからの電話で久々の全員集合を喜んでいたシャルナークは、ヒソカに瞬殺される羽目に。
シャルナークの死体はブランコにオブジェのように飾られ、カラスに啄まれるという無惨な最期でした。
ネオン=ノストラード
死因 |
クロロから能力が消えて死が仄めかされる |
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巻数・話数 |
36巻377話 |
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ネオン=ノストラードはマフィア・ノストラードファミリーのボスの娘です。未来を占う念能力「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」を持っています。
クロロは彼女の能力を盗んでいましたが、いつの間にか消えていたとのこと。能力の消失=元の使い手の死を意味するので、クロロはネオンが死んだと考えているようです。
彼女の死は仄めかされていますが、具体的な描写はありません。クラピカが何らかの方法で、クロロからネオンの能力を取り戻した可能性も残っています。
次は誰が死ぬ?容赦ないからこそ面白い「ハンターハンター」
容赦なく人が死んでいく「ハンターハンター」の代表的な死亡キャラを紹介しました。「暗黒大陸・王位継承編」はさらに新キャラが増え、誰がどのタイミングで死んでもおかしくない状況です。果たして誰が生き残れるのか?今後の進展を首を長くして待ちましょう!