マイナーな奴らにも意味がある!ジオンの国家戦略
ジオン公国は地球連邦と比べて国力が1/30で、対抗するには画期的な兵器開発が必要不可欠でした。
ミノフスキー技術を利用した戦術を模索した結果、格闘や白兵戦を行い、作業ロボットとしても利用できる「人型」のモビルスーツ開発という方針を打ち立てました。
ズゴック
モビルアーマーを多く開発したMIP社による唯一のモビルスーツで、ツィマッド社のゴッグと同時期に開発に着手しています。
ズゴックはジオン公国製MSでトップクラスの高い完成度が評価されて、先行して大量生産され、水陸両用MSの主力となりました。武装は頭部にある6基の240mmミサイル、多重関節機構(フレキシブル・ベロウズ・リム)を採用したアイアン・ネイル、クローの中央部に内蔵されるメガ粒子砲があります。
ゲルググ
ザクシリーズの後継機体として開発されたジオン公国軍の主力機がゲルググです。
モビルアーマーや一部の水陸両用MSにしか装備されなかった粒子ビーム兵器を汎用機として初めて標準装備したモビルスーツでもあります。武装はビーム・ライフル、高機動バックパック/ビームキャノン付きバックパックやビーム・ナギナタ、シールドなどがあります。
グフ
グフは地球侵攻のための純陸戦用、という目的で開発されました。
重爆撃機兼輸送機であるドダイYSに積載されての移動や空中戦を考慮し、ザクでは指揮官機用の頭部通信アンテナ(ブレードアンテナ)を標準装備する事で連携能力を強化しています。
ヒート・ロッド、五指が砲口となる5連装75mmマシンガン、グフシールド、グフサーベル/ヒート・サーベルで武装されています。
ゴッグ
ツィマッド社が開発した矢印状のモノアイカバーが特徴的な水陸両用モビルスーツ。水陸両用MSとして初めて大量生産され、初めてメガ粒子砲を装備した機体です。
強い水圧に耐えるため、装甲は非常に厚く機体構造も頑強であり衝撃の耐性は高いですが、ビーム兵器に対する防御力は劣っています。
キアM-23メガ粒子砲、アイアン・ネイル、ミサイル発射管、フリージーヤードなどで武装します。
アッガイ
ジオニック社が開発した、全体的に丸みを帯びたフォルムが特徴の水陸両用モビルスーツです。ズゴックよりも後に開発されましたが、先に完成。MSとして初めて複座式コクピットを採用し、水陸両用MSの訓練機として使われています。
武装は105mmバルカン砲、アイアン・ネイル、6連装ロケットランチャー、メガ粒子砲/機関砲などがあります。
ギャン
ツィマッド社が開発した白兵戦用モビルスーツ。近接戦闘専用のMSのため、武装は高出力の試作ビーム・サーベルと、威嚇と牽制に使われるニードルミサイルを内蔵した円盤状のシールドを装備しています。
汎用性の高いゲルググと比べ、白兵戦に特化した事で重火器が使用できない運用の難しさから主力機候補から外されている経緯があります。
ジオング
ジオン公国軍初の実戦型ニュータイプ用モビルスーツであるジオング。
操縦および火器管制システムのサイコミュを標準装備し、未完成の脚部には大型の推進器を内蔵しています。武装は前腕部の5連装メガ粒子砲、頭部メガ粒子砲、腰部メガ粒子砲などがあります。
ジオンMSを開発する企業ジオニック社
ジオン公国に本社を置く機械メーカーで、史上で初めてモビルスーツを開発した企業。一年戦争後にはアナハイム・エレクトロニクス社に吸収合併されました。
主に水陸両用機や宇宙用高機動機、グフ飛行試験型で地上用高機動機、ゲルググでMS用ビーム・ライフルなどの兵器を試作しています。代表的な製品にはザク、グフ、ゲルググなどのMSに加え、戦車やザクマシンガンがあります。
ツィマッド社
ジオン公国のモビルスーツ開発と製造をはじめ、特に推進装置の開発を得意としています。一年戦争後は一部アナハイム・エレクトロニクス社に吸収合併されました。
EMS-04ヅダはザクⅠとの競争に敗れ、水陸両用MSのゴッグを開発するもズゴックとの競争にも敗れたツィマッド社。しかし得意の推進装置技術により、ドムの開発と生産を一任されています。代表的な製品にはEMS-04ヅダ、ゴッグ、ドムなどがあります。
MIP社
ジオン公国の兵器メーカーで新型機動兵器のトライアル用にMIP-X1を開発した企業。MIP-X1はモビルアーマーの始祖となった機体です。
主にビーム兵器の開発に力を入れている一方で、それを搭載するモビルアーマーや水陸両用モビルスーツの開発と生産も行っています。代表的な製品にはズゴック、アッザム、ザクレロ、ビグロなどがあります。