2019年11月11日更新

『ドラゴンボール』人造人間たちを一挙紹介!人間じゃないからこそ“人間味”が際立つ?

ドラゴンボール

鳥山明による漫画作品『ドラゴンボール』。1984年から漫画連載が始まり今でもシリーズ作品がアニメ放送されたりと長く愛されています。今回は『ドラゴンボール』に登場する人造人間を紹介します。

目次

人造人間を一挙紹介!セルですら知らなかった21号とは?【ドラゴンボール】

鳥山明の世界的ヒット漫画『ドラゴンボール』では、様々な敵キャラクターが主人公・孫悟空の前に立ちはだかってきました。純粋な悪意を持つ者から、自身の野望を叶えたい者まで、敵の目的や性格も様々です。 今回は、戦うために生み出された人造人間たちにスポットを当てていきます。自身の野望で戦うことを選んだのではなく、戦うことを義務として負わされてしまった、悲しき戦士たち。原作初期に登場する8号からセル、さらに21号まで詳しく解説していきます。

人造人間とは?セル編で登場する悲しき戦士たち

人造人間が最初に登場したのは、子供のころの悟空がドラゴンボールを集める旅を描いた「RR(レッドリボン)軍編」です。人造人間とは、レッドリボン軍に所属していた科学者ドクター・ゲロが、世界征服のためにつくったものでした。 悟空がレッドリボン軍を壊滅させたことで、ドクター・ゲロは打倒悟空を掲げますます人造人間の研究に没頭していきます。虫型のスパイロボットで悟空やベジータら戦士たちのデータを収集し続け、未来の世界で彼らの細胞を併せ持ったバイオ人造人間のセルが誕生。 「セル編」では、未来の世界で人造人間と死闘を繰り広げているトランクスがタイムマシンでやってきて、人造人間の出現を悟空たちに伝えます。その言葉通り、人造人間やセルが現れ、悟空たちは人工的に作られた彼らの強さに苦戦を強いられるのでした。

悟空と友達になった人造人間8号(通称:ハッチャン)

本編に最初に登場する人造人間は、RR(レッドリボン)軍によって兵器として作られた人造人間8号です。彼は、見た目はフランケンシュタインのような姿で、人間離れした怪力の持ち主。その見た目とは裏腹に、彼はとても心優しい人造人間でした。 幼い頃の悟空ともすぐに意気投合し、仲良しに。悟空からは「ハッチャン」と呼ばれています。 彼は争いを嫌う性格だったので、基本的には戦うことはしませんでした。しかし、大事な友人である悟空が傷つけられたのを見た際、彼は激怒。レッドリボン軍マッスルタワーの指揮官であるホワイト将軍を殴り飛ばし、タワー壊滅の一助となったのです。 彼の優しい性格は、タワー近くのジングル村でも好意的に受け入れられ、以降は村で穏やかに暮らしています。「レッドリボン軍編」以降は、悟空が元気玉を作るシーンで登場。悟空の呼びかけにいち早く反応し、嬉しそうな笑顔を浮かべ気を送っている姿が印象的です。

心優しき人造人間16号

人造人間16号は全身が機械でつくられたメカタイプの人造人間です。人造人間のなかでも大柄な彼ですが、その性格は至って温厚。動物や自然を愛しており、さらには機械であるにも関わらず他者への思いやりを持っています。 彼は一度第2形態のセルに半身を破壊されるものの、ブルマたちによって修理され、再びZ戦士たちとともにセルに立ち向かいました。最期は頭部だけの姿になりながらも、悟飯に「正しいことのために戦うことは罪ではない。怒りを解放しろ」と助言。 また、「オレのスキだった自然や動物たちを守ってやってくれ」と、悟飯に地球の未来を託します。その最期の言葉は、もはや敵キャラクターとして登場したことを忘れてしまうような、人間味にあふれたものでした。 生みの親であるドクター・ゲロは、彼の起動を最後まで拒んでいました。後に作者が明かした、人造人間16号はドクター・ゲロの亡き息子をモデルに作られたという裏設定を考えると、ゲロにも人間らしい感情がかすかに残っていたのかもしれません。

双子の弟、人造人間17号

人造人間17号は、人間の青年の身体をベースに改造されたバイオタイプの人造人間。18号とは双子の関係で、彼は弟です。永久エネルギー炉を体内に持っていることで、無尽蔵の体力を有しています。天津飯やピッコロ、トランクスとの戦闘でも、彼は3人を相手にしても余裕を見せていました。 人間の頃の性格が影響しているのか、移動手段に飛行を使わずあえて車で陸路を行くのを楽しむなど、どこか子供っぽい一面があります。加えてかなりの自信家で、その自信が仇となり未来からやってきたセルに呆気なく吸収されてしまうのでした。 また17号は、自分のことを勝手に改造したドクター・ゲロに対して強い恨みを持っています。初めての起動の際には、その恨みから大暴れしてしまい、再度格納されてしまうことに。再び起動された際には、あえて従順なフリをして油断をさせてから、躊躇なくドクター・ゲロの首を落とし殺しています。

後にクリリンと結婚、人造人間18号

人造人間17号の双子の姉で、彼とともに改造されてしまったのが人造人間18号です。クールビューティーという言葉がぴったりな美人ですが、戦闘力は非常に高く、未来トランクスやベジータを圧倒する力を持っています。作中でも最強クラスの女戦士といえるでしょう。 彼女は好戦的な言動をしますが、自ら好んで相手を傷つけるタイプではありません。実際、向かってきたベジータは打ちのめしましたが、その場で足がすくんでいたクリリンには攻撃せず、からかうようにキスをしたのみです。 セルの登場で、最終的には吸収されてしまいますが、セルが倒れた後にドラゴンボールで復活。ドクター・ゲロによって仕込まれていた体内の爆弾も、クリリンが神龍に願ったことによって消滅しています。 セルが悟空たちによって倒された後、彼女はクリリンと結婚し、娘を産みました。原作の最終回で描かれる10年後の天下一武道会にも親子で登場しており、意外な形で最後まで活躍する人造人間のひとりとなりました。

人造人間19号

ドクター・ゲロにとって、理想形ともいえる出来栄えとなったのがこの人造人間19号(画像左)です。真っ白な肌に丸いフォルムをした人造人間で、ドクター・ゲロの右腕となって活躍しました。 彼は、手を付けられなくなってしまった人造人間17号・18号を教訓に作られたため、あえて永久エネルギー炉が内蔵されませんでした。代わりにエネルギー吸収装置が採用され、敵の放った技を吸収したり、敵の身体に触れたりすることで、エネルギーを補充することができます。 超サイヤ人となった悟空との対戦では、対戦中に悟空が持病を発症して戦闘不能に陥り、その隙に悟空のエネルギーを吸い尽くそうとしました。あと一歩で悟空を倒すというところでベジータが登場し、今度はベジータとの戦闘に。超サイヤ人となったベジータの強さは圧倒的で、19号は呆気なく倒されてしまうのでした。

諸悪の根源、人造人間20号(ドクター・ゲロ)

人造人間20号は、人造人間の一体でありながら、同時に生みの親であるドクター・ゲロ本人でもあります。ドクター・ゲロは、自らが作り出した人造人間19号に自身の改造をさせました。その結果、誕生したのが人造人間20号です。 19号と同等の戦闘力を持っているとされますが、先に自分が作っていた永久エネルギー炉を持つ人造人間17号らには劣ります。勝手に身体を改造された恨みを持つ人造人間17号によって、最期はあっさりと殺されてしまいました。 原作の序盤からレッドリボン軍の創設メンバーのひとりとして暗躍。自分が作った人造人間に、自分の改造をさせるというマッドサイエンティストぶりを発揮し、読者にも強烈な印象を残したキャラクターとなりました。

究極生命体セル

セルは、ドクター・ゲロのコンピューターが秘密裏に採集し続けていた、悟空やピッコロ、フリーザといった戦闘力の高い個体の遺伝子情報が集約された人工生命体。未来の世界で誕生し、その世界ではすでに倒されていた人造人間17号・18号を吸収するべく、現代にやってきます。 2人の人造人間を吸収して完全体となったセルは、セルゲームを開催。悟空を降参に追い込むなど、圧倒的な強さを見せつけました。しかし、超サイヤ人2に変身した悟飯には敵わず、なかばヤケになって自爆を選択。主人公である悟空が、セルとともに瞬間移動し自爆に巻き込まれてしまう展開は、多くの読者に衝撃を与えました。 自爆してもなお、核が無事だったセルは地球に舞い戻り、最後は悟飯との壮絶な戦いを繰り広げます。このときの悟飯とのかめはめ波の打ち合いは、本作屈指の名バトルシーンのひとつに挙げられるでしょう。

人造人間21号とは?

人造人間21号は、ゲーム『ドラゴンボールファイターズ』に登場する女性の人造人間です。彼女もまた、セルと同様に最強の戦士たちの細胞を取り込み作られました。さらに、彼女の場合はベースに優秀な科学者を用いており、高い戦闘力を誇ると同時に科学者としての才能も有しています。 ゲーム内では、壊滅したレッドリボン軍を再結成。人造人間16号を復活させたり、クローン戦士たちを製造して悟空たちの前に立ちはだかります。 彼女の正体は、人造人間16号のモデルとなった青年の母親です。つまり、彼女が人間だった頃は、ドクター・ゲロの妻だったのです。だから、わざわざ16号を復活させて側に従えていたのでしょう。 しかし、彼女の中には善と悪の2つの人格があり、作中では悪の人格によって16号を破壊しています。そんな悲しいエピソードを持っているのが、この人造人間21号なのです。

人造人間35号とは?17号と18号が奇跡の合体

人造人間35号とは、アニメ『ドラゴンボール超』で提案された人造人間17号と18号が合体した際の名称です。力の大会の様子が描かれている第115話で、悟空の対戦相手のケールとカリフラがポタラ合体をしました。 これを見ていたビルスは、自陣営の第7宇宙の誰かを合体させようと企てます。その際に、名前が挙がったのが人造人間17号と18号でした。2人はもともと双子の姉弟です。それならば、合体の相性もバッチリだろうという流れに。 このときに界王神が考案した、ポタラ合体後の名前が「人造人間35号」だったのです。結局、合体した姿で負けてしまうと一気に2人が負けることになりリスキーだ、という理由からポタラ合体計画は白紙に。35号は、幻の人造人間となりました。

意外と感情豊かな人造人間は『ドラゴンボール』の根強い人気キャラクター

人造人間は、生身の人間とは違う存在ですが、意外と感情豊かな“人間らしい”一面も持っていました。 個体差もあり、なかには18号のように人間界で普通の生活を営んでいる人造人間もいます。その多様性も、人造人間が人気キャラクターとして愛され続けている理由なのでしょう。 ゲームシリーズや『ドラゴンボール超』など、様々な形で続いている「ドラゴンボール」シリーズ。今後も、まだまだ人造人間たちが活躍する場面があるかもしれません。ぜひ注目していきましょう。