2023年3月31日更新

セルは『ドラゴンボール』最強の悪役?完全体はカリスマ性抜群!

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セル

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『ドラゴンボール』セルは最強の生命体?あらゆる能力を兼ね備えた人造人間

セルはドクター・ゲロのコンピューターによって作られた究極の人工生命体です。ドクターゲロは人造人間を開発する中で、超人的な戦闘力をもつ者たちの細胞を合成した人造人間を作りたいと考えました。そこでスパイロボットを放って悟空達の戦闘を偵察し巨大コンピューターによってデータ収集を始めましたが、完成までには数十年かかることが判明し、やむなく断念したのです。 ところがスパイロボットは偵察及び細胞の採取を続け、コンピューターもまた休まず稼動し続けました。開発者のドクターゲロが死んでからもずっと……。 そうして完成したのがセルです。ゲロの望み通り、悟空、ベジータ、ピッコロ、フリーザ、(アニメでは天津飯も)という超人的な戦闘力をもつメンバーの細胞を合成して完成しました。サイヤ人の増強能力と、ピッコロの再生・復活能力を併せ持ち、悟空達の「カメハメ波」や「太陽拳」といった技を扱うのです。 登場時のセルは第1形態。第2形態、完全体と変形を重ねる毎に巨大な力を手に入れることができます。相手の体に尻尾を突き刺してエネルギーを吸収することによってパワーアップするのです。セルは17号、18号を吸収して完全体になることを目指しています。

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天井知らずの強さを実現させる、セルの能力

セルの能力は多岐に渡り、第1形態・第2形態・完全体・パーフェクトセルと変身して悟空たちを苦しめました。 完全体になる前のセルの能力で特徴的なのは「吸収」。尻尾の先端は針状になっており、それを有機生命体に突き刺してエネルギーを吸い取ると戦闘能力がアップします。 第1形態の時点では、数多くの人間(戦闘力の低い一般人)を吸収してパワーアップしました。その力を元に人造人間17号を吸収して第2形態に、人造人間18号を吸収して完全体に変身します。完全体になった後、吸収に使っていた尻尾はセルジュニアを生み出すのに使いました。

セルの全形態を紹介!パーフェクトセルになった時の絶望感がヤバい

セルは「吸収」という能力で様々な形態に進化しました。形態が変わるたびに強さはもちろん、見た目も変化。 ここではセルが作中で見せた全形態を紹介します。

第1形態

緑色の体に黒の斑点模様の不気味な昆虫のような爬虫類のような姿をしており、手足の先についた3本ずつの鉤爪と長い尻尾が特徴的です。背中には羽もついて不気味な印象を受けます。エネルギーを接種するときは背中の尻尾を使って吸収。エネルギーを吸われて人間が干からびていく様はちょっとしたホラーでした。 セルは悟空の細胞が入っているのでかめはめ波が使うことができます。その他にも太陽拳を使えたり、ピッコロの細胞ももっているので身体を破壊されても再生可能だったりと、弱点が見つかりません。

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第2形態

17号を吸収したセルは第2形態に変形しました。鉤爪と羽が引っ込んで手には5本の指、足は靴のような形状のものが現れ随分と人間に近づいてきました。でも何といっても目を引くのがたらこ唇でしょうね。色味や斑点は相変わらず不気味ですが口元だけコミカルです。 第2形態になり強さを増したセルは16号を圧倒。更に18号へと触手を伸ばした時、天津飯が現れ“新気功砲”で行く手を阻みます。天津飯も修行を積んで強くなったのですね。その後もパワーワップしたベジータ相手に大苦戦、まだ力が足りないようです。

第3形態

18号を吸収したセルはとうとう完全体になり、それまでとは比べものにならないほど強くなります。完全体では顔もイケメンになり立ち姿は人間と言っていいくらい。体中にあった斑点の数も減り昆虫っぽさがなくなりました。背中の羽もマントに見えます。 ベジータもトランクスも適わないほど強くなったセル。悟空でさえ苦戦し倒せないのではないかを心配させられますが悟飯が怒りで覚醒、追い詰められ自爆します。しかしコアが残っていたため復活し……。

パーフェクトセル

パーフェクトセルとは、ここでは「悟飯に追い詰められて悟空と一緒に界王星で自爆し、復活したあとのセル」を指します。 サイヤ人の細胞を持っているため、瀕死状態からの復活で18号なしでも戦闘力が大幅に上がっています(サイヤ人の特性)。復活とパワーアップによって自信と冷静さを取り戻しているのが内面的な特徴です。対して外見的な特徴としては、超サイヤ人と同じで金色のオーラを纏っており、周囲に稲妻が迸っています。 パーフェクトセルは悟飯の力を上回りますが、ベジータの不意打ちで隙をつかれたのと、力を振り絞る悟飯に悟空があの世から力添えをしたことで敗北します。最終的には、宇宙空間まで飛ばされて、細胞一片も残さずに消滅しました。

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セルが行った地球の存亡を賭けたデスマッチ、「セルゲーム」とは

セルゲームとは、セルが開催した格闘大会です。セルは挑戦者と順番に戦い、誰も勝てなかった場合は地球を滅亡させる、と宣言しました。挑戦者は悟空たち仲間が多く控えていましたが、実際に試合をしたのは悟空と悟飯(とミスター・サタン)だけです。闘技場は天下一武道会にそっくりですが、ルールはむしろ占いババの格闘試合に似ています。

第1試合

第1試合は、セルと悟空が戦いました。激戦を繰り広げますが、悟空は体力も尽きる前に「降参だ!」と宣言して試合を降りています。 試合を見ていた亀仙人からは「……悟空は勝てん……しかもそれを知って戦っておるようにわしには見える……」と分析されました。 そして悟空は「おめえの出番だぞ!悟飯!」と息子を指名します。

第2試合

第2試合は、セルと悟飯の戦いです。悟空の作戦は「悟飯が怒りのパワーでセルを圧倒する」ことでしたが、ピッコロによって「悟飯は父親のように戦い好きではなく、自分が痛めつけられても怒りなど感じない」と指摘されました。 そこでセルはセルジュニアを生み出し、悟飯ではなく他のZ戦士たちを痛めつけ始めます。その上で悟飯に怒りを解放するよう説いてくれた16号の頭部を、セルは無下に踏み潰しました。それをきっかけに悟飯は超サイヤ人2に覚醒し、セルを圧倒します。 追い詰められたセルは自爆を目論見ますが、悟空が瞬間移動でセルと一緒に界王星へ行き、界王星もろとも爆発しました。

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悟空たちの技をコピーして使う!セルが実際に使った技一覧

カメハメ波(~カメハメ波含む)

悟空の細胞により使えるようになった技で開発したのは亀仙人。両掌に気を集めて一気に放出させるこの技は悟空親子、ヤムチャ、くりりん、天津飯と多くの人間が使用しています。 超完全体の状態で使えば太陽系を破壊できるほどの威力をもつと言われています。セルゲームでは自爆して奇跡的に復活を遂げたのち、悟飯との間で「カメハメ波」の壮絶な撃ち合いを繰り広げました。

太陽拳

気を用いて体から光を放ち敵の目を眩ませる技。元々は天津飯が編み出した技で使い勝手がいいということで悟空やくりりんも使用しています。逃亡する際の時間稼ぎに使うことが多いようです。 攻撃力はありませんが力の大きさに関わらず使えるのが利点でしょうね。セルが使ったのはピッコロたちの前から逃亡する時と18号を吸収する時の2回です。

指先から連続気功波

フリーザの技で人差指の先から発する光線のことを言います。戦闘力が上がると速度が増すため、最終形態で発射した時にはピッコロですら「ただ何かが光ったとしか見えなかった」ようです。 セルは悟飯との戦いや復活してきてトランクスを殺害する際にこの技を使っています。

瞬間移動

悟空がヤードラック星人から教えてもらった技。セルを形成する細胞には悟空がナメック星に行く前までの情報しかないため、瞬間移動を使うことができませんでした。 しかし自爆しようとした寸前悟空によって瞬間移動させられ、しかもコアが残って復活できたため、悟空の瞬間移動まで会得することになったのです。

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魔貫光殺砲

開発したのはピッコロで、額に当てた指先に気を溜め螺旋状の光線で対象物を鋭く貫く技です。悟空を倒すために研究を重ねただけあってピッコロの技の中でも破壊力は最大級。 当初、気を集めるのに時間がかかるという欠点がありましたが、フルパワーでなければいつでも使用可能になりました。初めて登場するのは、ラディッツに止めを刺すために羽交い絞めにした悟空ごと貫くというあの有名なシーンです。

アイビーム

フリーザが使う技で目から出すビームのことです。ナメック星でドラゴンボールを探していて最長老の家の壁を壊す時に使いました。 セルが使ったのはピッコロを吸収している時。割り込んで邪魔をしようとした軍隊に向けて発射しています。

ギャリック砲

ベジータの技で突き出した両掌から溜め込んだ気をエネルギー波にして放ちます。カメハメ波とよく似ていますが違いは手足の構え方で、左に構えて両手で放つのがギャリック砲です。地球を粉々にするほどの威力をもつと言われています。 セルは超ベジータに向けて「ギャリック砲」を撃ちますがダメージを与えられず、周りの岩が砕けて自分が下敷きになってしまいました。

四身の拳

天津飯が開発した技で4人に分身することができます。ただしそれぞれの力が4分の1になるという弱点があるため使用する際には注意が必要。 天津飯は作中2人に分身したことがあります。セルが使った時には分身しても力が低下しないように改良されていました。

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気円斬

気を円形にして投げつけカッターのように切り裂く技でくりりんオリジナルです。他に悟空やベジータ、フリーザも似たような技を使用。セルはフリーザの細胞情報からこの技を使えるようになりました。 格上の相手に効果を発揮することもあり、ナッパに傷を負わせたり、フリーザの尻尾を切断したことがあります。

悟飯を本気にさせるため、セルジュニアを生み出す!

完全体になった尻尾からセルジュニアを生み出せるようになりました。セルゲーム中、本気で自分と戦おうとしない悟飯の闘争心に火をつけるために利用したのがセルジュニアです。 セルは観戦をしていた悟飯の仲間達の前にセルジュニアを放ちます。全体的に青く見た目はかわいいのですが、サイズが小さくてもそのパワーは絶大で仲間達を次々と追い詰めていきます。 悟空たちの技も使えるよう。セルジュニアの卑劣な攻撃に怒りを募らせる悟飯でしたがセルが16号を破壊すると怒りが爆発!超サイヤ人2に覚醒しセルジュニアを一瞬で全滅させました。

セル編の未来について解説 トランクスと会敵!どうなった?

セル編の未来、それは未来からきたトランクスがいた世界です。未来の世界では人造人間17号と18号によって全ての戦士が殺され、生き残っているのは悟飯とトランクスの2人だけでした。既に片腕を失っていた悟飯は人造人間に敗れついには1人きりになってしまいます。 トランクスは人造人間を倒す方法を見つけるべくタイムマシンに乗って過去へと向かいます。そして辿り着いたのはフリーザ親子が地球を襲撃しにやってきた、ちょうどその時でした。登場するなりあっという間にフリーザ親子を片付け、視聴者に衝撃を与えました。 過去世界の人造人間と戦ううちに戦闘力を上げるとともに貴重な情報を耳にしたトランクス。未来世界においてタイムマシンを奪うためにトランクスを殺したことを知ったのです。 戦いを終え未来に戻ったトランクスは、17号と18号を始末した後タイムマシンを奪おうとしたセルのこともあっさり倒しました。強くなったトランクスにとっては最早敵ではなかったのですね。

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セル編の過去について徹底解説!タイムスリップしていた?

『ドラゴンボール大全集7巻』のよるとセルが誕生したのは悟空が心臓病で亡くなった後のエイジ786年のこと。目覚めた時には既に17号も18号もトランクスに倒されていて吸収できない、つまり完全体になることができませんでした。17号と18号が倒される前の世界に行くことを思いついたセルはタイムマシンをもつトランクスの元へ急ぎます。 トランクス殺害後さっそくタイムマシンに乗り込もうとしますが、そのままのサイズでは大きすぎて乗れないため退化して卵になる道を選んだのです。タイムマシンの行き先は763年に設定されていました。いったん卵に戻ると生体になるまでに4年を要します。 セルが成体になったのはエイジ767年のことです。それからは17号、18号を吸収するため、ひいては完全体になるために戦ったり隠れたりしながら吸収を繰り返すのです。

カリスマ性抜群!!絶望感がハンパないセルの名言を紹介!

セルは作中で様々な名言を残しています。特に完全体になった後のセリフは、際限の無い強さをありありと感じさせ、絶望感さえ芽生えて来るほど。 ここでは特に印象深かった名言を3つ紹介します。

1.「か、完全体に……、完全体になれさえすれば……!!」

「か、完全体に……、完全体になれさえすれば……!!」というセリフは、超サイヤ人2になった「超ベジータ」に押し負けているときのセルの名言です。自身の強さに慢心していたベジータは、セルのこのセリフを聞いて、人造人間18号吸収に加担してしまいました。

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2.「どうしたのだ?さっきまでの勢いは……笑えよベジータ」

「どうしたのだ?さっきまでの勢いは……笑えよベジータ」というセリフは、セルが人造人間18号を吸収して完全体になった状態でベジータに言った皮肉たっぷりの名言です。第2形態のセルを圧倒していたベジータは、完全体になったセルに押し負けていました。

3.「地球どころか太陽系すべてが吹き飛ぶほどの気力がたまっているぞ」

「地球どころか太陽系すべてが吹き飛ぶほどの気力がたまっているぞ」というセリフは、パーフェクトセルが悟飯と最後の一騎打ちをする直前に言った名言です。その気弾を悟飯は最終的に打ち負かした上で地球は無事だったので、セルの誇張表現だったのでしょう。

アニメ版『ドラゴンボール』でセル役を演じたのは若本規夫!

セルの声を務めた若本規夫は下関出身、1945年10月18日生まれの声優・ナレーターです。早稲田大学法学部を卒業後、警視庁機動隊に2年間勤務したという異色の経歴をもっています。1968年の新宿騒乱事件の時は最前線で攻防に関わっていたとか。 こうした経歴をもつため声優界に入ったのは遅く25才の時。声質が渋いのでワルや権力者を演じることが多いです。代表作に『サザエさん』の2代目穴子役、『銀河英雄伝説』のアスカー・フォン・ロイエンタール役があります。 『銀河英雄伝説』は銀河系にある3つの国の興亡を描いた壮大なSFファンタジー。ロイエンタールは銀河帝国の双璧と言われる将軍の1人で知的でクールなイケメンキャラです。 ナレーターとしても活躍している若本規夫。『人志松本のすべらない話』や『嵐にしやがれ』のナレーション、個性的で耳に残りますよね。