春秋戦国時代とは
秦国
秦国とは、紀元前221年に中国を統一し、紀元前206年に滅亡した国です。この秦国の片田舎で信(しん)と漂(ひょう)は将軍になることを夢見て日々修行に励んでいたのです。信はその後、秦に実在した戦国時代将軍の"李信(りしん)"という人物へと成長します。そして、信は秦国の若き31代目王"政(せい)"と出会い、友情を育んでいきます。"政"もその後、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう秦の始皇帝へと成長していきます。
魏国
戦国の七雄の一つで、魏は元々、紀元前453年に晋から独立し、"韓"、"趙"とともに地を三つに分けました。前期の頃は、魏の勢力は凄まじく強国でした。しかし、次第に"秦国"の力が強まり、"魏国"の勢力も衰えかけました。そこで紀元前247年、魏の公子"信陵君"率いる五カ国連合により、秦国の侵略を破ります。 秦にとっての脅威"信陵君"でしたが、彼の死去、景湣王(けいびんおう)が即位し、脅威がいなくなったことを知った秦国は一斉に魏に攻め入り、どんどんと魏の領土は削られていってしまいました。 『キングダム』ではこの景湣王の時代が描かれています。秦趙同盟を結んだ後、魏国に攻め入った秦国を待ち受けていたのは趙国から亡命した魏国の最強の将軍"廉頗"率いる廉頗軍でした。この秦国と魏国の争いで、信は輪虎(りんこ)を討ち取り大手柄を得て、千人将へと昇格します。 中華統一を狙い、強国となっていく秦国にとって、魏国は邪魔となり、戦闘が絶えませんでした。そして紀元前225年に、王賁将軍により滅亡します。
趙国
戦国の七雄の一つで、魏国と同じく、紀元前453年に晋から独立した国の一つです。武霊王(ぶれいおう)の時代、趙国は強力となり、その勢力は拡大しました。しかし、紀元前298年武霊王が譲位してからは、秦国の勢力が強まり、滅亡寸前まで追い詰められます。しかし、李牧(りぼく)という将軍を中心に一時的にではありますが、秦国の攻撃を退くことができました。 『キングダム』で描かれるのは、第9代君主、悼襄王(とうじょうおう)の時代、かつて趙を支え、秦の六大将軍と争った三大天に"龐煖(ほうけん)"、"李牧"を任命します。魏国に攻め入っていた秦国の隙を見て、龐煖率いる趙国が攻め入ってきます。 急遽防衛体制に入る秦国を率いるのは最後の秦六大将軍"王騎(おうき)"でした。そして、総大将の一騎打ちとなったとき、もう一人の三大天李牧により、王騎は致命傷を負ってしまいます。 史実では紀元前228年、秦国の将軍王翦(おうせん)、羌瘣(きょうかい)率いる軍に攻め入られ滅亡するとされています。
楚国
戦国の七雄のひとつで、その設立はいまだ様々な説があり定まっておらず、どのような民族がであったのかは、いまだに不明のままです。領土は中華全土の半分を占めるほどの大きさでした。そのため、兵の数は七雄の中では一番だったのですが、圧倒的な力を持っていく秦国に対し、太刀打ちできず都を攻め落とされ、都を他の地へ移すこととなってしまいます。 『キングダム』では、考烈王(こうれつおう)の時代、その後も勢力を増す秦国を陥れるため、李牧が画策した趙・魏・楚・燕・韓を合併させた軍隊"合従軍"として秦国に侵略します。その際に、楚の宰相である"春申君(しゅんくんしゅん)"は李牧から総大将に任命されます。 秦はたった一国で、その他大勢の国と戦い大打撃を受けますが、政自身も出陣するなど、決死の死闘の末に合従軍を撃退することとなります。 そして史実では、楚は秦国により紀元前223年に滅亡します。