2019年9月24日更新

『キングダム』李牧(りぼく)に待ち受ける未来とは?史実とともに活躍ぶりを徹底解説

キングダム

『キングダム』に登場する李牧は敵国・趙の武将。天才軍師・李牧の漫画でのプロフィールや活躍とともに、どのような史実が存在するかも紹介します。実写版映画の続編が公開された際のキャストも予想。

目次

『キングダム』天才軍師・李牧を紹介、史実での最期はどうなる?

『キングダム』は2006年から週刊ヤングジャンプにて連載されている、下僕だった少年・信(しん)と若き秦(しん)の王である政(せい)が共に中華を統一するべく戦乱の世を生きる歴史漫画。2019年9月現在、コミックスは55巻まで発売され、アニメは第2期まで放送されるなど長期的なヒットとなっています。 『キングダム』の大きな見どころは多種多様な武将たち。それぞれが違った魅力を持っており、戦で活躍する姿は読者の心を踊らさせます。 本記事では、勇ましい武将たちの中でスマートなビジュアルと知略から人気を博す李牧を紹介。史実との違いに触れ、今後の展開にも言及します。また実写版映画の続編が製作された場合、誰が演じるかも予想。 ※この記事は、原作漫画『キングダム』55巻までのストーリーのネタバレを含んでいます。また史実での李牧の最期について言及しています。ご了承ください。

李牧のプロフィール、性格や強さは?

李牧は知略と武力を併せ持つ

李牧は秦と敵対する趙(ちょう)国の軍師。また趙国最強の武将と謳われる「三大天」の一角です。 たくましい武人であり、幅広い知略を持った戦略家でもある李牧。基本的には戦で無用な死者が出ることを望まない温和な人物ですが、時に奇策に打って出る大胆さを併せ持っています。 原作漫画では11巻からの「馬陽攻防編」で初登場。すぐにその天才ぶりを発揮します。 連載前の読み切りでは李牧が主人公となっており、その好評が今の『キングダム』に繋がりました。この読み切りは2010年に発売された『キングダム総集編Ⅰ』に収録されていますが、現在は入手が困難となっています。

李牧の温和な性格は悲しい過去が原因?

李牧は敵味方関わらず、血が流れることを好みません。なぜ元々武人であるにも関わらず、温和な人物になったのか。その答えは先述した読み切りにあります。李牧は“ある男の話”として以下のように語りました。 ある男は若い頃に親兄弟を戦争で失ったことで怒り狂い、部隊を率いて敵に突撃する無謀な作戦を決行しました。結果、敵に勝利するも仲間たちは全滅。家族の仇を取った達成感や嬉しさはなく、なにもかもを失った失意のみが残ったのでした。 この悲しい過去が、李牧にできる限り死人を出さないという考えを持たせたのではないでしょうか。

『キングダム』作中での李牧の活躍

王騎を討った天才軍師

『キングダム』の作中で1、2を争う人気を誇っているのが秦の武将である王騎(おうき)。「秦の怪鳥」という異名を持ち、かつて伝説の秦の六将軍として中華に名を轟かせた経歴を持ちます。 李牧は登場してすぐに馬陽の戦いに参加。この戦いは、秦が韓(かん)を攻め込む隙を突かれたため、馬陽で趙軍を迎え撃ったもの。この迎撃軍の指揮を任されたのが王騎です。

趙軍の大将は、李牧と同じ「三大天」の龐煖(ほうけん)。 戦況が進み、大将による一騎打ちで決着がつくと思われた最中、王騎軍の背後に李牧率いる趙軍が現れます。李牧は味方にすら作戦を知らせない徹底した情報統制によって、秦軍の裏をかくことに成功したのです。奇策による一瞬の隙に、龐煖の刃が王騎の身体を貫きます。 王騎はこの傷によって落命。作中屈指の人気と強さを誇る王騎を討ったことが李牧の武将としての優秀さを物語っています。 そして馬陽の戦いでの武功を評価され、李牧は君主を補佐する最高位・宰相(さいしょう)となります。

信と政にとって最大の強敵になる

馬陽の戦いがあった一年後、政と対立する権力者・呂不韋(りょふい)の企みで、李牧が秦の首都咸陽(かんよう)に招かれます。会談の中、呂不韋は李牧の首を取ろうとするのですが、李牧はその代わりとして秦と趙の同盟を提言。お互いの思惑を孕んだ交渉の末、秦趙同盟が結ばれました。 王騎を討たれた仇として李牧を敵対視していた信は同盟に納得できません。しかしその場は抑え、信はいずれ自分が李牧を倒すと宣言します。 政は会談の間発言することなく、影を薄めていました。それは自分の内面を少しでも晒さないという目論見のため。李牧が後々強敵となることを予感してのことでした。

合従軍結成を導く

信は部隊を率いて山陽を攻略します。李牧はその戦いから秦が中華統一へ向けて動き出したことをいち早く察知。 秦に対抗するため李牧が取った策は、隣国六国による合従軍(がっしょうぐん)の結成でした。この戦略の威力は絶大で、秦は滅亡寸前にまで追い込まれます。 咸陽を落とすために向かった李牧の部隊を秦は蕞(さい)と呼ばれる最後の砦で防衛。政自身も蕞に赴き、死力を尽くして戦います。あと一歩のところで援軍が駆け付け、趙軍を追い返すことに成功しました。 秦をあと一歩のところまで追い込んだ合従軍。その発起人である李牧の知略の恐ろしさを感じさせます。

鄴攻略を迎え撃つ

中華統一を目指す秦軍がまず攻略すべきは趙。李牧を出し抜くために趙の王都「邯鄲(かんたん)」の要である鄴(ぎょう)を落とす策に出ました。 ここから秦軍総大将・王翦(おうせん)と李牧の知略戦が繰り広げられることに。お互いに敵の食糧補給を断つ作戦を取り、兵糧攻め合戦となります。 この戦いの中で信と李牧は再び出会うのですが、李牧は信の刃が届くことはないと言い放ちました。対して信は、自分が王騎の仇として李牧を討つことを改めて宣言。 2019年9月現在、まだ鄴攻略は続いています。秦と趙の総力戦なだけあり、両国とも将軍が命を落とすなど激しいものに。

史実における李牧はどんな人物?『キングダム』ではどんな結末が待ち受けているのか

漫画と史実の李牧の違い

『キングダム』のキャラクターは歴史上の人物をモデルにしていることが多く、李牧もまた実在しています。では史実での李牧はどんな人物なのでしょうか。 漫画では合従軍後に飛ばされることになるのですが、史実では初めから騎馬民族である匈奴(きょうど)との国境地帯・雁門(がいもん)で守備隊の長官をしていました。なるべく戦わず、被害を最小限に抑える戦術を取っていた李牧。ある時大軍で攻めてきた匈奴を、策略により一網打尽にします。 後に趙の中央部へ招集された李牧は秦に対し多くの戦果を上げます。中でも秦の桓騎(かんき)が攻めてきた際には、趙が劣勢に。趙王は対抗するため李牧を大将軍に任命し、李牧は見事桓騎を敗走へ追い込みます。 史実での李牧の活躍は以上が主であり、漫画で描かれている事柄は多くが創作です。馬陽の戦いに李牧は参加しておらず、咸陽に招かれてもいません。また蕞の戦いに参加した記録もありません。しかし漫画では活躍が史実以上に描かれており、李牧が作者にとって思い入れのあるキャラクターなのだと伺えます。

史実で李牧の最期はどのようなものか

史実でも優秀な李牧ですが、天才軍師の死はどのように訪れるのでしょうか。 李牧は桓騎を敗走させた後も、攻めてきた秦軍を返り討ちにし、さらに領地も取り返していました。そこで秦軍の王翦は李牧を討ち取ることを命じられますが、なかなか倒すことができません。

王翦は趙の重臣を金で買い、李牧が謀反を企てているという嘘の情報を流します。趙の王はその情報を信じ大将軍の任から降りるよう命じますが、李牧はこれを拒否。命令に背いたため捕らえられ、李牧はそのまま暗殺されてしまうのです。王翦はこれを好機として趙に攻め込み、王を捕えて趙を滅ぼすのです。 秦に幾度も勝利し武功を上げた李牧でしたが、史実ではこのように無残な死を遂げています。果たして漫画では、李牧と王翦の戦いはどのような決着となるのでしょうか。前述のように、漫画では信と李牧の因縁がクローズアップされており、もしかすると二人の直接対決が描かれるのかもしれません。

声優・森川智之がアニメ版『キングダム』で李牧役を担当

テレビアニメで李牧を演じたのは声優の森川智之。森川と言えば、「ミッション:インポッシブル」シリーズでトム・クルーズ演じるイーサン・ハントの吹き替えなどでお馴染みです。 その他にも『NARUTO』の温和で優しい英雄である波風ミナトや『戦国BASARA』の片倉小十郎ような武人然とした厳めしいキャラクターなど、様々な役をこなします。そんなベテランである森川の李牧は、優し気な声色でありつつもその奥に力強さを感じさせる絶妙な演技でした。

実写映画『キングダム』の続編で誰が李牧を演じるか予想

2019年に実写映画が公開。評価が分かれることの多い漫画原作の実写化ですが、『キングダム』は好評を博しました。 1作目の人気から続編が製作されるのではないかとの噂が。そこで続編が製作された際に、李牧を誰が演じるかを予想します。 李牧役に求められるのは、知性を感じさせる涼し気な顔つきと武人のような風格を条件と考えます。原作ファンも納得がいくようなキャストを紹介。

小栗旬

まずは言わずと知れた人気俳優の小栗旬。漫画原作の実写作品にも多く参加しており、近年では『ルパン三世』のルパン三世や『銀魂』の坂田銀時など主演も多く務めています。 184センチの高身長に2017年のドラマ『CRISIS(クライシス) 公安機動捜査隊特捜班』でも披露した素晴らしい筋肉美。ビジュアルとしては体格も含めて李牧に申し分ないと言えるでしょう。

玉木宏

玉木宏(プレス)

続いては、こちらも人気俳優の玉木宏。2006年『功名が辻』、2008年『篤姫』、2012年『平清盛』などの大河ドラマを筆頭に時代劇に多く出演しています。時代劇で実在した人物を演じた経験の豊富さは、李牧の役作りにも活きるはず。 またその肉体は、舞台「危険な関係」で共演した女優の高橋惠子に「こんな美しい裸は初めて見た」と絶賛されるほど。身長も180センチとスタイル抜群です。鍛え抜かれた肉体と端正な顔つきは、李牧の素質十分です。

木村拓哉

最後は大穴、木村拓哉。木村と漫画原作の作品と言えば、2017年の『無限の住人』。原作を意識したビジュアルとアクションが話題を呼びました。 体格は少し見劣りするかもしれませんが、整った顔立ちと長髪というビジュアルにマッチすると思われます。なによりも李牧の底知れない雰囲気を、木村であれば見事に演じる予感がします。

『キングダム』李牧は大胆な奇策を打ち出す戦略家、待ち受けるのは史実通りの無残な死か?

本記事で紹介してきたように、『キングダム』の李牧は史実よりもさらなる大物として描かれていました。しかし、漫画と史実どちらも優れた軍師であることに変わりはありませんでした。 漫画で李牧の最期が史実通りに無残なものとなるか、はたまた一層の活躍を示すのか、行く末から目が離せません。