2024年6月10日更新

『キングダム』羌瘣(きょうかい)死亡説や信との恋の行方を考察!トーンタンタン!

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キングダム2 遥かなる大地へ キングダム 清野菜名
(C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会

2024年7月に映画「キングダム4 大将軍の帰還」が公開されることでさらに盛り上がりをみせている『キングダム』。本作は原泰久が手がけ、中国の春秋戦国時代をという2人の青年を軸に壮大に描く作品です。 主人公の信は、戦いのなかで様々な仲間を増やしていきます。なかでも信の初陣である魏の戦いで出会った、桁違いな強さを誇るキャラクター・羌瘣(きょうかい)は、人気の高い人物です。 「トーン、タンタン」のリズムで繰り出す圧倒的な剣技と美しい素顔に、凄惨な過去。今回は謎多き復讐の戦士・羌瘣について詳しく解説します。 ※この記事は「キングダム」の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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羌瘣(きょうかい)の基本プロフィールと能力を紹介

伝説の暗殺集団、蚩尤(しゆう)

名前 羌瘣(きょうかい)
所属国 秦国
所属隊 飛信隊
役職 五千人将
声優 日笠陽子
実写キャスト 清野菜名
初登場 原作5巻49話 , アニメ1期17話

羌瘣は信と魏の戦いで出会いますが、彼女はもともと将軍を目指していたわけではありません。彼女は、蚩尤(しゆう)という伝説の暗殺集団の後継者候補でした。巫舞(みぶ)と呼ばれる一族に伝わる超絶的な剣技を操り、魏の戦いでも他を圧倒する力を見せつけています。 蚩尤の正式な後継者となるためには、「祭」と呼ばれる殺し合いに参加しなくてはなりません。羌瘣も生まれ育った村から、その強さを見込まれ代表としてこの祭に参加したのです。この祭に参加したことで、羌瘣の人生は復讐と切り離せないものとなってしまいます。

象を失い、幽連に敵討ちを誓う

羌瘣は姉のように慕う象(しょう)と共に、祭に参加しました。そして、象を殺すくらいなら自分は死のうと考えていたのです。ところが、羌瘣を大切に思う象もまた同じように考えました。 象によって眠らされた羌瘣が目覚めたときにはすべてが終わり、生き残り蚩尤になるだろうと思っていた象も死んでいたのです。他の氏族と結託し、卑怯な方法で象を殺し蚩尤の座を手に入れたのは幽族の代表の幽連(ゆうれん)という人物でした。 以降、羌瘣の生きる目的は仇である幽連に復讐することに。里を離れ、情報収集のために戦に参加するようになります。そして、信と出会うことになったのです。

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武器・緑穂(りょくすい)と戦闘能力

羌瘣は女性で、体格も大きいわけではありません。しかし、呼吸を深くすればするほど強さを増す剣技を操り、武神・龐煖(ほうけん)を相手に生き延びるほどの強さを発揮します。このとき彼女が使っている武器が緑穂(りょくすい)です。 「トーン、タンタン」と独特なリズムを奏でながら、「舞うぞ緑穂」と愛刀に語りかけているシーンは印象的ですね。寝るときも緑穂を肌身離さず愛刀を傍らに置いています。 巫舞を使うと人間離れした強さを発揮する羌瘣。しかし、巫舞を使っていないときも飛信隊の副隊長にふさわしいカリスマ性と、信を補う知略を持ち合わせているのです。

羌瘣(きょうかい)の死亡説の真偽は?

実はファンのあいだでは一時期、羌瘣の死亡説が噂されることがありました。なんと彼女は作中で「自らの寿命を半分捧げることで対象を生き返らせる禁術」を使用していたのです。 これにより羌瘣の寿命は大きく縮み、「もしかしたらすぐに死んでしまうのでは」と噂されていました。しかし、そののち蚩尤族は呼吸法を極めたことにより寿命が常人よりも長いことが判明。羌瘣の寿命は確かに短くなりましたが、それは一般的な人間の寿命と同じになったというだけのことだったのです。

なぜ禁術を使用した?

羌瘣が禁術を使用したのは「信を生き返らせるため」でした。信は最強の敵である龐煖を激戦の末に倒しましたが、彼自身もボロボロになり戦闘後に絶命。飛信隊の面々が絶望するなか、彼を救おうと立ち上がった人物こそが羌瘣だったのです。 術を使用するなかで羌瘣は「自分の寿命を半分捧げる必要がある」と知りますが、彼女はまったく躊躇わず術を実行。これにより信は命を吹き返すことになり、再び戦場に復帰することができたのです。

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羌瘣と信は結ばれる?2人の恋の行方を考察

信のモデルとなっている李信には子孫がいるため、妻がいることはほぼ確実。しかしながら史実に妻の名前は残されておらず、ファンのあいだでは「信の結婚相手は誰か?」という議論が常になされています。その嫁候補のなかでも、最も有力なのが羌瘣でしょう。 前述したように彼女は信のために命を投げ出しており、信を仲間以上の大切な存在として認識しています。また彼女の言動には信への思いがにじみ出てしまうこともしばしば。 しかしながら羌瘣は戦いが終わるまでは、1人の戦士として戦う覚悟を決めているようです。戦争が終わったあと、彼女はその思いを信に伝えるつもりなのかもしれません。

史実のモデルとキャラクターを比較、羌瘣は実在した?

実際の羌瘣は『史記』に登場する秦の武将で、贏政(えいせい)に仕えていたと記されています。史実では王翦(おうせん)楊端和(ようたんわ)とともに、難攻不落だった趙の首都邯鄲(かんたん)を落としたとのこと。 漫画の羌瘣も政のもとで戦っているので、史実とも一致しています。しかし翌年には羌瘣の記録は途絶え、その後どうなったのかは分かりません。 また羌瘣の出自とされている蚩尤もいくつかの史書に登場しています。中国神話における戦の神で、初めて反乱を起こした存在とのこと。敵を翻弄する戦法で戦ったとされており、そういった部分は羌瘣の使う巫舞に反映されているのかもしれません。

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羌瘣(きょうかい)の原作でのエピソードを紹介

信と出会い、飛信隊の副隊長に

羌瘣は魏との戦いで初登場。やがて、信と羌瘣は政の暗殺計画の場面で再会します。羌瘣は政を暗殺する刺客として信と一戦を交えますが、本気の攻撃をしません。蚩尤の末裔として背負ってきた過去と、信との仲間意識との間で揺れ動く様子が描かれています。 その後、羌瘣は馬陽攻防戦の際、飛信隊の副隊長を務めます。続く山陽攻略編では、怪我を負った羌瘣率いる予備隊と介子坊の兵500人が衝突。死体の山のなか、1人で敵を返り討ちにした羌瘣が駆けつけた信に雨のなか抱きしめられているシーンは印象的です。 この戦いの後、羌瘣は自身のなかで消化できずにいる復讐を遂げるため、飛信隊を一時離脱します。

幽連との死闘を経て、新たな目標を掲げる

羌瘣はそれ以降、本筋からは離れますが、33・34巻で仇、幽連との戦いが描かれています。 幽連が用意した巫舞使いたちをことごとく破り、幽連にたどり着くも幽連に力が及ばぬ羌瘣。意識が朦朧とするなかで、信たち飛信隊の仲間の顔が浮かびます。仲間への思いで秘技の域に到達し、見事幽連を討ち取るのでした。 飛信隊を離れて392日ぶりに羌瘣は隊に復帰します。復讐を遂げた羌瘣は新たな人生の目標を持っていました。1つは将軍を目指すこと、そしてもう1つは信の子供を産むこと。子作りの知識を勘違いしていたせいとはいえ、この発言で信との今後の関係が気になって仕方がないという読者が増えたことでしょう。

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アニメ「キングダム」羌瘣の声優は日笠陽子

日笠陽子

アニメ版・羌瘣の声優を担当しているのは日笠陽子です。『けいおん!』の秋山澪役や『インフィニット・ストラトス』の篠ノ之箒役などで知られています。キリッとした役柄を演じることが多く、羌瘣の強さにぴったりな声といえますね。 またゲーム版では沢城みゆきがCVを担当しています。『ルパン三世』3代目峰不二子役などで知られる実力派です。

実写版「キングダム」で羌瘣を演じるのは清野菜名

キングダム 羌瘣 清野奈々
(C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会

2022年に公開された映画『キングダム2 遥かなる大地へ』では、ついに羌瘣が登場。羌瘣役に抜擢されたのは様々な作品で活躍する若手女優清野菜名。 キャスティング理由の1つには、彼女の身体能力の高さがあったのだとか。作中では身軽なアクションシーンを大迫力に演じていて、その期待にしっかりと応えています。 ちなみに連載10周年の記念動画では山本千尋が羌瘣役を演じていました。アクション女優の演じる巫舞の再現度が高く、実写映画で彼女の出演を期待する声も多かったようです。

ギャップが魅力の羌瘣のこれからが気になる

映画キングダム 大将軍の帰還、羌瘣、信
(C)原泰久/集英社 (C)2024映画「キングダム」製作委員会

身体の大きな戦士たちがたくさん登場する戦場において、華奢な身体で異質な強さをみせる羌瘣。その生い立ちやエピソードなどを紹介しました。 恐ろしいほど強い彼女ですが、素顔はとても美しく、そのギャップもまた多くの読者を虜にしています。信の片腕として、今後どんな物語が彼女を待っているのか。信との関係も含め、結末が楽しみですね。