2019年4月20日更新

【ネタバレ】実写映画『キングダム』のキャストとキャラを徹底比較 原作を超えた瞬間はココだ!

キングダム
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

『キングダム』がついに実写映画化。実写化ということで気になるのがキャラの再現度でしょう。信、政、王騎など人気キャラにキャストたちはどれだけ近づいている?この記事ではキャスト、ストーリーと原作の比較、さらに映画オリジナルシーンについての解説もしています。

目次

実写映画『キングダム』はどこまで原作に忠実なのか?

週刊ヤングジャンプで連載中されている原泰久の大人気コミック『キングダム』がついに実写映画化。 累計発行部数は4000万部を超えるほどの人気を誇る同作の映画化という事で、大きな注目を集めています。漫画原作の実写映画化で気になるのは、やはりキャラクターの再現度ではないでしょうか?キャラクター再現度が高いだけで、一気に作品の世界観に浸ることができます。

キングダム
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

今回は原作キャラクターと実写化キャストの見た目はもちろん、演技や内面的な共通点についても徹底比較。さらに、原作の名場面や名シーンの描かれ方の違い、映画オリジナルの特筆すべきシーンの解説も紹介。果たして映画『キングダム』は原作にどれだけ忠実なのか?原作を超えた素晴らしい瞬間はあったのでしょうか?

※この記事には映画『キングダム』に関するネタバレが含まれています。未鑑賞の方はご注意ください!

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映画のストーリーはどこまで描かれる?原作と映画のあらすじを紹介

漫画『キングダム』は中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍になることを夢見る戦争孤児の少年・信と、中国統一を目指すのちの始皇帝・贏政(えいせい)とが、強敵に立ち向かいながら夢の実現を目指す物語です。 解禁された映画の本編映像とメインキャストの顔ぶれを見るに、信と政が出会い、クーデターを起こした王弟・成蟜(せいきょう)を討つまでの王弟反乱編が描かれそうです。原作では1〜5巻にあたる部分ですね。

映画『キングダム』あらすじ

キングダム
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

紀元前245年の中国・春秋戦国時代、西方の国「秦」で戦災孤児となり奴隷の身分にあった少年・信と漂は、いつの日か“天下の大将軍”になる夢を抱いていました。そのために剣術の腕を磨いていた二人の前に秦国王に仕える大臣・昌文君が現れ、どういう訳か漂を王宮へ召上げることに。 別々の道を歩み始めた二人でしたが、ある晩突然、漂が瀕死の状態で帰ってきます。事切れる前に漂に託された地図を辿っていくと、なんとそこには漂と瓜二つの顔を持つ秦国王・嬴政が身を隠していました。漂は嬴政の影武者となっており、王都で起こった嬴政の弟・成蟜の反乱によって命を落としたのでした。 それを悟った信は激しく憤りつつも、嬴政を守った漂の意志を引き継ぎ、王座奪還に協力することを決意。やがて嬴政の本当の目標が「中華を統一し、唯一王となる」ことと知り、信は自分と漂の夢をそこへ重ねていきます。

信(しん):山崎賢人

キングダム 信 山崎賢人
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

信は本作の主人公で、大将軍になるという夢を持って、兄弟のように育った漂(ひょう)とたくましく生きている戦争孤児の少年です。漂を失うことになった事件をきっかけに、のちの始皇帝となる政に出会い、やがて飛信隊を率いる将軍にのぼりつめます。 下僕から平民、将軍へと武功をたてて夢を叶えていく、強い意志と将軍としての才を持ち合わせている人物です。

キングダム
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演じるのは山崎賢人。端正な顔立ちを生かした役のイメージが強い彼ですが、泥臭い役も似合うことを今回見せてくれています。暑苦しさを感じるほどの眼力は、生意気で怖いもの知らずな信にぴったり。 信といえば子供ながらに大胆な行動で戦果をあげていくキャラクターです。それだけに、アクションシーンは重要。訓練をつんでから撮影に挑んだというアクションにも期待が高まります。

実際の再現度はどうだった?

原作の信の荒々しさと快活さを、その表情や仕草でわかりやすく表現していた山﨑賢人版の信。朱凶、ムタ、ランカイ、左慈と目の前に立ちはだかる敵と対峙する度に成長していく様子はもちろん、荒削りながらも驚異の身体能力を見せていく信を見事なアクションで演じ切っていました。

嬴政=漂(えいせい=ひょう):吉沢亮

キングダム
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嬴政はもう1人の軸となる人物。中国の統一という大志を抱く幼き頃の始皇帝です。漂は、もともと信と共に生きていた戦争孤児ですが、顔が政にそっくりなことを買われ王宮で影武者として暮らしていました。しかし、クーデターに巻き込まれ命を落とし、信が政と出会うきっかけをつくります。

キングダム  吉沢亮
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

この2役を演じるのは吉沢亮です。原作での政の美しくしなやかな強さを感じさせる表情が、鼻筋の通った綺麗な顔にハマっています。あとはカリスマ性がどれくらい再現されているのかが気になるところ。また、顔はそっくりでも出自や性格が異なる政と漂の演じ分けにも注目したいですね。

実際の再現度はどうだった?

吉沢亮が嬴政と漂の二役をどのように演じ分けるのかが大きなポイントになっていましたが、表情を見ただけでどちらなのかすぐにわかるほどに完璧!奴隷ながらも凛とした漂、国王として凛とした嬴政、この二人の微妙な違いを表情だけで演じ分けていたのは素晴らしいの一言です。

楊端和(ようたんわ):長澤まさみ

キングダム 長澤まさみ
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楊端和は山の民を統べる王です。男性顔負けの圧倒的な力と頭脳を持ち合わせているカリスマで、他の山民族からは"山界の死王"として恐れられています。 民族を先頭で率いて戦う武闘派女王を演じるのは長澤まさみです。癒し系なオーラ漂う長澤ですが、演技には定評のある彼女なら見事に楊端和を演じてくれるのではないでしょうか。 本作が初の本格アクションになるという長澤。そのクオリティ次第で、評価が大きく分かれるかもしれません。それほどまでに、楊端和は強くなくてはならないキャラクターなのです。

実際の再現度はどうだった?

美しくもどんな男よりも強い楊端和を演じた長澤まさみ。その外見は凛々しく、“山界の王”にぴったり。仮面も忠実に再現され、話し方も落ち着いた声で低めにしており、戦闘時でもあまり表情を変えずに堂々と敵をなぎ倒していました。二刀使いのアクションも流れるように美しい!

河了貂(かりょうてん):橋本環奈

キングダム 橋本環奈
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

河了貂は王都を目指す信と政が道中で出会う少年のような女の子です。天涯孤独の少女で、2人の前に現れたときはトレードマークである鳥を模した蓑を着ています。正体はとある種族の末裔で、頼る人がいないなか日々を懸命に生きている人物です。 この役を演じるのは橋本環奈。男の子と間違われる貂を演じるには可愛すぎる印象です。 原作での貂は、次第に聡明な美人軍師へと成長していきます。映画の続編が制作され美人な貂が出てくるとするなら、この配役も納得。子供時代の貂も愛嬌がありかわいらしいですが、彼女が演じるなら大人になった貂も観てみたいですね。

実際の再現度はどうだった?

原作ではコロコロしたマスコット的キャラとして登場する河了貂。映画版では原作よりも色とりどりな羽根で作られた“鳥の蓑”を着て、やはりコロコロ動き回っていました!ムタの吹き矢を使いこなして参戦しています。ただ映画版では、まだ女であることは明かされませんでした。

成蟜(せいきょう):本郷奏多

キングダム 本郷奏多
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

成蟜は政の弟で、クーデターを起こす人物。平民の母を持つ政に次期王位の座を奪われ、並々ならぬ復讐心を燃やしています。政にとっても倒すべき相手ですが、信にとっても彼のせいで大切な漂が死ぬことになってしまったので憎むべき相手といえます。

キングダム
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

演じるのは本郷奏多。鋭い目つきとダークでニヒルな雰囲気が、反乱を企てる権力主義な成蟜そのもの。日頃から陰の雰囲気をまとっている本郷のオーラとも近い部分があるかもしれません。再現度の高さは本作1といえるのではないでしょうか。 平民の血が流れる政を蔑むように見下す表情は、スクリーンでぜひ観たいシーンのひとつです。

実際の再現度はどうだった?

一番原作に外見が近いという前評判通り、本郷奏多演じる成蟜はどのシーンでも見事にあの嫌味な王弟そのもの。尊大なのに臆病なところも、小物感が漂っています。特に最終的に嬴政と相対して拳で殴られるシーンは、かなり原作に忠実な出来栄えです。

王騎(おうき):大沢たかお

キングダム
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王騎はかつて全土に名を轟かせた将軍の1人で、"秦の怪鳥"の異名を持つ伝説的な英雄です。一線は退いているものの、その圧倒的な強さと存在感、人間性に信が憧れている人物でもあります。 分厚い唇とキャラの濃い喋り方が特徴的な王騎を演じるのは大沢たかおです。王騎のようにこってりというよりはさっぱりした顔立ちなだけに、原作の王騎とは少し印象が違います。 体もかなり大きく、見るからに強そうな王騎のあの迫力を、演技でどうカバーしているのか。重要人物で人気もあるキャラクターなだけに仕上がりが気になりますね。

実際の再現度はどうだった?

原作ファンにとっては、大沢たかお演じる王騎ほど再現率が気になるキャラもいなかったでしょう。確かに外見は体も大きくしたという事前準備が活きて、堂々とした風貌。しかしあの独特な話し方は?とドキドキしていたら、なんと少し声が高め!「ンフフ」という笑い方も割と想像通りでした。

騰(とう):要潤

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(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

騰は王騎の副官で、非常に優秀な人物です。王騎が目立つため、騰の活躍は目につきにくいところがありますが、あの王騎の側に仕えている時点で相当な切れ者であることがうかがえます。くりっとした瞳と笑みを絶やさない口元、カールしたヒゲが特徴的なキャラクターです。 つかみどころがない騰を演じるのは要潤。二枚目も三枚目もいける彼なら、ひょうひょうとしてお茶目な部分もある騰が似合いそうです。 裏の裏を考えて行動をしていそうな意味深な表情が多い騰。腹の内をみせないミステリアスな雰囲気はまさに要にぴったり。ハマり役として期待が高まりますね。

実際の再現度はどうだった?

要潤が演じた王騎の副官・騰は、外見的にはカールしたヒゲに工夫が感じられます。登場シーンがあまり多くはありませんが、表情も変えずに黙々と王騎の側に仕える様子は実に騰らしく、もう少し見せ場があっても良かったかもしれません。

壁(へき):満島真之介

キングダム 満島真之介
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

壁は政の筆頭家臣である昌文君の副官で、非常に真面目で根は優しい人物。気さくな兄貴分として、なにかと信のことを気にかけています。優秀な人物ですが、他のキャラクターのように強烈な個性はありません。地道な努力でひとつずつ功績をあげているキャラクターです。 この壁を演じるのは満島真之介。顔の雰囲気は壁よりも優しい印象ですが、人の良さそうな部分が似ていますね。子供と関わるような仕事を志していたこともあるという満島。漂の死に誰よりもつらそうな表情を浮かべていた優しい壁に通じるところがありそうです。

実際の再現度はどうだった?

嬴政への忠誠心厚い昌文君の副官・壁を、原作に近い外見で演じた満島真之介。原作ではより深く信との交流が描かれていますが、映画版では時間の都合上か端折られてはいます。それでも左慈との戦いで信に加勢して深手を負う重要なシーンは、しっかりと描かれていました。

昌文君(しょうぶんくん):高嶋政宏

キングダム 高嶋政宏
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

昌文君は秦の文官のひとりで、政の筆頭家臣です。非常に優秀な人物で、政をはじめ周りからの信頼と評価を得ているだけでなく、将軍としても王騎にその腕を認められるほどの実力者。作品の冒頭から文官としての活躍が目立ちますが、実は文武兼ね備えたキャラクターなのです。 政陣営にとって重要な人物である昌文君を演じるのは高嶋政宏。精悍な顔つきは昌文君に通じるところがありますね。原作では堀の深い顔つきと、強い眼力で戦況を見据えている姿が印象的な昌文君。 高嶋の普段の印象では少し表情のクセが弱いようにも感じられます。本編でどれくらい、あのアクの強い表情を再現できているのかに注目です。

実際の再現度はどうだった?

眼光鋭い嬴政の忠臣・昌文君は、やはり目力の強い高嶋政宏が演じて正解でしょうか。風貌も演技も申し分なく、特に王の避暑地で合流し、嬴政と再会できたシーンの昌文君の「王が生きていて震えるほど嬉しい」感じは、原作同様によく伝わってきます。

バジオウ:阿部進之介

バジオウは楊端和率いる山の民のNO.2という実力者です。二刀流で敵を圧倒する強さの持ち主ですが、もともとはバジ族という戦で全滅した一族の生き残り。かつて楊端和に敗れたことをきっかけにその一族に入りますが、それまでは人の内臓を食べ、言葉も話すことができない野生児でした。 野性味あふれるバジオウを演じるのは阿部進之介。バジオウは基本的にお面をつけたキャラクターですが、お面の下の顔は切れ長な目が印象的です。ワイルドな雰囲気あふれる阿部の雰囲気はぴったりではないでしょうか。特撮作品で鍛えられたアクションにも期待したいところですね。

実際の再現度はどうだった?

阿部進之介演じるバジオウは、最後までお面を取ることはなく、その素顔はわかりません。ただ左慈との戦いで面の下が割れて少し口が見える場面も。また、嬴政たちが山の民と初めて遭遇するシーンではバジオウは山の民の言葉しか話さず、河了貂が通訳するという映画オリジナル設定もありました。

羌瘣(きょうかい)を演じるのはどのキャストがベスト?

映画公式サイトや本編予告映像を確認してもその名前がない羌瘣(きょうかい)ですが、原作では重要なキャラクターです。 原作で羌瘣が登場するのは、映画で描かれると予想される王弟反乱編の後。そのため、羌瘣の名前がどこにも見当たらないのかもしれません。もし実写版で登場するなら、続編でその活躍が披露されることになるのではないでしょうか。

映画にはいない羌瘣ですが、山崎賢人が信役で出演していた連載10周年記念動画には登場しています。演じていたのは山本千尋。羌瘣の巫舞という舞うように敵の首を落とす戦い方を見事に再現していました。 武術で世界上位の成績を収めている実力派アクション女優なだけに、彼女以上の適役はいないのかもしれません。

メガホンを取るのは佐藤信介監督

キングダム
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

本作のメガホンを取るのは佐藤信介です。 彼は、映画「図書館戦争」シリーズや「GANTZ」シリーズ、『アイアムアヒーロー』といった数々のアクション映画を手掛けてきた監督です。大人気漫画が原作でアクションシーンが盛りだくさんの『キングダム』を手掛けるのに最適な監督なのではないでしょうか。 大注目の新作映画『キングダム』。撮影にあたっては、実際に中国ロケが敢行され、原作の世界観が忠実に再現されました。

ONE OK ROCKの「Wasted Nights」が主題歌として作品を盛り上げる

映画『キングダム』の主題歌はONE OK ROCKが歌う「Wasted Nights」です。映画のために書き下ろされた楽曲で、スケールの大きい作品にふさわしい壮大なサウンドが印象的。 ボーカルのTakaは楽曲制作前に一度本編を観たうえで、映像の迫力に負けない楽曲に仕上げたそうです。世界を舞台に活躍するONE OK ROCKが、この作品を盛り上げる力強い援軍となってくれるのではないでしょうか。

【ネタバレ】映画はどれだけ原作に忠実だったのか?

キングダム
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

原作を忠実に再現したシーンはここだ!

漂が信の目の前で力尽きるシーンはほぼ忠実に再現されており、特に信の「漂ー!」と叫びながら慟哭する場面は原作同様涙なしには見れません!続いて信が嬴政と初めて対面するシーンでは、原作とは少し違い、まったく状況を知らない信が朱凶の登場で徐々に現状を把握していきます。 山の民と遭遇する場面では、先述したバジオウが山の民の言葉しか話さないのが違う点ですが、嬴政だけを連れて行く場面もなく、みんな一度に縄に繋がれて山の城へ連行されます。しかしそれ以外はすべてほぼ原作通りで、楊端和が登場するシーンはかなり忠実に再現されていました。 映画で王騎が登場するシーンは、まず昌文君の首を成蟜に差し出す場面と、クライマックスに現れて場を納めるシーンがあります。王騎のシーンは出来るだけ原作に近づけようという心遣いが感じられますが、クライマックスには魏興を一刀両断する代わりに大鉾を振り回して兵士を蹴散らす場面が加えられていました。その場には迫力を出すために風まで巻き起こす演出も!

特筆すべきオリジナルシーンは?

映画オリジナルのシーンで特筆すべきなのは、なんといっても左慈との戦い。原作では信たち精鋭部隊が戦う順番は、右龍の左慈→本殿のランカイでしたが、映画では逆にしています。 そこで左慈に“元将軍”という設定を加え、残虐すぎて将軍の地位を剥奪されてただの人斬りに成り下がった左慈と、大将軍を夢見る信を対比させています。「夢を持つこと」の大切さを語るシーンになっており、劇中でも一二を争う重要場面に改変している点が素晴らしい! また、冒頭に奴隷に売られる前の信を映し出し、通りがかった王騎の軍勢を見て大将軍に憧れる様子も追加。漂が王宮へ移った後に信が一人で修行するシーンも加えられ、その時の石人形の脳天を剣で刺す訓練が左慈との戦いで活きてくるのも、計算された流れで良かったのではないでしょうか。 映画のラストは、信は戦場に出て一歩ずつ大将軍への道を歩む決意を嬴政に伝え、まさにこれから壮大な物語が始まるという期待感に包まれます。最後にそれまでまったく笑わなかった嬴政が、満面の笑みを浮かべるシーンが最高!

続編ありきの「始まりの物語」

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映画好きな原作者・原泰久も脚本チームの一員として加わった本作。納得いくまで詰めたという映画版の物語は、原作の5巻までの内容でまとめてあり、いわば『キングダム』の序章といったところ。 これが英断だったと思うのは、ヘタに原作の良いところばかりを詰め込み過ぎず、あえて続編ありきの「始まりの物語」に徹した点です。これには原作ファンのみならず、映画を観て初めて『キングダム』を知った人にとっても、どうしても続きの物語が観たくなるというもの! 広大な地を求めて中国ロケを敢行し、原作に忠実にキャラクターを作り上げて場面を再現し、物語を無理なくまとめた映画『キングダム』。今後も期待を裏切らず、信と政の歩む道を、ぜひとも続編で見届けたいものです。

実写映画『キングダム』は2019年4月19日公開

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(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

映画『キングダム』の公開は、2019年4月19日。原作者の原が一年以上にわたって脚本会議に参加したことも明かされており、脚本に関しても原作者が満足する完成度に仕上がっています。 原作ファンの期待を裏切らない一本となった、本作をぜひ劇場で鑑賞してみてください。