ユリアのプロフィール
ケンシロウの恋人で身長168cm 体重57kg、B/W/H:86/59/85のモデル体型。
南斗の正統血統であり、母の胎内に一切の言葉、感情を置き忘れたまま生まれましたが、ラオウらとの出会いにより心を開いていく事になります。ラオウ、トキ、シン、ジュウザら、北斗・南斗の多くの男たちをその容姿、慈愛の心により魅惑しました。トキからユリアの話を聞いたマミヤは「男が必ず心引かれる存在」として嫉妬に似た感情を抱いてしまいます。
ケンシロウと共に旅立とうとした時、ジャギに唆されたシンによって連れ去られてしまいます。シンはケンシロウを愛する気持ちを無くさないユリアの関心を引くべく、全てを与えようと暴力と殺戮の限りを尽くし、彼女の為だけの街サザンクロスを築き上げました。
しかし、自分が生きている限りシンの略奪と殺戮が続くであろうことに絶望し、自らの命を絶とうとします。
慈母星のもとに生まれた南斗の家系
南斗正統血統として、南斗の将となるべき定めに生まれたユリアは「慈母の星」を宿星に持つ存在。彼女自身は南斗聖拳の使い手はありません。
兄に天狼星のリュウガ、母違いの兄に雲のジュウザがいます。癒しの力も持っており、厳しい稽古で動けなくなったラオウの痛みを消してやった他、アニメ版では負傷したラオウの部下の傷の痛みを、掌を当てるだけで取り去っています。
ケンシロウとラオウの二人の最終決戦が間近になった頃、天の平定を願う「南斗六聖拳・最後の将」として顔を仮面で隠して現れ、宿星の慈母の力でこの世に光をもたらさんと五車星の力を借り、南斗の城でケンシロウと再会を待ち続けます。
強すぎる男たちのアイドル
ケンシロウの恋人であるはずですが、北斗、南斗の多くの男達がユリアに恋をします。ジャギに唆されたとはいえ、シンはケンシロウに深手を負わせ彼女を強奪。次兄トキは密かにユリアに恋をして、二人を見守ります。
五車星の一人雲のジュウザは腹違いの兄ながら、その事実を知らずに一目惚れ。ユリアの為に命を懸けて戦います。ラオウに至っては南斗最後の将と分かった彼女を攫った上に、愛を知る為にその命を奪おうとまでします。一騎当千の戦士達を引きつけるその魅力はまさに慈母の如くといえるでしょう。
シンに誘拐されて始まる北斗の拳
ユリアは北斗神拳伝承者となったケンシロウと共に旅立とうとします。そこへ現れたシンはケンシロウに深手を負わせて彼女を連れ去り、その愛を得ようと与えうる全てを与えようとしました。自らKINGと名乗り関東一円を支配し、略奪と殺戮の限りを尽くしますが、ユリアは宝石や服などでは「自分の心が変わらない」「あなたは間違っている」と諭します。
しかし、シンの略奪は止まる事は無く、さらにエスカレート。ユリアの為だけの街サザンクロスを築き上げます。シンが自分の愛を得る為に略奪と殺戮続蹴る事に悲嘆し、居城より身を投げて命を絶とうとします。
死んだと思われたユリアでしたが、南斗正統血統を守護する南斗五車星の戦士に傷一つ負う事なく救われたため、ラオウの侵攻を知ったシンから五車星に託くされるのでした。
ケンシロウとのエピソード
ユリアとケンシロウが初めて会ったのはまだ幼少の頃で、師リュウケンから北斗神拳の修行が許されていない幼いケンシロウと、そのケンシロウに禁を破って稽古をつけていたラオウと出会います。
一切の感情と言葉を母親の中に置き忘れた少女だったはずでしたが、ラオウから睨まれた際は感応して手に持っていた鞠を落とし、ケンシロウがそれを拾い優しく渡してやるとユリアは微笑みを浮かべます。このことがきっかけで感情が戻るようになります。
シンに連れ去られた後、ケンシロウはシンの居城から飛び降りて死んだものと信じていたのですが「南斗最後の将」の正体がユリアであることを知り、南斗の都へと向かいます。急ぎ駆けつけたケンシロウでしたがここでも再会を果たす事ができず、ラオウとの死闘の末にケンシロウが勝利した後ようやく彼女はケンシロウと邂逅することができたのでした。
しかし、ユリアは死の病で既に余命僅か数ヶ月となっていた事が分かります。愛を知ったラオウはユリアの秘孔を突いて病状を停止させる事で余命を数年までに延命していました。残る余生を送る安住の地を求めてケンシロウと共に最後の旅に出て、元斗皇拳のショウキに提供してもらった隠れ家でケンシロウと余生を暮らすのでした。
ユリアの声優は誰?
ユリアの声優を担当しているのは青二プロダクション所属の山本百合子です。
堀越高校芸能コースを卒業後、アイドル歌手として芸能界入りします。アイドル時代の同期にはピンクレディーなどがいました。1980年に映画『サイボーグ009 超銀河伝説』で挿入歌「この星の上で」「愛はまぼろし」を歌い、初めてアニメ業界との接点を持つと、翌1981年、『ハロー!サンディベル』で声優デビューを果たしました。
主な出演作品としましては、『超獣機神ダンクーガ 』の結城沙羅、『魔法使いサリー』の夢野サリーなどがあります。どちらかと言えばナレーション業が多いようで、近年でも同年代の他の女性声優同様、ナレーション業を主体としています。