2022年12月20日更新

流川楓はクールながらも熱い心の持ち主!プロフィールや活躍・名言を紹介【スラムダンク】

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『SLUM DUNK』は週刊少年ジャンプで1990年から井上雄彦により連載されたバスケ漫画の金字塔。コミックスの発行部数は1億2000万部を突破し、2022年12月3日には映画『THE FIRST SLAM DUNK』も公開されました。 そして作品屈指の人気キャラクターが、主人公・桜木花道のチームメイトにして永遠のライバル・流川楓です。 流川楓は、非常にオフェンス能力が高くどんな場所からでも点が取れるマルチプレイヤーで、スモールフォワードというポジションにピッタリな選手と言えます。 本記事ではそんな湘北が抱える天才プレイヤー、流川楓のプロフィールや活躍を徹底解説していきます! ※この記事は「スラムダンク」のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

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流川楓(るかわかえで)のプロフィール

名前 流川楓(るかわかえで)
所属 湘北高等学校
学年 1年
身長 187cm
体重 75kg
ポジション スモールフォワード(SF)
誕生日 1月1日

まずは流川楓のプロフィールについておさらいします。 誕生日は1月1日。身長187センチ体重75キロと優れた体格の彼は、その長身を活かしてダンクシュートを披露することもあります。ポジションはSF (スモールフォワード)です。 主人公・桜木花道と同じ湘北高校に通い、バスケ部に所属しています。趣味は睡眠というだけあり、バスケをやっている時以外はずっと寝ていて、妨害されると誰かれかまわず殴りつけてしまうほど。バスケ以外には無頓着で、無口な男です。 高校入学前は、富ケ丘中学でスタープレーヤーとして活躍していました。多数の強豪校から誘いがありましたが、全てを断り、「家が近い」という理由だけで湘北高校に入学したのでした。 口癖が「どあほう」と、口が悪く無礼な行動が多いですが、人一倍負けず嫌いで売られた喧嘩は必ず買います。またバスケのこととなると熱くなってしまい、誰にも止められません。

高校1年生ながら全国トップクラスのスーパールーキー

前述のように中学の頃から名を馳せていた流川。花道と並ぶ湘北高校のエースで、10年に1人の逸材とも言われるほどの才能の持ち主です。どこからでも点数が取れるオフェンスの鬼とも呼ばれ、他校のライバルたちから恐れられています。 そんな彼の弱点は、自分の力のみ信用し1人で試合を進めてしまうところ。協調性に欠けており、最初はチームプレイをするという自覚が足りていませんでした。またスタミナ不足も大きな欠点で、オフェンスに全力を出すと試合終了まで体力が続きません。 しかしその弱点をカバーするために、前半はペースを落として後半戦から本気を出したり、交代をして体力を温存をしたりといった対策が取られていました。また誰よりも負けず嫌いな流川のため、将来を見据えて体力作りに励んでいるのではないかと考えられます。

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桜木花道は終生のライバル!流川とは犬猿の仲

流川を語る上で外せないのが、ライバル心を燃やす主人公の桜木花道。 2人の最初の出会いは学校の屋上でした。流川が堀田ら不良グループと喧嘩をし、そこに桜木軍団も現れたところで初対面しました。同級生の赤木晴子も屋上に駆けつけ、血を流す姿を見て心配します。しかし彼がそれを冷たくあしらったため、晴子を好きな花道が怒り流川を殴りつけました。しかし反撃にあった花道は、一方的にライバル心を燃やしていくことになります。 バスケ初心者の花道はスーパープレーヤー流川の背中を追います。持ち前の才能で追いつこうと必死に喰らいつく姿を見て安西先生は、流川は「新戦力」で花道は「新鮮力」と称賛。 そのライバル意識から、流川は普段桜木にパスを渡すことはありません。なので作中唯一桜木にパスを渡したのは、山王戦の最終局面「左手は添えるだけ…」の場面のみとなっています。 ライバル心を抱く花道がことあるごとに噛みつき、その度に喧嘩になるのが日常茶飯事。しかし彼は本心では花道の努力を誰よりも認めており、時にはアドバイスをすることも。この2人のぶつかり合いながらも互いに切磋琢磨する関係性も、スラムダンクの見どころの1つです。

流川楓名言集!無口な彼の残した台詞とは?

「1つ教えといてやるぜ バスケットは算数じゃねえ」

まずはインターハイ予選の決勝リーグでぶつかった、天才・仙道を擁する陵南との一戦から。 湘北リードで迎えた後半戦。仙道は勝つために追い上げを見せ、1分間に1ゴールずつ決めれば残り30秒で追いつけると言います。 そんな仙道に対し「1つ教えといてやるぜ バスケットは算数じゃねえ」と返す流川。そして仙道を抜き不安定な姿勢からゴールを決めました。 「どうする また開いたぜ」と仙道を挑発できるのが、彼の自信の表れと言えるでしょう。

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「今日もあれやりましょーよ、オレたちはってやつ」

ラン&ガンを得意とする不良校の豊玉とのインターハイ初戦で、事件は起きました。 豊玉のエースキラー・南に認められた流川は、肘鉄を頭に食らい医務室に運ばれます。流川不在で試合を続ける湘北ですが、上手く流れが作れません。控室で安西先生の叱咤激励あった後、彼は戻ってきます。片目を開けられないままですが、「今日もあれやりましょーよ、オレたちはってやつ」と言います。それは作中何度か登場し、湘北メンバーのスローガンのようになっていた言葉。 普段一匹狼の彼から飛び出した、チームの流れを変える意外な発言でした。湘北メンバーは少し驚きますが、「オレたちは強い!!!」と気持ちを新たにし試合に臨みます。

「体が覚えてらっ、何百万本もうってきたシュートだ」

依然続く豊玉との試合。流川はヒジがぶつかったことで左目が開けられないまま試合を続けます。そして状態でパスを受け、そのままゴールを狙います。しかし彼は片目。観客席にいた海南の清田に当然の疑問が浮かびます。「遠近感は?」 「体が覚えてらっ」とそのままシュートを放ち、見事ゴールを決めたのです。身体に染み付いた感覚だけでゴールを決め、「何百万本もうってきたシュートだ」と言ってのけます。 バスケのために膨大な練習量をつぎ込んだことがわかる、彼を象徴する台詞です。

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「どあほう」

流川が口癖のようにいう一言が「どあほう」です。ライバルである桜木との意地の張り合い、時には彼への皮肉や信頼の言葉としてなど、多岐に渡って使われています。 また桜木以外にも、リョータや魚住などに対して心の中で使ったりする場面も見られました。 口癖故に作中で何度も発せられますが、山王戦で桜木からパスを受け取った際に「マグレがあるかどあほう!」と発したりと、重要な場面で出てくることもある為1種の名言となっています。 2022年12月から公開された、新作劇場版の『THE FIRST SLAM DANK』でも、予告から「どあほう」の一声が出た事で、ファンの方からも歓喜の声が聴こえました。

VS山王戦!流川と花道が見せた友情の形

強豪山王との戦い

山王工業高校の沢北とのエース対決は、ファンの間でも有名で通称「山王戦」と呼ばれ原作漫画では25~31巻(最終巻)と長きに渡り描かれた伝説の試合です。 前半から熱い試合が繰り広げられ、湘北の仲間たちが次々に点を入れます。流川と沢北の1対1の対決では、沢北がボールを奪い点を入れると、負けじと流川も点を取り返す展開に。接戦が続きますが、お互い体力温存のために一旦交代します。 前半戦は湘北2点リードの36対34で終え、後半再開。開始早々に沢北が3ポイントを決め、湘北が逆転されます。山王が本気を出し、沢北にブロックされた流川も思うようなプレーができません。次々とゴールを決められ、点差は一気に山王の20点リード。 しかしこんなところで負けられないと仲間たちも力を取り戻します。驚異的な追い上げを見せ、ついに流川のダンクで点差は77対76になり、逆転。しかし沢北も負けじとシュートを決め山王が再逆転します。

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花道との友情が生んだ連携プレー

得点は77対78の1点差です。残り9秒で始まるラストプレー。パスを流川に繋ぎ、ドリブルを仕掛けます。そのままシュートのために跳びますがマークされており、咄嗟にゴール下でシュートの準備をしていた花道へパス。自己中心的なプレーが目立っていた過去の彼からは、考えられない判断でした。そして花道が見事ゴールを決め、79対78で湘北が山王に勝利します。 ゴールを決めた後、真っすぐ歩き出した花道の先にいたのは流川。そして2人は無言で力強いハイタッチを交わします。絶えずいがみあっていた2人がチームのためにプレイすることで、劇的な逆転勝利を収めたのでした。このハイタッチは犬猿の仲の2人が喜びを分かち合う、漫画誌に残る名シーンとなっています。

山王戦のその後は?日本代表になった?

湘北は山王に勝利するものの、次の試合で敗北します。「スラムダンク」の物語は湘北が全国優勝を遂げることなく幕を下ろしました。一体彼はその後どんな道を歩むのでしょうか。 湘北は残念ながら敗退しますが、流川はインターハイ終了後にその才能を評価され、全日本高校選抜のメンバーに選ばれます。嬉しさからか原作最後のシーンで、「JAPAN」の文字が入ったユニフォームを花道に見せつける場面もありました。 また2004年にコミックスの日本国内部数が1億冊を突破したことを記念して、神奈川県の廃校の黒板に作者の井上雄彦が描いた「あれから10日後」というエピソードがあります。ここで各キャラクターの本編後の様子が公開されました。このイベントは、作者のホームページでのみ告知され3日間だけ開催されたもの。TwitterなどのSNSがない時代で、情報を得ることができる人は少なかったはずですが、5000人以上のファンが訪れたそうです。 この黒板漫画で彼の英会話を勉強する姿が描かれており、以前諦めたアメリカ留学をもう一度目指していることが伺えました。

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映画『THE FIRST SLAM DUNK』での活躍

SLAM DUNK スラムダンク
(C)I.T.PLANNING,INC.

2022年12月に公開された新作劇場版、『THE FIRST SLAM DANK』では本作屈指の山場である、山王戦が描かれています。 しかし原作の山王戦は14巻に渡る大作なので、2時間ほどの劇場版に収めるにはカットしなければいけない部分が出てきてしまうのです。 しかし劇場版故のアレンジが盛り込まれた名シーンもあります。それは最後の流川から、桜木へのパスシーンです。 原作であれば桜木の「左手は添えるだけ…」のセリフがありますが、劇場版ではセリフもなく完全な無音となって、緊張感のあるシーンへとアレンジされています。

流川のモデルはマイケル・ジョーダン!天才同士の共通点とは

マイケル・ジョーダンはどんな選手?

流川はあの世界的バスケットボール選手のマイケル・ジョーダンがモデルになっています。左腕に付けたリストバンドや赤のユニフォームなどが共通の特徴です。 マイケル・ジョーダンは「バスケットボールの神様」と呼ばれるほど伝説的な存在です。彼は驚異的な身体能力を有しており、ダンクシュートやジャンプシュートでの跳躍は滞空時間が非常に長く、宙を歩いているようだとも言われます。また非常に負けず嫌いな性格としても知られており、重度の食中毒で高熱を出しながら試合に出場し、チームを勝利に導いた逸話も残っています。 そんなマイケル・ジョーダンと流川はプレースタイルに加え性格まで似ています。さらにドリブルやシュートフォームは本当にそっくりです。伝説的な存在をモデルにしている彼もまた、天才的なプレイヤーでしたね。

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流川の履いていたバッシュ!

流川が作中で使用していたバスケットシューズはNIKEの「AIR JORDAN 5」。実在しているものなので、彼に憧れて買った人もいるのではないでしょうか。現在は彼の履いているオリジナルカラーは入手困難となっており、根強い人気を誇るため、次に発売された際には争奪戦が予想されます。

流川の魅力を紹介!イケメンながらにバスケバカ?

かっこよすぎてファンクラブ「流川親衛隊」が作られた

普段のやる気のなさとスイッチが入った時のギャップがたまらないと女子に大人気の流川には、本人非公認のファンクラブ「流川親衛隊」が存在します。親衛隊の面々は試合となるとハチマキを巻きポンポンを持って応援し、流川のファインプレーには涙を流して歓喜します。 当人は女子たちから好意を寄せられていることには興味がなく、バスケに夢中。しかしそんなところも女性陣の人気を呼ぶ一因となっているようです。

クールだけど実は熱い!バスケへの情熱は随一

常に無口で無愛想な流川ですが、時に熱い一面を見せることもあります。 そんな彼の様子が伺えたのが、三井を始めとする不良たちが体育館を襲撃し宮城がやめるように頼んだ際の出来事。宮城を笑い、不良の鉄男がバスケットボールにタバコを押し当てます。するとせせら笑う三井に向けて飛んでくるボール。「はずれた」と、ボールを投げたのは流川でした。 しかしバスケ部が体育館で暴力を振るったとなれば、公式試合の出場停止、もしくは廃部の可能性があります。脅す三井に対し、花道は「ゴマカす!」、流川は「モミ消す!」と珍しく息の合う2人の姿が見られました。 タバコをボールに押しつけられて黙っていられないあたり、彼のバスケへの愛情が伝わります。普段はクールですが、バスケや仲間のこととなると熱くなるようですね。

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アニメで流川を演じたのは声優の緑川光!クールな演技に人気の火が点いた

アニメ「スラムダンク」は緑川光

緑川光

アニメ「スラムダンク」で流川楓の声を演じたのは、声優の緑川光です。1968年5月2日生まれの緑川は多くのアニメに出演しており、特に2枚目な流川役を務めて以降、『新機動戦記ガンダムW』の主人公ヒイロ・ユイのようなクールな役柄を多く演じています。 緑川演じる流川は特に女性からの人気が高く、彼の代表的なキャラクターとなっています。原作時点で*クールさが魅力的だった彼を、声だけでキザさと熱さを完璧に表現していたことが、人気を獲得した理由と言えるでしょう。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』では神尾晋一郎が演じる

神尾晋一郎

2022年12月から公開された劇場版『THE FIRST SLAM DANK』からは声優が変更され、神尾晋一郎が演じています。 代表作としては『ヒプノシスマイク』の毒島メイソン理鶯役、『あんさんぶるスターズ!』の鬼龍紅郎役などで知られています。 「常に企んでる」と言われ、全部をピンク色に聴かせるような魅惑的な声が特徴です。先代の緑川光が演じた2枚目でミステリアスな流川の印象を、上手く引き継げるような声質だと言えますね。 劇場の大スピーカーから「どあほう」とピンク色の声で言われたら、悶絶する事間違いなしでしょう。

「スラムダンク」流川楓は花道と対を成すライバルキャラクター

本記事では『SLUM DUNK』随一の人気を誇る流川楓を紹介しました。流川のプロフィールや活躍、名言を通して、彼の魅力を再確認できたでしょうか。 主人公の桜木花道と正反対のように見えて、似た者同士なところもありました。寝ている姿やクールな印象が強いですが、バスケには熱い思いを抱いています。根強い人気を持つ流川は、外面だけでなく誰よりもバスケに真摯に打ち込むその内面こそが魅力の秘密ですね。