2023年6月21日更新

「スラムダンク」の最終回はひどい?その後や試合の勝ち負けをネタバレ解説

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SLAM DUNK スラムダンク
(C)井上雄彦・アイティープランニング・東映アニメーション

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宮城リョータ視点から山王工業戦を描いた映画『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年)が日本を超えてアジアで大ヒットしています。映画のヒットにより漫画の最終回、そして漫画とは異なる内容となっているアニメの最終回が再び脚光を浴びています。 現在、原作漫画は残念ながら電子書籍で配信されていませんが、アニメはVODの配信サービスで見ることができます! この記事では漫画・アニメの最終回を詳しく解説!さらに登場人物のその後や打ち切りの噂、読者の声など徹底的に深掘りしていきます。

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【終了】原作とアニメの最終回はいつ?

スラムダンク
(C)井上雄彦・アイティープランニング・東映アニメーション
原作漫画 31巻・276話(1996年6月17日)
アニメ 101話(1996年3月23日)
最終回について
  1. 原作漫画とアニメでは対戦相手が違う
  2. アニメはオリジナルストーリーが最終回
  3. 漫画はインターハイ2回戦まで、アニメはインターハイ前まで
  4. どちらも唐突な最終回を迎えている
  5. 打ち切りだったという憶測がでている

スラムダンクは漫画とアニメで最終回の内容が異なり、最後の対戦相手も違います。インターハイまで描いたのが漫画、インターハイ前で終わったのがアニメです。漫画もアニメも唐突な終わり方をしており、当時からファンの間で打ち切りではないかと噂されていました。

【原作漫画】最終回のネタバレあらすじ:最後の試合で負けた?

インターハイ県予選では決勝トーナメントで王者・海南に惜敗するも、陵南に勝利して全国大会出場を決めました。 全国大会1回戦の豊玉戦ではラン&ガンスタイルの真っ向勝負に勝利。2回戦は高校バスケの頂点・山王工業との1戦に決まります。

山王工業との戦い

湘北は前半を36−34とリードして折り返すも、山王のゾーンディフェンスや沢北・河田の活躍で後半は一転20点差に。 負けが濃厚な中、安西先生から「諦めたらそこで試合終了ですよ」と言われ、やる気を取り戻した桜木を中心に湘北は怒涛の追い上げを見せます。しかしルーズボールに飛びついた桜木は負傷し、交代を余儀なくされてしまい……。

伝説のハイタッチ

残り24秒で桜木からパスを貰った流川がシュートを決め、ついに77−76と湘北がリードしました。しかし残り10秒で沢北のシュートが入り77−78と逆転。すると桜木はゴールにダッシュ、スローインを受けた流川はドリブルでディフェンスを引き付けます。そしてフリーの桜木へパス。 桜木は「左手は添えるだけ」とつぶやきながらジャンプシュートを決め、79−78の大逆転で勝利しました。桜木と流川は歩み寄り、無言で思いっきりハイタッチを交わしたのです。

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愛和学院に敗北

勝利の余韻に浸る中、今大会の目玉になるであろう湘北は雑誌の記念撮影を行います。しかしその写真が使われることはなく、桜木が負傷し他のメンバーも山王戦で消耗した湘北は3回戦・愛和学院戦で嘘のようにボロ負けして大会をあとにしたのです。 盛り上がりが最高潮の中、愛和学院戦は一切試合の描写もなく終わったことで読者から賛否両論がまき起こりました。

試合後の進路

桜木花道 リハビリ療養
流川楓 世代別の日本代表入り
赤木剛憲 部活引退
木暮公延 部活引退
宮城リョータ 新チームのキャプテン就任
三井寿 冬の選抜大会を目指す
海南大附属高校 インターハイ2位に入る
翔陽高校 インターハイ後も3年が残る

新しくバスケ部マネージャーになった晴子から花道への手紙でその後が明かされます。赤木たちが去ったバスケ部は新キャプテンの宮城がチームを引っ張り始めました。 インターハイは海南が2位で終わっていますが、優勝校については作者の井上雄彦が「作中に出てこない高校」と明らかにしています。

【アニメ】最終回のネタバレあらすじ:え!これで終わり?

インターハイ全国大会出場を決めた湘北、桜木は安西先生と体育館で2万本のシュート合宿へと入ります。赤木達は静岡で常誠との合同合宿に向かいました。そしてインターハイまで残りわずか、それぞれが成長して湘北の体育館に帰ってきます。

ドリームチーム結成

湘北が最後の練習をする中、翔陽の藤真・花形・長谷川陵南の彦一が激励に訪れます。合宿の成果を見せたい桜木の提案により翔陽・陵南の混合チームと練習試合が組まれました。さらに彦一の呼びかけで板前修行中の魚住、そして試合途中から仙道も集まりドリームチームとの対決が実現したのです。 ベンチだった桜木は木暮の転倒から強引に交代して出場。合宿で身につけたはずのジャンプシュートを放ちますが、ボールは観客席へと飛んでいってしまいます……。

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決まった!花道の合宿シュート

桜木はめげずに合宿シュートを狙い続けますがボールカットやトラベリングでシュートすら打てません。さらに後半、陵南の福田まで到着し混合チームに逆転を許す展開に。 6点差で負けている終盤、桜木は再び合宿シュートを狙い……ついにシュートを決めて見せます。相手チームからまぐれと言われる桜木はさらに合宿シュートを決め、最後はスラムダンクで勝利を手繰り寄せたのです。 試合翌日、湘北メンバーがインターハイに向けてホームで電車を待つシーンで幕を閉じました。

アニメの最終回をチェック!

【違い】原作漫画とアニメの最終回を比較!打ち切りとの噂は?

SLAM DUNK スラムダンク
原作漫画(全276話) 桜木花道が湘北バスケ部に入り、県予選を突破。 インターハイ全国大会2回戦の山王工業戦まで。
アニメ(全101話) インターハイ全国大会直前までは原作23巻までと同じ。 全国大会直前に行われた翔陽・陵南混合チームとの練習試合まで(オリジナルストーリー)。

なぜ最終回が違うのか

放送時期は3ヶ月ほどしか変わりませんが、原作漫画は276話あるのに対してアニメは101話しかありません。またアニメの98話から放送された翔陽・陵南混合チームとの対戦はオリジナル脚本で制作されました。 唐突な最終回に打ち切りだったのではと噂されています。視聴率の低下や作者と編集部の確執などさまざまな理由が囁かれていますがその真意は分かっていません。

原作の連載終了は作者の意向?

原作終了について作者の井上雄彦は「山王戦より面白い試合は描けないと思っていた」「前の試合よりもつまんない試合は絶対描きたくない」という理由から既にインターハイの対決を考えていた時から終わりを決めていたとも語っています。 一番の盛り上がりと言っても良い山王戦での連載終了には編集部も反対したそうですが、井上氏の思いが強く終了となりました。

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最終回は別にあった?

原作では3回戦であっけなく敗れる湘北ですが、ネット上では湘北がインターハイ決勝で敗れる別シナリオがあったと噂されています。しかし関係者と言われる方のSNS発信で証拠もないため、信ぴょう性はありません。 また2004年に企画の一環で10日後のショートストーリーが描かれており、こちらを真の最終回と見るファンもいます。

【ひどい?】原作・アニメ最終回に対する感想

原作はスポーツ漫画史に残るほどの熱量で描かれた山王戦後に、写真1枚と数行の文章で3回戦敗退だけ伝えられるという衝撃的な終わりを迎えました。 アニメは大会数日前の練習試合で終わるというさらに唐突な最終回となっています。代わりにラストは晴子の「(全国制覇は)ただの夢ではないに違いない」という未来への希望を抱かせる言葉で締めくくられました。

吹き出し アイコン

個人的に原作の終わり方はあり!山王工業戦から尻すぼみになっていく方が嫌かな。ご都合主義ではなく、どんなに努力していても負けるときは負けるし、そこからどう立ち上がるかが大事ということを教えてくれる良い教材だと思う。

吹き出し アイコン

アニメがインターハイ前で終わったのは残念だったなぁ。山王戦ラストの攻防をどうやって当時の画で表現していたのか見たかった。でも『THE FIRST SLAM DUNK』で別角度から20数年後に山王戦を見られた感動は忘れられません。

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【その後】最終回から10日後

2004年に『SLAM DUNK』1億冊突破を記念して廃校の黒板に「あれから10日後ー」と題したショートストーリーが描かれました。桜木や流川といった主要メンバーから他校の様子まで当時描かれた10日後の様子をまとめて紹介します!

桜木花道

桜木から晴子に手紙が送られます。依然としてリハビリに励む桜木はリハビリ界の頂点にたっていると冗談を言えるほどの元気はあるようで、晴子も手紙を見て「くすっ」と笑ってしまいます。 担当医から日本人初のNBAプレーヤー誕生のニュースを聞き「次に行くのは俺だ」と答える桜木。行けるのかと問われ「天才ですから」と返しました。

流川楓

午前8時、練習を終え自転車にまたがります。流川がイヤホンから聞いているのは音楽ではなく英語のリスニングでした。 しかも「Yo, what's up man?」とだいぶ砕けた英会話を勉強している様子。もしかしたら将来のバスケ留学に備えて生きた英語を勉強しようとしていたのかもしれません。

赤木・木暮

赤木の脳内は「バスケがしてえ!!」という欲求で埋め尽くされています。そんな赤木を見てバスケに誘う木暮は「ボールの感触とかあの音とかすぐに恋しくなっちゃうんだよな……」としみじみした表情を見せました。 頑なに部活には行かないと言う赤木を横目に木暮は小走りで体育館へ。悶々とした気持ちは限界の様子ですが、赤木の選択はいかに?

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宮城リョータ

2年の教室に宮城の姿はありません。またしても授業をサボった宮城は学校の屋上にいました。その手元には「上司が鬼とならねば部下は動かず」「リーダーの条件」などリーダーシップ論の本ばかり並んでいます。 そして最後に一言「よーし、鬼キャプテンで行くか……!!」。この時、新キャプテンの方針が決まったようです。

三井寿

チーム残留が決まった三井は5時半より前からシュート練習をしています。赤木が抜けてリバウンド力が落ちたチームを勝たせるためシュート決定率を上げようと努力しているのです。 そして頑張る理由はもう1つ。赤木のように学力がないため、冬の選抜で目立ってなんとしても大学の推薦を勝ち取ろうと野望を燃やしていました。

彩子・安西先生

朝6時、安西先生が1人走っています。すると向こうから見覚えのある女子高生が……。ランニング中の彩子にばったり遭遇しました。 安西先生は「医者に言われてダイエットを……」と言うと彩子も「実はあたしも、すこーしですけど」と同じくダイエットを告白。恥ずかしい現場に遭遇し、お互い見なかったことにして別れていきました。

桜木軍団

桜木の試合もなく暇な桜木軍団。全員が何か言いたげな表情の中、メガネの高宮望が口火を切り「おめーらもよう……じぶんの何か見つかるといいな」とつぶやきます。すると全員から「おめーもな」とツッコまれてしまいました。

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桑田・岩井・佐々岡

午前5時、赤木の枠を狙う1年生は早朝からランニングに出ています。走りながら彼らの胸のうちには「俺たちだってチャンスがないワケじゃない」「やるぞ」と闘志が湧いていました。しかし体育館に着くとレギュラーの三井がすでに練習していたのです。

翔陽高校

冬の選抜は1枠しかありません。湘北や海南に勝つため変化が必要となった翔陽では花形がメガネを変え、長谷川が坊主頭に。そして藤真は口元とあごにヒゲをはやして登場しました。外見から大きな変革をスタートした翔陽の運命はいかに……。

陵南高校

新キャプテン仙道が釣りに出かけてサボるため、引退した魚住がキャプテン代理を強引に引き受けます。部活内ではキャプテン交代の噂が。そんな中、植草はギクシャクするチームをまとめ虎視眈々とキャプテンの座を狙っていました。

海南大付属

海南の強さを探りに来た彦一の姉・弥生は、波に乗る牧を発見し色黒の秘密を解明。さらに犬を散歩中の清田に遭遇し驚異的な身体能力の秘密を垣間見ました。そして最後はただ普通に走る神の姿が。変な練習ばかり取材したせいで、彼こそ強さの象徴と決めつける弥生でした。

田岡・高頭

ギラリとにらみ合う田岡と高頭は、国体について腹の探り合いをしています。高頭が今年は海南・陵南・湘北・翔陽の混成チームを提案しました。選手選考の妄想で一瞬穏やかになる2人ですが、どちらが監督をやるかで再び緊迫した空気が流れ……。

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山王工業

浮かない顔の深津は「ぴょん」に代わる新たな接尾語を探しています。河田美紀男は丸ゴリこと兄・雅史から3ヶ月徹底的に鍛えると宣言されました。そして部活を引退した沢北は飛行機内で英会話帳片手に悪戦苦闘、家族への感謝を胸に飛び立ちます。

『スラムダンク』は漫画もアニメも突然の最終回だった!

原作漫画とアニメ両方の最終回がここまで長い間、賛否両論飛び交っている作品は多くありません。山王工業戦の試合が完璧だったからこそ「その続きを見たい」「アニメで動く山王戦を見たかった」という声が大きくなったのでしょう。 『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年)で再び脚光を浴びているスラムダンクを、今一度見返してみてはいかがでしょうか。

湘北高校の雄姿を振り返るなら