2020年3月3日更新

車が印象的な映画11選 ド派手なカーチェイスや緊迫のレースなど興奮が凝縮された良作を紹介【2020年最新版】

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車好き&カーアクション好きにおすすめの映画を紹介

ド派手なカーアクション、緊迫したカーレース、ズラリと並ぶ高級車!車好きにはたまらない車を題材にした映画は、これまでにも数多く作られてきました。 カーアクションやカーレース映画というジャンルから離れ、ヒューマンドラマやコメディ、スリラーといった他のジャンルでも車が印象的に登場する作品は多々あります。 この記事では、そんな車やカーアクション好きな人におすすめの「車が印象的な映画」を紹介。「ワイスピ」や「トランスポーター」シリーズなど王道カーアクション映画の他、ciatr厳選の「車のシーンがインパクト大な映画」も最後にお届けします。

1.『フォードvsフェラーリ』(2020)

白熱の1966年ル・マン!王者フェラーリに挑戦したフォードの男たち

ル・マン24時間耐久レースの覇者フェラーリへのフォードの挑戦を描いたカーレース・ドラマ。フォードからその挑戦に参画するよう依頼されたカーデザイナーのキャロル・シェルビーをマット・デイモン、イギリス人レーサーのケン・マイルズをクリスチャン・ベールが演じました。 シェルビーはアメリカ人で初めてル・マン優勝を経験し、引退後はコブラやシェルビーなど数々の名車を創った人物。そんなシェルビーがチームに引き入れたのが破天荒な性格のマイルズでした。 本作の大きな見どころはシェルビーとマイルズの熱い友情はもちろん、二人が作り上げたフォードGT40の走りっぷりと白熱のル・マンのレースシーン。轟音とレーサーの視点によるカットが、自分が運転しているかのような臨場感を生んでいます。

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2.『ベイビー・ドライバー』(2017)

驚異のドライブテクニック!逃し屋ベイビーの音楽カーアクション映画

ベイビー・ドライバー
© 2017 TriStar Pictures, Inc. and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.

音楽によって天才的なドライバーに変身する「逃し屋」のベイビーを主人公とした、エドガー・ライト監督・脚本によるカーアクション映画。ベイビーをアンセル・エルゴート、彼の恋人デボラをリリー・ジェームズが演じています。 事故の後遺症で耳鳴りに悩まされているベイビーは、常にお気に入りの音楽が入ったiPodが欠かせない、犯罪者の逃亡を助ける逃し屋。音楽に乗って運転することで天才的なテクニックを発揮します。デボラと出会い、犯罪から足を洗う決意をしますが、ボスは彼を手放す気はなく……。 音楽とカーアクションの見事な融合が素晴らしい本作。ベイビーのプレイリストも最高の出来ですが、なんといっても必聴必見なのは冒頭のカーチェイス。ベイビーの凄テクとマッチした音楽が一発で頭に入る名シーンです。

3.『60セカンズ』(2000)

60秒でどんな車も盗む伝説のエキスパート!24時間で高級車50台を盗め

ドミニク・セナ監督のクライム・カーアクション映画で、1974年の映画『バニシングin60″』のリメイク作。ニコラス・ケイジがどんな車も60秒で盗み出す超高級車窃盗のエキスパートである主人公メンフィスを演じ、その恋人スウェイ役でアンジェリーナ・ジョリーが出演しています。 窃盗から足を洗ったメンフィスの元に、彼の弟が事件に巻き込まれて危機が迫っている知らせが。弟を守るため、超高級車50台を24時間内に集める仕事を引き受けます。 見どころはメンフィスが盗み出す超高級車たち。1台ずつ女性の名前を付けて繊細に扱ったりと車好きならではの発想も愛おしいところですが、特にメンフィスがエレノアと呼ぶ1967年型シェルビー・マスタングGT500の美しさは必見です。

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4.「ワイルド・スピード」シリーズ(2001〜)

王道カーアクション映画シリーズのキング!スピンオフも大ヒット

『ワイルド・スピード MEGA MAX』
©️Supplied by LMK/zetaimage

2001年の『ワイルド・スピード』から始まり、2020年には9作目が公開するカーアクション映画シリーズ。2019年には、シリーズに途中参入したキャラクターの二人、ルーク・ホブスとデッカード・ショウのスピンオフ映画も公開されました。 シリーズを通してドムこと凄腕ドライバーの主人公ドミニクを演じているのは、ヴィン・ディーゼル。相棒のブライアンを演じたポール・ウォーカーが7作目撮影途中で事故死し、その悲しみを乗り越えて8作目から三部作の最終章をスタートさせました。 このシリーズ最大の特色は、初期の改造車によるストリートレースから、次第にスケールアップしていくド派手なカーアクション。7作目で空から車を飛ばしたり、8作目では氷上で潜水艦とバトルしたりともう大変!9作目「ジェットブレイク」では一体何と戦うのか、気になるところです。

5.『TAXi』(1998)

改造タクシーがマルセイユの街を疾走!大人気カーアクション・コメディ

リュック・ベッソン製作によるカーアクション・コメディの人気シリーズ。1998年の1作目『TAXi』から2018年の『TAXi ダイヤモンド・ミッション』まで5作品が制作されました。 フランスの港町マルセイユを舞台に、スピード狂のタクシー運転手のダニエルが愛車のプジョー・406を改造しまくり、事件に巻き込まれながら街中を疾走する姿をコミカルに描いています。 とにかくダニエルのとんでもない改造の数々が最高!ボタン一つでレーシングカー並みの能力を発揮します。1作目一番の見どころは、メルセデス・ベンツに乗る強盗団「メルセデス」との対決です。

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6.『トランスポーター』(2003)

ジェイソン・ステイサム主演!愛車BMV735iを駆使する運び屋フランク

トランスポーター
©︎Twentieth Century Fox/Photofest/zetaimage

リュック・ベッソン製作・脚本×ジェイソン・ステイサム主演のカーアクション映画。愛車BMV735iで何でも運ぶプロの運び屋フランク・マーティンを主人公とした人気シリーズです。 高額な報酬と引き換えにどんな物でも運ぶフランクは、自分に厳しい3つのルールを課し、元特殊部隊という経歴と天才的な運転技術を活かしてプロの仕事を行います。しかし1作目では依頼品が生身の女性で、ルールを破って依頼品を開けてしまい、トラブルに巻き込まれていきます。 カーアクションはもちろん、バスやボートや小型飛行機など様々な乗り物で披露するアクションは見応え十分。シリーズは2015年までに3作の続編と1作のリブート作品が製作されました。

7.『スピード』(1994)

時速80km/h以下は即爆発!爆弾魔とSWAT隊員の対決を描くノンストップ・バス・アクション

スピード 1994
©︎20th Century-Fox/Photofest/zetaimage

ヤン・デ・ボン監督のデビュー作で、主演のキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックを一躍スターに押し上げたアクション・スリラー。デニス・ホッパー演じる爆弾魔ペインとキアヌ・リーブス演じるSWAT隊員ジャックの攻防戦を描いています。 時速80km/h(50マイル毎時)を下回ると爆発する爆弾が仕掛けられた路線バスに乗り込んだ、LA市警のSWAT隊員ジャック。爆走するバスの中で犯人との心理戦を交わしながら、バスの乗客たちの脱出を画策します。 次々バスを襲う危機に、手に汗握る展開が正にノンストップ!特にバスが道路の途切れる工事区間15メートルをジャンプするシーンは圧巻です。またクライマックスの地下鉄の暴走シーンも、大迫力のラストシーンを作り出しています。

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8.『ドライヴ』(2012)

新ハードボイルド・ヒーロー誕生!ライアン・ゴズリングが寡黙なドライバーを演じる

ジェイムズ・サリスの同名小説を原作とした、ニコラス・ウィンディング・レフン監督によるクライム・サスペンス。ライアン・ゴズリングが、昼間は自動車修理工兼カースタントマン、夜は逃し屋稼業をする寡黙なドライバーを演じています。 同じアパートに住む子持ちの人妻アイリーンに好意を抱いたことから、その夫を助けるために裏社会の事件に巻き込まれていくドライバー。彼には名前はなく、終始ハードボイルドで硬派な姿勢を崩さない不思議な魅力を持つ男です。 天才的な運転技術を持つドライバーですが、端的に彼のテクニックと姿勢を示しているのが、冒頭のカーチェイス。『ベイビー・ドライバー』とは真逆な、寡黙なドライバーらしい緩急つけた“静かな”カーアクションに惚れ惚れしてしまいます。

9.『ミニミニ大作戦』(2003)

ミニ・クーパーが大活躍!痛快クライム・カーアクション

1969年の同名イギリス映画をマーク・ウォルバーグ主演でリメイク。シャーリーズ・セロンやジェイソン・ステイサムなど豪華キャストが共演したクライム・カーアクションです。 チャーリーが組んだ強盗団はベネチアにある最新型金庫の50億円を奪取する計画を立てますが、仲間の裏切りを受けて失敗。その一年後、再奪取を目論見ます。 この計画で大活躍するのが、小回りの効く小型車ミニ・クーパー。赤白青と色鮮やかな三色のミニ・クーパーが、ロスの街を所狭しと金塊を積んで駆け巡る痛快なカーアクションは必見です。

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10.『ラッシュ/プライドと友情』(2014)

伝説の1976年F1グランプリ!ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの友情

性格も走りも正反対の二人の実在のF1レーサー、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントのライバル関係と友情を描いたカーレース・ドラマ。ラウダをダニエル・ブリュール、ハントをクリス・ヘムズワースが演じました。 1976年のF1世界選手権で王座を争ったラウダとハント。悪天候に見舞われたドイツGPでのラウダの大事故とわずか42日後の復帰劇も含め、F1史に残るレースは全編ほぼ事実に忠実に描かれています。 監督のロン・ハワードが特にこだわったのは、F1シーンの撮影。F1レーサーたちが実際のサーキットで本物のマシンを走らせて撮影が行われ、1976年当時の記録映像とCGも組み合わせ、リアルなレースシーンを映画ならではの手法で作り上げました。

11.『スクランブル』(2017)

スコット・イーストウッド主演!高級車強盗団フォスター兄弟の華麗なる計画

クリント・イーストウッドの息子スコット・イーストウッド主演のクライム・カーアクション。アンドリューとギャレットのフォスター兄弟をスコット・イーストウッドとフレディ・ソープが演じ、アンドリューの恋人ステファニー役でアナ・デ・アルマスが出演しています。 完璧に美しく盗むことをモットーに、高級クラシックカーを専門に盗むフォスター兄弟。ある作戦の失敗からマフィアのモリエールに囚われた兄弟は、敵対するマフィアから「走る芸術品」といわれる62年型フェラーリ250GTOを一週間で盗むミッションを課されてしまいます。 特筆すべきは希少な世界の名車の数々が一堂に会すること!世界に2台しかない37年型ブガッティを走るトラックから盗む冒頭シーンやクラシックカーのカーチェイスはあり得ないとはいえ、目の保養になること間違いなしです。

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ciatr厳選!車のシーンがインパクト大な映画【ネタバレ注意】

ここからはciatr厳選の車が主題ではないものの、車登場シーンがインパクト大な映画を紹介していきます。

『アメリカン・グラフィティ』(1974)

アメリカン・グラフィティ
©️MCA/Universal Pictures/Photofest/zetaimage

ベトナム戦争前の1962年、田舎町のある一夜を描いた車とロックンロールに彩られた青春映画。ジョージ・ルーカスが自身の高校時代を元に制作し、監督・脚本を務めました。 カリフォルニア州モデストに住むカート、スティーブ、テリー、ジョンの4人は、いつもダイナー「メルズ・ドライブイン」に集う気の会う仲間。それぞれがカスタム・カーを持ち、高校卒業後の最後の自由な時間を夜のクルージングとガール・ハントに明け暮れていました。 本作の魅力はやはり古き良き時代のアメ車たち!スティーブのシボレーはテリーのガール・ハントに大活躍し、ジョンは自慢の改造車デュース・クーペを乗り回します。特にジョンはドラッグレースの王者で、ハリソン・フォード演じるボブとのレースも見どころです。

『クラッシュ』(2006)

『ミリオンダラー・ベイビー』の製作・脚本で著名なポール・ハギスの監督デビュー作。多様性の街ロサンゼルスを舞台に、様々な階層や人種の人々が複雑に交錯していくヒューマンドラマです。 この物語には人種と車と銃という3つの要素が大きく作用しており、特に車は異なる環境の人たちを繋ぐ役割を果たしています。劇中で起こる自動車事故は、正に人種間の衝突=クラッシュをそのまま暗喩しているのです。 印象的かつ作品のテーマを示しているのは、人種差別主義者のロス市警警官ライアンが、黒人女性クリスティンが事故で車に閉じ込められる中、危険を顧みず助けようとするシーン。誰もが誰かを傷つけながら、誰かを助けたいと願っている人間の複雑な本質を描いた感動の場面です。

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『渇き。』(2014)

第3回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した深町秋生の小説「果てしなき渇き」を原作としたクライム・サスペンス。監督は『告白』の中島哲也、主演は役所広司が務めました。 離婚した妻から娘の加奈子(小松菜奈)が失踪したことを聞き、行方を捜し始めた元刑事の藤島(役所広司)。しかし捜索するうち、娘の恐ろしい本性を知ることになり、藤島自身も暴走していきます。 藤島が乗る日産グロリアが冒頭からフィーチャーされ、それ以降捜査の足となり凶器となり、藤島を助ける重要なアイテムとなります。何しろ冒頭から浮気相手の車にグロリアで突っ込んでいるくらい!藤島の凶暴性を可視化したのが、このゴツいグロリアなのかもしれません。

『アウトレイジ』(2010)

北野武監督がバイオレンスに回帰した、「全員悪人」のヤクザたちが繰り広げる権力闘争を描く15作目の監督作。その後シリーズ化し『アウトレイジ ビヨンド』(2012)、『アウトレイジ 最終章』(2017)が製作されました。 ビートたけしが主人公の大友組組長・大友に扮し、一癖も二癖もあるヤクザたちには椎名桔平や國村隼、石橋蓮司など豪華キャストが集結。三浦友和と加瀬亮がそれまでのイメージを一新する悪党ぶりを見せています。 北野作品の真骨頂であるヤクザ・バイオレンスを彩るのは、ひたすら真っ黒ないわゆる“黒塗り”車の数々。シーマ、メルセデス・ベンツ、センチュリーなど見るからにゴツい車体のものや、クラウンやレクサスなど納得の高級車ばかりです。 劇中最大のインパクトは、椎名桔平演じる水野がトヨタ・マークXの後部座席に座らされて処刑されるシーン。『渇き。』同様、車が凶器になるという恐ろしい場面が目に焼き付いて離れません。

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おすすめカーアクション映画からインパクト大の車映画まで

「ワイスピ」シリーズや「トランスポーター」シリーズなど王道のカーアクション映画から、「TAXi」シリーズのようなコメディタッチのもの、『フォードvsフェラーリ』や『ラッシュ/プライドと友情』などカーレースのアツい世界まで様々な車映画を紹介してきました。お気に入りの一本は見つかったでしょうか? カーアクション映画だけでなく、車が重要な役割を果たす作品も、紹介したもの以外でも多くの名作があります。これから映画を観る時は、今まで以上に劇中に登場する車に注目して鑑賞すると、また違った発見があるかもしれませんね。