平川大輔のプロフィール
平川大輔は1973年6月4日生まれ、新潟県新潟市出身です。新潟明訓高等学校を卒業後、勝田声優学院で学びました。2014年までは、メディアフォースに所属し声優活動をしていましたが、事務所破産に伴い現在はフリーランスになっています。
もともと子供好きで、以前は保育士志望でした。それがさらに飛躍して、子供が楽しめるアニメの声優になること思いつくに至ったそうです。その志は今も全く変わらないことが、最近のコメントでもよくわかります。
実はずっとやりたいと思っているのは、お子さんへの絵本の読み聞かせ。絵本とか童話とかの読み聞かせをずーっとやってみたいと思っていて……。朗読とはちょっと違うんだけど、それが、生なのかCDなのかは別にしてやってみたいです。
ニックネームは、「ひらりん」。また、声優仲間の小野大輔からは「お兄ちゃん」と命名され、そう呼ばれることもあるようです。
デビュー当時は、名前すらない役柄の吹き替えなどがほとんどでしたが、少しずつキャリアを重ね、次第に重要なキャストを任されるようになっていきます。
アニメ『イタズラなKiss』の入江直樹役に
連載中に惜しくも亡くなった多田かおるによる漫画『イタズラなKiss』は、日本のみならずアジア各国でテレビドラマ化されるほど爆発的人気を呼んだ学園ストーリーです。2008年にアニメ化され、話題になりました。
ひょんなきっかけから同居することになった、ダメ女子高生・相原琴子と、イケメン同級生・入江直樹の恋と騒動を描きます。頭脳明晰でスポーツ万能、その上、美少年という完璧な高校生でありながら、性格に難がある入江直樹を演じた平川大輔は、アニメのヒットと共に、一躍人気声優になりました。
オーランド・ブルームの吹き替えを担当
『エリザベスタウン』
出典: www.ifc.com
洋画吹き替えにおいて、オーランド・ブルームはほとんど平川大輔が専属で担当しています。
2005年公開の『エリザベスタウン』では、キルスティン・ダンスト扮するヒロインとのロマンスが描かれました。心に傷を負いながら、次第に立ち直っていくオーランド・ブルームの出世作にもなった作品です。大作アドベンチャーとはまた違う、オーランドの飾らない姿に、平川大輔の声質がよくあっていました。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ
言わずと知れた『指輪物語』を原作とし、世界中を熱狂させた『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。3部作の他、前日談『ホビット』3部作もある一大巨編で、オーランド・ブルームは不動のレゴラスを演じました。
本6作で、オーランド・ブルームの声は平川大輔以外考えられないとすら、言われるようになりました。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ
出典: moviepilot.com
世界的大ヒット作となった『パイレーツ・オブ・カリビアン』におけるウィル・ターナー役は、オーランド・ブルームの世界的スターの座を確立したばかりか、平川大輔の声優キャリアにおいても重要な位置を占めています。
ウィル・ターナーは、ジョニー・デップ演じる海賊ジャック・スパロウに続く、重要キャストです。
アニメ「ジョジョ」でのセリフがアニメ界の流行語に
出典: gigazine.net
荒木飛呂彦の漫画を原作に、劇場版・テレビアニメ版とも大ヒットを記録し、そのスケールで一大旋風を巻き起こした『ジョジョの奇妙な冒険』。ジョースター一族を中心に、世界史の背後に横たわる「闇の遺産」をめぐる壮大なる歴史冒険ファンタジーです。平川大輔は、『スターダストクルセイダース』に登場する花京院典明を演じました。
花京院典明が、チェリーを舌の上で転がしながら発する「レロレロ」というなんとも奇妙なセリフ。その「レロレロ」がアニメファンの間で話題になり、まさかの『アニメ流行語大賞2014』金賞を受賞しています。
歌手としても活躍
声優としての仕事のほか、歌手としても、活発な活動をしています。2009年6月にミニアルバム『ヒカリノトビラ』を発表して自身名義で歌手デビュー。それ以降、2011年に2枚目のミニアルバム『dice』、2012年と2013年にシングルを2枚リリースしています。
その他、もちろん声優としてキャラクターソングのCDを多数リリースしています。
爽やかなイメージだけど…
ほとんど専属であるオーランド・ブルームのイメージがやや重なり、またすっきりした端整な容姿から、一見、爽やかな印象を受けますが、意外に「へたれ」であると本人は公で語っています。
それに拍車をかけるきっかけになったのが、恋愛ゲームをもとにしたアニメ『School Days』への出演でした。
アニメ『『School Days』の誠キャラが影響?!
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男性主人公とヒロイン2人の三角関係を軸に描かれる『School Days』は、2007年にアニメ化されました。主人公の伊藤誠を演じたのが平川大輔です。
無責任で、優柔不断で、自己中など徹底してネガティブな男として描かれる伊藤誠のイメージが強すぎるのか、平川のキャラに被せてしまうファンもいるようです。
アニメ『亜人』では重要人物・田中に
出典: tama-yura.jp
2016年1月に放送され、そのダークで衝撃的な内容が話題を呼んでいるアニメが『亜人』です。原作は桜井画門の人気漫画。決して死なない謎の生物「亜人」、そして「亜人」を研究対象としたい厚生労働省と捕獲に走る人間たちの巻き起こすドラマを描きます。
平川大輔が演じたのは、日本で二人目に確認された亜人、田中功次。捕獲後、虐待を受けたことから、人間を憎悪しているという、物語上、非常に重要な役柄です。
複雑な設定で、平川大輔の実力がいかんなく発揮されています。