うちはサスケのプロフィール
サスケは本作の裏主人公ともいうべき存在で、表の主人公・うずまきナルトの親友かつ宿命のライバルという立ち位置にあります。また木の葉の里出身で名門「うちは一族」の末裔という一面も持っています。
サスケという名前は3代目火影・猿飛ヒルゼンの父親の名からとったとか。うちは一族の伝統に違わず眉目秀麗かつ忍者として優秀な才能をもち、忍者養成学校であるアカデミーを首席で卒業しています。
兄・イタチがうちは一族を皆殺しにしたことはサスケの性格に大きな影を落とし他を寄せつけない冷酷さを増長させました。とはいえアカデミー卒業後、同じ七班で過ごしたナルトや春野サクラに対しては徐々に心を開き仲間意識も芽生えていきます。
しかしイタチへの復讐心が消えてなくなることはなく、ナルトに対する敵愾心も後押して里抜けすることを決めたのです。
名門うちは一族出身
「うちは一族」は「千手一族」とともに木の葉の里を設立した、戦国時代から続く非常に強い一族として知られています。一族の名前「うちは」の由来となったのは「団扇(うちわ)」。
代々火のチャクラをもち火遁系の技を得意とするため、火を煽って勢いを強める道具「うちわ」を一族の名前とし家紋にも使ったのです。写輪眼をもつ一族という見方もできます。写輪眼とはうちは一族の者に現れる特異体質のことでその眼で見ると、忍術、幻術、体術問わず全ての技をコピーすることができるのです。
と言っても火遁・豪火球の術さえ使用できれば、十分うちはの忍として認めてもらえます。伝統ある「うちは一族」はサスケの兄イタチによって皆殺しにされ、生き残りはイタチとサスケの2人だけになりました。
サスケが使った写輪眼一覧
写輪眼
写輪眼はある悲劇を条件に開眼します。サスケは両親を含め一族を皆殺しにされたことが引き金になりました。写輪眼とはうちは一族の一部の家系にのみ現れる特異体質のことで、目に車輪のような文様が現れるのが特徴です。
写輪眼を開眼すると忍術、幻術、体術全ての技をコピーすることができるようになります。ただしそれは能力に左右されるもので、能力が低ければコピーできない技もありますし逆に能力が高ければどんな技でもコピー可能といえます。
万華鏡写輪眼
写輪眼の上位形態で「最も近しい人の死」が開眼条件になります。サスケが開眼したのは兄イタチを倒した直後、うちはマダラを名乗る男からイタチにまつわる真実を聞かされたときでした。
一族を思い村のことを考え、そして何よりもサスケのために真実を隠したまま死んでいったイタチ。そんな兄を失った悲しみと後悔から万華鏡写輪眼を開眼したのです。
「永遠の」万華鏡写輪眼
うちは一族の中でも開眼した者はわずかで伝説の眼術とも言われる万華鏡写輪眼ですが、使い続けると視力を失ってしまうかもしれないというリスクがあります。
これを防ぐには他者の万華鏡写輪眼を移植するという方法しかありません。サスケはイタチの死後に写輪眼を移植することで「永遠の」万華鏡写輪眼を手に入れることが出来ました。
輪廻写輪眼
「輪廻眼」は写輪眼の最終形態で忍の祖「六道仙人」が持つ眼術です。サスケは「輪廻写輪眼」と呼ばれる輪廻眼と写輪眼両方の能力を持つ眼術を開眼させました。
第四次世界大戦で瀕死の重症を負い、精神世界の中で自分が六道仙人こと大筒木ハゴロモの息子、大筒木インドラの転生者であることを知ったのです。究極の眼を手に入れたサスケは性質変化における全ての属性を扱うことができるようになりました。
サスケが使った忍術一覧
火遁系の技
「豪火球の術」「龍火の術」「豪龍火の術」「鳳仙火の術」など。
「豪火球の術」は火のチャクラをもつうちは一族が得意とする技です。等身大ほどの大きな火の玉を作り出し相手に向けて吹くのです。「豪龍火の術」は龍の形の炎を吹き出す技、「鳳仙火の術」は鳳仙花のような火の玉を飛ばす技です。
雷遁系の技
「千鳥」「草薙の剣・千鳥刀」「麒麟」など。
「千鳥」は片手(サスケは左手)に雷遁を発現させて相手に突進していく突き技で、「麒麟」は雷そのものを対象に落とすというもの。対イタチ用として特別に開発した術で巨大な建造物を吹き飛ばすほどの威力をもっています。
「草薙の剣・千鳥刀」は道具を必要とする技で雷遁系のチャクラを流した刀を相手に突き刺すのです。
写輪眼を必要とする技
「炎遁・加具土命」「須佐能乎」「天照」ほか。
「炎遁・加具土命」とは、天照によって発生させた黒い炎を槍や盾に変化させることで攻撃にも防御にも使えます。「須佐能乎」は骸骨のような像が術者を守ってくれる術。チャクラを膨大に消費するため体にかかる負担が大きいという難点があります。
「天照」は燃やしたいものに視線を合わせるだけで高温の黒い炎が発生し全て燃や尽きるまで火が消えないという恐ろしい術です。以上、3つとも万華鏡写輪眼を開眼した者のみ宿すことできます。
輪廻眼を必要とする技
「天手力」「封術吸印」「地爆天星」ほか。
「天手力」はサスケが視野に入れた対象物と自分とを入れ替える眼術でこれによって瞬間移動が可能になりました。「封術吸印」はあらゆる忍術を吸収することで無効化させる術。
「地爆天星」は引力をもつ球状のチャクラの作り出し、あらゆるものを引き寄せる術です。
サスケと大蛇丸
自来也、綱手とともに「伝説の三忍」と呼ばれる大蛇丸。不老不死の体を手に入れることを強く願ううちに、自分の精神を他者の肉体に移し変える「不屍転生」という術を編み出しました。
大蛇丸は車輪眼をもつサスケのことを次の容器にしようと狙っていました。兄イタチやナルトに対するコンプレックスに悩み、力を手に入れるため大蛇丸に師事することを決めます。
彼の肉体を欲する大蛇丸と、「復讐を果たすことが出来るのであれば死んでも構わない」とするサスケの考えは見事に一致し、数年間で飛躍的な成長を遂げることができました。見た目上はどうであれ実質的には師弟関係を成していたのです。
そしていよいよ大蛇丸に転生を仕掛けられた時には病で弱っていたこともあり、写輪眼の術を使って逆に乗っ取りに成功しました。
サスケとイタチ
アカデミーを首席で卒業するほど優秀でしたが、兄のイタチの実力はそれ以上だったようで父・フガクの期待は兄1人に集中していました。サスケは任務で忙しく過ごす中でも精一杯の愛情を注いでくれる兄・イタチのことを心から尊敬していたのです。
うちは一族が潰滅した事件は彼の人生を一転させるものでしたが、それはイタチにとってもの苦渋の選択でした。幼い頃から優秀さを轟かせていたイタチは、当時里へのクーデターを目論んでいた父フガクと木の葉上層部の両方に通じる二重スパイだったのです。
里から一族殲滅の命令を受けたイタチは、里を守るために一族を殺し真実を隠したまま里抜けする道を選びます。「サスケの命を保障できないなら里の情報を漏洩する」と恐喝し自分への復讐心を植えつけて、イタチは抜け忍となりました。
この真実を知ったのはイタチが死んだ直後のことでした。イタチに対する畏敬の念とそんな兄を死なせてしまった後悔から万華鏡写輪眼を開眼するのです。互いのことを大切に思っていたからこそ背負った運命、悲しすぎますね。
忍界大戦でのサスケの活躍は?
(画像はうちはマダラ)
兄イタチにまつわる真相を知り一度は里に対し憎悪の目を向けるサスケですが、最終的には兄と同様里を守るために戦うことを決めます。第四次忍界大戦においてマダラが復活しました。輪廻眼をフル活用して尾獣たちを圧倒、次々に取り込んでいきます。
尾獣をとられたナルトに死の危機が迫り、サスケもまたマダラに胸を貫かれ瀕死の重傷を負わされてしまいました。死線を彷徨う2人の精神の中に六道仙人が現れ、マダラを倒す力を授けてくれます。
生死の境から復活したナルトとサスケを前にマダラが無限月詠を発動、人々は幻術に惑わされ戦闘不能状態に陥りました。計画が成功したに思われましたが裏切った黒ゼツが背後からマダラを刺しカグヤを復活させたのです。
チャクラの祖・カグヤ。いよいよラスボス登場です。苦戦した2人ですが、カカシ、サクラ、オビトの助けを得てなんとかカグヤを封印することができました。尾獣を失ったマダラが死に無限月詠も解除され戦いは終結したのです。
忍界大戦で明らかになった秘密とは?
瀕死の重傷を負ったサスケの精神世界に六道仙人が現れ、母カグヤとその子孫についての話し始めたのです。六道仙人の母・大筒木はチャクラの実によって乱世を治めた人で、人々から「兎の女神」と信仰されていました。
その反面、両目は白眼、額にある第三の眼には輪廻写輪眼と三大眼術を極め、傲慢な人柄であったことから「鬼」と恐れられていたのです。絶大な力を得るうちに歪んだ支配欲が膨らみ無限月詠の力で人々を家畜のように扱うようになりました。
これに反発したハゴロモ(出家して六道仙人)、ハムラ兄弟はカグヤを封印しますが、最後に黒ゼツを残し復活の芽を残したのです。
のちに忍宗を開いたハゴロモは2人の息子のうち、弟のアシュラを後継者に選びました。カグヤは選ばれなかったインドラを唆し弟と対立させることに成功します。以降、インドラとアシュラの転生者に近づいては復活の機会を窺ううちに、うちはマダラに出会ったのです。
サスケは自身もまた兄インドラの転生者であること、ナルトがアシュラの転生者であることを聞かされます。マダラを倒すため2人は六道仙人から力を賜り輪廻眼を開眼させたのです。
サスケの結婚相手はサクラ
幼い頃から行動を共にしていた春野サクラ。サスケの方はそんな認識すらなかったかもしれません。しかしサクラは気づいたときには恋愛感情を抱き、長い間彼を想ってきました。節目にはいつもサクラが現れます。
サスケが里を抜けるとき、それ止めようとするサクラを気絶させ置き去りにしています。その後ナルトと決着がつき和解したところにサクラが辿り着き、これまでの非礼を詫びました。
終戦後から1年後、贖罪の旅に出かける場面では里に残すサクラに対し、イタチがサスケにしていた“額を小突く”という独特の愛情表現方法を示しています。
旅を続ける中で繋がりの大切さを感じるようになったため、里やサクラに対しても変化が見られ、サクラを旅に同行させ二人は女の子を宿すことになったのです。サスケの気持ちの推移は分かりませんが、サクラの長年の想いはこうして成就しました。
サスケの声優は誰?
サスケの声を担当した杉山紀彰は東京都出身、1974年3月9日生まれの声優・ナレーターです。『NARUTO-ナルト-』のアニメ化が決まる前からの原作ファンで、本役は杉山紀彰にとって初のレギュラーキャラクターとなりました。
デビュー4年目に当たる2002年にアニメ放送がスタートしたので、キャリアのほとんどを『NARUTO-ナルト-』に携わって生きてきたといえます。
他には『コードギアス 反逆のルルーシュ』の杉山賢人役を担当。『コードギアス 反逆のルルーシュ』は主人公・ルルーシュが母国ブリタニア帝国に反旗を翻し倒すまでを描いた作品で、杉山賢人は黒の騎士団幹部のうちの1人です。
ルルーシュは仮面で素顔を隠し「ゼロ」という名の別の顔を持っています。ゼロは黒の騎士団を結成しブリタニア帝国に戦いを挑むのです。