小山力也、『名探偵コナン』の二代目・毛利小五郎役声優の魅力に迫る

2017年8月25日更新

俳優からキャリアをスタートさせ、その後20年以上にわたり海外ドラマやアニメで声優としても活躍を続ける小山力也。声優デビュー作からあの有名なハマり役、意外に知られていないドラマ出演作まで、小山の魅力を追っていきます。

小山力也のプロフィール

京都府出身、1963年12月18日生まれの小山力也(こやま・りきや)。「りきちゃん」や「リッキー」、「リキ」と呼ばれ親しまれている声優および俳優です。

“小山力也”は本名であり、力道山のファンだった父親が“力道”と名前を付けようとしたところ、さすがに家族に反対され“力”の一字をもらい“力也”にしたのだとか。

渋い声質を持ち、名前の通りエネルギッシュな吹き替えが特徴で、洋画や海外ドラマはもちろんアニメでも大活躍。アニメ作品のイベントで見せるはじけっぷりにも定評があるのだそうです。声優と並行して舞台役者の顔も持つ、男前ボイス・小山力也についてまとめていきましょう。

劇団俳優座に入団

小山のキャリアのスタートは俳優でした。立命館大学時代には演劇サークルに所属し、その後短大の芸術科で演劇を学び、卒業すると劇団俳優座に入団します。

俳優座での初舞台は、1989年の本公演・ドストエフスキー作『白痴』で、召使い役を演じました。以降、俳優座の舞台だけでなく外部公演にも数多く出演。2016年現在も劇団俳優座に籍を置き、人気と実力を兼ね備えた役者です。

仮面ライダーに出演していた

小山力也は、テレビドラマにも出演していました。ドラマデビューは、1988年放送開始の特撮ヒーローもの『仮面ライダーBLACK RX』。昭和最後の仮面ライダーシリーズです。

前作『仮面ライダーBLACK』から引き続き、主人公は倉田てつを演じる南光太郎。パワーアップして“仮面ライダー BLACK RX”となり、新たな敵・クライシス帝国に立ち向かうというストーリーです。

小山力也の役は、霞流拳法の使い手・霞のジョー。クライシスによって記憶も操作された改造人間で、南光太郎の刺客として送り込まれますが、クライシスの洗脳が解けてからは光太郎のサポート役として、共にクライシスを滅ぼすために戦います。

小山は本作のほかに、『特警ウインスペクター』や『特救指令ソルブレイン』など、メインキャストではないものの複数の特撮作品への出演歴があります。

海外ドラマ『ER』の吹き替えで声優デビュー

約10年の俳優活動の後、声優としてもデビューした小山。記念すべきその作品は、海外ドラマ『ER緊急救命室』です。カウンティ総合病院の救急救命室で働くスタッフたちの日常を描いた医療ドラマで、世界各国で愛される人気作であり、日本ではNHK BSで1996年から2011まで放送されました。

小山が吹き替えを務めたのは、ジョージ・クルーニーが演じる小児科の特別研修医ダグラス・ロス。正義感が強く、ERきってのプレイボーイというキャラクターです。

ダグラス・ロスは全15シーズンのうち1~5シーズンまで主要の人気キャラとして登場し、小山は約5年間の放送分を務め、ジョージ・クルーニーといえば小山のイメージがすっかり定着しました。

二代目・毛利小五郎に

小山力也は洋画や海外ドラマの吹き替えだけでなく、アニメ作品にも1996年頃から出演するようになります。

『はじめの一歩』鷹村守役や『うたわれるもの』ハクオロ役ほか、多くの作品で活躍。2009年には、神谷明が降板した国民的人気アニメ『名探偵コナン』の毛利小五郎役を引き継ぎ、553話「ザ・取調室」より二代目を務めています。

『名探偵コナン』には、それまでにもテレビシリーズや劇場版にゲスト出演し、作品とは少なからず縁があったそうです。

『24』ジャック・バウアーの吹き替え声優を担当

小山力也といえば、やはり『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーは外せません。

海外ドラマ『24』は全8シーズンで、1つのシーズンが1話1時間の全24話で完結する画期的な構成。テロ対策専門の組織「CTU」に属するエージェントのジャック・バウアーを中心に、スピーディーで手に汗握るストーリーが展開されます。日本では、2003年にビデオ化、テレビ放送は2004年からでした。

小山が務めた主人公のジャック・バウアーは、国を心から愛しどんな過酷な任務もこなす優秀なエージェント。作品自体の面白さに加え、小山の熱いセリフまわしが人気を呼び、日本でも一大ブームを巻き起こしました。その口調をモノマネされることも多く、お笑いのどきどきキャンプ・岸が小山のジャックの真似で一世を風靡したことも有名です。

そんな小山は、吹き替えにおいて心に留めていることを以下のように語ります。

「相手を尊敬して(演技を)くみ取る。完成した作品がある中で、いかに作品を傷つけないかが勝負。イメージを壊さずに楽しめるのが、いい吹き替え。芝居するのに大事なのは呼吸。相手はどういう呼吸をしているかをつかむ」
引用:mantan-web.jp

ジャック・バウアーがすっかりハマり役となった小山力也は、ジャックを演じたキーファー・サザーランドの他作品も数多く担当。2010年には、『24』ファイナルシーズンのキャンペーンで来日したキーファー・サザーランドと感激の初対面を果たしています。

ジョージ・クルーニーの吹き替えも数多く担当

前述したキーファー・サザーランドのほか、ドウェイン・ジョンソンの吹き替えでも知られていますが、担当した作品の多さで言えば一番に挙げられるのはジョージ・クルーニーです。

声優デビュー作の『ER』以降、映画『オーシャンズ』シリーズのダニエル・オーシャン、『ゼロ・グラビティ』のマット・コワルスキーなど、ジョージ・クルーニーの作品はほぼ専属で声を担当しています。

俳優から始まり、声優として20年以上も第一線で活躍する小山力也。今後も熱い小山ボイスで様々なキャラクターを輝かせてくれることでしょう。