「コナン」ベルモットの正体は?ボスとの衝撃的な関係やコナンを守る理由を徹底解説!
『名探偵コナン』黒の組織に所属するベルモットは組織の大幹部ながら江戸川コナンの敵とも味方ともつかない振舞が多く、謎多き美女です。 この記事では作中屈指の謎めいた存在であるベルモットの正体や謎を考察していきます。
『名探偵コナン』黒の組織・ベルモットのプロフィール
ベルモットは「千の顔を持つ魔女」という異名を持つ、黒の組織の大幹部です。変装の達人である彼女は、当初は帝丹高校の校医・新出智明(あらいでともあき)として何度か登場していました。その正体がベルモットだと明かされてからはベルモットとしての登場が増えていきます。 ボスである「あの方」に気に入られており、幹部陣の中でも優遇して自由行動が許されています。そのため度々見られる越権行為から仲間に反感を買うこともあります。「あの方」との深い繋がりをネタに、バーボンと取引を行う姿も描かれていました。 また黒の組織の面々は工藤新一は死んでいると思っており、コナンの正体を知りません。しかしベルモットだけはコナンと灰原哀の正体を把握しています。組織に属しながら「シルバーブレット」=コナンを守ろうとするなど、真意の読めない言動で作品の謎を深めている存在です。 黒の組織については↓の記事で詳しく解説しています!
『名探偵コナン』ベルモットの正体は?
ベルモットの正体はシャロン・ヴィンヤードです。シャロンはアカデミー賞も受賞した大女優ですが、1年前に他界しました。その後は娘であるクリス・ヴィンヤードが女優として活動しています。 しかし実はこのクリス、シャロンが変装した架空の娘だったのです。そのためベルモットは女優クリス・ヴィンヤードとして、表の世界を生き抜いています。 シャロンとして活動していた年老いた姿も、メイクと演技で偽った仮の姿でした。彼女は新一の母である工藤有希子とともに、マジシャン・黒羽盗一に変装術を習っていた過去があります。ベルモットの変装、変声術は相当高いレベルを誇りました。 もしかしたら正体とされているクリスでさえ、彼女の真の姿ではないのかもしれません。
ベルモットは一体何歳なの?不老の秘密を考察
ベルモットの実の年齢は、未だはっきりとわかっていません。 彼女は20年前にFBIのジョディ・スターリングの両親を殺しています。この時ベルモットの顔を見ていたジョディが20年経ってもまったく彼女の顔が老けていないと指摘。この指摘から、彼女は20年前にすでに構成員として活動しており若くとも40歳ほどだと推測されていました。 しかし「漆黒の特急」での工藤有希子の会話から彼女の素顔は29歳と自称するクリスの方で、シャロンの姿は老けメイクだと判明。この異様な見た目の若さは組織が開発した何らかの薬や実験が関係しているのでしょう。 また彼女はCGクリエイターの板倉卓になんらかのソフト開発を依頼しており、これもAPTX4869による幼児化や彼女の不老と関係しているのかもしれません。
コナンと蘭を助ける理由は?実はベルモットは味方?
理由①:命の恩人であり「シルバーブレット」
ベルモットにとってコナンと蘭は「この世でたったふたつの宝物」だといいます。 出会いは34巻で描かれた「工藤新一NYの事件」。ベルモットは蘭を口封じのために殺そうとしますが、アクシデントで彼女自身が死の淵に立たされることになります。しかし蘭と新一は迷いもせず彼女を助け出したのです。以降2人は彼女にとって何よりも大切な存在になるのでした。 彼女はコナンのことを「シルバーブレット」と呼んでいます。「シルバーブレット」は「組織を壊滅させ得る脅威」という意味で、彼女にとってコナンは長年待ち望んだ「シルバーブレット」なのです。 何らかの理由でベルモットは組織壊滅を狙っており、コナンはその役目を担ってくれる存在として期待しているのでしょう。 また赤井秀一も「シルバーブレット」と呼ばれる存在ですが、彼がキールから撃たれた際は「シルバーブレットは1人でいい」と発言しています。このセリフから、彼女が本当に期待しているのはコナンのみだと考えられるでしょう。
理由②:コナン(新一)の母・工藤有希子が親友
ベルモットは過去黒羽盗一から変装術を習っていました。そこで彼女は女優シャロンとして有希子と出会い、親友になります。そのことも新一たちを助けることに関係しているのかもしれません。 黒羽盗一のもとを離れても、2人は度々顔を合わせています。「ミステリートレイン編」で有希子はベルモットが組織の人間であると知りながら談笑し、ベルモットは有希子に対し拳銃を突きつけていました。親友は親友でも、ただの友人ではないようです……! 工藤有希子については↓の記事で詳しく解説しています!
ベルモットはコナンの正体を知っている?
原作42巻に掲載されている「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」にて、ベルモットがコナンの正体を知っていると判明しました。 阿笠博士の家に盗聴器を仕掛けていた彼女は、新一の家から灰原を監視しています。また有希子と交友関係があるベルモットは、新一の幼少期も見ていました。そしてコナンの姿やズバ抜けた推理力、行動力をみて、彼女はコナンが新一であると気付いたのです。
ベルモットは黒の組織の中でははぐれ者?ボスやジンとの気になる関係
ベルモットは黒の組織の「あの方」のお気に入りで、比較的自由な行動が許されています。 ただ、ベルモットはときに酷薄な一面を見せ、仲間もたやすく見捨てます。そのため彼女を嫌う仲間も多く組織内では浮いた存在です。
ボス
ベルモットは「あの方」と恐れられるボスとも直接メールでやり取りをする仲で、ジン曰くボスのお気に入りだそうです。 ベルモットもボスのことをよく知っているようで、彼の性格を「石橋を叩きすぎて壊しちゃうタイプ」と言う場面も。業務上のやり取りだけではここまで詳しくその人となりを理解するのは難しいのではないでしょうか。 さらにボスは彼女に「私の元へ帰って来ておくれ」とメールをしていました。自由行動が過ぎるベルモットへの警告とも取れる内容ですが、言い回しからは2人の近しい距離感が伝わってきます。 また、安室(バーボン)とベルモットの会話では安室が「まさかあなたがボスの……」と言及していました。この口ぶりから2人は親子といった血縁関係や夫婦である可能性もありそうです。 家族だからと強制的に組織に入れられたのだとしたら、ベルモットが「シルバーブレット」によって組織を壊滅させようとしているのも納得がいきます。
ジン
組織の中核を担うジンともかなり親密な関係。 ジンとのメールで文末にキスを意味する「xxx」をつけていたことや、原作ではベルモットがジンをベッドに誘っているともとれるやり取りがあったことから、2人が男女の関係にあるのではと噂されています。
シェリー(灰原哀)
黒の組織のメンバーで、最初にシェリーの命を狙っていたのがベルモットです。作中では、何度もベルモットはシェリーを殺そうとしています。執拗に命を狙う理由は明かされていませんが、研究や新薬の開発が関係しているようです。 またベルモットは、シェリーが灰原哀として生きていると知っている唯一の黒の組織メンバーです。しかし他のメンバーにシェリーの生存を教える素振りはありません。 シェリーについては↓の記事で詳しく解説しています!
ベルモットの真の目的を考察!黒の組織を裏切るのか
黒の組織(ボス)の標的は灰原哀
ベルモットはボスの命令で何度も灰原哀の命を狙っています。ベルモットは灰原を、この世に存在してはいけない人間と語っていました。言い方から察するに、彼女が阻止したいのは組織の目的である新薬完成でしょう。 黒の組織の目的はいくつかありますが、代表的なものが「死者の蘇生」です。黒の組織は死者を蘇らせる研究を50年前から続けているとのこと。組織のボスである烏丸蓮耶は、相当な高齢です。彼の現状が、組織の目的と直接リンクしているのでしょう。 新薬の完成において、灰原哀はキーマン。彼女を何度も殺そうとする理由は、そこにあるのではないでしょうか。 ですが、何やら彼女の真の目的は他のところにあるようです…!
ベルモットの真の目的は黒の組織の壊滅?
なんと、ベルモットの真の目的は黒の組織の壊滅だと言われています!ベルモットは黒の組織を壊滅に追い込める可能性を秘めた存在「シルバー・ブレッド」であるコナンを、待っていたと語り何度も守っていました。 また工藤新一の生存を組織に伝えず、コナンの周りの人物を守る描写もあります。これらのシーンから、彼女が本心では黒の組織の敵であるのが簡単に想像できるでしょう。 ベルモットは黒羽盗一の弟子であったこと、そして過去の描写から世界に絶望していたことがわかっています。初代怪盗キッドこと黒羽盗一は、不老不死になれる宝石「パンドラ」を追い求め謎の組織に殺されていました。 不老不死になれる宝石と言われれば、黒の組織が絡んでいると言われても不思議ではないです。そう考えるとベルモットは、家族や師匠など大切な人を黒の組織に奪われ、復讐を計画しているのかもしれません。
ベルモットはメアリー世良を幼児化させた張本人!?
赤井秀一や世良真純の母親である、メアリー世良。謎の少女として登場した彼女は、明らかに幼児化されています。ですが、幼児化している理由についてはずっと触れられて来ませんでした。 しかし、原作99巻でついにその真相が明らかに!なんと、メアリー世良にAPTX4869(アポトキシン4869)を飲ませたのはベルモットでした! 羽田浩司殺人事件での赤井務武の死後、妻であるメアリーは他の家族と共に苗字を変えて隠れて生活していました。しかし、務武の死から数年後のある日、ロンドンで務武の姿を発見したとMI6の仲間から連絡が来ます。務武の死体は見つかっていなかったため、微かな希望を持ってその真相を確かめるためにメアリーはロンドンへ行きます。 メアリーは務武に会いますが、彼が偽物であると気づきます。その正体こそ、ベルモットでした!ベルモットは赤井務武に変装し、MI6に潜入しようとしていたのです。 ベルモットは変装を解いて正体を明かし、務武が本物かを判断できる唯一の人物である、メアリーを殺すことを画策します。ベルモットはAPTX4869を口に咥え、メアリーにキスをすることで薬を飲ませました。これが、メアリーの幼児化の真相です。また、ベルモットはメアリーが幼児化して生存していることには気づいていないようです。
『名探偵コナン』ベルモットの声優は小山茉美
ベルモット役を演じているのは小山茉美(こやままみ)です。アニメデビューは1975年の『一休さん』。 彼女は1980年代に多数のメインキャラを演じており『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻アラレ役や『魔法のプリンセス ミンキーモモ』のミンキーモモ役、『キテレツ大百科』の初代コロ助役、『ドラゴンボール』のランチ役などが有名です。 最近では貫禄あるメゾソプラノを活かした声で『ONE PIECE』のビッグ・マム役を担当。『名探偵コナン』ではベルモット役以外にクリスやシャロンも担当しています。
ベルモットの名言集【女は秘密を着飾って美しくなる】
ここからはベルモットの名ゼリフを紹介していきます。謎めいた彼女が発する言葉はそれ自体も謎に満ちています。謎があるということはそれが伏線になっている可能性も大。各セリフが登場したシーンの紹介とあわせて4つのセリフを紹介します。
「A secret makes a woman woman」
このセリフは彼女の口癖で「女は秘密を着飾って美しくなる」という意味です。秘密主義者らしい彼女を的確に表している言葉とも言えます。今後この「秘密」が黒の組織との最終対決で大きな意味を持ってくるのかもしれません。
「我々は神でもあり悪魔でもある……なぜなら……時の流れに逆らって……死者を蘇らそうとしているのだから……」
CGクリエイターの板倉卓に電話で伝えた言葉です。まだ彼女が板倉に依頼したソフトの全貌は分かっていませんがこの言葉が組織の計画の全容だとすると、組織は死者を生き返らせるための実験をしていると取ることができます。組織の目的を示す非常に重要なセリフです。
「この世に神様なんているのかしら?私にエンジェルは一度も微笑みかけてはくれなかった」
シャロンとして蘭に思い出話を話した際に言ったセリフです。このセリフの前には彼女の不幸な生い立ちが語られていました。ベルモットとしての任務中に蘭に命を救われてからは、蘭のことを「エンジェル」と呼ぶようになります。彼女は蘭のように何があっても手を差し伸べ助けてくれる母性をどこかで求めているのかもしれません。
「いや……組織(われわれ)の心臓を射抜けるシルバーブレットは……もう1発……」
ジンが赤井という1発のシルバーブレットでは自分たちの組織には敵わないと言った際ベルモットは心の中でこのセリフを言います。彼女の言うもう1発とはコナンのこと。「射抜ける」という言い回しからコナンがシルバーブレットとなって組織に致命傷を負わせて欲しいという思いが見え隠れしています。
ベルモットが『名探偵コナン』の鍵を握る!?今後の活躍に期待!
『名探偵コナン』のなかでも謎多き存在・ベルモットを紹介しました。彼女には変装という特技があるため読者が後からその正体を知るというパターンも少なくありません。実はまだ明かされていないだけで、他にも彼女が変装しているキャラがいる可能性もあります。 組織の一員でありながら「シルバーブレット」を求める彼女は今後間違いなく作品のキーパーソンになるでしょう。謎で着飾った彼女は最終的にどんな役目を担うことになるのでしょうか。今後のベルモットの活躍から目が離せません!