漫画『化物語』最終回まで全話ネタバレあらすじ＆感想！西尾維新原作のコミカライズ

小説家・西尾維新が手がける同名小説が原作の、漫画『化物語』。5つの物語で構成されている本作は、主人公である阿良々木暦が、身の回りで起こる〈怪異〉と呼ばれる奇妙な現象を解決していく青春群像劇となっています。 この記事では、そんな本作のあらすじや見どころについて徹底解説！気になる人は、最後まで要チェックです！

クラスメイトの中でも謎の多い美少女・戦場ヶ原ひたぎ。その物騒な名前に反し、彼女はいつも静かに一人きりで過ごしていました。そんなある日、阿良々木暦が階段から落ちてきた彼女を受け止めると、なんと体重がまったくと言っていいほど感じられなかったのです。 その後阿良々木が出会った小学生の少女・八九寺真宵は、いつまでも目的地に辿り着けない「蝸牛の迷子」。ツンデレでその真意は見えずとも明らかに困っている彼女を無事に目的地まで送り届けるため、阿良々木は周囲と協力しながらも奮闘していくのでした。

自分とは住む世界が違うと思っていた学園一のスーパースターである神原駿河から、ある日突然ストーキングされるようになった阿良々木。その理由を探る中である怪異の存在に辿り着き、そこでさらに駿河本人からある“願い”が語られます。 無事に問題を解決した阿良々木と駿河が訪れた神社で目にしたのは、ブツ切りにされた蛇と打ち付けられた厖大な雑言という恐ろしい光景。その時阿良々木の脳裏によぎったのは、妹の友人である千石撫子の姿でした。 千石撫子に取り憑く蛇の怪異から彼女を救うために、阿良々木は駿河たちとともに立ち上がります。

ついに語られることになった、阿良々木の過去。ある日彼は四肢をもがれた美しく高貴な吸血鬼・キスショットから助けを求められ、ひょんなことから手を貸すことに。その後吸血鬼となってしまった阿良々木は人間に戻るため、キスショットの四肢を取り戻すべくヴァンパイアハンターへと戦いを挑みます。 無事に吸血鬼の同族殺しであるドラマツルギーを撃破し、無事にキスショットの右腕を取り戻すことに成功した阿良々木。そんな彼の前に、ヴァンパイア・ハーフのエピソードト人間のギロチンカッターという強大な敵が次々と襲いかかります。

ドラマツルギーとエピソードを撃破した阿良々木の前に立ちはだかるのは、最後の敵である人間のギロチンカッター。もう少しで彼を倒せそうな時に阿良々木の耳に飛び込んできたのは、「羽川が攫われた」という報せでした。 ヴァンパイアハンターたちを倒してキスショットを復活させることに成功した阿良々木でしたが、実はそれは大きな過ちでした。狡猾なキスショットを打ち倒すために、ついに彼女と最終決戦をすることになった阿良々木。 彼はようやく彼女を追い詰めたものの、実はすべてがキスショットが阿良々木を救うために仕組んだことだったのでした。

羽川からのSOSを受けて阿良々木が駆けつけた先にいたのは、かつて決死の思いで解決したはずの怪異「障り猫」でした。過去よりもさらに深く暗い思いを抱えて姿を現した彼女を救うべく、阿良々木は再び奔走します。 圧倒的なスピードと強大な力で阿良々木のことを追い詰める、以前対峙した時よりもさらにパワーアップした「障り猫」。実は今回「障り猫」が再来した原因は、羽川が抱える阿良々木に対する報われない恋心だったのです。 元凶を断つべく阿良々木は殺されかけますが、彼が生き延びるべく空に向かって助けを求めた時に一筋の希望が現れるのでした。

死屍累生死郎を撃破したことで、忍の問題を解決した阿良々木。その一方で羽川は自身がこれまで押し殺し続けてきた感情が膨らんだことで現れた、強大な怪異・苛虎との戦いで苦戦を強いられていました。羽川は全力で苛虎に立ち向かうものの、その度に膝をつかされてしまいます。 戦いが終わり本来の姿で阿良々木に気持ちを伝えることで、その想いは叶わなかったものの新たなスタートラインに立つことができた羽川。一方で阿良々木もついに戦場ヶ原との約束の時を迎え、満天の星の下で自分のすべてをもって気持ちを伝えようとしてくれる彼女に応えようとしていました。

アニメ化もされた大人気作品である本作にはさまざまな見どころがありますが、その中でも一番の見どころはやはり次々と登場する多種多様なヒロインたちなのではないでしょうか。メインヒロインの戦場ヶ原をはじめ、羽川や撫子などいずれのヒロインもかなり魅力的です！ さらにストーリー展開もシリアスなだけでなく、笑えるシーンが適宜詰め込まれているため、展開に飽きることなく最後まで楽しむことができますよ。戦場ヶ原と阿良々木の結末が気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

『〈物語〉シリーズ』は新房昭之が監督を務めます。 新房監督は『魔法少女まどかマギカ』や『さよなら絶望先生』など、個性あふれる作品を手がけたことでも有名。彼の手がける遊び心のある表現と個性豊かなキャラクターが多い『〈物語〉シリーズ』が組み合わさった素晴らしいアニメーションとなっています。 また新房監督は、シャフト作品においてキャラクターが独特の角度で首を傾ける「シャフ度」と呼ばれる表現をします。作中にもその表現が多数使用されています。 個性豊かなキャラクターと多彩な表現のアニメーションによる『化物語』。一癖も二癖もある個性的なキャラクター達と新房昭之等が手がける多彩な表現により、より一層深みのあるアニメとなっている本作。原作ファンだった人もそうでない人も、まだ観ていないという方は一気見してみてはどうでしょうか。

主人公の阿良々木暦を演じるのは、『ONE PIECE』のトラファルガー・ローや『進撃の巨人』のリヴァイ兵長の声を担当している神谷浩史です。 時にイケメンになり、時にはロリコンになるそんな紳士を演じています。

第1話「ひたぎクラブ」のヒロインである、ひたぎの声を演じるのは、『ケロロ軍曹』の日向夏美や『のうりん』のベッキーの声を担当している斎藤千和です。 斎藤による、物語が進む中で変わっていくひたぎに注目です。

物語中でそれぞれに発生する異常体質を治すことに一役をかってくれる存在である忍野メメ。 彼の声を担当するのは櫻井孝宏です。なんでも見透かしているようなキャラクターを作り上げています。

忍野忍は、阿良々木暦と一悶着あり、現在は力を失っている吸血鬼です。 そんな彼女を演じるのは坂本真綾です。舞台女優もこなす彼女の演技力は『化物語』以降の『〈物語〉シリーズ』で見ることができます。

第2話「まよいマイマイ」でのメインキャラクターです。暦とのボケとツッコミの掛け合いに注目です。 声を担当する加藤英美里は『Wake Up, Girls!』の近藤麻衣役や、『ハマトラ』のはじめ役なども演じています。

第3話「するがモンキー」に登場するメインキャラクターです。声優は沢城みゆきです。 みゆきちの愛称で親しまれている彼女は『デュラララ！！』のセルティ・ストゥルルソンや『ルパン三世　東方文献録〜アナザーページ〜』の峰不二子の声も担当しています。

第4話「なでこスネイク」でのメインキャラクターです。 透き通る声から生み出される、引っ込み思案で照れ屋な女子中学生の演技は必見です。他にも『ニセコイ』の小野寺小咲や『デュラララ‼︎』の園原杏里など多数の役を演じています。

第5話「つばさキャット」のメインキャラクターで、阿良々木暦が恩人と慕っている同級生である羽川翼役を堀江由衣が演じています。 堀江由衣は他にも『血液型くん！』のB型ちゃん役や『リトルバスターズ！』の直枝理樹役も声を担当しています。

阿良々木暦の妹であり、長女である阿良々木火憐役を演じるのは喜多村英梨です。 『化物語』の次作『偽物語』でメインキャラクターとなる元気発剌な少女役を演じています。

阿良々木暦の妹であり、次女である阿良々木月火は井口裕香が声をあてています。 月火も火憐と同じで『化物語』の次作『偽物語』でメインキャラクターです。元気発剌な姉に対する、井口裕香の頭脳的で狡猾な演技に注目してみてください。