2020年4月29日更新

「<物語>シリーズ」貝木泥舟は不吉な詐欺師!偽物の怪異の専門家を徹底解説

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「<物語>シリーズ」に登場する“偽物”の怪異の専門家、貝木泥舟。彼は何よりも金を重要視し、そのためだけに行動する生粋の詐欺師です。本記事ではそんな貝木泥舟の知られざる一面などを詳しく解説します。

目次

「<物語>シリーズ」貝木泥舟(かいきでいしゅう)は金に目が無い詐欺師!【ネタバレ注意】

貝木泥舟は「<物語>シリーズ」に登場する人物の1人です。怪異の専門家であり、金銭のために動いている男でいつも黒いスーツを身に纏っている不吉なイメージが特徴的。専門とする怪異の種類は「偽物」で、高い能力を持っているにもかかわらず怪異の存在は信じていないという矛盾した考え方を持っています。 同じく怪異の専門家である忍野メメとは学生時代からの友人。貝木も忍野のように定住を持たずにふらふらしていますが、ホテルに住まい仕事の際には計画を綿密に立てるなど、忍野とは違う几帳面な一面を持ち合わせています。

奇妙なおまじないを流行らせ、怪異事件に発展!阿良々木火憐に怪異を仕向ける

貝木泥舟は『偽物語』で、阿良々木火憐(あららぎかれん)の通う中学校で奇妙なおまじないを流行らせていました。千石撫子(せんごくなでこ)が出遭った怪異、「蛇切縄」もそのおまじないの一種で、教えるのには1万円、解くのには2万円を要求するという詐欺行為を行っていたのです。 それを見かねた火憐は羽川翼に相談し、彼と接触する事に成功しましたが「囲い火蜂」をプレゼントされ返討ちに……。 実は「囲い火蜂」は偽物の怪異なのですが、貝木泥舟は阿良々木火憐に「何かよくないことをされた」と思い込ませてたのです。 偽物の怪異とはいえ火憐が数日間寝込んだため、兄の阿良々木暦が戦場ヶ原ひたぎと共に現れ、貝木泥舟は「この町に2度と足を踏み入れない」と約束させられました。

戦場ヶ原ひたぎを、過去に苦しめた詐欺師の1人だった

貝木は、「<物語>シリーズ」のヒロインである戦場ヶ原ひたぎの一家に対して詐欺を働き、彼女の両親を離婚に追い込んだ張本人。過去に騙されたことが心の傷となっている戦場ヶ原にとって、彼は恨むべき存在であり、彼女は真っ向から貝木に対決を挑み、その後は2度と姿を現さないと貝木は約束しました。 しかし、ひたぎには詐欺にあっていた当時貝木に惚れていたという事実があり、胸中は複雑だったよう。一方で貝木は戦場ヶ原に対して「彼女はとても脆い。そんな彼女が壊れずに生きてこれたことは奇跡だ」と発言しています。貝木がひたぎに惚れているような発言はないものの、彼女という人物に対して好意や敬意に近いものを感じたようです。

ハイリスク・ノーリターンの案件に自問自答!貝木泥舟の名シーン

阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎが卒業するタイミングで、神様となった千石撫子が2人を殺すと宣言した『恋物語』。貝木泥舟は戦場ヶ原ひたぎから、神様になった千石撫子を騙してほしいと依頼されます。 高校生の彼女から大金が巻き上げられる可能性はなく、失敗したら命を落とすかもしれない仕事なので、貝木泥舟は引き受けるかどうかトイレで自問自答を開始したのです。 「戦場ヶ原と阿良々木のために無償で働いてやる気はあるか」→「Noだ。絶対にない」 「千石撫子という奇病にかかってしまったらしい娘のためなら、俺は無償で何かをしてやることはできるか」→「Noだ。誰だぁそいつは?知らん」と貝木泥舟らしい自問自答を繰り広げていきます。 その後もありとあらゆる無償で働く理由を詮索してみますが、すべて答えは「No」……。そんな中1つだけ「Yes」という回答に至ったのは、「神原駿河のためなら、憎き戦場ヶ原と阿良々木を助け千石撫子を騙すことが俺にはできるだろうか?」という問い。 神原駿河は貝木泥舟が憧れていた先輩の娘にあたり、神原が慕う阿良々木を助けることが、彼女のためになるなら無償で危険な仕事を請けられるという結論に至ったのです。 かなりの数の自問自答を繰り広げたこのシーン。見方によっては少しばかりの敬意を抱く戦場ヶ原を救うために、自分が納得できる合理的な理由を探しているようにも見えます。真相は貝木にしか分かりませんが、「<物語>シリーズ」が誇る屈指の名シーンであることは間違いありません。

実はいいやつ?貝木が見せる意外な一面

貝木というと、金銭のみで行動をする守銭奴のような嫌な奴、というイメージが強いのですが、一本芯の通った考え方をしている部分に関しては、なかなかいい奴なのでは?と思えるような一面もあります。そんな意外に人間味のあるところに魅力を感じるファンも多いようです。 特に、千石撫子が自分の恋心のために阿良々木や戦場ヶ原に対して恨みをぶつけようとした時「人はいくらでもやり直せる」と伝えたり、千石が自分に恋していると知りながら、それでも助けようとする阿良々木に対して「弁えろ、お前が千石のためにできることなんか何もないんだから」と発言するなど、一本筋のある理に適った言葉も発言するのです。 守銭奴で詐欺師な貝木のイメージとはまた異なった印象があり、そのギャップでファンになってしまう人が多いのも納得ですね。

神原の母、臥煙遠江(がえんとおえ)に憧れていた

守銭奴、詐欺師と呼ばれる貝木ですが、実は神原駿河に対して一方的な優しさを発揮している意外なシーンが存在しています。これに関しては、彼が筋を通しているのとは別に貝木が過去に神原の母である遠江に憧れていたという過去があるからなのです。 そのため、神原に対してだけは好意的で何か困ったことがあったら連絡するように、などという優しい一面も見せています。こちらもまた意外ですが自分の心情に素直で貝木らしいとも言えるかもしれません。

憧れの先輩の忘れ形見、神原駿河(かんばるするが)に焼肉をおごる!

『花物語』で貝木泥舟は、ヒゲを生やしメガネをかけて別人のようになり、神原駿河の前に現れました。神原駿河は、阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎから彼に会ったら、口も聞かずに逃げるように言われていたため猛ダッシュで走り去ろうとします。 しかし貝木泥舟は体の軸がまったくぶれない走りで、俊足の神原駿河よりも早く走り、息も切らさずに軽々と彼女の前に立ちはだかりました。 貝木泥舟は観念した神原駿河を高級そうな焼肉屋に入り、彼女のために肉を焼いてあげたのです。そして神原駿河を「臥煙の忘れ形見」と呼びながらも「肉を食え」とやたら優しく接しました。 そのため神原駿河からは大好きな先輩たちの仇である人物なのに、「無愛想だけど親切な親戚のおじさんみたいだった」と言っています。

呪い返しを受けた中学生に殴られた貝木泥舟、彼は死亡したのか?

戦場ヶ原との対決の後、2度と来ないと言いながらも顔を出していた貝木ですが、千石撫子との一件では『恋物語』でメインキャラとして登場しました。 『恋物語』は、阿良々木暦に恋心を抱いていた千石が、歪んだ思いを抱えてしまい、暦の周りの人物を殺そうとする物語です。貝木はそこで戦場ヶ原から暦を救いたい、という依頼を受けました。そして、千石の心を乱し、正論をぶつけることで彼女を解放させることに成功します。 そこで事件は無事解決、と思われたのですが、貝木が町を去ろうとした時蛇切縄の呪い返しにあった中学生に殴られて気を失ってしまうのです。しかし、その後の未来の物語を描いた神原のストーリーをメインとした『花物語』で登場。 生存していたのかと思われていますが、殴られてから2か月も経過していることや、人間離れした神原の全力ダッシュに追いつくどころか追い越していることから、実はここに登場する貝木は幽霊なのでは?という説も流れており、真相はまだまだ不明な様子です。

貝木泥舟の意外な一面がみられるかっこいい名言を紹介

「俺は命よりも金のほうが大事だが、しかし、命は金と違って、取り戻せないものであることくらいは知っている」

金第一主義と思われていた貝木からすると、意外な一言ですね。命よりも金が大事だと言いながらも、命というものの尊さも良く知っているからこその発言といえます。

「おまえは誰にも言わなかった。それはつまり、お前にとってそれが、本当の夢だからだろ」

本当の夢は人に言うものではないものだろう、ということを告げている貝木の台詞です。この言葉だけ聞いてみると、随分と情熱的な人物のように感じられますね。彼にも誰にも言えない本当の夢があるのでしょうか。

アニメ版「<物語>シリーズ」で貝木泥舟を演じる声優は三木眞一郎

貝木泥舟を演じるのは、ハスキーな渋めの声が特徴の三木眞一郎です。1989年に声優デビューし、第4回声優アワードで助演男優賞、同じく第8回では富山敬賞を受賞しています。味のある中年男性を演じることが多く、色気と渋さを醸し出す演技が魅力。 代表作には『薄桜鬼』の土方歳三役や『機動戦士ガンダム00』のロックオン・ストラトス役などが挙げられます。また意外にも憎めない悪役の『ポケットモンスター』のコジロウも三木眞一郎が担当ですね!