2020年4月27日更新

「<物語>シリーズ」阿良々木暦は吸血鬼!?お人好しな変態ハーレム主人公を解説

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西尾維新原作の人気アニメ「<物語>シリーズ」。阿良々木暦が出会う5人の少女たちの怪異に纏わるエピソードが描かれています。今回はそんな本作の主人公、阿良々木暦にスポットを当てその魅力を紹介したいと思います。

目次

「<物語>シリーズ」の主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)を徹底解説!【ネタバレ注意】

西尾維新原作の人気アニメ『化物語』。5人の少女たちが行き遭った怪異にまつわるエピソードを描いています。主人公を務めるは、長い髪が左目を覆い、生き物のように動く大きなアホ毛が特徴的な少年・阿良々木暦(あららぎこよみ)。 私立直江津高校(しりつなおえつこうこう)に通う3年生で、クラスメイトに戦場ヶ原ひたぎや羽川翼がいます。正義感が強く、怪異に苦しむ少女のことを放っておけないお人好しな性格。 少女を救うためであれば命さえ投げ出しかねない阿良々木の優しさは女心をくすぐり、恋愛感情を芽生えさせてしまうのだとか!?『化物語』のハーレム主人公・阿良々木暦の魅力に迫ります。

『化物語』の前日譚を描く、劇場版アニメ『傷物語』が全ての始まり

2016年から2017年にかけて公開された劇場版アニメ『傷物語』。『化物語』第1話の冒頭シーンを、「Ⅰ鉄血篇」「Ⅱ熱血篇」「Ⅲ冷血篇」の3部に分け丁寧に描きます。 『傷物語』のサブタイトルは「こよみヴァンプ」。高校2年生の春休みに瀕死の女吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに出くわした阿良々木暦は、キスショットを助けようとして吸血鬼の眷属になってしまうのです。 アニメ『化物語』に至るまでの前日譚、阿良々木暦が吸血鬼になった顛末、羽川翼との出会い、様々な謎が解き明かされます。激しいバトルシーン等、見どころ満載。

怪異の王、吸血鬼のキスショットと出遭ったことが阿良々木の運命を変えた

『傷物語』で阿良々木暦は、「吸血鬼を助ける」という意味を理解せずにキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに手を差し伸べました。キスショットの奪われた四肢を取り戻した後、彼女がギロチンカッターを食べている所を見てしまったのです。 阿良々木暦は自分も人間を食べる化け物になった事と、そんな化け物を救ってしまったことに気づき葛藤し、最終的には彼女と戦うことに。 しかし実はキスショットは阿良々木暦に助けてもらった時から、彼を人間に戻して死ぬ気でいたのです。それに気づいた阿良々木暦は、2人で共に生きるために苦渋の選択をしました。 それは阿良々木暦が極限までキスショットの血を吸って吸血鬼もどきの人間になり、キスショットは吸血鬼としての力を失い吸血鬼の成れの果てになるというもの。加えてキスショットは、定期的に彼の血を吸わないと命すら落としてしまうという……。 怪異の王だったキスショットは、そんな風になってまで生きていたくないと言いますが、阿良々木暦に聞き入れられず彼女は幼女の姿になってしまったのです。仲違いした2人ですが、離れられない関係のため惰性で血を吸い、また吸わせる関係になりました。

人間に戻るために怪異の吸血鬼ハンターと激しいバトルを繰り広げる

高校2年生の春休み、偶然にも出くわした瀕死の女吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを救おうと、自らの血を捧げることになった阿良々木暦。 からくも一命を取りとめたものの、阿良々木は人間ではなく吸血鬼として蘇ったのです。人の血を吸い生きていくバケモノと化したことに慄き苦しむ阿良々木。自殺しようとまで思い詰めた阿良々木を救ってくれたのは、クラスメイトの羽川翼でした。 怪異の専門家・忍野メメの協力を得て、3人の吸血鬼ハンターからキスショットの四肢を取り戻すことを条件に人間に戻る算段を取り付けます。激しいバトルの末、キスショットの奪われた体を取り戻し、約束通り、人間に戻ることができたのです。

吸血鬼もどきとなった阿良々木は、筋肉質な肉体と脅威的な治癒能力を手に入れる

女吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダブレードを助けた代償として、吸血鬼になった阿良々木暦。不随して吸血鬼の特性である筋肉質な肉体、不死身の体をも手に入れることになったのです。 人間に戻ることを望んだ阿良々木はキスショットの血を限界まで吸うことで、吸血鬼と人間、半々の特性を残す吸血鬼もどきの人間として生きることになりましたが……。人間に戻った現在も人並み外れた回復力は健在。大抵のケガであれば、瞬く間に治すことができるのです。

旧キスショットである忍野忍(おしのしのぶ)と仲直り

『傷物語』で仲違いしたキスショット=忍野忍(おしのしのぶ)は、『化物語』ではずっと無言のままでした。しかし『偽物語』で忍野忍は、「儂らは互いに互いを許さん。それでよかろう、儂らは過去を水に流してはならんのじゃ。それでも歩み寄ってはならん理由にはなかろうよ」と和解案を出したのです。 以降、忍野忍は阿良々木暦に怪異の知識を教えたり共に戦ったりと協力関係になっていきます。さらに物語が進むごとにすっかり仲良しに。 また『傾物語』では、阿良々木暦と忍野忍がタイムスリップして、2人が和解しなかったパラレルワールドに行くとその世界は滅亡していました。 その世界にいた忍野忍は、自分が阿良々木暦に大切に想われている事に気づかずに、自暴自棄になり世界を滅ぼしていたのです。阿良々木暦と忍野忍が和解していて、本当によかったですね。

戦場ヶ原ひたぎは蟹の一件で阿良々木の彼女に!【戦場ヶ原、蕩れ】

阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎは、『化物語』で付き合うことになり、その後はずっと恋人関係を続けています。ちなみに高校3年間ずっと同じクラスだったのに、「おもし蟹」の件で関わり合うまでは友人関係でもありませんでした。 ある日、阿良々木暦は学校の吹き抜けから落下してきた戦場ヶ原ひたぎを受け止め、彼女に体重がないことに気づきました。そして他人を拒否する彼女に無理やり関わり、忍野メメを紹介して解決したのです。 その後、戦場ヶ原ひたぎは阿良々木暦に告白させようとしましたが失敗し、彼を指さしながら自分から「I LOVE YOU」と告白しました。 彼女いわく「萌える」の上の言葉「蕩れる」を使い、阿良々木暦は告白の返事として「戦場ヶ原、蕩れ」と返答したのでした。

ブラック羽川の例の早口言葉に阿良々木暦、悶絶!

「物語」シリーズを彩るヒロインの1人、羽川翼。普段はメガネに3つ編み姿の品行方正な優等生なのですが、怪異に乗っ取られると猫耳の生えたセクシーな人格「ブラック羽川」に変貌するのです。 そんなブラック羽川に阿良々木暦は早口言葉、「斜め77度の並びで泣く泣く嘶く(いななく)ナナハン7台難なく並べて長眺め」をリクエスト。 ブラック羽川はというと、身体をくねらせながら「にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃにゃめ」と答えるのです。 かわいすぎるブラック羽川に阿良々木暦、身をよじらせて悶絶。阿良々木でなくとも、悶絶してしまう可愛らしさです。

妹の阿良々木火憐(かれん)と阿良々木月火(つきひ)は次回予告のナビゲーター

『化物語』の次回予告をナビゲートするのは、阿良々木暦の2人の妹、阿良々木火憐(かれん)と阿良々木月火(つきひ)。中学3年生の火憐、中学2年生の月火、2人合わせて「栂の木二中のファイヤーシスターズ」と呼ばれています。 身長170cm、ポニーテールにジャージ姿とボーイッシュな火憐に対し、身長156cm、日常的に和服を嗜む月火は一見するとおとなし気で対照的に思えますが、常に行動を共にする仲良し姉妹。 2人揃って兄を叩き起こすのが朝の恒例行事となっています。妹を溺愛する兄・暦と兄を慕う妹たち。異常と表現されるほど仲のいい兄妹なのです。

謎めいた存在、忍野扇はもう1人の阿良々木暦!?

忍野扇は、阿良々木暦の自己批判の気持ちから生まれた“自分を罰するための怪異”です。そのため千石撫子を追い込んでしまった事や、老倉育の苦しみに気づけなかった事など、阿良々木暦が目を逸らしている事と向き合うように促してきます。 忍野扇の口グセは、「私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです。阿良々木先輩」というだけあり、彼に問いかけて知っている事を口に出させて向き合わせていくのです。 また忍野扇は正体不明の怪異のため、“正体に気づかれてはいけない存在”。そのため彼女は、八九寺真宵が追いかけられた謎の球体=「暗闇」を装っていましたが、臥煙伊豆湖に正体を見破られ、阿良々木暦本人に告げられてしまうのです。 怪異としての在り方を偽った存在になった彼女は、暗闇に追われる立場に……。しかしすべてを知った阿良々木暦は、自分が生んだ忍野扇が暗闇に飲まれることに耐えきれず彼女を助ける道を選んだのです。

アニメ版「<物語>シリーズ」で阿良々木暦を演じる声優は神谷浩史

阿良々木暦の声を担当するのは、『夏目友人帳』の夏目貴志役、『進撃の巨人』のリヴァイ役の声優として知られる神谷浩史。声優アワード最多得票賞を5年連続受賞し殿堂入りを果たした声優界のレジェンド的存在です。 2009年7月放送の『化物語』から2017年8月放送の『終物語』まで8年にわたり阿良々木暦を演じている神谷浩史ですが、そのキャスティングは新房昭之監督の熱烈ラブコールによるものでした。「阿良々木暦役には神谷浩史しかない」と考えたそうです。 同クールに神谷浩史が主役を務める『【懺・】さよなら絶望先生』(新房昭之監督作)が控えているにもかかわらず、「<物語>シリーズ」の主人公役に抜擢したのです。新房監督の神谷浩史への信頼が伺えるエピソードですね!