2025年11月14日更新

【相関図】映画『バケモノの子』キャラ・声優一覧!シークレットで小栗旬がこっそり出演?

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『バケモノの子』

細田守監督が2015年に公開した『バケモノの子』。人間界の「渋谷」とバケモノの世界「渋天街」を舞台に、孤独な少年とバケモノの師弟関係、そして親子の絆を描いた作品です。 興行収入58.8億円、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した本作は、細田監督作品ならではの「豪華な俳優陣」の起用も魅力の1つ。 この記事では、『バケモノの子』の贅沢すぎる声優陣をまるっと紹介!意外なあの俳優も出演していますよ。 ※『バケモノの子』(2015)のネタバレを含みます。

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映画『バケモノの子』の声優一覧&あらすじ

キャラ キャスト
熊徹 役所広司
九太 宮崎あおい , 染谷将太
百秋坊 リリー・フランキー
多々良 大泉洋
一郎彦 黒木華 , 宮野真守
猪王山 山路和弘
二郎丸 大野百花 , 山口勝平
宗師 津川雅彦
キャラ キャスト
広瀬すず
チコ 諸星すみれ
九太の父 長塚圭史
九太の母 麻生久美子

母を亡くし渋谷を彷徨っていた少年・蓮は、バケモノの熊徹と出会い「九太」という名で、弟子として引き取られます。バケモノの世界「渋天街」で修行を積むうち、2人の間には親子のような絆が生まれていました。 青年になった九太は、女子高生・楓との出会いを機に「自分の道」を模索し始めます。しかし、やがて2つの世界を巻き込む大事件に直面し……。

映画『バケモノの子』のキャラ相関図で関係をおさらい

映画『バケモノの子』(2015)相関図

『バケモノの子』(2015)の舞台は「渋天街(バケモノの世界)」と「人間界」の主に2つが登場します。九太は、渋谷で熊徹の影を追いかけた結果、バケモノの世界・渋天街に到着してしまうのです。 渋天街では、師匠となる熊徹だけでなく、その旧友・多々良や百秋坊などの手助けもあり、九太は武道の腕前も、人としても成長していきます。同時に、熊徹と猪王山、九太と一郎彦という"親子"の対比も描かれました。 17歳になると、人間界と渋天街を行き来するようになる九太。そこで出会う楓との普通の日々、そして父との再会によって、九太は「自分の存在」を迷うようになっていきます。

熊徹(くまてつ)役/役所広司

バケモノの子

渋天街で一、二を争う強さを誇り、九太の師匠となる熊徹。乱暴な性格で同胞からも煙たがられており、嫁の来手もありませんでした。「宗師」の座につくため九太を弟子にしたことで、彼自身にも変化が生まれます。 そして、現在の宗師が神になるため、猪王山との後継者決定戦が行われることに。九太の応援を背に、見事勝利した熊徹でしたが、闇落ちした一郎彦に刺されてしまいました。その後、一郎彦に狙われている九太を救うため、宗師となった熊徹は命がけの"ある奇策"で助けに向かいます。

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役所広司(やくしょこうじ)

役所広司
©️ciatr

そんな熊顔のバケモノ・熊徹を演じるのは、ベテラン俳優の役所広司です。 役所は映画『渇き。』(2014年)や『三度目の殺人』(2017年)といった名作のほか、ハリウッド映画にも出演。2024年には、ヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』の主役を演じ、アジア・フィルム・アワード・最優秀男優賞を受賞しました。 細田監督は彼が演じる熊徹に惚れ込み、本作以降も連続して起用。2025年11月公開の『果てしなきスカーレット』では、主人公の父を殺した宿敵・クローディアスを演じます。

【少年期】九太役/宮崎あおい

バケモノの子

親戚の家に向かう直前に脱走し、熊徹の弟子として迎えられた少年・九太。当初は幼い自分を置いて逝った母と、姿を現さない父親を恨んでいました。熊徹に年齢(9歳)しか伝えなかったため九太と呼ばれていますが、本名は「蓮」といいます。 武道経験の無さからはじめはまったく上達せず、熊徹と喧嘩ばかりの日々でした。しかしある時、母の幻影から「なりきる、なったつもりで」という言葉を聞き、熊徹の動き全てをコピー。すると上達スピードが格段に上がり、17歳の頃には熊徹と渡り合えるまで成長していました。

宮崎あおい(みやざきあおい)

宮崎あおい

悲しい境遇だった少年期の九太の声優は、清純派女優として人気を博した宮崎あおいです。 宮崎は2003年に声優デビューを果たしており、多数のアニメ作品で声優を担当。『おおかみこどもの雨と雪』(2012)には花役で出演しましたが、異性を演じるのは本作が初めてでした。透明感のある少年の声を披露しています。 2018年は第1子出産のため産休に入り、『あしたの家族』(2020)で本格的に復帰。2025年にはアニメ映画原作の実写版『秒速5センチメートル』に出演し、変わらぬ美しさがSNSで話題となりました。

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【青年期】九太役/染谷将太

バケモノの子

九太は渋天街でも自暴自棄になりますが、熊徹や悪友たちとの出会いが彼を変えます。成長して18歳になった頃、偶然にも渋谷へ戻る方法を見つけたことで楓と出会い、彼女からも知識を吸収しました。 人間界で楓に勉強を教わり、父との再会も果たします。すると、人間界とバケモノの世界の2つで生きる「自分の存在」に悩むようになったのです。ついには、闇落ち一歩手前までいきますが、自分を受け入れてくれる楓の存在で、かろうじて自我を取り戻しました。

染谷将太(そめたにしょうた)

染谷将太

バケモノと人間、双方の暮らしを知って成長した青年期の九太役は、染谷将太。 さまざまな映画やドラマに出演していますが、声優としての出演は本作で2度目となります。宮崎あおい同様に『おおかみこどもの雨と雪』に出演し、作中では田辺先生役を演じました。 実力派俳優として着実にキャリアを重ねており、大河ドラマ『麒麟がくる』(2020)で主人公・明智光秀の主君、織田信長役を好演。 また、2025年は声優として『ひゃくえむ。』と細田守監督の『果てしなきスカーレット』、2つの大作アニメ映画で、重要な役どころを演じています。

楓役/広瀬すず

楓は渋谷の図書館で九太と出会う女子高生。館内で騒いでいた学生を注意して報復を受けていたところを九太に救われ、一緒に勉強をするようになりました。親の期待に応えて進学校に通うなど自分を抑圧して生きていましたが、九太との出会いで彼女自身も変わることに。 闇落ちしそうになる九太に対してはビンタで正気を取り戻させ、抱きしめて「大丈夫」と励まします。渋天街に戻る九太に、お守りとして「赤い栞」をお守りとして手渡しました。

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広瀬すず(ひろせすず)

広瀬すず

『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(2019年)で声優初主演を務めた広瀬すずが、本作のヒロイン・楓役を演じました。透き通った声が、楓のキャラクター性を引き立たせています。 広瀬すずは同世代でも特に目立った活躍を見せており、日本アカデミー賞では『三度目の殺人』(2017)で最優秀助演女優賞、『一度死んでみた』(2020)、『流浪の月』(2022)で優秀主演女優賞を獲得。 2025年は、『ゆきてかへらぬ』『片思い世界』『遠い山なみの光』など、幅広いジャンルで主演を務めています。

百秋坊(ひゃくしゅうぼう)役/リリー・フランキー

バケモノの子

豚顔をしたバケモノで心優しき僧侶・百秋坊。旧友の熊徹が連れてきた九太に厳しくも優しく接し、家事や礼儀を教えてくれました。 終盤には、重体の熊徹を置いて一郎彦と対峙しようとする九太を叱責します。しかし、九太の覚悟、そしてこれまでの周りの支えに感謝する言葉を聞いて、多々良とともに応援することを決めました。

リリー・フランキー

リリー・フランキー

互いに不器用すぎて、師弟関係のあり方に悩む2人の良き理解者となる百秋坊の声優は、個性派俳優のリリー・フランキーです。普段から俳優業やライター業などマルチタレントとして活躍していますが、『バケモノの子』の演技力をみて、さらにその多才さに脱帽するのではないでしょうか。 2013年公開の『そして父になる』以降、是枝裕和監督の作品で重宝されており、カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)に輝いた『万引き家族』(2018)にも出演。 2024年には、日英合作の映画『コットンテール』、韓国映画『ハルビン』に出演するなど、国外作品でもその独特な存在感を放っています。

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多々良(たたら)役/大泉洋

『バケモノの子』

猿顔をしたバケモノで熊徹の悪友・多々良。頭はキレるものの皮肉が効いており、人間の九太に対して冷たい態度をとっていました。しかし親心のようなものが芽生え始め、百秋坊とともに彼を見守っていく存在に。 熊徹が悩んでいるときには、茶化しながらも響くアドバイスを送ります。特に、指導方法に悩んだ際には「自分(熊徹)が本当はどうして欲しかったかをちゃんと頭っから思い出してみるんだな」と助言したことで、熊徹の指導も変わっていき、九太の覚醒を手助けしました。

大泉洋(おおいずみよう)

大泉洋(真戸呉緒/東京喰種)
©️ciatr

そんな多々良を演じるのは大泉洋です。2001年に『千と千尋の神隠し』の番台役で声優デビューし、『ハウルの動く城』(2004年)などのジブリ映画に参加しています。また本作では、自身にも通じる陽気なキャラクター性を上手く表現しました。 近年は『ディア・ファミリー』(2024)や『室町無頼』(2025)など、多数の主演作が公開。俳優業のみならず、2020年末の「紅白歌合戦」で白組司会を務めるなど活躍は多岐に渡ります。

【少年期】一郎彦(いちろうひこ)役/黒木華

黒木華

一郎彦は猪王山の長男で、なぜかいつも豚顔の帽子をかぶっています。偉大な父親譲りの強さ、そして品格を幼くして兼ね備えた優等生です。 弟・二郎彦が九太をいじめていた際には、間に入って弟を叱る優しさも。その際に「父のような大人になりたい」と目を輝かせて語っていました。しかし、成長するに連れ、周囲とは異なる外見になっていき、大きな挫折を経験することになるのです。

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黒木華(くろきはる)

立派なバケモノになりたいと夢見る一郎彦の声優は、演技派女優の黒木華です。 黒木は『おおかみこどもの雨と雪』(2012)で声優デビューし、本作、そして『未来のミライ』(2018)と3作連続で細田作品の声優に起用されました。女優としての活躍はさらに目ざましく、2014年には『小さいおうち』でベルリン国際映画祭の銀熊賞(女優賞)を獲得。 さらに『浅田家!』(2020)では、自身3度目の日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。近年は『アイミタガイ』(2024)で主演を務めたほか、2026年公開の中島哲也監督作『時には懺悔を』に出演が決まっています。

【青年期】一郎彦役/宮野真守

宮野真守
宮野真守19thシングル「光射す方へ」 AWAより

精悍な顔つきに成長し、念動力(バケモノの力ではない)を身に着けた青年期の一郎彦。人間であるという自身の生い立ちを知った彼の心には、次第に闇が巣食っていきました。 心の闇は、尊敬する父の敗北によって爆発してしまいます。そして、怒りの矛先は自分と同じ「半端者」である、九太と熊徹へと向かってしまうのです。熊徹を刺した一郎彦は、渋谷でクジラに変身し、街を破壊し始めます。

宮野真守(みやのまもる)

そんな一郎彦を演じたのは、歌手・俳優としても活躍する人気声優の宮野真守です。 小学生時代から子役として活動し、2001年に海外ドラマの吹き替えで声優デビュー。2010年前後から声優業中心にシフトし、『DEATH NOTE』(2006年)の夜神月役、「機動戦士ガンダム00」シリーズの刹那・F・セイエイ役などを担当しました。 近年は『ハイキュー!! TO THE TOP』(2020年)の宮侑役で注目を集めたほか、男性声優として初の「紅白歌合戦」出演も果たし、一般の知名度も上昇中。その演技力を活かし、映画『九十歳。何がめでたい』(2024)や『パリピ孔明 THE MOVIE』(2025)など、俳優業でも活躍の幅を広げています。

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猪王山(いおうぜん)役/山路和弘

山路和弘

猪顔のバケモノ・猪王山は、渋天街の誰もが強さと品格を認める存在。主宰する武術館には多くの弟子がおり、有力者として多忙な日々を送ります。 次代宗師の最有力候補を演じるのは、俳優・声優・ナレーターの山路和弘です。 1977年から「劇団青年座」所属の舞台役者として活動する傍ら、高橋伴明、原田眞人らの監督作の常連となり、地上波の作品でも活躍。声優としては、ジェイソン・ステイサムら海外俳優の吹き替えや、「進撃の巨人」シリーズのケニー・アッカーマン役などで知られます。 近年は「いだてん」(2019年)、『麒麟がくる』(2020年)と2年連続で大河ドラマに出演。2022年前期の朝ドラ『ちむどんどん』では、久々だという善人の役柄を演じます。

【少年期】二郎丸(じろうまる)役/大野百花

猪王山の次男であり、無類の食いしん坊でもある次郎丸。天真爛漫な性格で強さに憧れているため、父親と兄を誇りに思っています。人間に偏見を持っていたものの、のちに考えを改めて九太の親友になりました。 次郎丸の少年期を演じるのは、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)から連続で出演した大野百花です。 大野は幼稚園時代から子役として活躍し、映画『きな子〜見習い警察犬の物語〜』(2010)では、番場新奈役を演じています。同作で第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し将来を期待されていましたが、本作以降の出演歴はありません。 去就に関する確かな情報はないため、学業を優先して休業している可能性もあります。

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【青年期】二郎丸役/山口勝平

山口勝平

青年期になるとかなり落ち着き、誰とでも親しくできる好青年に成長した次郎丸。九太に「どっちの父親が勝っても恨みっこなし!」と誓うなど、良好な関係を築いています。 青年期の次郎丸を演じた声優は、声優・俳優として第一線で活躍する山口勝平です。 山口は1985年に舞台俳優としてデビューし、1988年に声優デビュー。翌年に『らんま1/2』の主役・早乙女乱馬役に抜擢されたのを機に、高橋留美子原作のアニメで重宝されてきました。 『名探偵コナン』の工藤新一/怪盗キッドなどの2枚目から、『ONE PIECE』のウソップといったコメディ要員、マスコットキャラまで幅広く演じます。『半妖の夜叉姫』(2020年)では犬夜叉役を続投し、往年のファンを喜ばせました。

宗師役/津川雅彦

宗師は渋天街に棲む10万以上のバケモノを統べる存在。彼自身は兎顔のバケモノで、高齢のため宗師の座を引退して神格化することになります。誰かと会話中でもあちこちに移動し、特に意味もなく相手を翻弄するなどお茶目な一面も! 熊徹も逆らえない宗師を演じたは、伊丹映画の常連としても知られた名優・津川雅彦です。 『狂った果実』(1956年)でスターダムに上り詰め、日活の看板役者として活躍。フリー転身後はスキャンダルなどで窮地に立たされるも、悪役の演技で人気を博しました。晩年も「HiGH&LOW」や「相棒」シリーズなどの話題作に出演し、第一線で活躍を続けます。 2018年8月4日、最愛の妻・朝丘雪路の後を追うように心不全のため78歳で死去しました。

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チコ役/諸星すみれ

諸星すみれ

チコは九太と渋谷の路地裏で出会い、その後も行動をともにしていく小動物です。バケモノとも普通の動物とも違う存在らしく、ある意味では本作最大の謎といえます。 チコの声優を務めたのは、『サマーウォーズ』(2009)にも声優として起用された諸星すみれです。諸星は3歳の時に子役としてデビューし、声優・女優・歌手として活躍。世界的ヒット作『アナと雪の女王』(2014)では、アナの子ども時代の声を担当しました。 そのほかの出演作には、「東京喰種トーキョーグール」シリーズの笛口雛実役、「ハイキュー‼」シリーズの谷地仁花役などがあります。

九太の父役/長塚圭史

妻の親族によって強制的に離婚させられ、離れ離れに暮らしていた九太の実の父親。妻が事故死した際も彼には連絡がなく、葬儀に参加することが叶いませんでした。 九太の父を演じたのは、劇作家・演出家・俳優とマルチに活躍している長塚圭史です。 活躍の場は舞台がメインですが、『容疑者Xの献身』(2008)や2021年内公開予定の『シン・ウルトラマン』、朝ドラ『あさが来た』(2015)などにも出演。ほかのキャストと比べて声優経験は少ないようです。

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九太の母役/麻生久美子

麻生久美子

九太を女手ひとつで育てていたものの、彼が9歳の時に不慮の事故で亡くなった実の母親。九太の前に幻(幽霊)として現れ、苦悩する我が子にアドバイスを与えます。 九太の母を演じた麻生久美子は、細田作品の常連として知られるキャストの1人です。 『おおかみこどもの雨と雪』では堀田の奥さん役、『未来のミライ』ではおかあさん役を演じており、本作含め3度出演しています。1988年公開の『カンゾー先生』で女優として地位を確立し、近年はドラマ『MIU404』(2020)、『あのときキスしておけば』(2021)などに出演しました。

実はあの小栗旬や谷村美月もノンクレジットで出演!?

小栗旬

キャスト一覧からも明らかですが、細田監督は同じ俳優を続けて起用する傾向があります。 たとえば『時をかける少女』(2006)で声優デビューし、今や常連となっている谷村美月。本作ではノンクレジットですが、Twitter上で出演したことを報告しています。 細田作品ではカメオ出演も珍しくなく、アナウンサー役の桝太一は『おおかみこどもの雨と雪』でも同様の役を演じており、連続での起用となりました。 またエンドロールには「小栗旬」の名があり、どの役なの!?と話題を呼びました。小栗が出演したのは、九太が高等学校卒業程度認定試験を受験する云々のシーン。住民票を取りに訪れた渋谷区役所で、応対してくれた眼鏡の職員を演じました。 小栗が監督のファンだった縁での起用との噂もありますが、彼ほどの有名俳優が初めて出演してくれたのにこの扱いで良かったのか?と気になってしまいますね。

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監督を務めたのは『サマーウォーズ』などの細田守

未来のミライ 細田守
©️ciatr

『バケモノの子』の監督を務めたのは、『サマーウォーズ』などの代表作を持つ細田守。彼は学生時代の自主制作を経て、1991年に東映動画(東映アニメーション)に入社しました。 劇場版「デジモンアドベンチャー」シリーズなどの監督として経験を積み、2005年にフリーに転身。翌年に『時をかける少女』で高く評価されます。 初の長編オリジナル作品『サマーウォーズ』、「スタジオ地図」設立後の第1作目『おおかみこどもの雨と雪』と、“家族のあり方”をテーマとして掲げて制作を行ってきました。 本作で“父と子”をテーマに選んだ背景には、2児の父になった影響もあると語っています。 現代社会の変容とともに、家族のあり方も変化していくのは必然。それを考えた時、子どもの道標として大人たちはどうあるべきなのか。答えを提示するというよりも、親としての新しい姿を観客と一緒に模索したい、という監督の想いが込められた映画です。

主題歌はMr.Childrenの「Starting Over」

『バケモノの子』の主題歌には、Mr.Childrenの「Starting Over」が起用されました。 細田監督曰くこの曲は、“少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄”とのこと。恐怖や不安をエサに膨らんでいく感情を「モンスター」に例え、それに打ち勝とうとする様子を綴った歌詞が印象的なミディアム・バラードです。 曲名を和訳すると「再出発」となり、九太と重ねながら聴くとグッとくるものがあります。 ボーカルの桜井は本作について「凄い映画を観てしまった。1人の父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった。この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」とコメントしました。

映画『バケモノの子』ではさまざまな声優が世界観を彩る!

日常の中にある非日常を描き、独特のノスタルジックな作風でファンを魅了する細田守監督。彼がヒットメーカーとなった裏に、声優たちの存在があることは確かでしょう。 『バケモノの子』も例外ではなく、個性豊かな声優が作品の魅力を引き立たせました。外見や性別が役柄に影響しないからこそ、知らない一面が見られるのもポイント。大人へのメッセージ性が強い映画ですが、子どもも充分楽しめるのは間違いありません! 鑑賞済みの人もまだ観たことがない人も、ぜひ家族と一緒に鑑賞してみてください。