渡辺謙出演のおすすめ映画、ドラマ11選!ハリウッド版「ゴジラ」出演!
日本が誇る名俳優、渡辺謙
1959年に新潟で生まれた渡辺謙。「謙」という名前は越後の戦国武将の上杉謙信にちなんで名づけられました。高校卒業後、演劇集団円(まどか)附属の研究所に入所し、下地を積みます。 劇団員に昇格した1982年に『未知なる反乱』でテレビデビュー、その2年後には『瀬戸内少年野球団』で映画デビューと着実にステップアップし、1986年のNHK朝の連続テレビ小説『はね駒』への出演で広く知られることとなります。 そして1987年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』(後述)で主役に抜擢され、一気に知名度を上げました。その後急性骨髄性白血病を発症するという不運に見舞われるも不死鳥のごとく復活し、今や世界的な俳優となっています。
1.渡辺謙の名を全国区にした大河ドラマ
『独眼竜政宗』(1987年)
山岡荘八の原作小説『伊達政宗』をドラマ化したこの作品で見事主役の政宗役に抜擢。若々しく荒々しい新たな政宗像などが評判を呼び、39.7%という大河ドラマ史上最高の平均視聴率を獲得しました。
2.アカデミー賞ノミネート、“ケン・ワタナベ”の名を世界に知らしめる
ハリウッドが描くサムライっていつもちょっとズレてて違和感ありありなのにこの作品は渡辺謙が事細かく指示してるだけあって侍の心が見事に描写されている。トムクルーズも武士道の中に身を置きどんどん心境と共に変化していくのがとてもかっこ良かった。真田広之の殺陣にも惚れ惚れ。
明治維新直後の日本に、トム・クルーズが侍たちと交流し彼らから武士道精神を学ぶアメリカ軍人を演じた時代劇。 渡辺演じる反乱軍武将の重厚な演技が絶賛され、日本人俳優として初のアカデミー助演男優賞にノミネートされる快挙を果たし、これ以降活動の拠点を海外に広げることとなりました。
3.有名サスペンス小説のドラマ化
『砂の器』(2004年)
松本清張のあまりにも有名なベストセラー小説をドラマ化。謎の殺人事件をきっかけに、ある男の隠された過去が明らかになっていきます。 原作をかなり改変しているのが特徴です。
4.一人の少女が一流芸者に成長するまでを描いたハリウッド映画
【エキゾチック・ジャパンな、昭和的源氏物語】 異論は多々あると思うけれど、私はこの映画が結構好きだ。賛否両論と言うよりどちらかと言えば批判的で厳しい意見の方が目に付くし、アラ探しを始めるとキリが無いほど違和感を覚える箇所があるのは確か。建物の内装、踊り、衣装、音楽、美術など外国人目線での和洋折衷ならぬ和華折衷のおかしな日本。 ゆえに、文化や時代考証の正しさの観点ではNGを喰らってもやむを得ない。でも、必ずしも日本という国と芸者のリアルな描写に拘らずフィクションの” ジャパン国 ” における1人の女の物語と考えればかなりおもしろくて見応えある仕上がりだと思う。 貧しさから芸者に売られた女が一途な想いを胸に花街でのし上がっていく半生を描く。その世界で生きる女達の芸者としての格と男と金銭を巡る確執、嫉妬と侮蔑にまみれた闘い。絢爛豪華な表舞台の裏側で繰り広げられる人間模様。昼ドラのようなドロドロの類いは苦手な私が本作にはなぜかグイグイ惹き込まれたのは、絵画的な美しさとチャン・ツィー、ミシェル・ヨー、桃井かおりなどの女優陣の演技によるところが大きい。 妖しげな朱の色, 肌やおしろいの白, 煌びやかな衣装の色彩と、貧しさや裏側の闘いを投影するかのような陰翳とのコントラスト。桜や雪の美しさ。それらに負けず劣らずチャン・ツィーが綺麗で、一挙一動が画によく溶け込み不思議なオーラがあった。ミシェル・ヨーの抑えた立ち居振る舞いと貫禄もさすがだと思う。 振り返ってみると本作は冒頭に書いたとおり源氏物語のある人物を彷彿とさせ、日本の描写のみならず そこに拒否反応を示す人もいるだろう。が、望まない生き方を余儀なくされた女性を描いたアジアンテイストなファンタジーとしてはとても良かった。 ”水はさらさらと岩の間をも流れ、行く手を阻まれると別の方向へ流れる” ”化粧をするのは素顔を人から隠すため”
アメリカ人作家のアーサー・ゴールデンによる小説『さゆり』を映画化。少女の千代がさまざまな苦難を経て、花街一の芸者“さゆり”として育つまでを豪華絢爛に見せます。 さゆり役をチャン・ツィイーが、先輩芸者をコン・リーが演じるなど、主要人物を日本人以外の役者が占める中、渡辺は彼女たちに寵愛を授ける会長を演じています。
5.若年性アルツハイマーを患った男の絶望と再起
日本の映画で初めていい映画だと思った。妻が夫を支える所がビューティフルマインドとかぶった
突如、若年性アルツハイマーを患ってしまった男性と、彼を献身的に支える妻を描く感動作。渡辺自身が映画化を熱望し、主演のみならず映画製作全般に関わった力作で、妻役の樋口可南子の好演も光ります。
6.“硫黄島二部作”の日本編
アメリカ人が撮ったとは思えないほど日本兵の様子や葛藤がよく描かれていた。厳密には正確ではない部分もあるのでしょうが、少なくとも、ハリウッド映画でしばしば見られる『思いっきり間違った 変な日本描写』は無かった。自決のシーンなどが生々しいし辛いけど、1年に1度はこういう映画を観て戦争の悲惨さを肝に命じ、後世に伝えていくことが大事だとしみじみ思う。米兵が持っていた母親からの手紙を 読み上げるシーンで不覚にもグッと来てしまった。当たり前過ぎるくらい当たり前なんだけど、どの国のどんな人にも 自分のことを想ってくれる母親がいるってことを実感する。役者の中では渡辺謙は別格として、それ以外では伊原剛志がよかったです。
クリント・イーストウッド監督による『父親たちの星条旗』と並ぶ“硫黄島二部作”の日本編。太平洋戦争末期の1944年6月、本土防衛の最後の砦となる硫黄島にて過酷な戦いに赴いた、栗林中将率いる日本陸軍を描いた力作です。 栗林役の渡辺のみならず二宮和也、伊原剛志、加瀬亮といった日本人俳優が大挙出演しており、ハリウッド資本映画によくある、おかしな日本語描写が皆無なのも特徴です。
7.壮大な社会派ドラマの傑作
長いのに没入感ハンパなくて、一人の男の人生を一通り追体験できるすごい映画 俳優さんがやっぱりいいし、あまりダラダラしないで、必要最低限だけが残された感じだったからかな
『白い巨塔』で知られる山崎豊子原作による、1985年に発生した日本航空123便墜落事故をモデルにした社会派作品の映画化。 これまで幾度となく映画化が企画されるも、その膨大なあらすじなどから実現に至りませんでしたが、渡辺自身が映画化に向けて動くなどの執念がそれを可能としました。
8.夢の中の潜在意識に侵入する産業スパイチーム
大好きな映画です。3回目の鑑賞でしたが、全く飽きません。 夢、という不思議なテーマにこれほどまで巧みな脚本を与えた映画はないでしょう。類似する映画に13Fとかパプリカとかありますが、これらよりも知的で最高にクールです。映画としての迫力も申し分ないです。観た事が無い人がいれば間違いなく僕がお勧めする映画ですね。エンドロールの音楽でさえも最後まで楽しめますし、俳優も最高。ただ渡辺謙が出演していて日本人としては嬉しかったのですが 、なんかしょぼかったな…と。 ノーランの知的でダイナミックな展開はダークナイトと並ぶ名作かと。
人の夢の中に入り込んでアイデアを盗むという産業スパイチームを描く、一風変わったケイパーもの。 渡辺はチームに仕事の依頼をする日本人企業家のサイトーを演じています。『バットマン ビギンズ』に続いてクリストファー・ノーラン監督とコンビを組み、今回はノーランから直々に出演オファーを受け参加しました。
9.スキー場爆破事件を防げ!大スペクタクルサスペンス
白銀ジャック(2014年)
スキー場を舞台に起こる爆弾脅迫事件を描いた、東野圭吾の長編サスペンス小説をドラマ化。渡辺は犯人と交渉を行っていくスキー場のゲレンデ統括マネジャーを演じています。迫力満点のスキーアクションも自らこなすなど、アグレッシブな一面が見られます。
10.ハリウッドによる二度目のゴジラムービー
#eiga #movie ジャパンプレミアにて。 ハリウッド版ゴジラはむきむきで表情もキリッとしていた。CGなはずなのに着ぐるみのような質感もあって不思議な気分。 渡辺謙はあまり語らず、表情だけの演技を見せつける。ああ、監督もゴジラ好きなんだなあと感じられるほどのたくさんのゴジラシーンにうきうき。欲を言うならばもうちょっと、取っ組み合いが見たかったかも。まるでヒーロー。アメリカでパワーアップしたゴジラ、おかえりなさい!
ハリウッドが二度目に製作したゴジラ映画。不評だった1997年版の二の舞にはならぬとばかりに、ある意味和製ゴジラ映画のパターンを踏襲した作りとなっています。 渡辺は日本人の芹沢猪四郎博士を演じていますが、この役名は一番最初に作られた1954年版『ゴジラ』に登場する博士と、監督の本多猪四郎から取られているのは言うまでもないでしょう。
11.殺人事件を巡って描かれる群像劇
殺人事件の犯人が逃亡、全国に身元不明の三人の青年が現れて様々な人と関係を持っていく。あまりに大きく真っ黒な理不尽が映画を占拠していました。一昨年の秀作『そこのみにて光輝く』はそれでもその中に一縷の希望を見出しましたが、この映画ではそれらはほとんどと言っていいほどありません。映画の中の人々はこれまでも、これからも、怒りに打ち震えながら、それでもただ生きていくしかない。ああ、人生とはこれほどまでに苦しいものなのか、と鑑賞後しばらく呆然としてしまいました。 信頼や優しさや思いやり、日本の美とも言えるこれらが"よそ者"が原因で脆くも崩壊します。"よそ者"を悪とすれば話は早いだろうが、善悪の判別が全くつかない場合、我々はどうするのか。声高らかに叫ばれるのは心を開き受け入れることです。しかしそれほど単純でしょうか。劇中では「信じてもダメ」「信じなくてもダメ」という状況が発生します。結局"よそ者"に対してどのようなアプローチをすれば良いのか全く見えなくなる。凝り固まった価値観が一気に解けていきます。2020年東京オリンピック開催前、どんどん外国人が増えていくこの日本に冷水をぶっかけるような映画でした。 おそらく英会話学校講師殺害事件になぞらえて製作しているのであろう、犯人の顔写真があまりに市原達也を想起させました。 豪華俳優陣が良い。広瀬すずは完全に次のステージに立ったし、森山未來の危うさはもう芸術の域でした。全くメディア露出ありませんが沖縄坊主の佐久本宝もかなり良い味出してます。ですが、個人的には宮崎あおいがスマッシュヒット。7kgの増量の役作りが見事で、表情やその全てから、女が歩んできたあまりに悲惨な人生が容易に想像できるのです。
渡辺が『許されざる者』の監督、李相日と二度目のコンビを組んだ人間ドラマ。「怒」という血文字を残して未解決となった殺人事件を巡り、3つの舞台で描かれる群像劇です。
渡辺謙について知っておきたい7つの事実
1.歌手として活動していた時期がある
渡辺謙が『独眼竜政宗』で有名になった1987年、シングルとアルバムを同時発売して歌手デビューしており、1992年までにシングル4枚、アルバム3枚を発売しています。短期間で売れなかったのか、2015年現在はすべて廃盤となっています。 幼少の頃から音楽に興味を持ち、中学・高校時代は吹奏楽部でトランペットを担当していました。俳優を目指す前はプロのミュージシャンになりたいと漠然と考えており、武蔵野音楽大学へ進学する予定でした。しかし音大への進学は厳しく、事前レッスンが必須であったことや学費の問題、さらには父親の病気などが重なって音楽への道を断念することとなりました。
2.ブロードウェイミュージカル『王様と私』ではトニー賞にノミネート
ミュージカルの本場、NYのブロードウェイで2015年の4月から上演されたミュージカル『王様と私』(原題:The King and I)にて、渡辺謙は主演の王様役で出演しました。実は渡辺謙はミュージカル未経験で、しかも英語が苦手であるにも関わらず単身でNYへ向かい、劇場付近のマンションで一人暮らしをしてミュージカル1本に専念していました。 『王様と私』の初演は1951年、再演を重ねて長年愛されてきた歴史のある作品で渡辺謙は本場のミュージカルファンから高い評価を受け、初ミュージカル、そしてミュージカル初主演でありながら、本作でトニー賞の主演男優賞にノミネート、日本人で初めての快挙となりました。 主演男優賞を含めた9部門でノミネートされ、ミュージカル・リバイバル作品賞など4部門が受賞しましたが、残念ながら主演男優賞は受賞ならずという結果でした。
3.野球が大好きで熱狂的な阪神ファン
渡辺謙がガチの阪神タイガースファンで、本腰を入れて応援していることは一般の野球ファンの中でもかなり有名です。球場での目撃情報どころか、バックネット裏の最前列の席で大きく構えて座り、試合の進行に一喜一憂してはしゃぐ姿がテレビ中継で写り込んだことが話題となりました。 また、自身のツイッターで阪神について熱弁したりキャンプに偵察に行ったりするなど、ニュースでも度々取り上げられています。 仕事で海外滞在中でもインターネットで阪神の情報をチェックする、阪神の試合日程や結果に合わせて仕事のオファーを受けるかどうか決める、とまで言われています。 ちなみに、渡辺謙の息子の渡辺大と、娘の杏はどちらも巨人ファンだそうです。
4.南果歩と結婚し、48歳にしておじいちゃんに
渡辺謙は1983年に一度結婚していますが、前の妻とは2005年3月に離婚し、同じ頃にドラマで知り合った南果歩と交際を深め、同2005年12月に再婚しました。結婚式は2010年8月にロサンゼルスにて挙げています。 1984年に前妻と渡辺謙との間に生まれた第1子の渡辺大は俳優をやっており、2008年に結婚して子供が生まれました。初孫が生まれた時の渡辺謙は48歳で、早くもおじいちゃんとなりました。
5.国外出演映画は、ほとんど自身で吹き替えをしている
渡辺謙が英語のセリフを話している映画の日本語吹き替えって誰がやってるの?という疑問ですが、『バットマン ビギンズ』(2005)以外のすべての作品で渡辺謙が自ら日本語で吹き替えを担当しています。 2つの言語で1から再び台本をすべて演じるということは滅多に経験出来ることではありません。言葉のニュアンスが異なるなど、たくさんの発見がありそうですね。また、やはり本人が演じているため、映像と吹き替え演技の相違による違和感も少なくて安心出来ると評判です。
6.被災者支援のためにライブカフェ「K-port」をオープン
2011年の東日本大震災によって被災地のひとつとなった宮城県気仙沼市。アメリカから帰国している途中に震災を知った渡辺謙は「何かできることはないか」と何度も現地に赴き、被災者と親交を深めていました。 そんな友人たちと話を重ねる中で、「心の港をプレゼントしたい」という思いから、気仙沼の人々、そして世界とを繋ぐ心の港であるライブカフェ「K-port」をオープンしようと決めました。 「port」は港、「K」は心の「K」でもあり、渡辺謙の「K」、気仙沼の「K」、絆の「K」です。2013年にK-portがオープンし、オープン前日の2013年11月24日に渡辺謙と妻・南果歩が1日限定の朗読劇『ラヴ・レターズ』を上演しました。
7.「ゴジラ」の発音には日本への強い思いが隠されていた
2014年にギャレス・エドワーズ監督によってハリウッドでリブートされた『GODZILLA ゴジラ』に出演した渡辺謙は、日本人の博士として出演していますが、他の出演者やスタッフはもちろん英語のネイティブばかり。作中で何度も登場するGODZILLAという単語の発音について、監督や制作スタッフと一悶着あったそうです。 渡辺謙は、「ガッジーラ」という英語の発音ではなく、日本語で「ゴジラ」という発音に徹底していました。監督やプロデューサーに「もう少し英語っぽく発音してくれないか」と言われても、頑なに受け入れず、「ゴジラ」で突き通したのだそうです。 もともとゴジラは東宝が作った日本の怪獣であり、海外にもそれは知れ渡っています。海外のファンでも「ゴジラ」は「ゴジラ」であり、アメリカで本作が上映されたときには渡辺謙の「ゴジラ」という日本語発音で拍手が沸き起こったといいます。