2026年7月22日更新

庵野秀明、「エヴァ」や『シン・ゴジラ』を生み出した鬼才の作品を一覧で紹介

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庵野秀明

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日本を代表するアニメーション作家・庵野秀明

庵野秀明(あんのひであき)は山口県出身、1960年5月22日生まれのアニメーション作家、監督です。 幼い頃から漫画、アニメ、特撮の魅力にとりつかれ、学生時代より8ミリフィルムでの特撮撮影、ペーパーアニメ制作に没頭するなど、とにかく物作りに励む日々を送っていました。大学は私立大阪芸術大学に入学するものの、アニメーション制作に夢中になるうちに放校処分に。それを機に上京して宮崎駿に弟子入りを果たします。 その後、日本のアニメーション制作会社ガイナックスで『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』の監督を務め、中心人物として活動していきます。その中で制作されたのが『新世紀エヴァンゲリオン』。日本のアニメ史に残る傑作といわれています。 2006年にはアニメ制作会社・スタジオカラーを設立し、現在もアニメーション、映画の世界で作り手として活躍しています。 プライベートでは2002年に漫画家・安野モヨコと結婚。お互いの姓の読みがアンノであることから、当時「Wアンノ」として話題となりました。

OVA『トップをねらえ!』【1988年】

1988年に製作された庵野秀明監督作品のSFロボットアニメ。経営不振に陥っていたアニメーション制作会社・ガイナックスの再起をかけるために制作されましたが、パロディーを交えつつもシリアスドラマ性を重視した作風に「OVAの金字塔」と呼ばれるヒット作と言われました。 人類が宇宙で活動するようになった時代、「宇宙怪獣」と呼ばれる生物の攻撃に地球は脅かされていました。そんな中、主人公・タカヤノリコは宇宙怪獣と戦うべくパイロットとして戦場に飛び立つことに。

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アニメ『ふしぎの海ナディア』【1990年~1991年】

ふしぎの海のナディア
©NHK・NEP

NHKにて1990年から1991年にかけて放映されたテレビアニメで総監督を庵野秀明、監督を樋口真嗣が務めました。ガイナックスの出世作とも言われています。 1889年の世界を舞台に、発明好きの少年・ジャンと謎の美少女・ナディアの大冒険を描いた本作は、子供のみならず大人も楽しめるアニメとして人気を博しました。

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』【1995年~1996年】

エヴァンゲリオン、アニメ
©カラー

言わずと知れたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』は1995年から1996年にかけてテレビ東京で放映されたアニメ。監督の庵野秀明の名をこの世に知らしめた作品です。 大災害・セカンドインパクト後の世界に突如襲来した謎の生物「使徒」と巨大な人型兵器「エヴァンゲリオン」との戦いをシリアスに描いた作品です。エヴァンゲリオンのパイロットとなった14歳の少年・碇シンジの繊細な心の葛藤を描いた心理描写も大きな見所の一つ。

庵野秀明の代表作、映画「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズ

アニメ総集編の1作目【1997年】

1997年に『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版第1弾として映画化されました。テレビシリーズ1話〜24話を集約した内容となっています。 ファンの間では「春エヴァ」と呼ばれています。

アニメ版では描かれなかった衝撃的なラストがみもの【1997年】

新世紀エヴァンゲリオン 旧劇場版
©カラー/EVA製作委員会

1997年『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版第2弾。テレビシリーズの25話〜最終話をベースにつくられた新作として上映されました。本作では、テレビ版では語られなかったエンディングが作られました。 同年に公開された前作に対して、ファンの間では本作は「夏エヴァ」の愛称で親しまれています。

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『新世紀エヴァンゲリオン』、遂に完結!?【1998年】

1998年に公開された『新世紀エヴァンゲリオン』の完全劇場版。劇場版1作目、2作目を再々修正した作品として公開されました。

アニメ『彼氏彼女の事情』【1998年~1999年】

津田雅美の少女漫画を原作に、1998年から1999年にかけて放映されたテレビアニメで、庵野秀明が監督を務めました。『新世紀エヴァンゲリオン』の直後に手がけた作品としても知られています。 完璧な優等生を演じる女子高生・宮沢雪野が、同じく学年トップの有馬総一郎に素顔を知られてしまうところから物語は動き出します。ふたりの距離が縮まっていく過程を、コミカルかつ繊細に描いた青春ラブコメディです。 実写映像や文字だけの画面、コラージュ風のカットなど、実験的な演出を惜しみなく盛り込んだ映像表現も本作の大きな見どころ。エヴァンゲリオンとはまた違った角度から、庵野秀明の作家性を味わえます。

女子高生のリアルな生態を描いた話題作【1998年】

村上龍原作小説を1998年に映画化した『ラブ&ポップ』は、庵野秀明監督にとって初めての実写商業映画。 渋谷区に買い物に来た女子高生・裕美はある店で12万8千円という高価なトパーズに一目惚れしてしまいます。店の閉店までになんとかその指輪を手に入れようと友人達と援助交際でお金を稼ぐ1日を描いたストーリー。ハンディデジタルカメラで撮影した映像が、女子高生特有の浮遊感を感じさせると当時話題を呼びました。

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庵野監督の心象風景を描いた芸術的な一作【2000年】

『式日』は2000年に公開された庵野秀明監督作品。孤独に生きる少女の精神世界を描き、芸術性の高い映画として評価されています。東京国際映画祭では最優秀芸術貢献賞を受賞しました。 里帰りした主人公・カントクが出会った少女。その少女は自分に絶望し、現実世界を隔絶した生活を送っていました。映像作家として活動していたカントクは少女を自分の被写体として撮影していくうちに心を通わせていきます。

サトエリのセクシーな魅力が爆発!【2004年】

『キューティーハニー』は永井豪原作漫画を、庵野秀明監督が大胆に特撮実写映画化した作品で2004年に公開されました。完成までに4年を費やしましたが、娯楽大衆映画として製作された本作は快活なアクション映画に仕上がり話題を呼びました。 派遣OLの如月ハニーは、変幻自在に姿を変えることのできるアンドロイドです。「愛の戦士・キューティハニー」に変身し、悪の組織「パンサークロー」と戦います。愛は悪を打ち負かすことができるのでしょうか。

恋人の死を描いた衝撃作!【2011年】

2011年の平野勝之監督作品『監督失格』では庵野秀明はプロデューサーを務めています。 平野監督の恋人で仕事仲間でもあったAV女優の林由美香が突然の死を遂げ、それを発見するシーンから始まる本作は、センセーショナルな映画として話題を呼びました。今まで監督が撮影してきた映像を中心に、林由美香への愛情を綴ったドキュメンタリーには涙せずにはいられません。

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完結を迎えたヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ

シン・エヴァンゲリオン劇場版
©カラー

ヱヴァンゲリオン新劇場版:序【2007年】

2007年に公開された新劇場版、全4部作の1作目。ストーリーはアニメシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』の1話〜6話に基づいていますが、全ての絵は新たに書き直されています。高画質で蘇ったヤシマ作戦は、ファン垂涎のシーンです。

ヱヴァンゲリオン新劇場版:破【2009年】

2009年に公開された新劇場版、全4部作の2作目。本作より従来のアニメシリーズに基づかない、オリジナルのストーリーが展開します。新しいキャラクターも登場し、2000年代の『ヱヴァンゲリオン』として再構築されました。

ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q【2012年】

2012年に公開された新劇場版、全4部作の3作目。興行収入50億を突破した大ヒット作。エヴァンゲリオンを運用する組織NERVと、反NERV組織ヴィレとの戦いが描かれています。人気キャラクターの渚カヲルが前作と一新した役どころになっており、物語はそのまま完結編へと引き継がれました。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||【2021年】

2021年3月8日に公開された、ヱヴァンゲリヲン新劇場版4部作の完結編です。庵野秀明が脚本と総監督を務め、前作『Q』から8年以上の歳月を経てシリーズに決着をつけました。 興行収入は101.5億円に到達し、それまで庵野作品の最高記録だった『シン・ゴジラ』を上回っています。日本の歴代興行収入ランキングでも35位に入る大ヒットとなりました。 1995年のテレビシリーズから四半世紀にわたって描かれてきた碇シンジの物語が、ここでひとつの結末を迎えます。長年シリーズを追いかけてきたファンにとって、忘れがたい一本になったことは間違いありません。

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エヴァファン歓喜!庵野秀明が新境地を開いた『シン・ゴジラ』【2016年】

シン・ゴジラ
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

2016年7月29日に公開された『シン・ゴジラ』は、ゴジラシリーズの第29作目。総監督・脚本を庵野秀明が務めました。 東京湾羽田沖に突如現れた巨大不明生物が、進化を遂げつつ街を破壊。すぐに攻撃を開始する日本政府ですが「ゴジラ」と名付けられた巨大生物には全く歯が立たず、アメリカに協力を持ちかけます。 その時、数年前からこの生物の出現を予知していた科学者がいるという事を聞いて…。日本全土が絶叫の渦に巻き込まれる中、ゴジラが世界を破壊しつくしてしまうのでしょうか。 「現実にゴジラが現れたら…」ということを自衛隊や官僚に想定してもらった上で取材を行い、想定されるであろう被害の規模や政治の動きをリアルに描いたことが大変な反響を呼んでいます。

円谷ヒーローを現代に蘇らせた『シン・ウルトラマン』【2022年】

シン・ウルトラマン
(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

1966年に放送された特撮テレビドラマ『ウルトラマン』を現代に置き換えたリブート作品で、2022年5月13日に公開されました。庵野秀明が企画と脚本を担当し、監督は『シン・ゴジラ』でも共に組んだ樋口真嗣が務めています。 製作は円谷プロダクション、東宝、カラーの共同体制。『シン・ゴジラ』を手がけた製作陣が再び集結した一作として、公開前から大きな注目を集めました。 巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」が次々と出現する日本を舞台に、突如飛来した銀色の巨人と、対策に追われる政府専従組織の姿が描かれます。特撮の原点へのまなざしと、現代的な語り口が同居した作品です。

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庵野秀明が原点に立ち返った『シン・仮面ライダー』【2023年】

『シン・仮面ライダー』仮面ライダー2号
©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

石ノ森章太郎原作の『仮面ライダー』を、庵野秀明が監督・脚本で映像化した作品です。2023年3月17日に公開されました。 興行収入は20億2000万円を突破し、『仮面ライダー』を題材とした映画としては史上最高記録を打ち立てています。シリーズで初めて20億円の大台に乗った作品でもあり、庵野秀明が幼少期から親しんできた特撮ヒーローへの思いが結実した一本と言えるでしょう。 『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』に続く一作として、庵野秀明が日本の特撮文化と向き合い続けてきた軌跡を締めくくる存在にもなりました。