2017年7月6日更新

『フィニアスとファーブ』って知ってる?オトナもハマる理由を徹底解剖

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フィニアスとファーブ

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『フィニアスとファーブ』は天才兄弟とカモノハシのドタバタ劇!

『フィニアスとファーブ』アメリカのディズニー・チャンネルが制作したオリジナルアニメで、世界167カ国で放送されています。アメリカでは小中学生を中心に爆発的な人気となり、テレビ業界で最も権威のあるエミー賞を受賞した事も。 日本では2008年から放送を初め、繊細なストーリー構成や、リアルな人間関係、キャラクター設定に子どもだけでなく大人にもコアなファンが急増中の作品です。

実はカモノハシのぺリーは秘密のエージェント?!

主人公、フィニアスと義理の兄・ファーブの2人は、夏休みを楽しむために毎日「庭に絶叫マシンを作ろう!」や「裏庭にビーチを作ろう」とはちゃめちゃな発明品を生み出して遊んでいます。 彼らの発明を快く思っていない姉・キャンディスは母・リンダに告げ口しますが、いつも信じてもらえずイタチごっこに。更に、フィニアスとファーブの発明と平行して、彼らのペットのカモノハシ・ペリーのストーリーが進みます。 実はペリーの正体はエージェントPという名前のエージェントで、フィニアス達に正体を知られないように、悪の科学者・ドゥーフェンシュマーツ博士と闘っているのです。アニメは一話完結で、フィニアスとファーブの発明と、ペリーの戦いが同時進行で描かれていきます。

個性豊かな登場キャラクター「あこがれの一発屋」で一発屋に

フィニアス

豊かな想像力を持っていて、いつも周りを驚かせるとんでもない計画を思い付く天才気質な10歳の少年です。三角頭で赤毛がトレードマーク。発明に使う部品が届いた時には配達員から「これらを使うには若すぎないか?」と言われています。 近所に住んでいるイザベラから想いを寄せられていますが、発明にしか興味がないので全く気付いていないようです。

ファーブ

フィニアスの義兄弟で、イギリス生まれの10歳の少年。緑色の髪がトレードマークです。無口で一回の放送で一言も話さない事もありますが、時折哲学的な発言をする事も。 どんな機械でも作れる秀才で、日本語やイルカ語、火星語を話せるなど語学力が堪能なほか、ギターやベール、ドラム、トランペット、チューバなど数多くの楽器を演奏出来るという特技もあります。

キャンディス

フィニアスとファーブの姉で、オレンジの髪をした15歳の少女。弟たちの発明を母親に告げ口しようと奔走するがいつも失敗に終わっています。 親友のステイシーとは毎日のように長電話をしていて、中でも片思いしているジェレミー・ジョンソンの話が多いです。

ペリー/エージェントP

フィニアスとファーブのペットのカモノハシですが、その正体はモノグラム少佐の元で活動するエージェントP。普段は多くのカモノハシと同じようにぼんやり過ごしていますが、ハットを被ってエージェントに変身するとクールな性格に一転します。 フィニアス達の家の地下には少佐とやり取りするために指令室があり、隠し扉から中に入る事が出来るようになっています。宿敵は悪の科学者・ドゥーフェンシュマーツ博士で、彼の計画を阻止するのが任務です。好きな食べ物はとうもろこし、弱点は頬をくすぐられる事。

ドゥーフェンシュマーツ博士

「悪のドゥーフェンシュマーツ社」という会社で、いつも無茶な計画を練っている自称・悪の科学者。目的は3つの州を征服することですが、いつもエージェントPによって阻止されています。 幼少期は両親に庭のオブジェにさせられたり、通学時にドレスを着せられたリ、両親に捨てられ野生のヤマネコに育てられたりと、親の愛情を受けずに育った過去がある苦労人です。 娘のヴァネッサの事を溺愛しており、毎年彼女の誕生日会を開いたり、父親らしい事をしようと奮闘している家族思いな一面も。

リンダ

フィニアスとキャンディスの実の母親で、ファーブにとっては義母。キャンディスからフィニアスとファーブの告げ口を聞いても、自分は見た事がないため信じておらず逆にキャンディスの事を心配しています。 かつてドゥーフェンシュマーツ博士とデートした事があり、「世界征服よりもまずは3つの州を征服しては」と進言した事も。また、過去には一発屋の歌手でしたが現在は引退してイザベラの母とジェレミーの母と3人でジャズバンドをやっています。

イザベラ

フィニアスとファーブの家の前に住んでいる女の子で、ヒスパニック系のユダヤ人。ガールスカウト「ファイヤーサイド・ガールズ」のリーダーです。フィニアスに片思いをしていて、彼らの発明を手伝ってあげています。 ピンキーというチワワを飼ってしますが、実はピンキーもワンダという女性の元で活動しているエージェントです。

ビューフォード

フィニアスとファーブの友達で、気が強いいじめっ子ですが、心の中ではフィニアス達の事を認めている良き友人です。 流暢なフランス語を話せたり、哲学者の言葉を引用するなどインテリな一面も。

ほぼ毎回挿入されるミュージカル風シーンにも注目

『フィニアスとファーブ』には、ほとんどのエピソードで歌って踊るミュージカルシーンがあり、このアニメの見せ場の一つになっています。この手法はディズニー・チャンネルの歴史を大きく塗り替えた!と絶賛され、クオリティの高さから楽曲のファンになる人も。 一発屋になるべくフィニアスとファーブが結成したバンド・PFTが演奏した「ギチ・ギチ・グーは愛してる」や、シーズン1「バンド再結成」の回に、フィニアスとファーブが元バンドのドラマーを訪ね「両親の結婚記念日のお祝いでバンド演奏をするためにドラムを叩いてほしい」とお願いするシーンでの歌などが人気です。 放送当初には人気ソング投票も行われ、サントラも発売されています。

「スターウォーズ」から「マーベル」まで…コラボが豪華すぎ!

スター・ウォーズ

2014年にはスター・ウォーズとコラボした『スターウォーズ大作戦』が放送されました。舞台はルーク・スカイウォーカーの故郷・タトゥイーン。平和に仲良く暮らすフィニアスとファーブは突然、悪の要塞デス・スターを破滅させるべく、反乱軍と運命を共にする冒険に出る事に・・・。 スター・ウォーズのキャラクター達が『フィニアスとファーブ』のアニメタッチで続々と登場する回になりました。

マーベル

マーベルヒーロー達とコラボした『マーベル・ヒーロー大作戦』も2014年に放送されています。ニューヨークで悪と戦っているスパイダーマン、アイアンマン、ハルク、ソーのパワーが一斉にダウンしてしまいます。 実は、ドゥーフェンシュマーツ博士の最新の発明品(ネーター)にパワーが吸い取られていたのです。フィニアスとファーブはピンチに陥ったマーベルヒーローたちと手を組み、博士からパワーを取り戻し、博士の野望を阻止すべく闘いに挑みます。

ショーン・オブ・ザ・デッド

2004年に公開された傑作ゾンビコメディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』の主人公・ショーンとその親友・エドが『フィニアスとファーブ』にゲスト出演しています。 放送回は2015年。『特別エピソード「ゾンビの街ダンヴィル」』として放送されました。 「不快な奴になっちゃうネーター」を発明したドゥーフェンシュマーツ博士。このビームを受けた博士の弟・ロジャーが博士のクローン版ゾンビと化し、ロジャーが接触した人も次々と「ドゥーフェンシュマーツ・ゾンビ」と化してしまい、あっという間に町中ドゥーフェンシュマーツ・ゾンビで溢れかえります。 フィニアスとファーブたちはゾンビ化した人たちを助けようと奮闘しますが…。

『フィニアスとファーブ』クリエイターが語るペリーが生まれるまで

『フィニアスとファーブ』のクリエイターのダン・ポベンマイヤーとジェフ・スワンピー・マーシュは、後のインタビューで「ペットとしてのカモノハシは今まで誰もやらなかった事だから、自分たちがやらなきゃと思った」と答えています。 カモノハシについて詳しく知っている人は少ないので、ペリーの生態系や鳴き声についても自分たちで考え出したそうです。また、ペリーはこの作品で一番最初に出来たキャラクターだそうで、生み出された当初からあの色で、フェドーラ帽をかぶせるという設定だったとのことです。