2019年4月17日更新

「アダムス・ファミリー」シリーズを徹底解剖!2019年にはアニメ映画が公開

© Paramount Pictures

チャールズ・アダムズの1コマ漫画から生まれたホラーコメディ「アダムス・ファミリー」シリーズ。“キモカワ”なキャラクター達が人気を博し大ヒットとなりました。ちょっと怖いけど愛情いっぱいのステキな一家を紹介します。

ホラーコメディ「アダムス・ファミリー」シリーズをまるっと紹介!

1991年に映画が公開され、日本でもその不思議で不気味なキャラクターたちが大人気となった『アダムス・ファミリー』。原作は雑誌に掲載されていた一コマ漫画でした。 映画は続編も製作され、その後もテレビアニメやドラマとなり、さらにはミュージカル化もされています。しかし実は、1964年にテレビドラマ、1973年にはテレビアニメも放送されていた歴史の古い人気シリーズなのです。そして2019年、新たにアニメ映画も製作されます! ここでは過去の作品も含めて「アダムスファミリー」シリーズの映画・ドラマ・アニメ作品を取り上げつつ、原作やトリビア、そして魅力的なキャラクターについても紹介していきます。

原作にはタイトルもキャラクターの名前もなかった!?

『アダムス・ファミリー』の原作漫画を描いたのは、1912年生まれのカートゥーン作家チャールズ・アダムス。1937年から雑誌「ザ・ニューヨーカー」に連載されていた一コマ漫画のキャラクターの一部が、「アダムス・ファミリー」と呼ばれるようになりました。 実は雑誌掲載時には、家族の誰一人として名前も付いていませんでした。当初はタイトルすらなく、1964年のテレビドラマ化の際、アダムスの名前を取って「アダムス・ファミリー」となり、キャラクターたちにも名前が付けられたそうです。 『アダムス・ファミリー』がテレビで放送されている間、「ニューヨーカー」の編集者ウィリアム・ショーンは、アダムスのカートゥーンを掲載しないようにしていたといいます。どんなに秀逸なものを書いても、テレビで動いているキャラクターと比べたら陳腐に見えると思ったのがその理由。当時はテレビの影響力が絶大だったようですね。

ハロウィンの定番にも!個性豊かなキャラクターを紹介

「アダムス・ファミリー」はきちんとした身なりの裕福な一族なのですが、とても不気味で変わり者ばかり。丘の上の洋館に住んでいる、不幸で邪悪な事や不気味な物が大好きな「お化け一家」なのです。

ゴメズ&モーティシア

アダムス家の家長であるゴメズは陽気なラテン系で、家族思いの父親。いつもストライプ柄のスーツを着て、葉巻を吸っています。そのゴメズが愛してやまないのが、妻のモーティシア。先祖代々魔女の家系で、死んでも何回も生き返っており、ゴメズと出会ったのも自分の最初の葬式でした。

ウェンズデー&パグズリー

黒髪の三つ編みおさげが印象的な長女ウェンズデーは、優等生ながらも陰湿な性格で、一家の中では一番の危険人物。そんなウェンズデーですが、ゴスロリ的な見た目がキュートで、ハロウィン仮装の定番にもなっているようです。 一方弟のパグズリーは、縞シャツにサスペンダーの半ズボン姿が定番。なかなかの悪童ですが、ウェンズデーにはまったく敵いません。原作者アダムスは元々「パグズリー・ピューバート」と名付けたかったのですが、 “ピューバーティ(年頃)”という響きがファミリー向けの健全な番組には適さなかったため採用されませんでした。映画『アダムス・ファミリー2』では、ピューバートというアダムス一家の次男坊が登場しています。

アダムス一家と共に過ごす人々

フェスター・フランプはゴメズの兄で、禿頭で怪しい風貌ですが、雑誌の表紙を飾るほどの実業家。ご長寿魔女のフランプおばあちゃん(グラニー)は、原作ではフェスターとゴメズの母、ドラマ・映画ではモーティシアの母という設定です。アダムス家の執事で「フランケンシュタインの怪物」そっくりなラーチは、一家に愛されるうっかり者キャラ。

ハンド

また、アダムス一家のペット的存在で手首から先だけの“ハンド”も家族の一員。1990年代に入ると、映画『アイドル・ハンズ』で“悪魔に憑りつかれた手”を好演したべテラン手品師クリストファー・ハートがハンドを演じています。

「アダムスファミリー」といえばこの作品!1991年公開の映画

テレビではドラマやアニメでお馴染みとなっていた『アダムス・ファミリー』ですが、映画化されたのは1991年が初めて。監督は『メン・イン・ブラック』シリーズでも知られるバリー・ソネンフェルド。ゴメズ役をラウル・ジュリア、モーティシア役をアンジェリカ・ヒューストンが演じました。 アダムス家の当主ゴメズは、25年前に失踪した兄のフェスターを気にかけていました。そんな折、借金で首が回らなくなったアダムス家の顧問弁護士アルフォードはアダムス家の莫大な資産に目を付け、高利貸しのアビゲイルの息子ゴードンがフェスターそっくりなことを利用しようとしますが……。

ウェンズデー役で人気が出たクリスティーナ・リッチや、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク役で有名なクリストファー・ロイドがフェスター役で出演しているのが特筆すべき点。本作のヒットを受け、同スタッフ・キャストで1993年に続編『アダムス・ファミリー2』も製作されました。

2019年にはアニメ映画『ザ・アダムス・ファミリー(原題)』が公開!

2019年には『アダムス・ファミリー』がCGアニメ映画として復活!監督を務めるのは、『ソーセージ・パーティー』などで知られるコンラッド・ヴァーノンとグレッグ・ティアナン。過激な作風で注目を集めたヴァーノン監督は、本作でプロデューサーも兼任するとのこと。 海外版のティザー予告編が公開され、アダムス家の“変な”日常が映し出されました。どうやら彼らの生活がリアリティー番組で明らかにされるという内容で、キャラクターたちの外見はより原作に近くなっているようです。 ゴメズの声は「スター・ウォーズ」新三部作シリーズでポー・ダメロン役を務めるオスカー・アイザック、モーティシアはシャーリーズ・セロンが担当。ウェンズデー役は『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが務めます。豪華な声優に注目は集まるばかり! 脚本は『ティム・バートンのコープス・ブライド』の脚本を手がけたパメラ・ペトラーが執筆し、『ドクター・ドリトル4』のマット・リーバーマンが改訂しました。CG製作は『レヴェナント:蘇えりし者』で第88回アカデミー賞の最優秀視覚効果賞にノミネートされた「Cinesite Studios」が担当します。 3DCGアニメ映画『ザ・アダムス・ファミリー(原題)』は、2019年10月11日に全米公開が予定されています。

「アダムス・ファミリー」シリーズのその他の映像化作品

ドラマ『アダムズのお化け一家』(1964-1966)

アメリカABCテレビで1964年から1966年に、2シーズン65エピソードが放送されたドラマ『アダムズのお化け一家』。テーマソングは、60年代にコメディ映画やドラマの作曲家として人気を博したヴィクター・ミジーが作曲しています。 ゴメズ役をジョン・アスティン、モーティシア役をキャロリン・ジョーンズが演じました。アスティンは1992年のアニメ版『アダムス・ファミリー』でもゴメズの声を担当し、1998年のドラマ『新アダムス・ファミリー』ではアダムスおじいちゃん役でも出演しています。 日本でも1968年から1969年に東京12チャンネル(現・テレビ東京)の「怪奇コメディー」枠で放送され、人気を博しました。

ドラマ『アダムス・ファミリー オリジナル版』(1977)

1964年版のドラマと同じキャストで第3シーズンのパイロット版として製作されたスペシャルドラマで、日本では『アダムス・ファミリー オリジナル版』というタイトルで吹替版ビデオが発売されました。 ゴメズの日本語吹替版はアニメ『名探偵ホームズ』のホームズ役で知られる広川太一郎、モーティシアは『ドラえもん』の野比のび太役で有名な小原乃梨子が務めました。タレントの小倉久寛がパンチョ・アダムス役でゲスト出演しています。

アニメ『アダムスのお化け一家』(1973-1975)

『アダムス・ファミリー』初のアニメ版で、1973年から1975年の間に放送されました。日本語版も制作され、ゴメズは“シケモク”、モーティシアは“アゲカス”など、キャラクター名が独自に付けられています。 MGMで『トムとジェリー』を制作した「ハンナ・バーベラ・プロダクション」が制作を担当し、なんとパグズリー(カンカラ)の声をあの大物女優ジョディ・フォスターが務めていました。

映画『アダムス・ファミリー サン 再結集』(1998)

原題は『Addams Family Reunion』で、1998年にテレビ映画として放映されました。日本版タイトルは“サン”として三部作に数えられていますが、映画の続編ではなく、テレビドラマ版のリメイク的内容です。 そのためか日本語吹替は、ゴメズ役の広川太一郎やモーティシア役の小原乃梨子など、テレビドラマ版の声優を多く起用しています。日本でも劇場未公開で、VHSビデオ版が字幕版と吹替版で発売されました。

長く広く愛され続ける「アダムス・ファミリー」シリーズ

ブラックユーモア満載のシュールなダークコメディ「アダムス・ファミリー」シリーズは、これまで多方面のメディアで展開されてきました。1930年代のゴシック調で統一されたデザイン、登場するキャラクターの不思議な魅力などなど愛され続けている理由は様々。 映画のさらなる続編を望む声も多かったものの、ゴメズを演じたラウル・ジュリアが1994年に病気のため54歳の若さで他界。『アダムス・ファミリー3』の製作は叶いませんでした。 しかしその後も2010年にミュージカル舞台化したり、2019年に3DCGアニメーションが製作されるなど、まだまだその人気は衰えることを知りません。世代を超えて愛される作品として、これからも楽しませてくれることは間違いありませんね。