2020年6月12日更新

映画『バタフライ・エフェクト』のあらすじやエンディングを徹底解説!【ネタバレ注意】

バタフライエフェクト
© New Line Cinema/zetaimege

2004年に公開され大ヒット作となった映画『バタフライ・エフェクト』。本作は愛する人を悲しい運命から守るために、過去を変えようとする主人公の姿を描いたSFサスペンスです。この記事ではそんな本作のあらすじやエンディングについて徹底解説していきます!

目次

『バタフライ・エフェクト』のネタバレ解説!運命は変えられるのか

エリック・ブレス監督が手がけた2004年の映画『バタフライ・エフェクト』。本作は予想のつかない展開と、緻密に作り込まれたストーリーが魅力のSFサスペンスです。ファンから根強い人気を誇っており、2006年と2009年には続編が公開されました。 この記事ではそんな本作のあらすじやキャスト情報から、エヴァンが行ったタイムリープの結果や4つあると言われるエンディングの内容まで、徹底解説していきます!

映画『バタフライ・エフェクト』の登場人物・キャスト

エヴァン/アシュトン・カッチャー

アシュトン・カッチャー
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主人公のエヴァンは幼い頃、短期間の記憶を喪失してしまう症状を患っており、治療の一環として日記をつけていました。彼の父親は精神病院に入院していたため、母親1人の手で育てられています。 幼なじみのケイリーとトミー、レニーとはいつも4人で遊んでいるほど仲良しで、エヴァンは密かにケイリーに思いを寄せていました。 大学生になったエヴァンは、過去の日記を読み返すとその時点まで戻れる能力があることに気付きます。彼はケイリーを悲しい運命から救うため、過去を変えることを決意しました。 愛する人を救うためにタイムリープを繰り返すエヴァンを演じたのは、俳優のアシュトン・カッチャーです。彼は本作の大ヒットにより、世界的に有名な俳優となりました。

ケイリー/エイミー・スマート

エイミー・スマート
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エヴァンの幼なじみで、彼が幼い頃から密かに思いを寄せてきた少女ケイリー。彼女は兄のトミーと共に、父親からひどい虐待を受け苦しめられてきました。 ケイリーの母親は家を出て新しい家庭を作っており、それを見かねたトミーがいたずらを仕掛けたことが原因で、エヴァンと離れ離れになってしまいます。 悲しい運命に翻弄されるケイリーを演じたのは、女優のエイミー・スマート。彼女は1997年のデビュー以降、本作をはじめとして幅広い作品で活躍しています。

トミー/ウィリアム・リー・スコット

トミーはケイリーの兄で、エヴァンの幼なじみの少年です。彼は父親から虐待を受けて育ったため、自身もサディスティックな気質を持っています。いつも遊んでいるレニーやエヴァンに対しても意地悪な態度に出たり、横暴な振る舞いが多い問題児。 彼は家庭を捨てて新しい恋人と暮らす母親に復讐するため、あるいたずらを仕掛けることをエヴァンたちに提案します。 そんなトミーを演じたのは、俳優のウィリアム・リー・スコット。彼は本作の他にも2003年のサスペンス映画『アイデンティティー』などで存在感のある演技を披露しました。

レニー/エルデン・ヘンソン

レニーはエヴァンの幼なじみで、気弱な性格の少年です。勝気な性格のトミーからはいつもやり込められ、そのせいで常に顔色を伺っています。 トミーに母親の新居に爆弾を仕掛けることを提案されたときも断れず、そのいたずらを実行してしまいました。 そんなレニーを演じるのは、俳優のエルデン・ヘンソン。彼は2013年の『スティーブ・ジョブズ』で、再びエヴァン役のアシュトン・カッチャーと共演しています。

映画『バタフライ・エフェクト』のあらすじ【ネタバレ注意】

バタフライエフェクト
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舞台は1998年のアメリカ。子供の頃に性的虐待を経験し、精神的に傷を負ったエヴァンは、ストレスが高まると意識が無くなり、短時間の記憶を失うという症状に悩まされていました。 彼は大学生になったある日ふと、昔の自分が付けていた日記を読むことで、過去へ戻れることに気付きます。 この能力には、記憶喪失が引き起こされるというデメリットがありました。 しかし幼なじみであるケイリーの人生を狂わせたのが自分自身であることを知ったエヴァンは、タイムリープで人生をやり直すことにします。 虐待する父親や兄のトミーから、愛するケイリーを救い出して幼児期の不幸な出来事をやり直すことを目的に、彼は過去を修正しようとするのですが……。

タイムリープを徹底解説!キーポイントは3つ

バタフライエフェクト
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本作においてエヴァンがタイムリープをする上で、キーとなるポイントがいくつかあります。 エヴァンはこのキーポイントへタイムリープすることで、ケイリーが心に傷を負ったりトミーが少年院に入ったりする事態を避けようとしました。

1.ケイリーの父親・ジョージに児童ポルノを撮られる

ある時ケイリーの父親であるジョージが、新しく買ったビデオカメラで映画を撮ろうとエヴァンたちに持ち掛けます。 地下室に行くとそこには裸のケイリーと、兄のトミーがいました。この出来事はケイリーの心に大きな傷を残します。

2.ダイナマイトを郵便ポストに仕掛ける

エヴァンたちはジョージが隠していたダイナマイトを見つけます。彼らはお遊びのつもりで、ダイナマイトを向かいの家のポストに仕掛け爆発させてしまいました。 これによりレニーはパニック障害を起こし、精神病院に入院することに。

3.エヴァンの飼い犬がトミーに焼き殺される

廃品置き場から煙が上がっているのを見つけたエヴァン。彼が駆け付けるとそこではトミーの手によって、エヴァンの飼い犬が焼き殺されていました。 このことがきっかけでトミーは少年院へ送られてしまいます。

エヴァンが行った5回のタイムリープの結果は?

1回目(失敗)

バタフライエフェクト
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エヴァンは1回目のタイムリープで、ケイリーの父親・ジョージのポルノ撮影を止めます。さらにここから派生するケイリーのトラウマを無くし、ケイリーに対する虐待を根本から阻止することに成功しました。 全て丸く収まったかのように見えたのですが、ケイリーへの虐待を止めたしわ寄せは兄のトミーへ向かうようになり、エヴァンはトミーから要らぬ恨みを買ってしまいます。 トミーは少年院を出所してからエヴァンとケイリーをつけ狙い、最終的にエヴァンがトミーを刺し殺す事態に。

2回目(失敗)

エヴァンは前回の失敗をもとに、トミーが少年院へ送られる原因となった時点に戻ります。トミーが犬を殺さなければ少年院に行くこともなく、エヴァンが殺人を犯さなくて済むと考えたのです。 彼はトミーが犬を殺すことを阻止するため、レニーに刃物を持たせて袋に詰められた犬を逃がそうとします。あわせて犬を殺さないようトミーを説得することに成功。 しかし望み通りに事が運んだと思った矢先、虐められていたことで恨みを募らせていたレニーがトミーを刺し殺してしまうのです。 トミーは死んでしまい、レニーは精神病院へ。どさくさの中で顔に傷を負ったケイリーは転落人生を歩み、気付けば娼婦に身を落としていました。

3回目(失敗)

3回目のタイムリープでの目的は、ダイナマイトの爆発に巻き込まれ亡くなった親子を救うことです。ダイナマイトをポストに入れるように指示をしたのはトミー、実行したのはレニーでした。 過去に戻り親子のもとに駆け寄るエヴァン。彼は親子を救うことには成功したものの、爆発によって手足を失ってしまいます。 エヴァンは友達に助けられながら大学生活を送りました。トミーは非行に走る代わりに宗教に目覚め、レニーとケイリーは結ばれ恋人同士に。 みんなの人生がうまくいっているのを見て自殺を考えるエヴァンでしたが、今回のタイムリープで救えなかった人がもう1人いたのです。エヴァンの母親は息子の事故を苦にタバコを吸いすぎて、肺ガンを発症していました。

4回目(失敗)

4回目のタイムリープでエヴァンは、ジョージによる児童ポルノの撮影と、ポストにダイナマイトを仕掛けることの両方を阻止しようとします。 彼は過去に戻ってケイリーの家の地下室に向かいました。 児童ポルノが撮影されたのも地下室で、ダイナマイトが置いてあったのも同じ地下室だったからです。 ところがダイナマイトが爆発してケイリーを死なせてしまい、エヴァンは精神病院に収容されることになりました。

5回目(成功)

今回のタイムリープでエヴァンは、ケイリーと知り合う時点に戻り、出会い自体を無くしてしまうことを決意しました。 両親が離婚した時にケイリーが父親のもとに残ったのはエヴァンのそばにいたかったからで、そうでなければ迷わず母親についていくはずだったのです。 エヴァンはケイリーに「近寄るな」と言い放ち、2人はそれ以降言葉を交わすことはありませんでした。 エヴァンの思惑通り、ケイリーとトミーは母親に引き取られ町を去ることに。兄妹は虐待のない違う人生を歩むことになります。

映画『バタフライ・エフェクト』にはエンディングが4つあった!

バタフライエフェクト
© New Line Cinema/zetaimege

実は『バタフライ・エフェクト』には、4パターンのラストが存在します。脚本段階でのオリジナルエンディングがとても暗い内容だったため、変更を余儀なくされたそうです。 このオリジナルエンディングを含む4つのラストは、ディレクターズカット版と劇場版、DVD収録の特典映像でそれぞれ観ることができます。ファンなら全パターンおさえておきたいですね!

ディレクターズカット版のオリジナルエンディング

ディレクターズカット版で使われた脚本オリジナルのエンディングは、エヴァンが自らを犠牲にしてケイリーを幸せにするというもの。 エヴァンは精神病院で自分が生まれたときのホームビデオを見て、誕生する直前の時点に戻ります。まだ母親の胎内にいるエヴァンは、自分のへその緒を首に巻いて自殺。 その後流れる映像で、母親やケイリーたちが幸せな人生を送ることが示唆されます。

劇場版のエンディング

劇場版で採用されたエンディングは、エヴァンがケイリーとの縁を断つことで、彼女が幸せな人生を送れるようにするものです。 エヴァンは精神病院で、ケイリーと初めて会った日のホームビデオを見ていました。彼はその時点に戻り、彼女を脅して自分に近づかせないようにします。別の土地で成長したケイリーは、その後順調な人生を送ることができました。 8年後のある日、ニューヨークの雑踏のなかでエヴァンとケイリーは偶然出会います。しかし2人は互いに声をかけることなく歩み去るのでした。

DVD特典映像のエンディング2種類

特典映像としてDVDに収録されているラストシーンは2種類で、劇場版エンディングの続きとして「ハッピー・エンディング」と「オープンエンド」のバリエーションが存在します。 ニューヨークの路上で2人が出会うまでは劇場版のエンデングと同じですが、その後の2人の反応が微妙に違います。 「ハッピー・エンディング」の結末は、2人が立ち止まり挨拶した後、エヴァンがケイリーをお茶に誘うというもの。 「オープンエンド」はエヴァンがケイリーを見つけた後、話しかけることはためらうものの彼女の後を追っていくという終わり方です。ちなみにこの「オープンエンド」は、本作が小説化された際に使われています。

『バタフライ・エフェクト』の緻密なストーリーの先にあるもの

エヴァンはケイリーの悲しい運命を変えるため、幾度となく過去にタイムスリップしました。しかし何度過去を変えても、現在に戻ると不幸な結末が待ち受けているのです。 複雑なストーリーの末に彼が選んだ道は、切なくも愛に溢れたものでした。名作と名高い本作を、改めて見返してみてはいかがでしょうか。