2017年7月6日更新

映画音楽界の巨匠ハンス・ジマーについてみんなが知らない事実20選

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ハンス・ジマー

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ハンス・ジマー!誰もが知る映画音楽界の巨匠

映画には様々な魅力を引き立てる要素がありますが、その中でも映画音楽は大きな影響力を持っているのではないでしょうか。 劇的な音楽を作曲することでも知られているハンス・ジマーは、これまで『ライオン・キング』や『パールハーバー』、クリストファー・ノーラン版『バットマン』(ダークナイト)シリーズ、そして『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど、幅広い作品で映画音楽を手掛けてきました。 今後は、日本の代表的なホラー映画のハリウッドリメイク版『リング』の音楽を手掛けることが決まっています。 今回はそんな映画音楽界の巨匠の知られざる20の事実をご紹介いたします。

1. ハンス・ジマーって誰?

ハンス・ジマー(本名:ハンス・フローリアン・ジマー)は、1957年9月12日にドイツの中心地フランクフルトに生まれた、ドイツ人作曲家。 彼はこれまでに、『ライオン・キング』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどをはじめとする幅広いジャンルの様々な映画音楽を作曲してきた、世界的な映画音楽作曲家のひとりです。

2. 家族構成は?

ハンス・ジマーは、エンジニアであり開発者でもあった父親と音楽家であった母親との間に生まれました。父親の職業柄もあってか、彼の革新的な思考回路は父親譲りのものだそうです。

3. ピアノをやめた経験があった?

今では有名音楽家となったハンス・ジマーですが、子供の頃にはピアノのレッスンが嫌で一度ピアノから遠ざかった時期もあったそうです。今では世界的音楽家として知られる、彼が幼少期そのような体験をしていたとはちょっと意外ですね。

4. キャリアのスタート地点

ハンス・ジマーの音楽キャリアは、1970年にバンド「カラカトア」で始まりました。彼はバンドの所属メンバーの1人としてキーボードとシンセサイザーを担当していたのだそうです。

5. “音楽”はずっと寄り添う友達

ハンス・ジマーはまだ幼い頃に最愛の父親を亡くしていました。 当時はやり場のない悲しみを音楽に向けることで癒したそうで、彼は「“音楽”とはずっと友達だ」と述べています。

6. スタンリー・マイヤーズとの関係

ハンス・ジマーは、リリー・ヤード・レコーディングで音楽家スタンリー・マイヤーズに弟子入りしました。スタンリーはイギリス出身の映画音楽家でこれまでに60作品以上の映画音楽に携わってきた人物です。 2人は、電子楽器を用いたオーケストラ・サウンドを使い、『ムーンライティング』や『マリリンとアインシュタイン』、『マイ・ビューティフル・ランドレット』などの映画で共に音楽制作に携わりました。

7. ターニングポイントについて

どんな人にも自分の経歴やキャリアのターニングポイントを迎えると思いますが、彼の転機は1988年に映画『レインマン』の作曲を担当したことだそうです。 本作の監督であるバリー・レヴィンソン直々に作品の音楽制作をしないかとオファーされていました。その音楽性が高く評価されて第61回アカデミー賞で作曲賞にノミネートされることとなります。

8. 映画『レインマン』の音楽制作の裏話

この作品の音楽制作において鍵となったのが、サヴァン症候群である主人公レイモンドでした。 彼は、自分がどこにいるのかがわかっていない人物であり、彼にとって地球における何気ない日常や風景は、まるで火星にいるかの様なことなのだそうです。 そのため、ハンス・ジマーは目の前にある事実を絶対とした音楽は描かない、として制作に臨んでいました。

9. 映画『ラストサムライ』の音楽制作の裏話

日本を舞台にした映画『ラストサムライ』の音楽を担当することが決まったハンス・ジマーでしたが、当時は日本の音楽についてあまり知識が無かったのだそうです。 しかし、この仕事をするには日本の音楽へ触れることや知識を得ることが必要であると考えた彼は実際に日本を訪れて、肌身で日本の音楽を体感し、多くのことを学んでいます。 その結果、日本らしさを感じる音楽を制作する事に成功したのだそうです。

10. あの誰もが知る名作の依頼を一度断っていた!?

ハンス・ジマーはなんと1度『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の音楽制作の依頼を多忙により断っていました。 結局、同僚であるクラウス・デバルトがハンスの作曲したテーマを基に楽曲を構成し、今では誰もが知っているといって過言ではないあの名曲が誕生したのです。 シリーズ2作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』から最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』までの楽曲は、ハンス・ジマーが制作しています。

11. “ジョーカー”のテーマソングが誕生した裏話

クリストファー・ノーラン版『バットマン』シリーズの2作目『ダークナイト』でも音楽制作をしたハンス・ジマー。 今作には、“ジョーカー”という狡猾で残忍なバットマンの宿敵が登場しますが、彼のテーマソングを制作するに当たり「聴いた人が不快感を覚えるような楽曲を制作したい」と思い、友人でチェロ奏者のマーティン・ティルマンを呼んで、そんなイメージを音にしてもらったそうです。 なんとも不気味さを感じる曲ですよね。

12. これまでの受賞歴!

実に多くの有名映画音楽を作曲してきたハンス・ジマーですが、いくつもの映画音楽での功績が認められて様々な賞を受賞しています。 ディズニー映画『ライオン・キング』では、第67回アカデミー賞作曲賞、第52回ゴールデングローブ賞最優秀作曲賞を受賞。第二次世界大戦の真珠湾攻撃を描いた映画『パール・ハーバー』では第58回ゴールデングローブ賞最優秀作曲賞を受賞しています。 その他にも、『ラストサムライ』や『インセプション』、『レインマン』や『シャーロック・ホームズ』など色々な作品でアカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされてきました。

13. 現在はロサンジェルスで生活

ハンス・ジマーは1982年3月19日にヴィキ・カロリンと結婚しましたが、10年間の結婚生活を経て1992年4月7日に離婚をしました。 しかし、その後2人目の妻スザンヌと結婚した彼は3人の子供に囲まれ、現在はロサンジェルスで家族と生活しているそうです。

14. 2010年にウォーク・オブ・フェイムを授与

2010年12月8日、ハンス・ジマーはハリウッドからの名誉のひとつであるハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに殿堂入りし、ハリウッド大通り6908の一角に彼の名が刻まれています。 式典には、『ダークナイト』シリーズの監督でもあるクリストファー・ノーランも駆けつけて、祝福のスピーチを贈りました。

15. 『存命中の天才トップ100』にもランクイン!

これまでに、『ライオン・キング』や『パール・ハーバー』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』をはじめとする数々の作品で音楽を担当してきたハンス・ジマーは、その功績が認められ、2007年にはデイリー・テレグラフ紙による『存命中の天才トップ100』に選出されました。

16. 国際映画音楽批評家協会賞の賞も受賞

惜しくも受賞には届きませんでしたが、ハンス・ジマーは2006年に国際映画音楽批評家協会賞で今年の映画音楽作曲家にノミネートされたことがあります。 また、同賞では映画『ホリデイ』でコメディ映画音楽作曲賞を、映画『ダ・ヴィンチ・コード』でスリラー映画音楽作曲賞を受賞しました。

17. ハンス・ジマー100作目は、日本もまつわるあの作品

多くの映画音楽を手掛けてきたハンス・ジマーの記念すべき100作品目の映画音楽は、2003年に公開された映画『ラストサムライ』でした。 今作は主演をトム・クルーズが務め、渡辺謙や真田広之も出演した武士道を描いた作品。渡辺謙ハリウッド進出のきっかけとなった作品でもあります。

18. テレビコマーシャルの作曲時間はわずか数分!?

ハンス・ジマーは、メルセデスベンツが販売した自社の高級ライン「マイバッハ」のコマーシャル曲を作曲しました。その楽曲をわずか4分ほどで作曲してしまったという驚きの逸話を残しています。

19. 映画音楽家のハンス・ジマーが一番好きな映画音楽は?

誰もが知っていると言えるほど有名かつ素晴らしい音楽を多く作曲してきたハンス・ジマー。そんな彼が一番大好きな映画音楽は、1976年にアメリカで公開されたアクション映画『ジョン・カーペンターの要塞警察』の映画音楽だそうです。 この作品は監督、脚本、音楽の全てをジョン・カーペンターが担当している作品でもあります。

20. ハンス・ジマーが学ぶ根源は?

映画音楽家として日々活躍し続けているハンス・ジマーですが、今でも多くのことを吸収し学んでいるそうです。 そんな彼の学びの源は、色々な人たちと制作に携わったり、共に様々な試みをすることだそうで、こうして彼は日々第一線で映画音楽制作に関わっているのです。